今回の山岳調査は、
以前勤めていた会社での過酷な環境下での調査、
フリーになってから東北の高山帯で強行された保護林調査で、大雨、暴風雨、降雪、低温,
積雪 すべて経験済みだったから、乗り越えられたと思います。さらに、今回は若く屈強な歩荷役もおりましたし。

この一連の記事を読まれた良い子や第2の青春を謳歌中の中高年の方はまねしないでください。

下山後の情報として、
その日、黒岳で初雪、十勝岳で1名死亡。

下山後、標高と気圧と低地の気温から、山頂付近は0~4℃程度だったことがわかりました。
二日目の山行中、数年前に死者多数出したトムラウシの事故などを思い出し「これ年配者なら動けなくなって、死んじゃうのもわかるな」と思いながら歩いてました。
低体温症を甘く見てはいけない。
それくらい危険度が高かった今回の気象条件。無事に帰ってこうして山行録アップできました。
てか、仕事じゃなかったら行かないよね~こんな日に(タハハ)


知床の山の調査には、知床岳、遠音別岳、そして今回の連山と3つあるのですが、私的には一番この連山が苦手。
知床岳や遠音別は登りきったら終わり。というエンドがある。
しかし、連山というのは字ずらの如く、羅臼平まで登り、更に三ツ峰、サシルイ、オッカバケという連なった3つの山を越えて調査地に行かねばなりません。
登って、登って下って、登って下って、登って下って、調査地。
しかも往復です。
たいした高低差ではないのですがね。

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縦走ならまだいいのですが、また来た道を帰って、さらに調査地が点在。
精神的にぐったり。
メンタル・体力薄弱な私にはキツイ。

でも、のど元過ぎればで、また知床夏山のいい思い出ができました(笑)
と、山行録アップする前に写真整理とか提出とかしなきゃなのにーと思っていたらやっぱり提出命令下りました。
さ、仕事仕事!



今回の山行「これで救われた」アイテムを紹介

モンベルのネオプレーンの手袋
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手のひら側がタッチパネル対応かつ滑り止め加工になっており、手袋をしたままGPSだっていじれる。
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昨年の遠音別岳の沢用に購入したが、今回持って行ってホント~によかった。

私の場合、末端冷え性なので、真っ先に手が冷たくなり、手が冷たくなると「なんもかんも無い」のである。
今回も小用の為、手袋を脱いだ途端手がかじかみ力が全く入らなくなってしまい、ズボンのファスナーがつかめない。やっとつかんだファスナーを下す力も入らない。さらにズボンも降ろす力も出ない。
新田次郎「八甲田山死の彷徨」の惨劇が頭の中を駆け巡る。手がかじかみ、ズボンが降ろせず粗相して濡れた場所から冷えて凍死・発狂に至る第五連隊の隊員たち。神田大尉の「天は我を見放した~~~」の如くである。
ヒィィィィ~。

手袋を脱いですぐにこのありさま。しかし、用を足して再び手袋を履くと暖かくはないにしてもかじかむ手の感覚は戻り震えも収まる。現代の進歩したこの手袋、神棚に飾り拝みたいくらいである。

もしこれがなかったら寒さのあまり動けなくなり、低体温症で迷惑を掛けた・というよりも命が危なかったかもしれない。

一般の方はこんなずぶ濡れになったまま長時間行動することはないと思うが、冷え性で沢登り・カヤックなどをされる方へは激烈おすすめな一品であります。

ちなみに一日中濡れて寒くてかじかんだ手
ふやけたのと高所でのむくみでパンパンになった。思わず記録。
コントロールとして後日撮影した通常の手と比較。
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大漁印のニット帽
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山行の前日、知床岬からの帰る釣り船「晃洋丸」船長菊池さんから頂いたニット帽。
偶然いただいたのだが、翌日からかなりの低温が予想されたため、一応持参。
結果、毎日かぶりっぱなしでした。
これがあるとないでは大違いだった事でしょう。
デザイン的にもかなりイケてる。
ありがとう。。

相棒
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まさに相棒。
春刈古丹産。今回この特筆すべき山行に参加できなかった幸運な石川先生によるストラップ加工付。

