muroblog

日々感じたこととか、本の感想などを書き留めていきたいです。

マザーハウスインターン卒業

2月15日で10月中旬から続けていたマザーハウスでのインターンを卒業した。

ありきたりだと思うが、本当に、本当に多くのことを学んだ4ヶ月であった。

昨年の4月26日にbyus&co.ltdという会社を設立していて、既に会社があった状態ではあったが、CFOというポジションになった私は、正直、初期に「CFO」というポジションはいらないと思った。
CFOという役割は、キャッシュというアセットの効果を最大化させるために、戦略を策定し、会社を推進させることだと思ったからだ。会社設立したての会社ではもちろん、キャッシュはない。

だから、それまでは業界の勉強や言論空間の研究、思考力を高めようと思った。
資本政策はつくっていたが、シードファイナンスはCEOが担当するものだとさえ思っていた。

しかし、元々α版開始を予定していた夏頃になっても一向に開発は進まない、会社の仕組みは誰もつくろうとしない。
正直、これはまずいと思った。

本当は2012年3月で大学を卒業し、政府系国際機関に就職する予定だった私は、研究を通して、今最もすべきことは「言論空間を変えること」だと信じており、似たような志を持ったbyusのメンバーに会った時からこの会社で言論空間を変えよう、そして世界を変えようと決めていた。

だが、現実は大きい志を掲げながらも会社として全然進まない。
前に一社創業期からスタートアップを経験していたが、その時は多少右往左往ながらも進んでいることが実感できた。
しかし、今回はその感覚が全くない。

シードファイナンスを終え、β版がスタートするぐらいまではほとんど任せようと思っていたが、これではまずいと思った。
一方で、CFOの役割をキャッシュをどう最大化させるかと考えていた私であったが、学部時代に自分で勉強した知識しかない状態ではもっときちんと勉強する必要がある思い、大学院をどこにするかを考えていた。
海外の大学院では準備期間の短さや授業料の高さという制約はもちろんあったが、あくまで会社でのファイナンスに活かすためアカデミックすぎず、同じ年齢の人ばかりの環境では学べることも限られるため一度会社に入り再度勉強するために入るようなビジネススクールのような環境が良いと思い、尊敬する先輩が卒業していたりと評価の高い日本の社会人大学院に決めた。

そして、同世代としか働いたことのない私は、今後のことを考えても、優れた経営者のいる会社で一度勉強する必要があると、数年前から国際協力界隈ではとても有名だったマザーハウスで勉強しようとインターンをさせてもらうことになった。

そこで、社内での情報共有や山崎さん(CFO兼副社長)の役割を見て、とても驚いた。
私がイメージしていたCFOの役割と違ったのだ。
それは財務担当者ではなく、経営者であった。
本などで「CFOはCEOの右腕」とは書かれていたが、「あーこういうことなのか」とそれを体現しているようだった。

資金調達はもちろん、生産、社内の情報共有、社員評価、採用、全社戦略、マーケティングや広報戦略などの決定権。
ここまで決めちゃっていいのかというのが正直な印象だった。

そんな会社の姿をずっと見て勉強し、自分の仕事の部分で仕事の取り組み方、プレゼン、分析や仮説設定→検証プロセス等を学んだ。

改めて自分の中でCFOの役割を再定義した私は、byusに戻り、経営者になろうと決めた。
サービスの概念から具現化への落とし込み、会社としてのあらゆる戦略、資金調達、会社の環境つくり、これらは全て自分が責任を持って進めようと思った。

そして、12月頃から変え始め、徐々に会社っぽくなってきた。
2013年に入り、新年合宿で改めて、サービスの概念を構築し直し、事業計画書も一から作り直した。

先月末にはα版を限定公開した。
平日週5で朝9時から夜10時ぐらいまでインターンした後、家でbyusの仕事をしたり、土日はbyusの仕事や勉強会に参加したりと休みもほぼなく研究を続けた。

つらい、というのはほとんどなかったが、体力的にはきついこともあった4ヶ月であった。

そんなインターン期間であったが、ついにそのインターンも今週金曜日で卒業した。

4月から大学院が始まるため、相変わらず体力的にはきつそうだが、
平日の日中に動けるようになったのは大きい。

4月26日に会社がスタートし、正直会社っぽくなったのはここ数ヶ月だが、これからを考えるととてもわくわくしている。

やっと、自由に動ける。
ここからが本当の始まりだ。




   

日記:2013年2月9日(土) 色んなTEDを見た日

今日は数多くのTEDを見たが、以前からFollowしてYamamotoさんがTED×Tokyoに出ていた。

その中の言葉からbyusにも活かせるな、と感じたこと。
・何かを学んでいた、何かを経験していたからこそ、言えること。
→発言内容の背景が見える

17世紀イギリスから見た東日本大震災。

・当事者/生活者としての対話と感情表現の育成
・意見を吸い上げる仕組みの創出

  枠組みを超えて、対話をする。

1/27にα版をリリースして感じるのは、果たして、様々な分析・解釈が集まっている場から多くの人が学び、経験することは難しいのではないか、ということである。
そして、個人の価値観、偏見をなくすような体験を提供するのは難しいのではないだろうか。

人が価値観を変える経験というのは、なにかよくわからない、口では説明できないけど、心の中に残るほど衝撃的なもの、強く印象を受けたもの、自分の中では常識だと思っていたもの、つまり、自分なりに考えたことがあるものに大して、自分の想像を超えた考え方/見方に触れる時だと思う。

そうであるならば、受け取るだけでは不十分で、自分も参加する。つまり、対話しながら掘り下げていくことが大事なのではないか。
ソクラテスの対話のように。
   

日記:2013年2月8日 歓送迎会をしてもらった日

1年近くぶりの更新。
これから基本的には毎日日記形式で感じたことを書いていきたいと思う。

あくまで自分の思考のログを残したいという目的。

今日は、インターン先のMDチーム(商品計画/在庫計画などを行うマーチャンダイザー)に歓迎会&送迎会として鴬谷園(http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131104/13012243/)に連れていってもらった。圧倒的コストパフォーマンスの高さ。


色んな話をしたが、印象的だった話は、インターン先の最も強い差別化要因は販売員だということ。
創設者や共同創設者といった優れたデザイナー、経営者が会社をリードしているが、他社が真似出来ないポイントは、生産から販売までつながっていて、商品の特徴、魅力だけではなく、どのように作られてきたのか、誰か作ったのか、様々な角度から魅力、特徴を伝えることができる。
それは、前に行われたある勉強会でのことに凝縮されていて、ある販売員は「20年後の消費社会を見て販売している」と。そんなことを考えながら接客しているショップの販売員がどれくらいいるだろうか。

物によって価値を提供しているだけではなく、体験を提供することによって、価値観を変えるような機会を提供する。
それは、その店に行く意味を増やし、結果として売上を伸ばす。

byusの文脈に置き換えると、情報を提供するだけではなく、価値観を変えるような「体験」を提供する。

それを組織として作ってきた、創立者、共同創立者は本当に尊敬に値して、このインターン先でインターンをできて、本当に良かったなと思った一夜であった。


   
  • ライブドアブログ
Follow @Yuki_muro