無門日記

ことばで/一羽の鴎を/撃ち落すことができるか    寺山修司

水曜日 曇り

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「藍生」と「雪華」の12月号が届いた。

「藍生」12月号には、「五十嵐秀彦の世界」として3ページをいただいている。
自選句18句とエッセイ。
せっかくの機会なので俳句集団【itak】の宣伝をしてしまった。
こういうことを許してくれるのも「藍生」の懐の深さであり、黒田杏子主宰に感謝している。

     「藍生」 12月号 主宰詠より
 那珂川の落鮎のこのまくれなゐ  黒田杏子
 雪椿一花山口青邨忌      黒田杏子

     「藍生」12月号「藍生集」収載拙句より
 桔梗や切手を買ひに行く坂に   秀彦
 石榴割る泣くべき夜を泣かぬまま  秀彦


「雪華」12月号。橋本喜夫新主宰がエッセイを2篇書いていて孤軍奮闘ではあるが、1月号からぼくが毎月「現代俳句時評」を書く予定となっている。多少は枯れ木も山の賑わいになってくれるといいのだが。

     「雪華」 12月号 橋本主宰詠より
 マクダラのマリアのやうな星月夜  橋本喜夫
 湯豆腐や夢のどこかが煮崩れす  橋本喜夫

     「雪華」12月号「雪月花」収載拙句より
 国持たぬ男の靴の夕あきつ    秀彦
 糸瓜忌や他人の母が漂流す    秀彦

     「雪華」12月号「雪華集」収載拙句より
 暗黒は草書のごとし赤とんぼ    秀彦
 秋の夜の坐薬沈めてゐたりけり   秀彦

最近、「雪華」に新会員がぞくぞくと入ってきている。
おやおやと思うほど、よく知った名前があって面白くなってきた「雪華」だ。

 檸檬二個星の一座に加わりぬ   ふじもりよしと

 天に声家に草の香溢れしむ    室谷安早子

 目の奥の息まで吐いて暮の秋   鈴木牛後

 色鳥や鴉生涯喪に服し      青山酔鳴

 種採つて漢の役目果たしけり   増田植歌


これから新生「雪華」が北海道で一番注目される結社になるだろう。
そうならなくてはいけない。
結社は変われるか? その問いへの答えを示そうと思っている。



先日、キューバのフィデル・カストロが死んだ。
キューバ革命には毀誉褒貶あるのだが、武装蜂起当時、アメリカ資本によってキューバ国民が奴隷のような地位に置かれていた事実を思えば、若いカストロと盟友チェ・ゲバラが貧しい民衆を解放するために決起したのは、その後の残念な変質を割り引いても、正しかったと思う。
カストロが死んで、例のトランプ氏がカストロとキューバ革命に罵詈雑言を浴びせているのを知ると、やはりキューバ革命は正しかったんだなぁと別な意味で納得してもいる。

中南米は革命歌の宝庫で、キューバやチリを中心に各国で共通して愛されている歌も多い。
特に有名なのは "El pueblo Unido jamas sera vencido" という曲で、英訳は "The people united will never be defeated"  (団結した人民はけっして負けない)。
広く歌われている名曲だ。
カストロ追悼の気持ちとともに youtube を漁っていたら、ヨーロッパでもこれを歌っている連中がいることを知った。
それはスペインの政党「ポデモス」だった。
ポデモスは2014年に結党された新しい左翼政党。指導層も支持者も若者中心で既成左翼とも一線を画した闘いを経てスペイン第3党にまで議席を拡大している。
彼らが集会で歌うのが "El pueblo Unido" だというのに、心を動かされた。

この動画で壇上に並ぶ若者たちの表情はどこかで見たことがある。
そうだ、40数年前の日本の学生たちの顔だ。

Podemos El pueblo unido jamas sera vencido per il grande risultato elettorale

日曜日 曇り

11月12日の俳句集団【itak】第28回イベントも無事終わり、やれやれと思っているうちにもう11月も終わろうとしている。

ただでさえ時間の過ぎるのが早いこの頃なのに、itakを始めてからの5年間は本当にアッという間に過ぎてしまった。
やることがないとか言ってグズグズしているよりははるかにましではあるが、それにしても、という思いもある。