この相棒がいたにも関わらず、下山時は足ガクガク、もつれまくり。
ホント、無事に帰って来れてよかったわ。


木下小屋の温泉
先述しましたが、下山後、管理人さんのご厚意でお風呂をいただきました。
ずぶ濡れの体、疲れた体、緊張の連続だった体と脳みそには渡りに船のお申し出、遠慮なくお言葉に甘え一息つきました。
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男湯は露天2個、女湯は1個。
最高でした。
男湯は屋根がないため、山でも雨、風呂入っても雨(笑)。

羅臼側で虹
下山後、時間があったので、羅臼側に移動
がんばったご褒美が思いがけず当たったような気になりました。
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虹の始まり?根本?って初めて見たかも。。
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最後にこの山行を支えてくれた穏やかでやさしく屈強なO室君。酪農大学修士2年。
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ず~~~っと素手(((( ;゚д゚)))。愚痴ひとつこぼさない。そしてこの元気。
非常に心強かったです。ありがとう!



以上が救われたアイテム、出来事でした。

3日目
3日目の工程 地形図入り
一晩中の雨。今朝も割と激しい雨。
明け方、少しは寝れたのかな?という程度の睡眠。
気温は昨夜に引き続きかなり低い。
今日は2地点で調査を行わねばならないが、
あまりの荒天のため、現地まで行って状況判断しようという事になり、
出発。
せっかく乾いた体と服の上に、ビタビタの雨具を着てテントを出るが、出た瞬間、雨と寒さにやられ戦意喪失。
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ふおぉぉぉぉぉ~。

それでも調査地へ向かう。
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というか体温確保と熱量を上げたいため、とにかく歩きださねば。
調査地についても情況は変わらず、シカによる食害もみられない。
この気象状況では低体温症に陥る可能性も十分あり、調査続行は危険と見なし、写真を撮影し、一地点目は残念ながら撤退。
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2地点目に行く前にベースキャンプを撤収。
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水を含んだ重たいテントとフライを元山岳部O氏が担ぎあげてくれて助かる。

2地点目に到着するも荒天のまま。
これ以上いると下山もままならないため、1地点目と同様、調査地の写真を撮影して撤退。

あとは無事に下山できるように足を踏ん張って下山開始。
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アドベンチャー感半端ない。
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森林地帯まで降りると、強風にさらされることがないため少し安堵。
一息入れる度に行動食を食べる。
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食べないと体温を上げられない。

森林地帯の登山道は降雨の度に浸食され、沢と化していた。
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降雨前と後(同所)
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登山道は延々とこんな感じ
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沢じゃなく登山道

ヨロヨロになりながらやっと、やっと下山。
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木下小屋が暖かく迎えてくれた。

下山して記念撮影していたら、
入山届をみてその動向を心配してくれていた山小屋の管理人さんが声を掛けてくださり、小屋の温泉を進めてくれた。
なんとありがたいことか。。。
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木下小屋の様子
現管理人さんと前管理人さんの手作りの小屋。
いつかこの山小屋にも泊まって穏やかな登山をしてみたいです。。。




二日目
危惧していた雨が降ってない!?
チャンス!
この機を逃さずに急ぎ出発。
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ベースの羅臼平から三峰→サシルイ岳→オッカバケ岳の3つの峰を越え途中のお花畑を愛でながら一番遠い調査地・二つ池に到達。

三ツ峰乗越
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三ツ峰を超えて振り返ると、三ツ峰の真ん中に羅臼岳の頭が。
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サシルイ乗越
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尾根というか山頂付近は吹きっさらしで強風。


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頂上を越えるとお花畑となる

雪渓とチングルマ
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雪渓の周りはまだ春

オッカバケ乗越の風の音


オッカバケの下り
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おお~、なんか雰囲気あるね!



調査地に着く直前から雨脚が強くなり、気温もぐんぐん下がり、調査開始時にはずぶ濡れで体がガタガタと震えるほどの寒さ。
停滞していたらヤバイ。と本能が言っている。
早く調査を終わらそう。
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急いで2地点を終了させ、とにかく歩きださないと体温を確保できないため、休憩なしでスタコラサッサと調査地を後に。

また峰を2つ越えて、最後の調査地点が1つ。。
ここまで来たらやるしかない。
天候を見計らって再来するには道のりが遠すぎる。

復路のオッカバケ岳乗越

登りきって体が温まっているので結構元気のある声だ。
(注:往路とほとんど変化のない退屈な動画なので見なくてもいいです)

本日最後の調査地点で、復路・最後の登り返しである三ツ峰に到着。
ほとんどヤケクソ。体温確保の為に大声を出しながら調査。
一枠終わるたびに「寒み~~~!!」
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本日最後のラインも終わった!
行きに愛でたお花畑に目をやる余裕もなく、
撤収~~!


