先日に引き続き、今日も「スイッチ!」から。
まずは前回までのあらすじ。
脳内ではつねに、ふたつのシステムが独立して動いている。
それが「感情」と「理性」。
これは象(感情)と、象使い(理性)の関係にたとえることができる。
変化を起こそうとしたら、象と象使いの両方に働きかける必要がある。
そして、知っておくべき、変化の3つの意外な事実。
その1. 人間のこころの問題に見えて、実は、環境の問題であることが多い。
その2. 怠けているように見えて、実は疲れきっている場合が多い。
その3. 抵抗しているように見えて、実はとまどっている場合が多い。
ここまで理解した上で、この3つの事実が分かったところで、
次にどうすればいいのかってところから、今日は話を始めたいと思います。
答えから言います。
その1.象使いに方向を教える。
抵抗しているように見えて、実はとまどっている場合が多い。
だから、象使いにはとびっきり明確な指示を与えよう。
その2.象にやる気を与える。
怠けているように見えて、実は疲れきっている場合が多い。
象=感情に働きかけ、動いてもらおう。
その3.道筋を定める。
人間の問題に見えて、実は環境の問題であることが多い。
状況や環境=”道筋”を定め、準備を進めよう。
これを読んでもなにがなにやら〜という感じだと思いますので、
順番に見て行きましょう。
まずは「その1.象使いに方向を教える」から。
なかなか変化が起きないのは、ひとびとが変化に抵抗しているからではなく、
とまどっている・・・つまり、どうしたらいいか分からないから。
そんなとき、私たちの象使いは、「問題」を見つけ、大好きな「思考」や「分析」を行う。
そしてぐるぐる空回りする(笑)
象使いは、はっきりとした方向が見えるまで、ずーーーーーーーー
・・・っと、頭を空回りさせ続ける。
そんな象使いに必要なのは「明確な方向性
」を与えてあげること。
しかし、こんな状況に陥った時、実はもっとも困るのは、
「確かにそのとおりなんだけど、現実に落とし込めない・・・」
というようなアドバイスや知識。
むちゃくちゃな状態になっているプロジェクトを前にして、
「こういうときはまず、リーダーを立て、計画を立て直すべき!」
なーんて言われても、わかっとるわいっ、それができりゃ苦労せんがな、
と思われるのがオチ。
あるSEさんがぼそっと言った、
「あいつ、言うてることはかっこええけど、実装に落とされへん。」
ってことば、まじで、真実を突いてるなと思います。
著者はこれを「Truth But Usuless」(真実だけど役立たず)と言ってます(笑)
こんな知識やアドバイスは、よこっちょにうっちゃっといて、
「どうすればいいか」についての、とびきり明確に、具体的な指示を探すべき。
そうしないと、象使いは得意の「ぐるぐる空回り分析」をやらかしてしまう。
ここが最初のポイントです。
では、その「具体的な指示」はどこに転がっているのか。
それは「ブライト・スポット
」、つまり、「成功例」の中にあります。
<ベトナムでの活動>
あるNPOが、ベトナムの貧しい地方の子供たちの栄養不足を解消する、
というミッションをおったときの話。
象使いは考えた。
公衆衛生をなんとかしなくちゃ。貧困も蔓延してる。水は汚いし、
栄養に関する知識も持っていない。政治は腐敗しているし、経済は動いていない。
NPOのリーダーは考えた。
いくら貧しい地方でも、中には太った子供がいる。
その親は一体何をしているのだろう?