俳句集団【itak】第28回イベントを終えて。

このブログ記事にも書いたのだが、次回イベントとなる29年1月14日の第29回では、ぼくが「寺山修司俳句の解剖学」を話す予定になっている。
「寺山修司俳句論〜私の墓は私のことば〜」で第23回現代俳句評論賞をいただいてからもう13年が過ぎた。
この間、不思議なことに寺山修司に関する講演を1回もしていないことに気づいた。
そういうわけで、ここらでやっておこうと思ったわけだ。
思ったのはいいけれど、寺山という人は語ろうとすると実に難しい作家だ。
俳句に絞ろうとは思いながら、俳句だけを取り上げてもこの人の真実は語れない。
短歌、演劇、映画、歌詞・・・あらゆる寺山修司がいて、それが全部絡み合ってこの作家が出来ている。
だから俳句だけでは物足りないし、実像が見えてこない。

そのあたりを考えながら、1時間という短い枠の中、彼の魅力の一端が見えてくればいいや、と開き直るところから準備を始めることにしよう。

2017年最初の俳句集団【itak】のイベントでもある。
寺山を語りきれず困り果てている五十嵐秀彦を、ぜひ見にきてほしい。

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1月のイベントに参加する人たちの中には、寺山修司というとこの歌ぐらいしか知らないという世代の人もいれば、こんな歌あったの、という若い人もいるだろう。
「寺山修司とカルメン・マキ」というテーマだけでも1時間ぐらい軽く話せるはずだ。それが困るのである。

カルメン・マキ 時には母のない子のように

木曜日 曇

ブログをさぼっているうちに札幌はすっかり冬になってしまった。
それにしても今年の秋は実に短く、札幌にしては珍しい秋暑があった後にいきなり凍てつく冬が来たという感覚だ。

そして11月はitakイベントの月!
今回も選りすぐりの企画を準備している。

第28回イベントは下記の通り。


【俳句集団【itak】第28回イベント】

◆日時:平成28年11月12日(土)13時00分〜16時50分

◆場所:「北海道立文学館」 講堂
     札幌市中央区中島公園1番4号
     TEL:011−511−7655

■プログラム■
 第1部 講演会
     『うちらには日本語がある』
     講 演:山之内悦子氏 (通訳者・講師)

 第二部 句会(当季雑詠2句出句)

<参加料>
一   般  500円
高校生以下  無  料
(但し引率の大人の方は500円を頂きます)


どなたでも参加できます。ワンコイン(500円)と俳句2句を持って、中島公園の道立文学館にふらりと遊びに来てください。
俳句集団【itak】には、入会手続も年会費もありません。
北海道の俳句を元気にするために、有志が手弁当で準備して実施しています。
初心者大歓迎です。気楽に遊びに来てくださいね。


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所属結社の「藍生」と「雪華」の最新号から掲載句を抜粋。

     「藍生」11月号 主宰詠より
 希望のやうに熊蟬の啼きいづる  黒田杏子
 脛長きをとこの日傘城下町   黒田杏子

     「藍生」11月号 藍生集掲載拙句より
 パンちぎるとき夕焼が遠すぎる  秀彦
 ルピナスや刑務所裏の花言葉  秀彦


     「雪華」11月号 深谷雄大詠より
 憂き世とて条理の節目彼岸花  深谷雄大
 風騒ののちの解脱や凄まじき  深谷雄大

     「雪華」11月号 主宰詠より
 紙魚としてなほ万巻の書をあゆむ 橋本喜夫
 百合ひらく自爆の粉のごときもの  橋本喜夫

     「雪華」11月号 雪月花掲載拙句より
 野分来て少女は持てり年代記   秀彦
 秋薔薇死海文書を開錠す     秀彦

     「雪華」11月号 雪華集掲載拙句より
 口笛は死者の爪色秋夕焼     秀彦
 売り払ふ秋父の土地母の家    秀彦



そうそう忘れちゃいけないことがあった。
itak、藍生、雪華の盟友、下川町の鈴木牛後さんが、今年の角川俳句賞で最終選考まで残った。
これは快挙だ。
「俳句」11月号(角川書店)に、その応募作50句がすべて掲載されている。
おしくも受賞を逃したが、ひょっとすると牛後さんは角川俳句賞に一番近いところにいる作家かもしれない。
選考委員の正木ゆう子さんがかなり褒めている。
ぜひ書店でお求めください!

