December 09, 2005

生物学的根拠5

ジェンダーという言葉を最近よく耳にします。

生物学的性(sex)に対する、社会・文化的性(gender)。

「・・・人間に生まれながらにして存在する生物学的な性差と、後天的な環境要因により構築される社会的・文化的な性差とを区別する必要が叫ばれるようになった。(中略)その際に、生物学的な性を従来通り「性(Sex)」と呼ぶことにし、それとは区別されるべき文化的な性を指す言葉として新たに「文化的性(Gender)」の言葉が用いられるようになった。・・・」(Wilipediaより)

現状ではどうも男女平等という言葉ばかりが走っていて、

生物学的性(sex)に差があるのは当然だというのにも関わらず、

まだこの2つが混同されて曖昧になっているように思います。


さて、最近話題になっている皇室典範改正の話。

女系天皇を認めるか否かでモメているわけですが、

当初私は「男でも女でもどっちでもえぇやん」という考えでした。

単純に“男女平等”という曖昧な言葉に立脚した考えで、

単なる国民的象徴なのだからどちらでもよいだろうと思ったのです。

ところが先日、産経新聞に掲載された記事は、遺伝学の観点から議論されたというもの。

「皇室が成し遂げているのは千数百年にもわたり、ほとんど同じ『Y』を受け継いだということ。われわれが直面しているのは、千数百年もの間純粋に受け継がれてきた『Y』を、いま絶えさせていいのかという問題だ」(動物行動学研究家の竹内久美子氏)
・・・
 女子のXX型は遺伝子が混じり合うため、世代ごとに祖先の遺伝子が薄まっていくが、男子のXY型はY染色体が親から子へと完全な形で伝わる。
 このため、蔵氏は「血のつながりとは、科学的に言えば遺伝子の共有率だ。男子皇族だけに代々受け継がれてきたY染色体は姓や家紋に似ているといえる。しかし、体の細胞に刻印されているという意味で、はるかに強い実体をもつ」と説明。さらに「皇室には、(初代)神武天皇以来、Y染色体という刻印が連綿と受け継がれてきた。国民や世界の人々はそれでこそ皇室の中に二千年の歴史の重みを感じる。女系相続は、過去と現在の遺伝的なつながりを断ち切るという意味で間違いだ」と話している。
・・・
 人間の染色体(遺伝子の集まり)は46本あり、男性だけが持つY染色体は性別を左右する重要な役割を果たしている。Y染色体を持つ精子が受精すると男子が生まれ、X染色体を持つ精子が受精すると女子が生まれる。男性の性染色体はXY型で、女性はXX型。卵子と精子が交わり受精する際、Y染色体は相手のX染色体と遺伝子をほとんど交流しないが、X同士は遺伝子が混ざり合う。

生物学的性(sex)の問題として考える必要があるわけです。

生物の知識はほとんどと言っていいほどないので、これだけで十分納得してしまいました。

しかも他の説明がどちらかというと感情論的で説得力に欠けるのに対して、

このように理論的っぽく説明されると弱い。

一時的に女性天皇を認めるにしても、やっぱり男系じゃないとアカンのちゃうか!?

なんて思うようになった今日この頃。


まぁ竹内久美子は元々結構好きなのでして。

興味のある方は読んでみてください。


mummy30k at 23:10│Comments(8)TrackBack(4)エセ豆知識 

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この記事へのコメント

1. Posted by とりぞう   December 10, 2005 09:20
http://www.infosnow.ne.jp/~sevas/adult/japan/japan2.html
http://www.geocities.jp/banseikkei/
このあたりも面白いよ。なんで「Y染色体を受け継ぐこと」が重要なのかが書いてある。

別にそれが「生物的に優秀」とかじゃなくて、単に「2000年も血筋がたどれること」に対して世界中が敬意を払っているから(ローマ法王と同じくらい、もしくはそれよりエライとは知らなかった!)、いざという時の外交カードとして超有効だ、ってことなんですねー
2. Posted by YOU-1   December 10, 2005 11:18
なるほど、勉強になりました。
僕もどっちゃでもええやん派でしたが、
どっちゃでもええことないんですね。
とりぞうさんの紹介してくれたページを
熟読してみますー。
竹内久美子も、図書館で探してみる。
3. Posted by まみぞう   December 10, 2005 15:46
>とりぞうさん
へー勉強になりました。
単純なもんで(笑)
宗教もない、そして進行する国際化のため民族性も薄れるであろう日本の状況を考えると、シンボルぐらいしっかり残しといた方がいいんじゃないかなと思います。
日本っていう国そのものがなくなりそう。

>YOU-1
ところどころ難しくなるけど、全体的に面白いよ!!
是非!!!
4. Posted by れふと   December 10, 2005 19:30
トラバありがとうございます。
関連した記事を書いてみましたので、トラバしておきました。

セックスとジェンダーという区別も絶対的なものではないですよ。
あくまで、そういう考え方もある程度に捉えるべきものだと思います。

現在、セックスはXY染色体で決められているといいますが、男性と女性とのあいだに無数に存在する差のうちのひとつに過ぎません。セックスも客観的絶対的なものではなく、歴史的・社会的な価値判断が含まれていることを忘れてはいけないと思います。
5. Posted by まみぞう   December 11, 2005 00:15
>れふとさん
コメントありがとうございます。
sexとgenderの区別は随分曖昧ですよね。
どこまでが後天性で、どこまでが先天的かは区別しにくい。

染色体は男女の違いのひとつではありますが、男女の違いは染色体によって決まります。
つまり、染色体は男女の違いによって必要条件です。
従って染色体の問題は大きく取り上げられて然るべきだと思うのです。

かつての人々が、こういった遺伝子の仕組みを知って男系の遺伝を保存したはずはないですが、今まで続いてきたのは事実で、現在そういう仕組みが判っている以上、それを考慮してもよいのではないでしょうか。
(つづく→)
6. Posted by まみぞう   December 11, 2005 00:15
英国など他の王国でも日本でも、これまで千年にもわたって王家が国民にも他国民にも一線を画されてきたのは、やはり人々がそういった血の重みを感じ取ってきたからだと思います。
それがなければ別に首相や大統領でもよいわけですから。
アメリカのように大統領が国をしっかりまとめられる国ならまだしも、特に血を重んじてきた日本の伝統を、政治的に考えてもわざわざ壊す必要はないと思います。

まぁでも考え方は人それぞれですからね。
その様々な考え方の結論がどうなるのかが見モノです。
7. Posted by わだすん   December 11, 2005 12:00
女性天皇でも「天皇の子」なんだから血統は保たれるという考えと、
血統というものを科学的に見ればY染色体なのだという考え、ということかなぁ。
それなら、女性天皇を許容しつつ、その場合はY染色体を受け継いだ人間、つまり戦後に皇族を離れた「旧皇族」の方を夫とする…なんて手もあるんではないかな?
適切な年齢の人間が存在するかどうかとか、近親婚になるという反論はあろうけれど、
人数もそこそこいるだろうし、従兄弟より遠ければ民法でも認めているわけだし、そこは問題ないでしょう。
問題は夫を選ぶ権利が著しく制限されることだね…。
8. Posted by まみぞう   December 11, 2005 13:32
>わだすんさん
そうですね。一応天皇でも人権団体とかから苦情がきそうですね(^^;
これまでもちろん科学的なことは考えられずにきたわけですが、せっかくわかってしまったのなら、わざわざ壊すこともないであろうと思うのです。
まぁ私は昔の物を捨てられない人なので、そういった性格の表れかもしれませんが(笑)

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