無門日記

ことばで/一羽の鴎を/撃ち落すことができるか    寺山修司

土曜日 雨、のち晴れ

午前中、バケツをひっくり返したような豪雨(古臭い表現だなぁw)。
スマホがしきりに警報を鳴らすのには驚かされた。
「避難準備」の警報。
最初はまた地震?と思い、次に洪水?と思ったら、「土砂崩れ」という。
どうもちかごろ極端なことが多いようだ。


Amazonに注文してあった待望の角川「俳句」11月号が届いた。
盟友・鈴木牛後さんの角川賞受賞作品の掲載号である。
あらためて受賞を実感して、ジワーと感動。(まるで自分のことみたい)
彼とは2012年にともにitakを立ち上げた仲間であり、結社も同じ「藍生」「雪華」である。
2010年にぼくのやっているメール句会「迅雷」に彼が飛び込んできたときからの付き合いで、最初は「牛鈴」という俳号だった。
8年間、ともに歩んできて、itak旗揚げという冒険も一緒にやってのけた。
少し山師っぽいところがあるぼく(自覚してるんよ)と違って、いつも落ち着いている牛後さんは、いるだけでその場の重石になってくれている。

ついにやったなぁ、と思っているのはぼくの方で、牛後さん自身はきっとこれも途中経過のひとつに過ぎないと思っているかもしれない。
それぐらい彼には他にない個性がある。
その個性をどう表現するか、これが意外と難しい。

 仔牛待つ二百十日の外陰部
 ちやりぢやりとタイヤチェーンの鳴る初荷
 雪解風蝶の欠片を翅と呼び
               鈴木牛後「牛の朱夏」より

酪農家である彼は受賞作でも徹底して酪農の現場をモチーフとした句で通した。
それを「働く者の俳句」と捉える人もいるかもしれないが、そういう見方は当たらないと思っている。
ではどこに個性があるのか。それはどんな個性なのか。
都会的で軽々とした作品を発表する人が多いのが最近の傾向のようだが、彼はまったく違う場所に立っているような句を書く。
酪農というモチーフがそうさせているのか?
いや、そうではない、という直観だけはあるのだが…。
ぼくは受賞作「牛の朱夏」50句を、じっと見つめている。

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明日、中島公園の北海道立文学館で下記イベントがある。

「北海道文学館 公開歌会・句会」
10月28日(日) 14:00〜15:30
場所 北海道立文学館 地階講堂

実作者として次のメンバーが揃う。
<短歌> 岡美紗緒、千葉優作
<俳句> 辰巳奈優美、音無早矢
<川柳> 落合魯忠、鈴木厚子

パネリスト
<短歌> 大塚亜希
<俳句> 五十嵐秀彦
<川柳> 浪越靖政

コーディネーターはいつものように内田弘さん(北海道歌人会代表)。

実作者が発表する作品を、ジャンルを超えて語り合うというハイブリッドな歌会句会。
それを観客を入れて公開でやる企画である。

入場無料なので、ご都合のよい方はぜひ見に来てください!

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月曜日 晴れ

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ぼくの所属する雪華俳句会の俳誌「雪華」で昨年1月号から毎月「現代俳句時評」を書かせてもらっている。
欠かさず連載し、もう22回になった。
そのバックナンバーをちょっとまとめてみる。


