OLYMPUS

June 11, 2017

突然だが,皆さんは『宙玉』というレンズをご存知だろうか?

実は頂き物ではあるのだが私も所有している.
と,言うことで今回は実際に手に入れてから長らく使っているのにレビューを一切していなかった『宙玉』と言う一風変わったレンズの紹介をしたいと思う.
HANA
個人的な話ではあるのだが,私は本業と平行して音楽をやっている事もあり,カメラはハマり過ぎてはいけない合間隙間の趣味としている.
本音を言えば,お金が続かない為だ.

それも相まってか実はカメラを本格的に導入し始めた2年ほど前に自分の中で多くの縛りを作っていた.
例えば以下の通りだ.
・NIKON Df用 NIKKOR:基本的にズームレンズを買わない
 カメラとしてはメイン機なだけに実際はお友達のバンド演奏を撮ったりと,画角が選べないシーンで使う機会も多く,非常に厄介な縛りだったりする.
 元々は「オールドNIKKORも選択枠になるからレンズを楽しむ趣味専用カメラ」と割り切って購入を決意したので,沢山のレンズ遺産を浮気して楽しむ事を目的としての縛りだった.

・OLYMPUS E-M5用 M.ZUIKO:追加購入はPRO/Macroモデルに限定し,単焦点は選定に入れない
 こちらはStudioT'sLABでの並行使用を目的としていた動画撮影を含むカメラだったので兎に角事務的に必要な焦点距離のレンズを最低限そろえる事が目的で生まれた縛り.

・その他:上記縛りの元での他社製品レンズはOKだが,ガジェット系のレンズやアクセサリには手を出さない
 コレクター癖があって実はこういうのが一番大好きだったりする厄介な人種である為,単純にキリがないのでシンプルなものだけで満足しようとの決意の表れ.


ま,カメラ初めたての時に初心者がよくわからない知識で無理やり作った縛りだったので無茶苦茶な理論だが,お金がかけられないのは今でも変わらないので律義に守っていたりする.
あれから2年の月日が流れ使い慣れた今となってはE-M5とDfの縛りは逆だったんじゃないかって思うようになっていたりするというのはここだけの話だ.

前置きが長くなってしまったが,今回紹介する『宙玉』は頂き物でなければラインナップに絶対含まれる事のないタイプのレンズだったと言うわけである.

そう言う意味合いも相まってレンズラインナップの中では"特別"な存在であり個人的には常に重いバックの片隅に入っているお気に入りのレンズなのだ.
撮れる画は限定的だが,像を写すと『やはり何事にも遊び心は重要だ』と,自分に教えてくれるレンズである.

ただ正直,使い所は非常に難しい.
見る側が画的に見えるのはあくまでも中央のビー玉部分に写った像であり,この小さな領域にグッとくる像を探すのがまず大変だからである.
MATSU
だが,その分良い画が撮れた時の喜びは一入である.
まるで写真を撮ると,お気に入りの物や風景がスノーボールにでもなったかのような気分になれる.
子供の頃,ドラえもんの道具の中でプラモデル製造機だとかインスタントミニチュア製造器が大のお気に入りだった私としては個人的にこの"宙玉的スノーボール"はたまらない.


ちなみに,前後してしまったがこの『宙玉』はセッティングに少しコツがいる.
特に,初心者で購入を検討される方は注意してほしいのだが実は『宙玉』は本体のみでは使えない.
いわゆる既製品レンズに合わせてカスタマイズして取り付けるガジェット系のレンズなのだ.

例えば私が初期に使っていた『宙玉』セッティングは以下の通りである.
<カメラセット>
・OLYMPUS E-M5
・M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R
※17mm付近で固定設置
17mmSet

<その他の必要品>
・オプション宙玉エクステンションチューブ:30mm分
・デジタル接写リング:10mm
・ステップアップリング:37-52mm & 52-72mm

その他必要品を見てもらうと分かる通り,Soratama72を汎用レンズに取り付けて焦点距離をあわせる為に,多くのオプション品が必要だ.
初心者には易しくない仕様かもしれないが,さまざまなカメラやレンズの組み合わせにも汎用的に対応出来るようにする為の致し方がない処置なのだ.