 永き日やばふうと深き牛の息     鈴木牛後



今夜の音楽はジョーン・バエズの「Here`s To You (勝利への賛歌) 」。
サッコとバンゼッティ事件を取り上げた映画の挿入歌だった。
これは、イタリア移民の労働組合活動家が警察のでっち上げて電気椅子に送られたという実際にあった冤罪事件。
アメリカの恥部として今も語り継がれている悲劇だが、どうもふたたびあの時代に戻ろうとしているように思え、怖ろしさを感じている昨日今日だ。
それはアメリカだけのことではないのだろう。

Here`s To You / JOAN BAEZ

木曜日 曇り

ぼくの所属する結社「雪華」の主宰が交替した。
創刊主宰の深谷雄大先生から、橋本喜夫さんに継承されたのである。
そのことは6・7月合併号で発表され、8月号からもう橋本新主宰の選となっている。
自分が所属している結社の主宰が変わるというのは初めての経験で、なんとなく妙な気分、というかどこかしら新鮮な気分にもなっている。

橋本喜夫さんは知っている人も多いと思うが、ぼくとは親友の関係。
これまでいろいろなことを一緒にやってきた仲間だ。
そしてぼくも橋本さんも「雪華」では若手と言われるほど、結社の高齢化は進んでいた。
ここで主宰交替という時期が来て、深谷雄大先生と比べるとずっと若い世代に属する橋本さんにバトンが渡されたのはとてもすばらしいことだ。
雄大先生の英断であろう。

来年からは結社誌の体裁も大きく変わるようだし、新しい「雪華」に期待するだけではなく、ここを変革の目にするつもりでぼくもがんばってみようと思っている。

結社とぼくとの関係はそういうことで何も問題ないのだが、ふと気になるのは、深谷雄大先生との間にあった師と弟子という関係の変化だ。
変化というより、師弟というものは雄大先生が主宰を降りたとしても、ぼくの方から変えるつもりは全くない。
やはりぼくにとって、師と呼べる俳人は、深谷雄大と黒田杏子の二人である。
このふたりに代わる師を持つつもりはまったくない。
もしふたりがぼくより先に世を去ったとしたなら、それはぼくが師を持たない日を送るということを意味する。ふたり以外に新しい師を探すことは今後ありえないということだ。

ときどき結社を頻繁に変えて、その都度そこの主宰を師としている人を見かけるが、それはその人の勝手であると思いながら、ぼくはそうはしない。
なぜって、それがぼくには自然だし、その程度の覚悟は持っているから。


      「雪華」9月号 深谷雄大先生句より
 師の旅を追ふ炎天の行き止り       深谷雄大
 ひとときを雄滝の下に立ちてをり     深谷雄大

     「雪華」9月号 「雪月花」掲載拙句より
 胎内の夕日のはたて実はまなす     秀彦
 くちなはのにほひ残せし山の雨      秀彦

     「雪華」9月号「雪華集」掲載拙句より
 花萱草岬に向かふ遺族たち        秀彦
 石楠花や癒えざる傷を持ち歩く      秀彦



「藍生」9月号も届いている。
今月は福島大会の特集。ほかにも読み物が多く、結社誌としてはかなり分厚いなぁ。

    「藍生」9月号 主宰詠より
 滑空の鴉おほむらさき咥へ        黒田杏子
 すつぴんの夏井組長冷し酒        黒田杏子

    「藍生」9月号 掲載拙句より
 肩薄き少女は突けり心太         秀彦
 余花の蝶半端な死者を追ひにけり    秀彦

 

9月9日の俳句集団【itak】のイベント案内。
さてさて今週の土曜日は、早くも俳句集団【itak】の第27回イベントですゾ!