無事ベースに到着。

テントに入るもスブ濡れた衣類と体、気温もかなり下がっているため、とにかく寒い。
テント内ではコンロを炊き続けて暖を取る。
早々に寝ようとするが、
テントが飛ばされるのでは?という強風と雨。
フライシートがテントに張りついて雨がテント内に浸み、風が吹く度シャワーのように雨粒が顔やシュラフにかかり寝つけない。。
北海道弁で言うところの”あずましくない”。そんな中、横になっていると声がかかり、カイロを所望されN氏に渡す。N氏も寒さで寝つけなかった模様。。。


今回の知床調査の私的メイン。
というか一番の懸案事項。
今年は知床連山の調査です。
羅臼岳から三ツ峰→サシルイ岳→オッカバケ岳を乗り越えて二つ池という場所での調査。
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ウトロ側の風情ある木下小屋から出発
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午前6時45分

途中帯状区の調査
(ここでブヨに刺されまくり顔がボコボコになる。っち。)
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途中で雨模様
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調査終了後、雨の中えっちらおっちら
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今年のベースキャンプ、羅臼岳の頂上直下の羅臼平に16時に到着
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気温も体温も下がっているため冬装備のようなテント内
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18時に夕食。
明日も雨の予報のため、
絶望的になりながら20時頃就寝。。。



植物以外の生き物をまとめてみました。

ヒグマ 
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やっぱり知床。そりゃいますよ。

距離感
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オジロワシ
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悠々と飛ぶ姿、見惚れます。
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キタキツネ
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エゾシカ
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増えすぎて草や木を食べまくり、植生が改変されています。
現在、個体数調整中。
草原で生きてるのも数頭見かけましたが、遠すぎて写真撮れず。


エゾヤチネズミ
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移動中踏みつぶしてしまった。ごめんなさい。

マルハナバチ
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しばらくの間駆除されていたアメリカオニアザミ

帰りの船からはイルカ
-
今年はヒグマ見学はせずドルフィンウオッチングでした。




今年の岬は適正な日程・調査ボリュームで特に問題はなく、番屋の倉庫で快適ライフ。
今年は船長のご厚意で発電機まで登場し、夜の照明まで確保。
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今年も元気のいい学生さんが3名、知床財団さん1名が参加し、調査も食事も順調に進み無事に終了することができました。
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満開のシレトコトリカブトとマルハナバチ
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ピンボケかよ!


満開のトウゲブキとヒグマ
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毎年春に行われる、雪中訓練(交流山行)。

今年は支笏湖にある漁岳(いざりだけ)。

今年もなんのトレーニングもせず、体力・スタミナ、出たとこ勝負。

案の定、1時間の林道歩きでゼーハーゼーハー。
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一枚脱ぎ、二枚脱ぎ、、
林道歩きが終わってこれからいよいよ登り。大丈夫か?

全然大丈夫じゃありませんでした。ひぃーー。
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上は75歳からの熟年パーティーですが、
もう、全員化け物。全然ついていけませんでした。。。
後ろの白い雪面はオコタンペ湖

あいにくの天候で漁岳登頂はできませんでしたが、
今年も非常に苦しく楽しかったです。



これも昨年一気読みした本
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 内容紹介(「BOOK」データベースより)

夢枕 獏氏 「近年の山岳ノンフィクションでこれほど面白く読んだものはない」
角幡唯介氏 「『那智の滝で逮捕』のニュースを聞き、妙な嫉妬心と敗北感を覚えた」

従来の冒険ノンフィクションと一線を画した「冒険界のポスト・モダン」。
その書き手が宮城公博だ。

アルパインクライミングの世界では、日本で十指に入るという実力者であり、
数ある登山ジャンルの中で「最も野蛮で原始的な登山」と呼ばれる沢登りにこだわる「外道」クライマー。
「人類初」の場所を求めて生死ぎりぎりの境界に身を置きながら、その筆致は時にユーモラスで読者を惹きつけて止まない。