「雪華」誌 「現代俳句時評」

2017年
1月号 現代俳句時評〜佐藤文香の指向性〜

2月号 「天使の涎」〜饒舌な現代〜

3月号 「然るべく」「ただならぬぽ」〜逃げる言葉を追う〜

4月号  高野ムツオ「片翅」〜まつろわぬもの〜

5月号 北海道新聞「新・北のうた暦」連載〜北方俳句に光を〜

6月号 「虎の夜食」「フラワーズ・カンフー」〜自由で多様な試み〜

7月号  金子敦「音符」〜変容する存在の輪郭〜

8月号 第二十回俳句甲子園北海道地区予選〜鋭い感受性〜

9月号 故郷喪失の詩〜櫂未知子「カムイ」を読む〜

10月号 瀬戸優理子を読む〜日常から生まれる非日常〜

11月号 松王かをり「未来へのまなざし」を読む

12月号 50歳未満の作家たち〜「天の川銀河発電所」〜


2018年
1月号 やわらかな急所〜福田若之「自生地」を読む〜

2月号 盒彊ゝ彦「石の記憶」を読む〜死への恐怖と存在からの逃避〜

3月号 岩淵喜代子の第6句集「穀象」を読む〜吾ではなく他者でもなく〜

4月号 金子兜太の遺してくれたもの〜「現代」とは何か、「前衛」とは何か〜

5月号 依田明倫に花鳥諷詠を読む〜夏至原野男の最後どうだつた〜

6月号 三品吏紀と福井たんぽぽの世界〜第5回芝不器男賞応募作品を読む〜

7月号 トリビアルな俳句ということ〜上田信治句集「リボン」を読む〜

8月号 森田佳代子「雲の図鑑」、斎藤信義「雪晴風」を読む

9月号 人工知能は電気俳句の夢を見るか?〜AIと俳句の試みについて〜

10月号 放棄からの詩〜山田耕司 句集「不純」を読む〜



もし読んでみたいという号があれば、ぜひ雪華俳句会の公式サイトのメールで問い合わせを。




今夜の音楽。
あがた森魚さんの「星のふる郷」。
吉田拓郎や井上陽水が脚光を浴びていた70年代前半にあって、よくこれほどの孤高の世界を作り上げたものだと感心してしまう。

あがた森魚 - 星のふる郷

金曜日 晴れ、寒い

上原ひろみ "ALIVE"


youtubeでジャズピアニストの上原ひろみの演奏を聴く。
聴きながら、なにやら考えた。

彼女の音は、ぼくが高校から大学時代にかけて夢中になったジャズの音だと感じた。
あの時代から彼女のデビューまで、およそ30年のギャップがそこにはある。
70年代前半。マッコイ・タイナーなどを代表的なアーティストとした、ポスト・コルトレーン時代。
当時は新主流派とか呼ばれていたものがそれだった。

いまジャズというとどんな音楽を連想するだろう。
どこか落ち着いた保守的なジャズが、大人の音楽として捉えられてるように思う。
70年代後半からロックやポップと合流したジャズが、一時は新しい音楽として脚光を浴び、それに飽きると次は保守化したカクテルジャズのようなものがいわゆる「大人の音楽」と呼ばれて蔓延る状況になり、すっかり腑抜けになった印象がある。

上原ひろみの音は、ぼくには帰るべきジャズの音のように思えた。
70年代の中ほどまで、ロックが商業ベースのバイアスで変質するのを横目に見ながら音楽表現の最前線にいたのはジャズだった。
そこには、生き生きと、自由に、未踏の地平を切り拓く力があった。
これからジャズが再びその道にもどるのかどうか、ぼくは知らない。
ただ、ぼくがこの音の時代を呼吸した人種であるということを、なんとなく感じたのである。

単に音楽のことを言っているのではない。
文化のことを言っている。
この匂い、この姿、この気迫が、体に染みついている文化だと思う。

つまり、俳句も同じ、と思いは飛躍する。

ぼくにとっては、俳句も上原ひろみの音楽も同類のものなのだ。
それは保守的で成熟した文化ではなく、形而上学的な前衛でもなく、伝統芸能化したエセ前衛でも、また最近広がりつつある都会的で洗練されたタダゴト俳句でもない。
燃えるような魂で、存在に肉迫する表現者の姿が、原郷のように思える。

たぶんそんな文化は、今の若い世代にはめんどくさいほど田舎くさいものに違いない。
でも田舎くさいこととは、辺境ということではないだろうか。
新しい時代は辺境からしか生まれないのではないか。
洗練は心地良いかもしれないが、きっとなんにも生み出さない。

ぼくは彼女の音楽を聴いて、そのことを考えていた。
つまり、俳句のことを考えていたのである。

保守化と商業化の底に沈んでいたジャズの世界から、不死鳥のように彼女が現れた。
そうであれば同じように、保守化のどん底にある俳句の世界から不死鳥のように「現代」の俳句が現れる可能性もあるだろう。
少なくとも、この「音」があらわしている文化が身にしみているぼくらの世代が、保守化した俳句(これは伝統俳句だけを言っているのではなく前衛俳句も含めて言っている)を否定しなければならない状況にいるのかもしれない。

リラックスするためにだけジャズがあるのではなく、リラックスするためだけに俳句があるのではない。
存在に迫ろうとする者がいて、文化はより高みへ、さらなる深みへと向かう。

がんばろう、そう思った。

木曜日 晴れたり曇ったり雨ふったり

峠は雪、でしょうか?