今回の第1部企画は、某有名予備校教師で俳人の松王かをりさんによる俳句のための文語文法講座。
これは俳人的にはツボでしょ!

平成28年9月10日(土)13:00〜17:00
北海道立文学館 地下講堂

参加料:500円
いつものように第2部は句会をやりますから、参加時に2句出句してください。(見学も可なので受付時にお伝えください)
どなたでも参加できます。
散歩の途中にふらっと参加でも全然かまいません。

お待ちしております。

280908itak第27回フライヤー




オーストラリアのオペラ歌手で、キリテ・カナワさんという人がいる。今年72歳。
え〜、そんなにトシだったっけ? 
若い人、と思っているうちに月日は容赦なく流れていたということだろう。
クラシックばかりではなくジャズのアルバムも出している多才な人だ。
彼女の歌から、名曲「いそしぎ」(The shadow of your smile)を聴こう。

Kiri Te Kanawa: "The shadow of your smile"

日曜日 晴れ

お盆の前に書斎(と言っても実に間狭な空間だが)の大整理をした。
整理といってももう捨てる以外に選択肢がない状態だったので、三つある壁を埋めている書棚と書物の壁ひとつ分だけでも完全に捨ててしまおうと決意し、ただただ腰が痛くなるのをがまんしながら単純労働にてホントに書棚ごと本を捨て、これまで隠れていた壁のうちひとつ分が床から天井まですっかり何もなくなった。
20年以上見たことのなかった壁が白々とあらわれて、ちょっと感動し、風邪をひくようにも感じた。

空いたところに前から考えていたオーディオセットを入れるというプランを実行。
本来は書斎にあるべきだったが、とにかくそのスペースがなかったため、居間に置いてあったものだ。
居間にはこれまで2つのオーディオが置かれていた。
と言ってもぼくはマニアではないので高級なものではないし、特に意味があって2種類あったわけでもなく、いろいろ事情があり、アナログ用のセットとデジタル用のセットの2組を置くような事態になっていた。

空いたとはいえ所詮狭い空間なので、サイズが小さいデジタル用のセットを書斎に移す。
ま、つまりCDしか聴けないやつということだ。
それと、親の家を片付ていたときに、父のオーディオセットのうちスピーカーだけを持ってきてあったので、遺品のスピーカーというのも悪くないアイデアかとそれをつないだ。

なんとなく恰好がついた。

元来アナログ派ではあるが、LPしか聴かないというほどに頑固ではないので、CDもそれなりにある。
書斎で音楽が聴けるようになったことから、このところ急にジャズ熱がプチ再燃することとなった。

そんな日々の中で、突然のルディ・ヴァン・ゲルダーの訃報である。
興味のない人には、誰それ? であろうが、50年代60年代のジャズを好んで聴いている人たちにとってその名は神格化されている。
だがその人物はミュージシャンではない。
一介の録音技師である。
しかしジャケット裏のライナーノーツを読む人たちにとって、その名はいやでも目についた。
ハードバップ時代の名盤と呼ばれるレコードのどれもこれも彼の録音だったのである。
だからジャズ・ファンにとってはごく有名な人物だった。

神格化されるほどの名物録音技師が死んだ。
50年前に活躍していた人だから年齢的には死んでもおかしくないのであるが、しかし、あの時代がとうとう本当に実在しない過去になってしまったようにも感じて、そういう感慨があったのである。

別にことさら追悼しようと思わなくとも、棚のCDを適当に引っ張り出して掛けてみれば大半は彼の録音だ。
ブルーノートやプレスティッジのような往年のジャズ・レーベルであれば、彼以外の録音技師の名前を探す方が難しいぐらいだ。

彼がモノラル時代から独特の録音をしていてくれたため、ぼくらはステレオ録音やデジタル録音が必ずしも優れていないということを知っている。
ゲルダーに教えてもらったと言ってもいいだろう。
楽器の音を正確に再生するだけでは演奏の生々しさというのを再現できるわけではない。
人の耳はそれほど正確じゃないからね。
写真で撮った風景が実際に見たものと違うように感じるのと同じことだ。