そして、実は、同じ環境にあってもまるまる太った子供を育てている母親は、
1日の食事を4回に分けて行っていること(子供の胃袋は小さいので、一度に
たくさん与えても消化できない)、ご飯の中に、カニやエビ、さつまいもの葉っぱを
混ぜていること(どちらも低級品だと思われていた)などを発見した。
そこでリーダーは、村の母親たちを、複数のグループに分け、一緒に料理させた。
母親たちは、自分たちの手で、栄養ある食事を子供に与えることができるようになり、
さらに、この新しい食事の習慣は、その後も村に定着した。
普通の象使いは、何か問題が起こったとみると、その問題ばかりを分析する。
でも、本当に必要なのは、あまたある、混沌とした泥のような問題の中できらりと光る、
「成功例」=ブライト・スポットを探すこと。
ブライト・スポットを見つけるもうひとつの方法は、こんな質問を投げかけることだ。
「夜中眠っている間に奇跡が起こって問題がきれいさっぱりなくなったとします。
朝起きて、「問題がなくなっている!」と思う最初の小さなサインはなんですか?」
これに答えることができたら、 次の質問にうつる。
「最後に、ほんのわずかのあいだでも奇跡が見えたのはいつですか?」
これは、何かの問題を前にして「腐るほど金があればなぁ!」とかいう
抽象的(で非現実的)な願望に意識をそらしてしまうことを避け、
具体的な目標を意識させ、さらにその目標は、
過去に自分が実現していたんだということに気付かせる質問なんです。
ためしに、自分自身が悩んでいること、なんでもいいので、自問してみてください。
なんとなく、気分が上がり
ませんか?
一方、こんな質問で象使いに与えるべき「明確な指示」が見つかるなんてうさんくさい、
と思う人もいるはずです。ていうか、ほとんどそうだと思います。
なんでそんな風に思うかと言えば、私たちの頭の中にこんな思いこみがあるから。
大きな問題には、それに匹敵するほど大きな解決策が必要だ。
「30mmの穴には30mmのネジがいる」というのと同じ発想ですね(笑)
そのうち、30mmのネジを売るために、30mmの穴をあけてまわる人が出てくるかもしれない(笑)
けれど、真実はこうです。
大きな問題が、それに匹敵するほど大きな解決策で解決されることはほとんどない。
どんなに大きな問題であっても、小さな解決策の積み重ねで解決されることがほとんどであり、
大きな解決策が必要になることはほとんどないのです。
問題の大きさと解決策の大きさは、常に対称というわけではない。
これ重要。テストにでますよ。
このことを、あなたの分析好きな象使いに、ぜひ教えてあげてください。
そして、なんでもいいから、今悩んでいること、問題視していることの中から、
きらきら輝く「ブライト・スポット
」を探してください。
それが、象使いに与えるべき「具体的な方向性」なのです。
第三回に続く。
まずは前回までのあらすじ。
脳内ではつねに、ふたつのシステムが独立して動いている。
それが「感情」と「理性」。
これは象(感情)と、象使い(理性)の関係にたとえることができる。
変化を起こそうとしたら、象と象使いの両方に働きかける必要がある。
そして、知っておくべき、変化の3つの意外な事実。
その1. 人間のこころの問題に見えて、実は、環境の問題であることが多い。
その2. 怠けているように見えて、実は疲れきっている場合が多い。
その3. 抵抗しているように見えて、実はとまどっている場合が多い。
ここまで理解した上で、この3つの事実が分かったところで、
次にどうすればいいのかってところから、今日は話を始めたいと思います。
答えから言います。
その1.象使いに方向を教える。
抵抗しているように見えて、実はとまどっている場合が多い。
だから、象使いにはとびっきり明確な指示を与えよう。
その2.象にやる気を与える。
怠けているように見えて、実は疲れきっている場合が多い。
象=感情に働きかけ、動いてもらおう。
その3.道筋を定める。
人間の問題に見えて、実は環境の問題であることが多い。
状況や環境=”道筋”を定め、準備を進めよう。
これを読んでもなにがなにやら〜という感じだと思いますので、
順番に見て行きましょう。
まずは「その1.象使いに方向を教える」から。
なかなか変化が起きないのは、ひとびとが変化に抵抗しているからではなく、
とまどっている・・・つまり、どうしたらいいか分からないから。
そんなとき、私たちの象使いは、「問題」を見つけ、大好きな「思考」や「分析」を行う。
そしてぐるぐる空回りする(笑)