土曜深夜(実際は日曜未明)26時30分からのHBCラジオの「サブカルキック」という番組に先日出演させてもらいました。
先週の13日のこと。
「第2回サブカル句会」。
第2回ということから分かるように前にもやっちゃってる。6月だったかな?
前回も投句がいっぱいで1回では済まず2週やりましたが、今回も20日に後編が放送されます。
20日の26:30。21日の2:30ってことね。(あ〜まぎらわしい…)
前編はradikoのタイムフリーで聴けますよ〜!
その際は13日のプログラムの26:30のところで再生して下さい!


前編は「サブカル句」と「ネット世代句」を中心に選句しました。
次回後編は、お待ちかね「エロ句」と「マジ句」で行く予定。
深夜放送ならではの「エロ句」にご期待下さい。

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昨日の北海道新聞朝刊の「新・北のうた暦」で、鈴木牛後さんの句を紹介しました。

祈る手に骨のかたさよ蔦紅葉   鈴木牛後

「古い建物の壁を蔦紅葉が染め上げる季節になった。労働を終えた人が祈りの手を合わせている。教会の景だろうか。骨ばった頑丈な両のてのひらをひとつに合わせたときに、生きることへの感謝の思いがこみ上げてくる。作者は下川町の酪農家。夫婦で牛飼いの毎日をおくっている。今年の角川俳句賞の受賞を決めた気鋭の俳人である。  五十嵐秀彦」

「新・北のうた暦」は道新朝刊に毎日連載されている短詩型コラムです。
執筆は、ぼく・石川青狼・久保田哲子・安田豆作・高橋千草の5人の俳人と、田中綾・月岡道晴・山田航の3人の歌人で交代で執筆してます。ぼくは水曜日担当。
よろしくお願いします〜!


秋の夜長に、大好きなニーナ・シモンを。
名曲 "Black is the color"
いろんな人が歌ってるけど、ニーナが一番!


火曜日 曇り

寒くなってきました。
今朝、家を出るときの気温は10度。
コートの季節がやってきたなぁ…(まだ着てないけど)

さあ来月は俳句集団【itak】第40回イベントですよ〜!

日時 平成30年11月10日 (土) 午後1時〜4時50分
場所 北海道立文学館 地下講堂
参加料 500円

当季雑詠 2句
受付開始は12時30分から午後1時まで。

第1部 講演会「歴史のあしあと 札幌の碑」
    講師 川島 聡さん (さっぽろ石碑探索部・主宰)

第2部 句会

懇親会 テラスハウス kitara (キタラ)
    会費 3,500円

今回の懇親会は、鈴木牛後さんの角川俳句賞の受賞祝賀会ですよ!
さあ、みんな! 角川俳句賞受賞作家・鈴木牛後に会いに行こう!!



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月曜日 曇り

「雪華」の公式ホームページができました!
作ってくれたのは鈴木牛後さん。
北海道の結社でホームページを持っているのはいくつあるだろう?
たぶんこれが初なのではないかしらん。
結社「雪華」と俳句集団【itak】との異色の連携を通して北海道の俳句界を掻きまわそうということで、主宰であり同志の橋本喜夫さんと共同歩調の日々が続いています。
このホームページもそのための情報発信のひとつとなればうれしいことです。


HBCラジオで日曜日の午前2時30分からやっている「サブカルキック」という深夜放送があって、そこに呼ばれて「サブカル句会」というのを不定期でやっています。

この番組は、小林エレキさん(役者)と田島ハル(漫画家)がパーソナリティとなって毎回さまざまなゲストを呼んで自由におしゃべりをしているもので、句会の時にはぼくがゲストで出演させてもらっています。

前回は6月だったか。
今回は、14日(日)に第2回サブカル句会のパート1として放送されました。
時間帯が時間帯なので、とんでもない句も多く投句されています。
選句と句評という建前で勝手なおしゃべりをするのは案外楽しいものですね。(リスナーがどう思うかは別として…)
一回20分ではとても紹介しきれなかったので、21日にパート2が放送される予定。
道内であればradikoの「タイムフリー」で聴けるので、興味のある人はぜひ。
「エリアフリー」であれば道外からも聴けるらしいが、どうやら有料らしい。
14日の放送はradikoでは13日(土)のプログラムの26時30分のところを選ぶと聴けますよ。

さて、ラジオの話題になったところで、懐かしい曲をひとつ。

ブリジット・フォンテーヌ「短歌供廖福屮薀献のように」)

土曜日 晴れ 少し寒い

お〜い! 元気してましたか?