先にこういう書き方をしてしまうと自分のレンズに合う組み合わせが分からないと言われてしまうかもしれないが,そこは安心して欲しい.
親切な事に,Soratama72の特設ホームページにはさまざまなカメラに合わせたセッティング例が掲載されている.
ご自分の所有するカメラに合わせて何が必要なのかを確認すれば問題ないはずである.


ちなみに私は現在,公式サイトにも掲載されているPanasonicセッティング例の中で比較的コンパクトなセットである『LUMIX G 14mm / F2.5 II ASPH』を用いたセッティングにしている.
初期に使用していた組み合わせはE-M5を中古で購入した際にたまたまついてきたオマケレンズで初期投資を抑える為に流用しただけだった.


ただ,このズームレンズと言うのが『宙玉』には曲者で,焦点距離を固定する為にズームリングを触れないようにしての撮影を強いられる.
撮影だけの問題ならピントを合わせるようなものなのでそれほど不自由しないのだが,撮影は出来ても持ち歩く際にはズームを閉じなければならず,ここぞという時に合わせ直すのが何気に一手間なのだ.
常用するタイプのレンズではないと言うこともあり「これだ!」と思った瞬間が使い時.
しかし,焦点距離から合わせ直していると折角のシャッターチャンスを逃してしまう事も多く私の場合は結果的に一時お蔵入りしてしまったのである.

重いカメラバックの中身は少しでも余剰品を減らして軽くしておきたいもので,使わないレンズを持ち歩くなんてのは以ての外.
そこで,悩んだ挙句の結論は「『宙玉』専用」と言う名目で単焦点の検討だった.
もちろん,前述通りマイクロフォーサースマウントレンズで単焦点は縛りを破ったご法度である.

購入検討を決意した当初は折角の合法浮気(?)だし話題のLUMIX G 20mm/F1.7を使ってみたいと言う願望があったのだが,メインレンズにお金をかけるのとはわけが違うので最終的には投資価格が安く比較的コンパクトになるLUMIX G 14mm/F2.5で落ち着いたのである.
14mmSet
尚,本当は単焦点ならNIKKORと言うわけでDf専用にする事も考えていたのだが,たまたま程度のよい中古品のLUMIX G 14mm/F2.5が見つかった事や既にE-M5用の接写リング等を持ち合わせていた事もあって縛りを優先できなかったのである.
あくまで,お財布に優しくするための縛りなので今回の場合は破ってもトータル的にはNIKKORの為に接写リング等を揃えるよりも低予算で済んだので結果オーライと言う言い訳だけをしておく.

写りは良好,何よりもコンパクト・軽量でかつ焦点リングを気にする事がなく構えられるようになった事で使用を躊躇する必要がなくなった事が一番のポイント.
ただ,OLYMPUSのレンズではないので,レンズ側でフォーカスが固定できないのが難点と言えば難点.
こればかりは慣れだと自分に言い聞かせて色々な画を撮っている.
いずれにせよ,これから『宙玉』を導入される方は単焦点でのセッティングをお勧めしたい.

ただ,欲を言えばやはり見た目がスマートじゃないのが気にはなる.
72mm径なのでそれに合う単焦点のセッティングがあるといいなとは思ってしまうと言うのは少し贅沢な話だろうか・・・
と,言う事で『宙玉』のレビューと言うよりも『宙玉』にまつわる話になってしまったようにも感じるがいかがだっただろうか?
レンズレビューやコラムと言うと某口コミサイトにあるような玄人的な画質だとかうんちく等を期待する声もあるのかもしれないが,『宙玉』の楽しさや意義は普段とは視点を変えて楽しむ事にあるように感じる.