象使いは、はっきりとした方向が見えるまで、ずーーーーーーーー
・・・っと、頭を空回りさせ続ける。
そんな象使いに必要なのは「明確な方向性
しかし、こんな状況に陥った時、実はもっとも困るのは、
「確かにそのとおりなんだけど、現実に落とし込めない・・・」
というようなアドバイスや知識。
むちゃくちゃな状態になっているプロジェクトを前にして、
「こういうときはまず、リーダーを立て、計画を立て直すべき!」
なーんて言われても、わかっとるわいっ、それができりゃ苦労せんがな、
と思われるのがオチ。
あるSEさんがぼそっと言った、
「あいつ、言うてることはかっこええけど、実装に落とされへん。」
ってことば、まじで、真実を突いてるなと思います。
著者はこれを「Truth But Usuless」(真実だけど役立たず)と言ってます(笑)
こんな知識やアドバイスは、よこっちょにうっちゃっといて、
「どうすればいいか」についての、とびきり明確に、具体的な指示を探すべき。
そうしないと、象使いは得意の「ぐるぐる空回り分析」をやらかしてしまう。
ここが最初のポイントです。
では、その「具体的な指示」はどこに転がっているのか。
それは「ブライト・スポット
<ベトナムでの活動>
あるNPOが、ベトナムの貧しい地方の子供たちの栄養不足を解消する、
というミッションをおったときの話。
象使いは考えた。
公衆衛生をなんとかしなくちゃ。貧困も蔓延してる。水は汚いし、
栄養に関する知識も持っていない。政治は腐敗しているし、経済は動いていない。
NPOのリーダーは考えた。
いくら貧しい地方でも、中には太った子供がいる。
その親は一体何をしているのだろう?
そして、実は、同じ環境にあってもまるまる太った子供を育てている母親は、
1日の食事を4回に分けて行っていること(子供の胃袋は小さいので、一度に
たくさん与えても消化できない)、ご飯の中に、カニやエビ、さつまいもの葉っぱを
混ぜていること(どちらも低級品だと思われていた)などを発見した。
そこでリーダーは、村の母親たちを、複数のグループに分け、一緒に料理させた。
母親たちは、自分たちの手で、栄養ある食事を子供に与えることができるようになり、
さらに、この新しい食事の習慣は、その後も村に定着した。
普通の象使いは、何か問題が起こったとみると、その問題ばかりを分析する。
でも、本当に必要なのは、あまたある、混沌とした泥のような問題の中できらりと光る、
「成功例」=ブライト・スポットを探すこと。
ブライト・スポットを見つけるもうひとつの方法は、こんな質問を投げかけることだ。
「夜中眠っている間に奇跡が起こって問題がきれいさっぱりなくなったとします。
朝起きて、「問題がなくなっている!」と思う最初の小さなサインはなんですか?」
これに答えることができたら、 次の質問にうつる。
「最後に、ほんのわずかのあいだでも奇跡が見えたのはいつですか?」
これは、何かの問題を前にして「腐るほど金があればなぁ!」とかいう
抽象的(で非現実的)な願望に意識をそらしてしまうことを避け、
具体的な目標を意識させ、さらにその目標は、
過去に自分が実現していたんだということに気付かせる質問なんです。
ためしに、自分自身が悩んでいること、なんでもいいので、自問してみてください。
なんとなく、気分が上がり
一方、こんな質問で象使いに与えるべき「明確な指示」が見つかるなんてうさんくさい、
と思う人もいるはずです。ていうか、ほとんどそうだと思います。
なんでそんな風に思うかと言えば、私たちの頭の中にこんな思いこみがあるから。
大きな問題には、それに匹敵するほど大きな解決策が必要だ。
「30mmの穴には30mmのネジがいる」というのと同じ発想ですね(笑)
そのうち、30mmのネジを売るために、30mmの穴をあけてまわる人が出てくるかもしれない(笑)
けれど、真実はこうです。
大きな問題が、それに匹敵するほど大きな解決策で解決されることはほとんどない。
どんなに大きな問題であっても、小さな解決策の積み重ねで解決されることがほとんどであり、
大きな解決策が必要になることはほとんどないのです。
問題の大きさと解決策の大きさは、常に対称というわけではない。
これ重要。テストにでますよ。
このことを、あなたの分析好きな象使いに、ぜひ教えてあげてください。
そして、なんでもいいから、今悩んでいること、問題視していることの中から、
きらきら輝く「ブライト・スポット
それが、象使いに与えるべき「具体的な方向性」なのです。
第三回に続く。