再エネや電力事情について、ドイツの状況は日本語でもかなり多く出回るようになりましたが、その他の欧州の状況はそれほどでもないので、ちょっと新しいところを調べてみました。
2017年の発電量中の再エネ割合として、
太陽光発電の割合トップ5:
1.ルクセンブルク=11%
2.マルタ = 9%
2.イタリア = 9%
4.ギリシア = 7%
5.ドイツ = 6%
そのあとにはスペイン、キプロスが5%と続きます。日射量からして当たり前のようにも思いますが、ギリシアとか皆さんノーマークじゃなかったですか?
風力発電の割合トップ5:
1.デンマーク =50%
2.リトアニア =35%
3.アイルランド =26%
4.ポルトガル =22%
5.スペイン =18%
そのあとには、ドイツが16%、イギリスが15%で続きます。アイルランドとか、皆さんここまで風力を進めているって知っていましたか?
バイオマス発電の割合トップ5:
1.デンマーク =21%
2.フィンランド =17%
3.リトアニア =13%
4.ラトヴィア =10%
4.ルクセンブルク=10%
このあとには、イタリア、イギリスが9%で続きます。バルト三国の健闘が目立っています。また通常の欧州の国々であると、その育成量からしてバイオマスを発電に使用できる割合は6~8%ぐらいが限度であると言えそうです。
そして、再エネの推進というよりは、そもそも伝統的に地形と気象の上で恵まれている国となりますが、水力発電のトップ5:
1.マルタ =74%
2.オーストリア =58%
3.ラトヴィア =49%
4.クロアチア =44%
5.スウェーデン =39%
EUという枠を外せば、アイスランド、ノルウェー、スイスなども入ってきますし、その年の降水量でこの数字は大きく変動しますが、まあ、こんなところかという感じですよね。
ということで、2017年のEUを取りまとめると以下のような姿になっています。
1.水力含む再エネ=30.0%
うち、風力11.2%、水力9.1%、バイオマス6.0%、ソーラー3.7%
2.原子力 =25.6%
3.褐炭・石炭 =20.6%
4.天然ガス =19.7%
5.その他化石など= 4.1%
詳しくは以下のレポートをご覧ください(英語です)。
https://www.agora-energiewende.de/en/topics/-agothem-/Produkt/produkt/482/The+European+Power+Sector+in+2017/