最近はカメラでもレンズでも相当に性能が上がってしまい,クイック性だとかシャッキリとしたシャープな画質等である事が基準みたいに感じている人も多いと思う.
もちろん,それは最近のAV機器事情や日本人の生活スタイル的な観点からすれば非常に重要な点ではあるわけだが,正直いろいろなサイトで酷評をされてしまうレンズやカメラ等の様子を見ると残念に感じるし,見てしまったこちらもすごく疲れる.

そういう人たちにこそ必要なのは現実的な事を追求する探究心よりも,実はちょっとした遊び心なんじゃないかと最近思うようになった.
それこそ普通に撮ってもとてもユニークに像を切り取る『宙玉』の世界観は忘れていた懐かしい温かな人の気持ちを思い出させてくれる気がするのだ.
レンジファインダー的な面倒で不安要素もいっぱいあるけど撮る事を素直に喜び,ワクワク出来る感覚に浸れるような柔らかな自分を思い出させたり見つけられる可能性を秘めている『宇宙の玉』ように私は感じる.
ISHIBACHI
使い始めの初期投資は決して安くはないのだが,手元にあるレンズ資産等でセッティングが出来てしまう方には是非お手に取ってみて欲しい.
現在はスマートフォンやiPhone用のガジェット宙玉もあるので,スマフォトユーザーにも是非オススメしたい!
私のように日々の生活で凝り固まった硬い頭の人なら,特に懐かしい子供の頃に感じていたような無邪気でやんちゃな気持ちを取り戻せるかもしれない.

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September 16, 2015

StudioT'sLABの撮影裏側ってT'sLABブログでもあまり触れていないが,最近は色んな人に撮影風景を見られていたりする.

撮影技術は見ての通り素人.
機材もそんなにお金が出せないので,お世辞にもすごいものではなかったりするので恥ずかしい限りではある…
P9180008
私の環境はメインがミラーレスのOLYMPUSのE-M5(初期型).
(場合によってZoom Q3HDやPanasonic HX-A500,HX-A100を併用)
セッションで,皆にイジられるけど実はこのOM-Dを買った一番の理由がレンズが換えられるビューカム代わりにするつもりだったからなのだ.
それに,背景紙スタンドやらアクセサリ用の一灯式蛍光灯照明器具(RIFA)やらが申し訳程度に並んでいるこじんまりとした環境である.
本当ならライトボックスや編集PCの見直し等,改善点は山ほどあるのだが前回まで一番頭を悩ませていた部屋の天井灯からの異音を電気工事士権限で解消した為,大目に見て目を瞑る事にしている.


しかし,これで安心できたかのように思われる撮影も実は重大な問題が全く解消されていなかったりするのだ.
その原因を孕んでいるのが何を隠そうメインカメラのある"仕様"なのである.


<私のE-M5は異端児>
不具合なのか個体不良なのか正真正銘の"仕様"なのかは不明なのだが,何故か収録データの映像と音声に約80msの遅延が発生してしまうのである(音声が80ms程度遅れる)

専用のリップシンカーがないので正確には言い切れないが,E-M5で撮影したファイルはAdobe Premiere CS4ベースの編集環境で(QuickTime含む)80ms近くのズレが生じているのである(他のウェアラブルカメラのファイルでは発生していない)

最初は,設定等でDSPに負荷が重なった際に生じるプチバグ程度に考えていたのだが,その後他の設定でも変わらず発生している事がわかったのである.

メーカーにも問い合わせたし,持病のクラック修理時にも実機を見てもらったのだが本件だけは解消されることはなく仕方がないので個人的に"仕様"と捉えている.
不思議な事に,あの某○○ドットコムでもそれらしい不具合の書き込み事例はない.
80msもズレていれば仮に私のような珍ユーザーでなくとも判りそうなものだ.

構造的に考えてリップシンクズレなんてA/D変換かファイルの書き込み時くらいにしか発生しそうにないわけであって個体不良ってなかなか難しい気もするのだが,メーカーも何かを言ってくる気配はないし他に事例が上がっていない以上は泣き寝入りである.