ぼくは前述の7月の「空前絶後」(笑)の「藍生×itak合同イベント」で燃え尽きておりました…。

と言うのは嘘。
燃え尽きている暇はなく、相変わらず自転車操業というか馬車馬のように走り続けています。

それというのも来年2月2日から3月24日まで、北海道立文学館で特別展「北海道の俳句 〜どこから来て、どこへ行くのか〜」が予定されていて、その企画・準備が始まりました。
これまでの北海道の歴史の中で、俳句がどうやって北海道に入ってきて広まっていったのかに視点を当てた展示をし、さらに現在、そして未来を展望するという壮大な特別展。(壮大すぎて現在難航中〜w)
史料を探す日々です。

さて、そんな日々の中で突然の地震と北海道大停電というかつてないことが起きてしまい驚きました。
震源地の胆振地方では災害死亡事故となり大きな被害を受けた北海道でしたが、幸いぼくの住んでいる札幌市は一部を除いて大きな被害は受けませんでした。
それでも9月8日に予定していた俳句集団【itak】第39回イベントは大事をとって中止としました。
その後、現在もときどき余震は続いてはいるけれど、旅行や観光には特に支障はありませんので、どうぞ安心して北海道にいらしてください。

そうそう。わすれちゃいけないすごい慶事がありました。
ぼくらitakの仲間であり、「藍生」と「雪華」の仲間でもある下川町の鈴木牛後さんが今年の角川俳句賞をみごとに受賞しました!!!
すごいことです。ホントにすごい。
自分のことのようにうれしくてたまりません。
1月21日に東京で予定されている授賞式にはぼくも行く予定。
黒田杏子さんも夏井いつきさんも、雪華主宰の橋本喜夫さんも参加することになってます。
今月発売の角川「俳句」11月号に受賞作品が発表されるのが楽しみ。


今月28日(日)14時から、北海道文学館で「公開歌会・句会」が開催されます。
これは短歌と俳句と川柳が一堂に会する公開イベントで、詳細は下記フライヤーを参照ください。
ぼくがパネリストで参加します。
俳句実作者として、辰巳奈優美さんと、itakの仲間で教育大生の音無早矢君も出ますよ。
入場無料です。ぜひいらしてください。

20181013公開歌会句会フライヤー



そして、さらにビッグニュース。
今年創立50周年を迎える文学館の企画で、「北海道文学館俳句賞」が実施されます。
未発表20句。11月30日が締め切り。
選考委員は、ぼくと、辰巳奈優美さん、永野照子さん、平原一良さん(文学館理事長)、源鬼彦さん、安田豆作さん、歌人の山田航さんという陣容です。
大賞は賞金10万円と、前述の特別展「北海道の俳句」会場に作品が展示されます。
応募、お待ちしております。

20181013文学館俳句賞フライヤー


まだお伝えしたいことがたくさんありますが、それはまた後日。

火曜日 晴れ!

この数日、晴天が続いている。
あの日もこんな天気だったらよかったのになぁ…。

まぁ、後悔があるとすればそれぐらいかもしれない。
14日〜15日の「イランカラプテ 藍生×俳句集団【itak】合同イベント」のことだ。

無事終わってから早くも1週間たってしまった。

14日の土曜日、かでる27会場は260名の参加者で埋め尽くされた。
トークショーは、黒田杏子藍生主宰と、夏井いつきさん、吉田類さん、雪華主宰の橋本喜夫さんとぼくの5人。

どうしてこういうイベントを開催したのか、少し振り返ってみよう。
ぼくの所属する結社「藍生」では毎年1回、日本のどこかで「全国のつどい」という句会を2日間の日程で開催している。
昨年は京都だった。
1年以上前のある日、黒田杏子先生からぼくに電話があり、「来年、《つどい》を北海道でできないか?」という内容だった。
そう言われても藍生の会員は北海道には少ししかいない。
どう断ろうかと内心思った。
それをお見通しであったのか、「藍生の会員に限定した句会にする必要はない。あなたがそっちでやってる活動の仲間の人たちと一緒にやることを考えてほしい」と言われてしまった。