聴覚というのは自分の聴きたい部分を誇張して聴いているわけだ。
ゲルダーの録音にはそういう誇張があった。
それは彼が素人上がりだったからこそだろう。
ジャズが好きというのが高じて自分の好きな音で録りたいという動機で技師になってしまった。
ゲルダーサウンドというものが出来た。
アドリブに入ったとたんその演奏者の音がぐっと大きくなり前にせり出してくるような録音なのである。
ステレオもなにもあったもんじゃない。
アドリブしているヤツがど真ん中で大見得きっているのだ。
そんな歪んだ録音が、しかし人の聴覚にはステレオ録音やデジタル録音より生々しく聴こえるわけだ。

ああ、ルディ・ヴァン・ゲルダー。彼がいなければジャズの黄金期は生まれていなかったのかもしれない。

じゃこれ聴いて今夜はおしまいにしよう。
アート・ブレイキーのブルーノート版で「バードランドの夜」。
これはすごい。ピアノがホレス・シルバーで、トランペットはあのクリフォード・ブラウンなのだから、たまらんなぁ。

Art Blakey Quintet - Quicksilver (from "A night at birdland")

金曜日 晴れ


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明日23日(土)の文学フリマ札幌にぼくも参加します。

「第一回 文学フリマ札幌」
7月23日(土)11:00〜16:00
場所〜さっぽろテレビ塔2階
入場無料


itak のブースで句集「無量」を地味に売ります。
鈴木牛後さんも下川町から句集を売りにやってきますよ!
ナマ牛後をお楽しみに〜。
瀬戸優理子さんも句集「恋のキセキ」を手売りしますよ。

いろんなジャンルのブースが出ているようですので、遊びに来て下さい。

田島ハルがイラストを描いた「北海道の法則デラックス」(サイン本)も売りますので、上の色紙を目印にitak ブースへ!

まったりとお待ちしておりますm(__)m

木曜日 晴れ

その後の続報。

俳句甲子園は前回報告のとおり小樽潮陵高が地方大会で優勝し松山本選進出を決めましたが、惜敗した旭川東高Aチームがその後、投句審査枠の難関を突破し北海道2校目の本選進出を決めてくれた。
これはすごいこと。
とうとう北海道から2校、松山に行く時代が来ました!
彼らのがんばりにエールを送りたい。

俳句甲子園ばかりが高校生俳句の場ではない。
先日札幌の隣町の石狩市でNHKの「俳句王国が行く!」の公開収録があった。
見物に行ったのだが、壇上のメンバーの中に石狩南高の逵(つじ)君がいるではないか!
彼とはこれまで何度か句会で一緒になっている。
いい表情で、大人たちと俳句を語っていた。
そして当日の観衆の句の中からこの日の主宰の坊城俊樹さんが佳句を選句したのだが、その中に琴似工業高校の海斗君の句もみごとに入選していた。

なんだかうれしくてならない。
いいなぁ! 十代!


さて今週の土曜日は早くもitakの第26回イベントだ。

日時 平成28年7月9日(土) 午後1時〜午後4時50分ごろ
場所 北海道立文学館 講堂
参加料 500円
投句 2句(当季雑詠)
第1部 トークショー「男の恋句 女の恋句」
    出演 高畠葉子、橋本喜夫、瀬戸優理子
第2部 句会


詳しくはitakの公式ブログ参照のこと。



ジョニ・ミッチェルの「サークルゲーム」をしみじみ聴いてみる。
この歌は映画「いちご白書」の主題歌として有名で、バフィー・セントメリーの細かなビブラートの効いた歌声が印象深いけど、オリジナルのこちらももちろんいい。
季節は回転木馬のように回ってゆく。少年はいつか二十歳になって…。
という歌詞を十代のころ辞書片手に訳したことを思い出す。
その少年も二十歳どころか還暦になってしまった。
それでも季節は回転木馬のようにアップダウンしながら回ってゆく。


