成瀬巳喜男作品
成瀬巳喜男監督特集で何本かその作品を見た。
あの小津映画とどこが違うか?
小津作品には、初期の貧しいながらユーモアとしゃれっ気溢れる
ものから、晩年の中流家庭の父娘ものまで、その淡々と描かれる日
常には、かつての日本人が持っていた(のかもしれない理想像?)
おくゆかしくも凛とした気品が溢れていた。
成瀬作品は、一言でいえば男女のドロドロ。
林芙美子原作ものは大抵、貧乏のドロドロ。
『浮雲』(高峰秀子 森雅之)
にえきらない男とふっきれない女のズルズルの話。
『めし』(上原謙 原節子)
小津映画では奥ゆかしくりんとした日本人女性である原が、
ここでは、まじめだが、妻には「めし!」としか言わない気の利かない
夫に不満をくすぶらせる妻の役。
同じような話で『妻』
同じくマジメだが気の利かない夫上原謙と妻役に高峰三枝子。
日本でこんな時代にも倦怠感に悩む妻がいて、それが映画になっていた
とは少し驚き。
『山の音』(原節子 山村聡 上原謙)
原作は川端康成。 『めし』の夫婦だが、『めし』では関係修復がなり、
ある意味健全な物語であったが、ここでは・・・
『乱れる』(高峰秀子 加山雄三)
「スーパーマーケットの進出で衰退していく旧い商店街」という今日的な
問題が背景にあって、そこだけでも興味。
後、悲しくも逞しく生きる花柳界の(元)女たちの物語。
『晩菊』(杉村春子 沢村貞子)
『銀座化粧』(田中絹代 香川京子)
『流れる』(田中絹代 山田五十鈴)等々
Posted by murasakinobara at 16:29│
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