90年代も終わろうとしているあたりから

友人のイベントやお店のフライヤーなどで

絵を描かせてもらう機会が少しづつ増えました



それと同時期に田舎暮らしにも憧れはじめ

離島の物件探しもしてたんですよね 実は



そうこうしている2000年に

イラストを見た友人の勧めで

FM802主催のアートコンペに

応募してみたところ運良く合格



コンペ合格の知らせを受けほどなくして今度は

種子島から「空き家あるよ」の知らせ



「重なる時は重なるんだな〜」と悩んだ末に

FM802主催のビッグイベント

MEET THE WORLD BEAT 2000

ビジュアル担当という大役をやり終えると

絵描きとしての本格独立と離島移住を

無謀にも同時にやることにしたのでした




仕事の大半は大阪レゲエ関係者からの

カセットテープやイベントフライヤーの依頼で

今では考えられないくらい遅い速度の

インターネットを通してやり取りしていました



そんなある日のこと


RED SPIDER擁するカエルスタジオの

当時の社長兼プロデューサーのA氏から電話


『VP RECORDSがMURASAKIくんのこと

探してたから日本担当の人に連絡先伝えましたよ』




え!!!VPが!? 探してる?????



しばらくしてかかってきた電話に出てみると

「VP RECORDS日本代理店の

24x7 RECORDS八幡と申します。

実はVPがアルバムジャケット用に

イラストをご依頼したいと思ってまして…」


あ…は、はい、え…っと…(←アタマの中真っ白)


「STRICTLY THE BESTっていうタイトルの…」


し、し、知ってます!!!(←食い気味に)


「あ、ご存知ですか よかった」


そこからビジュアルの基本コンセプトだったり

進行スケジュールや連絡のやりとりなどの

全体の流れの詳細を伝えられました



ぬおおおおおーーーーー!キターーーーー!

レコード屋で夢みた事がいきなりキターー!



STRICTLY THE BESTは

その年のヒット曲を集めたコンピレーションで

いわゆる“歌物”のシンガー編と

“ラップ物”レゲエでいうところのディージェイ編の

2枚を同時にリリースして

並べるとビジュアルは1枚の絵として成立する

というのが当時の流れとなっていました


そこを踏まえるのはもちろん

ファッションや髪型のトレンドや

自分が得意とするストーリー性など盛り込んで

全力出し切ったのがこちら

stb1


stb2


このジャケットは6つ折り式になっていて

それを広げると裏面は1枚絵になります

stb3



深夜のNY野外ダンスで煽るMCに湧き上がる会場

クールに意味深な眼差しで見つめる妖艶な女性


客の中にはMETHOD MANやBIGGIEやJAY-Zなど

自分の好きなラッパーをモチーフにしたキャラも



リリースされると海外に居る友人達から

「イギリスのヴァージンメガストアでCD見たよ」

「ブルックリンに超デカいポスター貼ってたよ」

メールで報告が寄せられました




すげー!世界で見られてる!



SNSがまだ無い時代の話



種子島の古民家の壁に貼った

ブルックリンのヤツと同じ

横2メートルのポスターを見ながら

頭の中でその様子を想像していたのでした



つづく