その電話が始まりだった。

それから「藍生」と俳句集団【itak】との合同イベントという前代未聞の企画が動き始めた。
俳句集団【itak】は結社ではない。同人誌でもない。会員制さえ存在しない。
隔月に俳句イベントを公開開催し、そこに集まった人々で成立している運動体だ。
つまり輪郭のない存在なのである。
そんな文芸運動と、立派な結社である「藍生」が一緒にイベントをする。
そんなことが過去にあっただろうか。

1日目はitakらしい公開イベントをしよう。
2日目は藍生方式の句会をしよう。
1日目の夜の懇親会には、これまでのitakの活動で縁がつながっている人たちにアトラクションの協力をお願いしよう。

ざっくりとそんなアイデアで行くことにした。

ゲストは誰にしようか。
友人関係の中から、まずダメモトで夏井いつきさんと吉田類さんに依頼したところ、快諾してくれた。
黒田杏子先生とこの二人が揃って、かつ公開でイベントを開催すれば、それだけでたくさんの人が来ることになりそうだ。
じゃあどうする。ただこの顔ぶれでお話しをするのを聴いてもらう?
いや、それではだめだ。
集まった人たちが参加した実感の持てるものにしたい。

それで、参加者に1句出句してもらって、この3人とぼくとitak幹事の橋本喜夫さんの5人で選句したらどうだろう。
あれ? それだと選句する時間をどうする? 待たせるには時間が空きすぎる。

その選句待ち時間にさらにイベントを組み込むことにした。
前にitakイベントに参加してもらったことのあるアイヌ民族の男性二人組「ペナンペパナンペ」さんのコントと、やはりイベントが縁の歌手・岡大介さんのライブをやってもらってはどうか。

こういうときは不思議なものだ。
こんな妙な依頼に、皆さん快諾してくれたのである。

しかし選句結果をどうやって発表するのか。
選句結果をコピーして配る?
いや、それは量的にも時間的にも無理がある。

そのとき、PC慣れしている大学生から、選句結果を即入力してプロジェクターで投影すればいいんじゃないの、という提案が出てきて、それで行こうということになった。

こうして検討を進めることができたのも、任意で集まってくれた実行委員会の力が大きかった。
藍生の北海道会員とitakの仲間たち、そこには大学生も入ってくれて、彼らはその後も大きな力を発揮してくれた。

道外から来る藍生会員の宿泊も開催地側で手配することになっており、それをどこにするのかも大問題だった。
なにせ7月は北海道観光のハイ・シーズンど真ん中。
90人ぐらいの宿泊を一カ所でまかなうことの難しさにめまいがしそうであった。
札幌都心とは少し離れるが新さっぽろのホテル・エミシアが確保できた。
これもラッキーであった。

そうこうしていると、今度はHBCテレビから俳句に関する企画を持ちかけられたので、今回のイベントの話をすると乗ってきた。
しばらくすると、旭川東高校文芸部の活動と、北大のAI俳句イベントと、ぼくらのイベントを取材して一本の報道モノで放送するということになった。

いろいろなことがドミノ倒しのように進行したような気がする。

そんなわけで14日は「かでる27」会場で公開トークショー。
終了後、道外からの藍生会員の皆さんを貸し切りバス3台でホテルエミシア会場に移動。
夜の懇親会。
翌日はエミシア会場にて藍生中心の句会を開催。
懇親会も翌日の句会にも藍生以外の人たちが多数参加し、どちらも100名を超える規模となった。

懇親会では、ペナンペパナンペさんの司会で、フンペシスターズのアイヌの歌と踊り、岡大介君の歌のステージ、吉田類さんも岡君の伴奏で「時代おくれ」を熱唱。
そして豊川容子さんのユカラやアイヌの子守歌で会場の雰囲気は最高潮に達し、あれよあれよという間に時間は過ぎた。

2日目の句会が終了し、全ての日程が終わったとき、ぼくらは達成感というより虚脱感のようなものを感じていたように思う。

黒田先生からは、かつてない規模の画期的なイベント、と称賛の言葉をいただいた。



↓ かでる27会場にて(控室)
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↓ トークショー始まる
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↓ HBC「今日ドキッ」で放送!
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↓ エミシア会場懇親会 類さんと岡君
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↓ エミシア会場懇親会 豊川容子さん
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↓ 15日 エミシア会場での句会
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とにかく全ては予定どおり、いや予定以上にやりおおせたと思う。
仲間の力の大きさにあらためて気づかされ、協力してくれた全ての人々に心から感謝している。