SEMA-1を使ってホットシューからの音声入力で解消できるのか等も試してみたい気がするのだが,意外と価格は高いし汎用性があるとは言い切れないオプションなので手を出せず終いである.


<Adobe Premiere CS4による編集地獄>
そして,このファイルのマニュアルリップシンクが編集時無茶苦茶大変なのだ.
プロジェクト全体がズレているなら,一気にズラせばいいのだがあくまで『E-M5』のファイルだけ.
プロジェクト上には他のカメラで同時収録されたファイルもあるわけで一気にズラす事が出来ない.

前回の動画ではファイル数が膨大で流石にソースごとに調整は不可能と考えてフリーソフトを用いてのファイルベースで80msズラすという新手の手段に出たのだが,これで作り出したファイルをPremiereで読み込んだらたちまちエラーの連発.

圧縮形式に手を入れる変換ではなく,あくまで音声データをバイナリ情報からズラしているだけのはずなのだがコーデック等による不都合がいくつも重なってしまうようでハングアップ等を引き起こしてしまい最後まで解決するに至らなかった.
結局,そこまで作りこんだファイルを細切れで書き出して後でつなぎ合わせると言う何とも不効率な編集を強いられたのである.


と,言う事でそろそろ私自身も耐えられなくなってきた.
高スペックなPCに替えて作業効率を上げたり,ビューカムを買って動画用機材をそろえたりとお金を出せば解消できる事ではあるのだが,あくまで高利益のない動画制作なので微々たるも減価償却が最優先.


<打開案は灯台下暗し!?>
そこで考えた提案が過去に本ブログで紹介したATOMOS社のNinjaシリーズである.
これはHDMI(HDCP保護されていない信号に限る)映像出力をデジタル録画出来るHDMIモバイルレコーダ.
小規模な映像やCM制作でメインカメラのバックアップ等に用いられている業界メジャーな業務用レコーダの一種である.
これを使えば,ミラーレスのように"撮影可能時間が短い"モデルや"もともと動画撮影に対応していない"モデルでも設定によっては規格以上に録画記録ができるようになるのだ(カメラ側の設定で自動電源OFF機能が切れる事が前提※ライブビューはCPUに負荷をかける為,長時間での動作保障をしないモデルや制限がある事があるので使い方には注意する事)
尚,業務用でのデジタル伝送はSDIによる伝送が主流だが一般家庭では保護コンテンツ映像の伝送をする都合でHDMIが主流なのでNinjaは意外とありそうでないポジションだ.
普通のレコーダーならHDMIも当たり前だがNinjaのポイントはバッテリーを背負ってどこでも使える点にある…って過去にも同じこと書いているんだけど.
ATOMNJS001 ProResレコーダー Ninja Star
過去記事で紹介したならスグに手を出せばよかったじゃないかと怒られそうだがそういうわけにいかない理由があった.
それはE-M5がリアルタイムライブビューHDMI出力に対応していないからだ.
(内部保存されているデータを再生させる為に実装されており,カメラが映しているリアルタイム映像をHDMI出力する事は出来ない)

悲しい事に後継機種のE-M5Mark2では動画機能の強化に伴いこのHDMIダイレクト出力が対応されている.
TV-CHIPの仕様見直し(だったらE-M5もファームで何とかできるか…いや,制御線が回路的に実装されていないとかだと不可能だけど)か,はたまた新規設計かは不明だが,今時HDMIダイレクト出力が出来ないのは家庭用機器と言えど時代遅れなのかもしれない.
故に,Ninjaを使えば外部レコーダにデジタル伝送できるのだが,流石に『じゃ乗り換えるわ』って簡単に言えるような筐体価格ではない.