世界遺産・那智の滝を登攀しようとして逮捕されたのをきっかけに、日本や台湾、タイの前人未踏の渓谷に挑んでいく。
地理上の空白地帯だった称名廊下、日本を代表するアルパインクライマー佐藤裕介と共に冬期初登攀を成し遂げた落差日本一の称名の滝、怪物のような渓谷に挑んだ台湾のチャーカンシー……。

そして「誰もやったことのない登山」をめざして行った46日間のタイのジャングル行は、道に迷い、激流に溺れかけ、飢えに耐え、大蛇と格闘する凄まじい旅だった


この著者、あまりにも正直すぎて、あまりにも破天荒すぎて、吹き出すこと数回。
電車の中などでは読まない方が良いでしょう。
数十日間旅を共にした相方に対してのイライラをそのまま文章にしているから、まことに面白い。後ろからぶん殴りたくなったとか。食料の分配が自分の方が少ない・イラつくとか。正直さがにじみ出てる。

本は読んですぐ、ウトロ在住エクストリームスキーヤーに差し上げましたが、また読みたくなっちゃったな。アマゾンで古本買っちゃおうかな。


 

昨年の夏
鳥類学者だからって鳥が好きだと思うなよ。
という本をお借りしました。
(持ち主にまだ返していない。。)
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楽しく拝読いたしました。

 内容(「BOOK」データベースより)

出張先は火山にジャングル、決死の上陸を敢行する無人島だ!知られざる理系蛮族の抱腹絶倒、命がけの日々!すべての生き物好きに捧げる。


この本、あなたには鳥類学者の友人がいますか?という話から始まる。
本によると、日本の人口を1億2千万人として、日本鳥学会の会員1200名。
鳥学会の会員全員が学者だとしても、10万人の友人をつくらないと鳥類学者の友人が出来ないらしい。

そして、なんと私には偶然いる!
しかもオックスフォード帰りの才女?つーか女傑が。
(産後2週間で離島での海鳥調査へ行ったという、、、。)

へぇぇ、友人に鳥類学者がいるって、ちょっと自慢できちゃうの?なんて勘違いした時点で私の心を鷲掴みにしたこの本に引き込まれ、一気読み。
しかも著者は私と同い年。東大卒の博士様(?)が、どんな研究をされているのか興味深くて。

内容は
一般人に今何が問題になっているのかをそれとなく伝え、かつその調査に至るまでの苦労、実際の調査の大変さを面白おかしく書いてあり一気に読めます。
堅苦しい研究報告ではなく、フィールドワークの楽しさ(?)を前面に出した画期的な著書だと思いました。
もし私が高校生時代にこの本に出会っていたら、憧れたかもしれません。


本の帯に「理系蛮族」ってありますが、
私の周りの植物学者・植物学徒はまさに理系蛮族ばかり。
植物調査も鳥類調査も大差なく、わかる、わかると思ったり、
鳥屋も意外とハードな事をやっているのね、と感心したり。
最後、ストーリーを面白くしようとするあまり、比喩表現がちょっとくどいなとおもいましたが、結構楽しめました。

理系蛮族 植物編
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お花畑で戯れたり
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調査地へ向かうため渡渉したり
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壁にへばりついてみたり
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急斜面を下ってみたり
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疲れ果てて寝入ってみたり
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酒を飲んでみたり。

最後
本を貸してくれた理系蛮族 地質屋
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蛮族のくせに、すごい文章を書いちゃう深い人。酒好き。
早く本をお返しせねば。
あと宮沢賢治の本も。。


3/14から札幌で開催された生態学会に行ってきました。
札幌での開催は7年ぶり
(前回は東北大震災3.11が発生したので印象深い)
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知床のシカと植生の企画集会が明日15日、17時より開催。
「シカ個体数管理の評価のための植生指標の探索」


15日、昼から移動で行けるかな~。
明日15日、ナッチャンの復旧でしょ~。
明後日16日、外船の天井バラシでしょ~。
明々後日17日、フェリーの天井復旧でしょ~。
行けるかなぁ~。
行っちゃおうかな~。

と、悩みつつ行ってきました。

最後、日曜日の講演では、
生態学会の会員以外にこんな面白そうな本の配布も
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ずる~い!
会員じゃないって言えばよかった(笑)