でも、もういいなぁ。寿命が少し縮んだような気がする…。

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火曜日 晴れ

相変わらず、というかますますブログを更新しなくなった五十嵐秀彦です。
こちらでしか繋がりのない方々に、ひょっとして死んだんかしらん、と思われないように今日は近況など書いてみます。

前回が3月8日でしたから、あれから3ヶ月が経とうとしています。
その間、俳句集団【itak】で、2回のイベントを開催いたしました。
北海道文学館副理事長の平原一良さんの講演「小説家の俳句」と、5月にはベトナムの文学者グエン・ニュー博士の講演「ベトナムの季節感から生まれる季語」です。
どちらもitakらしいマニアックな企画で、好評でした。
ちかごろコンスタントに70名近い方々が参加してくださるようになっています。
ありがたいことです。

そして次回、7月のイベントは、ついに! というか、とうとう! というか、「イランカラプテ 藍生×itak合同イベント」となります!
(下のフライヤー参照)
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藍生の黒田杏子主宰に、プレバトで人気の夏井いつきさん、酒場放浪記の吉田類さんをお迎えしてのトークショー。(要予約)
こんな顔ぶれはitakでしか実現できません。日本初だよ!(大げさ・・・)
予約状況は一度満席となりましたが、急遽席数を増やしてできるだけ多くの方に参加していただこうとがんばっています。
希望の方は itakhaiku@gmail.com にお問合せください。満席でキャンセル待ちとなった場合はご容赦を。

準備をしている裏方としては、どうも「うまく行く気がしない!」。心臓に悪い日々が続いております。


そうそう、itakと言えば、イベントの抄録アップが滞っていましたが、最近一挙放出いたしました。
昨年1月の私の講演「寺山修司俳句の解剖学」もようやくアップされました。
ほかにも興味深い抄録がいくつも発表されていますので、俳句集団【itak】のブログにお立ち寄りください!


「俳句」6月号(角川書店)の特集「歳時記に載せたい季節のことば」に、北海道の独自の季語として「気嵐」の解説を書きました。まだ書店にあると思います。一度お目通しいただければ幸いです。


北海道新聞朝刊の「新・北のうた暦」(水曜日担当)も夕刊の「道内文学時評」(月一回)も好調(?)に続いております。
今年から始まった朝日新聞の道内俳壇選者も滞りなく月1回の連載中です。
朝日道内俳壇の投句はいつでも受け付けています。ハガキでもメールでも、1通3句までとなっております。
メールが簡単でいいですね。 

haidan@asahi.com

ハガキ投句は下記宛先にお願いします。
〒060-8602
朝日新聞北海道報道センター「俳壇」係


最近、ラジオにも登場しました。
先週土曜日深夜26時30分(!ってことは日曜日の午前2時30分)からのHBCラジオ「サブカルキック」という番組の企画で「サブカル句会」というのがあって、講評役として登場。投句数が予想より多かったために次回9日の深夜、日付変わって2時30分から第2回サブカル句会放送されます。一応その2回で終わりのはずなので、次回お聴き逃しなきように(誰がこんな時間に起きてんだ!の声が聴こえる・・・)

ではでは、今夜はこんなところで。
(「ですます」体で書いてみました〜)



ラジオネタもあったことだし、ここでブリジット・フォンテーヌの「ラジオのように」から「夏、夏」を。
おやすみなさい。


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小説家・吉村昭さんが、「破獄」や「熊嵐」など、北海道を舞台とした作品を多数書いたことはよく知られている。
史料調査などでしばしば来道もしたわけだが、中島公園にある北海道立文学館に資料を探しに立ち寄ることも多かった。
そんなとき吉村さんのお手伝いをしたのが文学館副館長の平原一良(北海道文学館副理事長)さんだった。

今回、その平原さんが俳句集団【itak】の第36回イベントで講演してくださる。
演題が「点綴《小説家の俳句》」。
吉村昭さんは没後に「炎天」という句集も出ており、石寒太さんたちと句会もしていた人。
そんな俳人・吉村昭の裏話などお話しいただけるのでは、と大いに期待している。


講演だけの参加も歓迎。

日時 平成30年3月10日、午後1時から
場所 北海道立文学館(中島公園)
会費 500円


これは聴き逃せませんゾ!



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