え?それでも解決策と言うからには意を決して購入する気になったのかって?
『バカ言っちゃーいけねぇーよ御嬢さん!こちとら金なしでぇーい』(威張るなよ--;)

ま,でもリアルに買えない.
だってレンズなしでも10万以上するから…(ボクのE-M5は中古で3万5千円也)

じゃーどうするんだよって?
勿体ぶらずに教えろってか?


はい,話は単純.
私には本命で買ったNikonのDfと言う正真正銘の一眼レフがある.
でも,メインなのに手持ちが単焦点レンズ1本しかないから使いどころを選んで出番が少ない(苦笑)


実は,このDfが今回の抜け道になった.
発売当初どこかの記事か何かで『DfはライブビューHDMIダイレクト出力に対応していない』って書いてあった為,鵜呑みにしていたし,個人的にも『え?漢のDfにHDMIダイレクト出力なんてナンセンスでしょ?』って決めつけていたんだが,実はその機能流石にあったらしいのだorz

『もしかしたら』って希望を込めて説明書見直したら普通に書いてあった.
さんざん純粋なカメラとして使うと豪語していた自分だが前言撤回(あらまぁ〜いとも簡単にあっさりと…)
声を大にして言いたい!
皆,取扱い説明書はちゃんと読もう!



<結論>
つーことで,1年越しでATOMOS NINJA STARを再見積り中.
とは,言うものの流石にニッチな産業故,安くはない.
本体はそれなりだが,保存用フラッシュメモリが書き込み速度の制限なのか強度の問題なのかCFastで,これがべらぼうに高い…
Dfのレンズも見直さねば撮影ポイントで苦しむ事になると考えるとズームレンズにレコーダーにメモリーにともはやMark2買えるんじゃないかと言う錯覚すら覚える…

いずれにしても,次の撮影かその次くらいの撮影ではメインカム変更があるのかもしれない.
私を散々苦しめたE-M5はもちろん『クビよクビクビィーッ!』

80msの遅延とOLYMPUS社の対応はどうあがいても許せない.
ま,それでもE-M5は既に愛器だから趣味としては使っていくと思う.



<おまけ>※これ以降は特に推測がほとんどなので技術に詳しくない方は真に受けないように注意!
ちなみに,E-M5のEVF(電子ビューファインダー)はリアルに約70msのタイムラグがあるらしい.
こればかりはミラーレスの弱点であり構造上限界故に仕方ないのだけれども,こちらはフレームレートを"高速"設定にする事である程度解消できる.

ただし,このフレームレートを高速にすると言うのは別に処理速度を上げているわけではなくて恐らく間引き処理か何かだろう.
間引きとは,仮に1秒間に30枚の画を描画して動画に見せているとしたら,その1/30枚の画を全面画くのか間を1ラインずつ間引いたりして画くと言う処理方法.
MABIKI
※フレームレート数自体を半減させたり,ドット単位で間引いたりする場合もあるので,あくまで一例

人間の目(脳)には1枚目と2枚目の間引いていない部分が錯覚でマージされる為,1枚の画に見える.
ただし,実際には間引いた分の描画がなくなる為,明るさが半減したり1/30コマでも厳密には被写体が動いている場合がある為にカクついたりする等の不都合も生じる.

つまり,間引いた分の処理を削れる分メインCPUの処理スピードを稼いでいると想定できる.
と,言う事は間引くとCPU負荷が下がるのか?
仮にDSPの音声処理部分もメインCPUが担っているのだと仮定するとA/D変換や音声・映像マージ処理等に影響が出る可能性もあり得る.
と,言う事は実は音声遅延もなくなるのではないか?

いや,淡い期待を抱いてはいけないのだろう.
なにせ,元々追いついていない処理を間引きで稼いでいるのだとすると,どのみちサウンド部分の優先順位は低いに違いない.


いずれにしても,回路を実際に見ているわけではないのであくまで推測だ.
しかし,こういう概念が反映された設計だとするともはやどうする事も出来ないと言う事なのだろう.
やはり持病なのかもしれない.