以上ここまで








以下構成中、、、。長くて何を言いたいのかまとまってません。
校正後、再度アップ予定。


久しぶりのこっちの世界は、もうなんというか別世界。

普段、造船所という製造業に身を置いていると、
経済活動に主軸があるので、
常に採算、利益、請け負った仕事の責任を考える日々です。

んが、このような基礎学問的な世界では一ミリもお金の話など下世話な話は出てこず、
ひたすら研究対象である生物の研究結果(あたりまえですが)。

もちろん、研究を行うにあたり、お金がかかりますので、
研究者の方々は研究費を捻出するのに日々頭を悩ませていることだと思います。
しかし学会のように成果発表ではそれは表面には出てきません。(これもあたりまえですが)

造船所で働く人からしたら、学会発表は世の中にとってなんの価値があるのか?純粋に問われそうな内容が多いと思います。船の外板を溶接したり、船内を造作したり、電線を通したりする人にとって、特定の花に来る昆虫がなんという種で、その昆虫がどうやって花の受粉に貢献しているか?などといったことは、どーでもいいことだし、考えたこともない事柄で、そんなことを一生をかけて研究している人間が多数いることなど皆目想像もできないことでしょう。

一般社会では、価値が理解されないような事柄が、研究者にとって、自分の知識欲、探究心をかき立てる対照であり、自分の中の疑問を解き明かす過程や成果を発表(公に)し、
後進または同志の疑問解決の一助となるように日々研鑽し、結果の一文を書くために頭を悩ませ、実験や検証を重ね、時間を費やし、努力する。やっと何かが見えたところで、さらなる疑問が浮かび、それを探究すること、つまり学問を日々行っている。

研究者とて雲や霞を食って生活しているわけではありませんから、大学や研究機関に属し、サラリーをもらいその対価として研究を(今回の場合、生物・地球環境を理解するための一研究の解明)行っているわけです。



※研究者と行っても、生態学会のセンセイ方はインテリのブルーカラーみたいなもんで、白衣をはためかせるよりも、真っ黒に日焼けしながら重たいザック背負って地べた這いずり回る系が断然多いと思います。


今回、私が主に聞いた発表では、多様性、適応、遺伝特性、極地、在来種、外来種等々のキーワードがあります。それをつい自分にあてはめてしまい、あっちの世界からこっちの世界まで幅広く、しかも驚くほど適応して生存している。生育環境の激変が起った中で、在来種ながら外来種バリの適応力を発揮し、かなりしぶとく生き残っているなぁと、思わず苦笑したりしています。
人の人生も多様性に富んでいたほうが、適応力が増し、それを発揮しながら、人生の荒波を乗り越えられるのかもしれません。
つーか、これからの人生、できればベタ凪であることを願ってやみませんがね。

と、移動中の汽車で暇つぶしてみました。

月尾先生から
保育社の草本図説という図鑑を寄贈していただきました。
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ありがとうございます!

味系の図で特徴をとらえていて良い感じです。
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その贈りものの中に、こんな雑誌と新聞が。


MAMOR
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出版は扶桑社、さすがです(笑)
表紙見た感想として、
こんな美人、
自衛官にならずとも他に道があったろうに、、
とおもったら、やっぱりモデルさんでした。

ですよね~。

あと、壇密、幅広いなぁと(笑)



先生、ディープでした

ご無沙汰しております。

春めいてきて、ブログを更新する心持ちになってきました。

先月2/22 古巣のエコニクスさんが、
協力業者の業務内容見学ということで、
当社を見学しにいらっしゃいました。

学生さんをつれて。
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楽しそうで良かった。

昨年(2017)9/30

社長が、
「倉庫でネズミのようなものが死んでいる。明日見てこい。」と帰りがけにいうので、早速帰宅前に見に行ってみた。

すると、、、

確かにいた。

ベチョっとした何かが。

工場は真っ暗だったので、ヘッドランプを点けて行ったのだが、
その明かりに反応して、ピクっと動いたような気がした。

明かりを一旦外して、再び光を当てると、やはり動いた?
目の錯覚じゃないよね?

