12月9日、トリコ・A × サファリ・P vol.1『PLEASE PLEASE EVERYONE』(@THEATRE E9 KYOTO)が無事幕を下ろしました。9日間13ステージ(+2回のワークショップ)という、最近では一番長期の開催でしたが、怪我人も出ず、コロナ感染者も出ず、本当に無事に終えることができました。
 ご来場または応援してくださった皆さん、劇場の方々、キャスト・スタッフのみんな、本当にありがとうございました!

 怪我もなく、と言ったのは、舞台には怪我がつきものという大前提を踏まえただけでなく、今回の舞台美術が開帳場(全面傾斜)だったことに由来する。5,300mmの奥行きに対して500mm上がっているので、ちょっと角度は数学の得意な方に計算していただきたいのだけれど、まあ要するに演劇舞台としてはそれなりの坂道なのである。当然滑って転んで、という心配もあるにはあるのだけれど、一番心配なのは疲労の蓄積。そこに立ち続けることで無自覚の疲労が溜まっていき、ある日突然 膝や腰、背中などに激痛が走り立てなくなる、なんてことがそこいらで起こっている。若者でも大変なのに、私の母ほどの年齢の方が2人出演されていたので、それはもう心配だった。しかも13ステージの長丁場。しかも稽古場にこの舞台を仕込んで稽古していたので、1ヶ月に渡って坂道でプレイし続けた事になる。
 実際、本番3日目の昼間にマッサージに行った私は、「特に悪いところはありますか?」と聞かれ「首と腰です」と答えたのだけれど、足(ふくらはぎと腿裏)を圧迫された瞬間、「足でした!!!」と叫んだものだ。コツコツと蓄積された疲労に全く気付けていなかったのだ。恐ろしい。

 内容としては、子供は如何に育てるべきなのか、八方美人という生き方について、など考えることは色々あったのだけれど、やっぱり答えはでないなぁ。人それぞれ、と言ってしまえばそれまでなのだけれど、人それぞれがしっかり自問自答し続けることが大切なのだ。さっきの「疲労」と一緒で、日々蓄積し凝り固まったもの(考え)は一定の刺激が加わる(問題が起こる)までは「気付けない」のだから。
 私の息子も1歳となり、私も親という「子にとって当面最大の環境」であることの自覚と責任をひしひしと感じております。
 共に成長していこう!


トリコ・A × サファリ・P vol.1『PLEASE PLEASE EVERYONE』舞台写真

撮影:松本成弘

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