日経新聞はじめ、各種記事で、ゼリア新薬工業の新入社員が自殺され、その遺族が同社と研修を請け負った会社、講師を提訴したと報じています。研修を業務として行っている私どもとしても、他人事ではないので、気になる内容です。
2017-03-27-08-21-28今回、研修を請け負ったビジネスグランドワークス社は、東京に本社を構え、関西にも拠点があるる会社で、創業13年ほどの会社のようです。http://www.bgw.co.jp/
事業の内容は、教育研修を中心として、各種コンサルティングを展開しており、社員数などはHPからはわかりませんが、自己革新、行動革新を強みとしているということで、いわゆる自己啓発セミナーや感受性トレーニングという系統の研修を行っているような印象があります。
大きな声を出させられたり、罵声を浴びせられたというコメントが出ていましたが、こういったことは、自己啓発系や感受性トレーニングなどでは、自分の殻を破るために取り入れられる手法として一般的です。自衛隊のような雰囲気ともありますが、入社時の研修や管理者になる前にこういった厳しい研修を用意し、派遣している会社は多くあります。研修の効果については、人それぞれでしょうが、非日常的な空間の中で、自分を追い込み、殻を破るという経験を通じて、自己を革新するという点では、一定の効果は期待できます。

ただ、常に諸刃の部分もあり、受講者のタイプによっては、精神的に追い詰められてしまうこともあるでしょうし、講師の進め方によっても、受講生に過度なストレスを与えてしまうことは想像できます。
ビジネスグランドワークス社以外にも、同様の研修を展開している会社はいくつも存在します。そういった研修の評判はやはりまちまちで、経営者が受講し、その研修に惚れ込んで、全社員を研修に派遣している会社もありますし、いまの時代に合わないと、毛嫌いする人も多くいます。

今回のケースが、研修と直接的な因果関係がどの程度あったのかは、現時点では定かではありませんが、研修を行うにあたって、より一層、安全配慮義務というものを意識する必要を感じました。一方で、ストレスがかかることばかりに目が行き、当たり障りのない研修になってしまっても、効果は半減してしまう場合もあります。その人にとっての気づきが大きく、そして効果が最大化される内容をどのように実現させるのか、問われているような気がしました。