うわ~、何これ~生きてるじゃん!!
ちょっと社長を恨む。

だってそれ、ベチョっとして、周りにはまだフレッシュな血だまりと、血を引きづったような跡があるし、腹には10㎝程へその緒が付いている。

私としたことが写真を撮らなかったのは痛恨。
かなりスプラッタな感じ。
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そのピクピク動くものが生きている以上、どうしたものかしゃがみ込みしばし考えた。

どうする。。。



答えは出ない。。

おそらく、産気づいた親が巣に戻ろうとしたが、間に会わなくて1匹産み落とした。または経験が浅い親が産み落とし、放棄した(へその緒の先端はちぎれていたので、食いちぎったと思わる)。いずれにせよ、親のぬくもりを知らない不憫な個体。

横たわる胎児の下はコンクリート。
この寒さだし、一晩おけば確実に死ぬ。
今、見て見ぬふりをして、明朝、片づけにくるか、、、。
生きている以上、生きるか死ぬかわからないけれど、連れて帰るか。。。
でも、飼う自信はない。というかあまり飼いたくない。
責任も持てない。

相当な時間悩んだ。

結果、とにかく連れて帰り、もし元気になったら、
近くのラーメン屋の前にそっと置いてこよう。
(↑ひどい)
それでたくましく生きていくか、淘汰されるかはこれの生命力と運次第だ。
と言い聞かせ、とにかく連れて帰ることに。。。

連れて帰るにも、直に触れる気にもならず、
オイルまみれのウエスが見つかったので、それはそれで抵抗あったが、
真っ暗闇でそれしか見当たらず、そのウエスで包むように個体を持ち上げようとするが、
床のコンクリートに貼り付いて取れてこない。

それ自体はグニャりとしてるし、
夜な夜な、真っ暗闇の中ヘッドランプひとつで、
ぇぇぇぇぇ~~~である。
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貼り付いた物体を床から引き剥がすすようにして片手で取り上げ、
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(実際はウエスで包んでいる)
さらにタオルでつつみ、とにかく帰宅。

帰宅中、運転しながら、
どーしよう、どーしよう、拾っちゃったよぉぉ、、、
と頭の中ぐ~るぐる。

行きつく結果は、去勢まで面倒みて、お向かいのラーメン屋の前で野生に戻そう。。。と。(お向かいのラーメン屋は地域の野良を数匹養っている)


おそるおそる、帰宅すると、
先に戻ったはずの社長はおらず、母が夕飯の支度中。
それを母に見せると、ごはん支度も吹っ飛び、
二人で右へ左へ大騒動。
兎に角温めた方が良いのでは?とお菓子の箱にカイロを敷いて毛布、毛布!
生まれ落ちたままだから お乳だお乳!
すこし温めた方がいいんでない?とレンジでチン。

段々暖まってくると、とぎれとぎれだがか細い声を上げるようになった。
ミャーミャー

反応も少し出てきたし、牛乳をストローで吸い、口に突っ込んでほんの少し、入れてみる。
すると、、

あれれ?
口と舌を動かすけれど、うまく入って行かない。
てか、ゴボっ!!
”♫鼻から牛乳~”
(((( ;゚д゚))) ひぇっ
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イヌじゃないよ


そんなことを二人でしていたが、
母が病院に連れて行こうといいだし、、、
病院に行くってことは責任を負うということだよ?と二の足を踏む私。時間も時間。間もなく19時。
しかし、牛乳やっても鼻から逆流するばかりだし、確かに手におえない。
連れて帰ってきた手前、目の前で死なれても後味が悪い。

導入したての母のスマホ(当家初)をなんとかいじって、
まだ営業中の最寄の動物病院へGO!



personal log 2017(2)へ続く

移動中の車内。母とも今後どうする?どうする?とその話ばかり。
私は去勢後ラーメン屋案を強く押したが、軽く却下

ちなみに私は生粋の犬派。
むしろ猫は、車庫に入り込み粗相をし悪臭の元凶となっているため憎しみさえ抱いている。飼う気はサラサラない
一方母は幼少の頃猫と暮らしていたらしく、まんざらでもない。口には出さないけれど飼いたいオーラ全開

そうこうしているうちに動物病院着。
獣医が一見して、もうダメかも。と。
衰弱が激しいらしい。

先生曰く
①注射器で一滴づつ15分おきに授乳。(牛乳じゃダメ)
②衰弱している上、体温が下がりすぎ、一晩持つかどうかわからない。

とのこと。
さらに
③あなた方、飼う気ありますか?あるなら、今晩徹夜して15分おきに授乳します。飼う気がないなら、それは行いません。

と。

!!
ええ~
そんな~!


