
執行猶予期間中に菓子を万引きしたとして、窃盗罪に問われたマラソン元日本代表選手の原裕美子被告は、食事制限と嘔吐を繰り返す摂食障害でした。あなたのダイエットも摂食障害と隣り合わせです。
筆者も、摂食障害を改善する取り組みをしていますので、どうして、このような病気になってしまったのか説明します。
人間は空腹になると、生命を維持するために、食事をします。これは本能です。これに対して、食事制限を行うと、人間の脳は、飢餓状態になったという判断をして、大量に食べるように指令を出します。食事制限は理性で行われますが、理性が弱まったときに無意識に大食してしまいます。これが、過食のシステムです。
そして、我を取り戻した時に過食してしまったことを後悔します。その後、食事制限と過食を繰り返しますが、自分の弱さから自己否定するようになります。ところが、食後に嘔吐すれば、食事をしても体重が増えないことを学んでしまいます。次には嘔吐したことを悔やみさらに強い食事制限を行うようになってしまいます。このようにして、「食事制限⇒過食⇒嘔吐⇒食事制限…」という魔のループに落ちいってしまいます。
原被告は体重制限を厳しく行われています。例えば、一日に5~6回も体重測定をさせられ、食事制限を指示されたということです。空腹に耐えられず、買い食いをしたところをコーチに見つかり、財布を取り上げられたりしています。
つまり、原被告の場合も同じように食事制限を強いられたことが魔のループに陥れられた原因であったということが言えます。そして、彼女の会見での発言を聞くと、この魔のループから逃れるために、窃盗を行ったということでした。
摂食障害の原因の多くはダイエットによるものです。簡単な気持ちからダイエットしたとしても、摂食障害になる可能性はあるのです。決して、対岸の火事ではありません。ダイエットをする場合は、食事制限は抑えて、運動と併用する必要があるのです。
ご参考
http://blog.livedoor.jp/murayoshi25251-mn821/
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