Joni Mitchell - The Circle Game

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この写真は昨日の夕方の雨上がり。
今日の札幌はとてもいい天気で、暑いというより爽やかな一日だった。(と言っても日中はオフィスに籠の鳥だが…)

週末は俳句甲子園の地区大会(土曜に勝手に前夜祭で日曜が大会)で、珍しくがんばる。
基本的にがんばらない人間なので、やはり疲れたのだけれど、今年は夏井いつきご夫妻も前夜からお付き合いいただき、楽しいひとときを持てた。

地区大会の結果は主催者による正式発表はまだながら、北海道新聞が取材記事を掲載してくれたのでもう周知のこととなっている。
北海道の高校が参加するようになって以来本選に連続出場し昨年は本選準優勝と実績のある旭川東高校が新興の小樽潮陵高校に破れるという大波乱があった。
琴似工業高校も善戦し、3校拮抗する息詰まるような地区大会だった。

この地区大会は、審査員も含め、裏方でも俳句集団【itak】が全面的に協力したので、近日中にitak 公式ブログに大会の様子がアップされる予定だ。

旭川東高校は実力的にはかなり高かったため、本選出場を逃したのは惜しい。
しかし、ここで小樽潮陵が代わりに出場権を得たのは、北海道の高校生俳人たちにとって喜ばしい状況が生まれたとも言えるだろう。
旭川東高校には作品選考による可能性もまだあるので、なんとか粘り腰を見せてほしい。

思えば、「手伝ってほしいんだが」、という依頼に軽い気持ちで審査員を受けてしまって、その後ここまで深みにはまるとは思っていなかった。
それから10年以上たち、気づけば北海道という地での俳句の種蒔きがライフワークのような状況になっているのは不思議な感じだ。

ほかの生き方もあったようにも思う。
だが歩き始めた道はまだずっと先まで続いているようなので、がんばらないけど、しぶとく歩んでいきたい。



今夜の音楽は、ビョークの最新映像から "stonemilker"。
画面が360度動かせるという凝った動画になっている。(PCのみか?)
彼女のやることはいつも新しい。
ついていくのが大変…。


bjork: stonemilker

水曜日 曇り、ときどき雨

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俳句集団【itak】第26回イベントは7月9日(土)。
詳細はitakの公式ブログを参照してください。

次回の第1部企画は、久しぶりのトークショーとなっている。
高畠葉子プロデュース企画で、彼女が司会をし、出演は実力派俳人・橋本喜夫、短歌界のスター・山田航、昨年現代俳句新人賞を受賞した新鋭・瀬戸優理子が、俳句における男の恋・女の恋を縦横に語り合うという興味深い内容になっている。
男2人、女2人、このヒトクセもフタクセもあるメンツが、いったい何を語るのか。
そもそも恋を語れるのか橋本喜夫!(爆) とか、見どころ満載!
楽しみなところだ。
 
なんと言っても俳句集団【itak】でのみ実現可能な顔ぶれはすごい。ユニークなトークショーとなること間違いなし。
この機会をお聴き逃しのないように。
7月9日は道立文学館へ行きましょう。



ぼくの次女で、漫画家の田島ハルの新刊本がいま書店に出ています。
北海道の法則研究委員会+田島ハル『北海道の法則デラックス』(リンダパブリッシャーズ/泰文堂)


全国の書店で販売されていますので、なにとぞ〜〜〜よろしくお願いいたします!



今夜の音楽は、ジャズ・ピアニストのマル・ウォルドロンによるサティの曲の演奏。
ま、サティとは言っても独自の解釈とかいうようなものでもなく、通常のジャズのパターンでテーマの部分をサティのメロディでやって、アドリブパートはモロにジャズという構成。
それはそれで楽しめて悪くない。

al Waldron Plays Erik Satie - Desespoir Agreable

火曜日 曇り、のち雨

明日はもう6月。行事が集中する月だ。
ぼくの関係だけでも、北海道俳句協会総会、北海道現代俳句大会、俳句甲子園札幌大会、これが6月にある。

以下に、参考として掲載しておくので、都合のつく方はのぞいてみてほしい。
どれも参加するだけなら無料である。

1、北海道俳句協会総会
 6月5日(日)13:00〜17:30(講演会は15時頃から始まります)
 会場 すみれホテル  札幌市中央区北1条西2丁目
 主催 北海道俳句協会
 記念講演 「 俳句の言葉 」
   佛教大学教授・京都教育大学名誉教授
   俳誌「船団」代表 坪内稔典 氏