母まで、あんたが拾ってきたんだから、あんたが決めなさい。と。

(゚Д゚≡゚д゚)エッ!?
いきなり、命の判断を、なんの責任も負いたくない私にしろと?

動揺しまくっている私に
先生は坦々と料金説明を。
そうか、そうだよね、動物はお金がかかるんでした。

1泊2000円、15分おきに授乳、2週間たったら1時間おきに。
ミルク代として粉ミルク1缶〇〇〇円(忘れた)離乳まで5缶程使う。
授乳器として注射器と哺乳瓶、各1個づつ〇〇〇円、
こんだけかかります。

さあどうしますか???


........。


ドライである。

非常にドライである。

さすが商売にしているだけあるのである。

命と情と責任と商売とお金と、、複雑。。。

人間の情けに訴えながら、それとこれは別。商売でっせ。と。


わかるけどさ~~。なんか複雑。

そんな事も感じつつ、
うちは家族総出で働いているので、当然15分おきに授乳なんて無理だし、
そもそもこんな小動物取り扱った事がないのだから、育てられるわけもなく。
(昔飼っていた犬はアイヌ犬。本来は熊とだって戦っちゃう戦士なのである。)
そうなるとずっと病院で面倒見てもらうしかない。
1日2000円の宿泊となると、1ヶ月で60,000円、
離乳する2ヶ月だと×2の12万円也。+食費+雑費。




.........。




拾ってきたのは私だし、お金はこの際関係ないけど(見栄)、、
この子の一生に責任が持てるのか?いざとなったらやっぱラーメン屋か?うわああぁぁぁぁ
と、私がオロオロしていると(超優柔不断)、
横にいた母が、
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飼います!
でも面倒は見れないので、
面倒が見れる大きさになるまで預かってください!


と。



えええええ~!!


お母さん、あんたが決めなさいとか言ってたじゃん!?
(決められなかったけれど。。。。(;´Д`)


母は強し決断も早し。。。


その後、今夜が山だとおもうので、何かあったら連絡しますということで、
病院に拾った猫を預けてきたのでした。。


ちなみに数日間、まだ連絡こないね、どうする?
と顔を見合わせるひどい私達なのでした。。。。



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さて、昨年9月末にそんなことがあり、
それが現在どうなっているかというと、、、

ご覧ください。
9/30
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10/14(生後2週間)
1014生後2週間

同10/14(生後2週間)目も開いてきた
1014 目が開いてきた


10/26(生後3週間とちょっと)
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10/29(生後約1ヶ月)
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11/11(生後2ヶ月と2週間)
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11/19(生後2ヶ月と3週間)
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12月2日退院。
12月5日より会社へ出社。

12/22(生後3か月と3週間)会社でお仕事中
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1/11(生後4か月と2週間)
0111

0113


激カワ♡(●´ω`●)



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稚内、久しぶりです。
4年ぶり位?

以前より風車が増えてる!
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猛禽師達が稚内に召集されている話は数年前から聞いていましたが、さもありなん。風力発電の槌音高いようです。
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思わず撮っちゃうクレーン

帰り、力昼までお腹を減らして、念願のドライブインさわさんへ
5年ぶり。
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5年前の店構え
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小さいように見えますが、ボリュウムたっぷり。
5年前のうに丼
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量も質も変わらず抜群のおいしさ。お値段据え置き良心価格。
お店のお母さんのツンデレがまたいいんですよ。

備忘のためメモ
ウニ漁・毎年6/10~9/14まで。
この期間しか食べられません。

この日は漁の最終日の前日で、ウニもあり、ラッキーでした。








8/20 調査6日目
今日は下って帰るだけ。膝はガクガクですが気は楽です。

! こんなところ登ったっけ!?
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あと1ピッチだと思うと、休憩もゆっくりくつろぎ系
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小休止に魚を見る余裕も。
どこにいるかわかるかな?
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オショロコマでした。

無事下山。
ずっと我らを支えてくれた相棒達
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半日かけて山を下り、半日かけて羅臼から札幌まで移動。

今年もコタコタな知床調査でした。
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おしまい。


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