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少年は何から逃げ、何と戦ったのか

PLAYDEAD作品
PLAYDEAD作品はLINBOが2011年に配信され、2Dパズルアクションでありながら示唆に富んだ作品として話題を集めました。LIMBOは以前から買っていたいたのですが積んでしまい、結果的にINSIDEをプレイしてからLINBOのプレイを決意した次第でした。結末には言及しませんが考察を含むのでちょっとネタバレ注意です、あしからずご承知おきください。

逃げる姿を描くことで生きるための闘争をまざまざと描く
LIMBOから5年の歳月を経て配信されたINSIDEは基本的なアクションはそのままですが、前作のようなファンタジーさがなくなり、背広を着た大人やオフィス什器、自動化された監視システムなど現代を想起させる描写が多いのが特徴です。奇しくもスタート地点はLIMBOと同じく森の中でした。

プレイしたおおよその感覚ですがINSIDEは『逃走~侵入~探索~破壊』という4つのチャプター構成です。最初は必死に逃げる姿が描かれていますが、むしろそのことで生に対する貪欲さが浮き彫りにされている気がします。今回はプレイ中に気になった2つモノをピックアップしたいと思います。
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水中を泳ぎ回る長髪の子供
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施設のなかを泳いでいると本人の身長をゆうに超す長い髪の子供が登場します。主人公めがけて泳いでくるホラーな子供です。よく見ると子供はへその緒がつながったままになっています。つまり産後適切な措置を施されずにそのまま水中へ捨てられたのではないでしょうか。最初、長い髪は時間の経過を表しているのか、女性であることを表しているのか、悩みましたが今は女性であると考えています。
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長髪の子供は複数のエリアで登場するので何人もいるものと思われます。しかし、ある場所では主人公が捕まり「また殺されたー」と思いきや、長髪の子供が少年に息継ぎ無しでも泳ぎ続けられる能力を授けます。長髪の子供たちが本当に大人のエゴによる犠牲者だとしたら、いくつもの困難を乗り越えてきた少年に希望を見出したのかもしれません。これ以上捨てられる子供を増やさないために、あるいは大人への復讐を少年に託したのかもしれません。ここから世界観そのものが変わり始め、作中の大きなターニングポイントだと思っています。また、2枚目の画像は主人公の少年が中心に映ってるのですがへその緒がつながったように見えます。へその緒がつながった生まれたばかりの子供のそばには必ず母親がいます。長髪の子供が女性であると思ったのはこのシーンでした。

頭脳が機械とつながった大人たち
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このエリアの画が一番衝撃的でした。画像だとよくわかりにくいので説明すると"上に"水が溜まっています。ボックス型の機械はロープで"上で沈んでいる"人間の首にくくられています。人間は隠れて機械化あるいは情報化した頭脳が出現している。自分の体を晒すことなくアカウントだけがはびこる現代のSNS社会を表しているのかも…?

自分でプレイして感じてみよう
いろいろと考察の余地があるPLAYDEAD作品ですが、個人的にINSIDEのほうが現実感がありますし様々な演出に衝撃を受けると思います。いくら説明されたところで感じ方は人それぞれです。 2~3時間ほどでクリアできるのでぜひ遊んでみてください。