2、北海道現代俳句大会
 6月12日(日) 14時から
 主管 南北海道現代俳句協会
 会場 五島軒 函館市末広町4−5
 講演 現代俳句協会副会長 鳴戸奈菜氏 演題「言葉と俳句」


3、俳句甲子園札幌大会
 6月12日(日) 受付開始   午前10時
        大会開催時間 午前10時半〜午後16時
 場 所  札幌市東区民センター
 参加校
 琴似工業高校・旭川東高校(A,B)・小樽潮陵高校




2と3が日程かぶってしまって、困る・・・。




「藍生」6月号が来た。

   「藍生」6月号 主宰詠より
 残花一幹雲上に啼く雲雀     黒田杏子
 チェ・ゲバラ読了新茶とどきけり   黒田杏子

   「藍生」6月号「藍生集」掲載拙句より
 千夜百夜淡雪にいま指を立て    秀彦
 仏壇に失語の春を父と母と     秀彦


先月の「藍生」5月号と、「雪華」5月号についても抜粋を載せておく。

   「藍生」5月号 主宰詠より
 櫻貝時宗の寺の小机に      黒田杏子
 花の世の花の夜なり二人なり    黒田杏子

   「藍生」5月号「藍生」集掲載拙句より
 五体貧しく雪の暗渠となりぬ    秀彦
 冬の日のつまさき並ぶ靴屋かな  秀彦


   「雪華」5月号 主宰詠より
 寒明けの光陰父の歳を越す    深谷雄大
 ゆるやかな風の春雪妻と受く    深谷雄大

   「雪華」5月号「雪月花」掲載拙句より
 あたたかき雪塊を積む空を積む  秀彦
 輪郭の失せし親子や寒日和    秀彦

   「雪華」5月号「雪華集」掲載拙句より
 雪の華一字一字を闇とする    秀彦
 雪椿この世の顔を寄りそはせ   秀彦



空き家となった親の家に、ときどき出かけて遺品の整理をしている。
これがなかなか大変なことでさっぱり進まない。

もう大切なものだけ取り分けてあとは業者に頼んで一括廃棄してもらうしかないと思うようになった。
そう決めたからといって、作業が進むかというとそんなことはなく、ガラクタの山の中から出てくるものにいちいちひっかかってはムダに時間がすぎてしまう。
先日はブライヤー・パイプ(喫煙用のパイプのこと)が数十本出てきたのだが、これはいったいどうしよう。
もう禁煙してしまったので無用の長物。
しかし、以前の値打ちはぼくも知っていて、ただゴミとして捨てるのはもったいない。
こういうのはみんなどうしているのだろう。

本も書庫に溢れるほどある。これはもうブックオフに叩きうるしかない。
次にカメラだ。全部フィルムカメラ。交換レンズがかなりの本数あるので、それはひょっとしたら売れるのか。

彫刻刀もいろんなサイズや形態のものが数十本ある。

で、こんなものもあった。

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ああ、メンドクサイ。で、なんとなく右のものを左にうつし、左のものを右に積み替え、なにも前進できずに終わるということを、何度か繰り返しているのだ。

ところで、書庫の中に「スターリン全集」を見つけた。
いまやゴミほどの価値もないだろうが、時代を感じるのであった。


今夜の音楽は、チック・コリア、リターン・トゥ・フォーエバーの「サムタイム・アゴー」。
これはね、当時あまり好きではなかった。
商業主義がプンプンしていてイヤだと思っていた。
でも久しぶりに聴くと、これが案外いい。
特にフローラ・プリムのなんの芸もないストレートな歌声が気持ちいいのである。

Chick Corea, Airto Moreira & Flora Purim - Sometime Ago

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