でも,本体上で再生させている時は違和感を感じないんだよな…
もしかして,再生時に何か小細工してる?
まさか,ライブビューのHDMIダイレクトスルー出力できない仕様はこれが露見するのを隠す為なんじゃ…
いや,憶測でものを言うのはやめておこう(苦笑

QuickTimeなんてE-M5かQ3HDのファイルくらいでしか使わないからPC側のコーデックが悪さしている可能性もゼロじゃない…
まだ,お金をかけないで解決できる策があるのかもしれないから時間があるときにでも色々検証してみる事にしよう。。。

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December 20, 2014

私のものじゃないのですが,只今OLYMPUS E-PL7未開封品を目の前にしております(苦笑)

DfとE-M5を手にした私には「今さらなのでは?」と言われてしまうかもしれませんが,実はDf等を買う前に自分用に検討していたのがE-PL6で,E-PL7はその後継機種なんです.
選定段階ではPentaxやPanasonicともに悩んでいましたが,急な入用でそれなりの機種が必要になってしまったことと,これからの使用方法を考えた結果Dfへとシフトしてしまいましたけど…



尚美コンの時,楽屋で熱帯Jazz楽団バストロ奏者の西田さんとOLYMPUSトークで盛り上がっていましたけど(その時の西田さんセットは標準ズーム,単焦点,マクロの計3個だったかと…),PENシリーズもマイクロフォーサーズ対応で上位モデルのOM-Dと同じですし,違いはボディ剛性や光学エンジン,そしてソフト面の一部(画調やUI制限等)だけでしょうから品質や性能は申し分ありません.

E-PL7の特徴というか新規要素は標準搭載されたWi-Fi機能や180度反転可能なチルトモニタ,また使い勝手の向上したインターフェース(UI)と言ったところ.もはやE-M5を超えているのでは?と思えるスペックが悔しいですけどすごいです.

ただ,メーカー戦略が・・・な気がしますけど.
ミラーレスのエントリーモデルと言えど,こんなに高額なカメラが自分撮りに特化したモデルとして売り込んでも売れるのかな〜なんて宮崎あおいさんのCM見て思ったのは私だけでしょうか?

それは,そうとしてもカジュアルと品を兼ね備えたデザインは抜群だと思います.
一時期の森ガールの象徴ともいえるべきデザインですけど今でも古さは感じませんね.
あ,ちなみに目の前にあるのは具合よくホワイトです.

やっぱカメラは持ち歩く物でありファッションの一部ですのでデザインは重要だと思いますね.
(ま,私なんかデザイン語るような身形してないですけどね--;)

また,値段を考えれば仕方がないのかもしれませんがミラーレスのエントリーとも取れるPEN Liteシリーズにピクセルマッピングまで搭載されているのには脱帽ものです.



一応,技術的なお話をしておきますが,ピクセルマッピングっていうのはディジタルカメラ類におけるCMOS等に発生している液晶ドット異常(ここではドットの常時消灯や常時点灯不具合箇所を指し示す)をソフトで補正する技術の総称とでも言ったところでしょうか?
あらゆる液晶電子機器に言えることですが製造工程でドット異常ゼロは物理的に不可能に近い話なんです.

よく,技術畑に身を置いた事のない方は『そんなものをメーカーは販売するのか?』って簡単におっしゃったりするのですが,よく考えてみてください.
0.1nm(ナノメートル)=10^(-10)m程度の極々小さな物質が影響しても発生してしまうようなモノなのです.
もはや水分子より小さいという分子レベルの話なんですね.
どんなに厳重に管理しても大量生産の中で全てを完全に無菌,防塵するのは天文学的数値に等しい程の難儀でしょう.
どうしても完璧を求めるのでしたら生産ラインを一時的に買い取って自分専用機でも作ってください.
ただ,大量のドット異常品を犠牲にしてやっと作れた1台は1人の財産で支払える代物にはならないでしょうね.

