もっとも効果的に意見を発表するには、どの位置に着席すればよいかについて、おもしろい実験がある。下図は、先生と生徒の位置を示す図であるが、先生がもっとも教えやすく、生徒にとっても心理的にもっとも安心感が得られるのは、次のA~Dのうちのどれだろうか。

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アメリカの心理学雑誌「サイコロジー・トゥデイ」の記事の中に、教室における先生の椅子の位置をどのように配置し、先生がどの位置に座るのが教えやすく、先生にとっても生徒にとっても心理的にもっとも安心感が得られるかを調査した実験がある。

これによると、A・Bがもっとも安心感が得られ、生徒との意思伝達がうまくいくという意見か多く、C、Dに対して「いちばん悪い位置」という考え方が多かったという。Dの場合には、ちょっと見ると効果があるように見えるが、各グループがそれぞれ孤立しやすく、先生と生徒の間のリレーションが悪いばかりか、生徒とのコミュニケーションも不足する。説明したり、何かを教える時には、伝統的な形式の配置がもっともよい。

また、円形テーブルで討議したり、話し合いをする時、会話では次のような傾向のあることが多い。アメリカの心理学者B・スタイルゾーンによると、円形テーブルでは、顔のよく見える位置の相手との意見の交換が多くなり、見えない相手ほど意見を交わす回数も少なくなってくるという。

つまり、下図①の位置にリーダーが着席すれば、①の位置の人物との伝達はうまくいくが、③⑤の相手とはなかなかうまくいかない場合が多いということだ。

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「相手に対する印象をよくするために」

円形テーブルと角テーブルとでは、相手に対する印象が変わるかどうかを調べた実験がある。それによると、円形テーブルのほうが、丸い柔らかいイメージと結びついており、相手に好印象を与える、という。


「テーブルの座り方で相手の性格が読める」

外向的な人は、テーブルの縦か横に向かい合って座り、相手により接近しようとする傾向があり、内向的な人は、テーブルの斜め前方に座り、視覚的にも物理的にも相手との間により大きな距離を保とうとする傾向がある。