「今、ここ、私」の感奮ブログ~ムラーノがいく~

名南経営コンサルティング 村野文洋 公式ブログ

去る7月31日に投開票が行われた、東京都知事選挙。
愛知県民の私にとっては、投票権がないので、傍観者としてではありましたが、色々な面で興味関心を持って見ていました。
最終的には、小池百合子氏が初の女性都知事となったわけですが、その勝因や敗因について、いろいろと語られています。真の要因は定かではありません。積極的に小池氏を選んだ方もいれば、他の候補者よりも小池氏の方が「ましだ」と、消去法的に選んだ方もいるでしょうし、それぞれに思いを持って投票されたことでしょう。
ネット上では、各候補者に対する賛否両論の投稿を目にしました。主要3候補以外にも、20名近い候補者が名を連ねたわけですが、やはり3候補に対する投稿が圧倒的に目立ちました。
その中でも、日を重ねるごとに「鳥越氏」に対する否定的な意見が増し、週刊誌の記事にある過去の女性問題以上に、論点(争点)のおかしさ、体力・健康面の危惧など、不安要素が強まっていったように感じます。特に今回の選挙では、SNSや投稿サイトなどで、否定的な意見が膨らんでいった印象があります。

泡沫(うたかた)候補、という言葉が使われますが、選挙はある意味で「お祭り」です。
祭りが終わると、誰が立候補したかわからなく、主要候補ですら「泡沫」のように消えてなくなっていきます。しかしながら、落選した人達にも大勢の支持者がいて、その支持者は何らかの「想い」をもって投票されたわけですので、その想いは「泡沫」にせずに、新都知事がしっかりと受け止めて、日本の首都東京を、より魅力的な都市にしていただきたいものです。

経済とは「経世済民」のことです。世を治め、民を助くる。
われわれは経済活動を通じて、世の中の発展に寄与できればと思います。

セミナーや研修で、「あなたの会社は何屋さん(何業)ですか?」とよく問いかけます。「何屋」「何業」と問われて返ってくる答えは、「パン屋」「スーパー」「製造業」と、いわゆる業種、業態が大半です。これはこれで正しいのでしょうが、他社との違いや、その会社の存在価値、存在理由などが伝わってきません。そこで、「事業分野規定」「事業領域(ドメイン)」を決めて、自社の存在理由や提供価値などを落とし込みながら、「わが社は何屋(何業)なのか」を明文化するお手伝いをしています。この事業ドメインを、幹部研修や合宿などを通じて作りこむと、自社が何者なのかが明らかになり、何をなすべきなのかも明白になり、行動が変わってきます。

スティーブジョブズの生涯を記した著書「スティーブ・ジョブズ」の中で、アップルが経営危機に陥った際に、ジョブズが社員さんの前で語ったスピーチが紹介されています。

「アップルは、世界のトップブランドの一つだ。しかし、このところ世の中から無視されている。我々はアップルを再び偉大なブランドにしなければならない。そのために大事なことは、こまごまとした機能やCPUの速度ではない。いかにウィンドウズより優れているかでもない・・・。(中略)
 それに比べて我々は、多額の広告を使っているが、アップルが何者であるのかを誰も知らない・・・。我々の顧客は、アップルというブランドが、何のために存在するのかを知りたがっている。
 我々は、人々が仕事のために使う(コンピューターという)箱を作るだけの会社ではない・・・。我々の価値はそのことを超えている。
 我々のコア・バリューは“情熱を持つ人こそが、世界をより良くすることができる”と信じることだ。“自分が世界を変えられると本気で信じるクレイジーな人たちこそが、本当に世界を変えている”。そのことを信じることだ・・・。」

このように、わが社は何のために存在し、顧客に対してどのような価値を提供する会社であるのか、ということを問いかけ、それを求めていく必要性を訴えかけているのです。

ものが溢れ、製品の寿命がますます短くなる中で、自社のあり方、存在価値を示すことは、改めて重要になってきています。ぜひ、自社は「何屋」「何業」を言葉にまとめてみてください。

_20160604_221143あまりテレビドラマをオンタイムでみる機会はありませんが、最近は、オンデマンドでも見ることができるので、たまに、通勤の移動時間などを使ってみることがありますが、今回のクールでは「重版出来」というドラマを、途中から何度か見ていました。

黒木華さん主演で、コミックの出版社の担当者と漫画家とのやり取りをはじめ、さまざまな人が毎回主役となり、仕事と家庭、仕事と人生などを描いたドラマで、所々で、うるっと来るドラマでした。

その中で、高田純次が演じる出版社社長が、日頃から善行を通じて、「ここ」というときのために「運を貯めている」という件があり、その社長を尊敬するオダギリジョーもまた、良い人になるためにではなく、「ここ」というときのために「運を貯めている」というシーンが、何ともいえなく、心に残りました。

昨今では、ワークライフバランスだとか、ブラック企業などに象徴されるように、仕事とプライベートの両立、バランスを保ちながら、労働法規を遵守した上で、効率の良い仕事の仕方を求められています。時代の変化とともに、働き方も変化していきます。その変化に企業も個人も対応していかなければなりません。ただ、いつの時代でも、仕事でもプライベートでも、何かに夢中になっているときこそが、人生にとっては「幸せ」を感じる瞬間であることには違いなく、形式的な面にとらわれて、没頭して、徹底することで得られる達成感や充実感、人の役に立っているという喜び、自分自身が成長できているという成長実感などを失ってしまいたくはないものです。

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