逆を言えばドット異常ゼロの個体があることのが奇跡(それでも,液晶回路が破綻しないレベルでの影響は受けていることと思います)
故に一般的な液晶機器は,このように物理的に発生してしまったドット異常をソフト的に補正をかけて目立たなくさせているんです.



通常は,出荷時にこのピクセルマッピングを行って出荷しますが経年劣化などにより目立ってきてしまうことがあるんです.
お客様からクレームが来る場合はある程度理解をしてもらう努力は各メーカーしていると思いますが,ピクセルマッピングがマニュアルでできないモデルでは修理工場で預かってピクセルマッピングを行い返送していると思われます.
(ソフト修正でどうにもできない程の損傷を受けているものは有償だとは思いますが部品交換処理が行われることもあるかもしれませんね)

設定やキャリブレーション程度で修理センターへ預けるのでは大変です.
その手間を省いたのがこのユーザーに開示されているピクセルマッピング機能なんですね.
年1回くらいはやるといいと思います.

おっといけない。。。
脱線しすぎてしまいました.

image


ま,いいカメラですよ.

動画もしっかり撮れるし,ダブルズームレンズキットなので最初から融通の利く便利なEZレンズとF値と解像度感こそ低いですが望遠レンズもついてきて想像しただけでよだれが出るほどに…Σ( -ρ-)ハッ!

あー開けたい!
でも,私のじゃないから開けられない!!

Df開封の時は1週間放置の後,開けることすらお手伝いさんがいたらやっておいて欲しかったくらいに忙しすぎたため感動している時間がなかっただけに反動でしょうかね…衝撃がすごかとです!!!
せ,せめて単体ボディーだけでもーーーっ!(マテ

くぅー(;> <)
ご飯をお預けされた飼い犬の気持ちがよくわかります(--;)オイオイ

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November 11, 2014

苦節十数年?(初めて興味を持ったのは多分小学校の頃ですけど…)
とうとう,手に入れました!
・Nikon Df シルバー(レンズキット)
・OLYMPUS E-M5 シルバー(USED:ボディー + M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R BLK)

MPX00005

撮影:Rolleiflex MiniDigi AF5.0(マイクスタンド+スマフォスタンドアダプタ固定/屋内※蛍光灯光源+携帯ライト180lux)


購入するほんの2週間前まで何をどうチョイスするのか右往左往していました.
最後の最後までE-M1(OM-D)にしたい願望があったせいかもしれないのですが・・・
結局,悩みに悩んだ挙句のデジタル一眼レフNikon DfとミラーレスのOLYMPUS E-M5(中古)の選択になりました.

ちなみに,2台のカメラ購入はイベントに合わせての事だったのですが,レンズをそろえるお金がないというお財布事情により…だったりします(苦笑)
カメラ使用者であればお分かりの通り目的に沿ったレンズをそろえるのって本体を買うよりはるかに出費が大きいんです.
また,今回の目的ではスピードと明るさの要求されるライブハウス撮影に近似している現場でかつ,レンズ交換をするタイミングもないこと等が相まっての苦肉の策でした.
※未だに当日のレンズチョイスを迷い中TT(Dfはメインだが漢の標準レンズ1本撮りで行くぜ!)OM-DはF2.8辺りの望遠系ズームが欲しいのですがね…高くてorz



検討当初,Nikonはマーク外だったので色々迷いました.
最終的にDfにした理由は2014年現在型落ちにはなりましたが上位モデルのD4(2012年フラグシップモデル)エンジンを搭載していたことが大きいです.
加えてあのデザインとコンパクトさが追い打ちをかけた感じですね.

OLYMPUSはずっと憧れていましたのでOM-Dシリーズは絶対にと思っていたのですが,E-M1が候補から外れた時点でいったんクローズ.
その後,もろもろの事情で再浮上してお財布と相談の結果,E-M5(中古で筐体&レンズ&アクセサリで約3.6k)が自動的に決まった感じです.

DSC_0140

撮影:E-M5(14-42mm F3.5-5.6Gレンズ/ハンディング/Auto/屋内※蛍光灯光源???lux)


市場がデジタル主流となった現在ではフィルム一眼レフ時代の名残はほとんどありません.
一眼はCanon(キヤノン←CM等の発音は違いますけどヤは大文字),Nikon,Pentax等が業界をリードし,ミラーレスではPanasonic,SONY,OLYMPUS等が主に名を連ねるようになりました(入れ替わりがしょっちゅうあるので記載時現在としておきます)

過去遺産があったりする方にとってはレンズ互換(メカニカルマウンタだけではなく電装部分の制約も含む)の問題もありますからメーカーは重要でしょうけれど,私のように遺産の全くないユーザーにとってはメーカーなんて特に問題にはなりません.
※業界ではレンズマウンタ互換の統一化という動きがだいぶ前からあるとは言われていますが特にNikon等はイメージセンサーとレンズ間距離が他社と大きく異なるのでなかなか難しそうです


そこで,色々調べてみたんです.
一旦は〜党と呼ばれるマニア・オタク層な人たちの話を一気に排除してできる限りどのメーカーも均等に位置した条件で何を選ぶのが自分にいいのかを考えるネタを探しました.
そうすると,面白いことにほとんど切り分けできない状態になるんです.
それだけ,国内カメラ業界は高水準の技術力を持っているんだろうと推測します.
これは車業界や楽器業界と全く同じだと思いますね.
そこで視点を変えて自分が初心者に楽器を勧めるときに何をポイントにするだろうかと考えなおしました.

DSC_0411

撮影:Nikon Df(50mmF1.8Gレンズ/ハンディング/ISO320/屋外/13:00曇り)


答えは簡単です.
できる限り多くの予算を準備し中途半端なモデルを買わない事.

そうしたら業界問わず同じだと確信できるコメントが沢山でてきました.
雑誌やネットを見てもプロアマ問わず「初心者でいられるのは最初だけ」,「ハマれば次が欲しくなる」という言葉が多く目につきます.

私は楽器においてものすごく恵まれていましたからハッキリと何を意味しているのかわかります.


幼少期にYAMAHA Electone HS-5と同社アップライトピアノが鎮座し小学時代はEL-87
中学時代はEL-900にCHELMERのクラリネットそしてEOS B2000.
過去最大に機材をそろえていた高校時代にはEL-900mにMOTIF7等,そして最も高額楽器を買った大学時代はS90ESにminiMoogVOYAGER,etc...

PB090010

撮影:E-M5(14-42mm F3.5-5.6Gレンズ/ハンディング/ART:クロスプロセス/部屋撮り/蛍光灯光源???lux)


使っていた楽器のほとんどがクラス上位モデルでした.
昔から,そこだけクローズアップされて『ボンボンはこれだから』って苦笑されるんですけどね.

一応,補足しておきますけど家は一般の家庭よりはるかに貧乏でした.
お金の使いどころは親の思想一つで変わると思いますね.

家の親は子供に子供にっていう両親でしたから母親も親父も当時は酒こそ飲みましたが趣味も持たずに必要経費以外(というか,衣食住の必要部分も自分たちの分は相当削っていた)のお金を使っているところを見たことはありません.

私はお金には恵まれてませんでしたが親に恵まれた環境だったとつくづく思います.
家の親がどう考えて上位モデルを買ってくれたかまではわかりませんけど,エントリーモデルを使っても技術力が上がればスペックを要求するようになり次なる出費が増えることは手を取るようにわかりますから良選択だったと言えます(どのくらい続くかわからないという不安要素を取り除けばの話ですけどね…)


PB030041

撮影:E-M5(14-42mm F3.5-5.6Gレンズ/ハンディング/屋内※ステージライト光源???lux)


一眼でもミラーレスでもレンズ脱着式のカメラは一貫してレンズの載せ替えに楽しさやそこから出る発見,そして出費があると思います.
と,言うことは初期投資を頑張って以後オプション購入に費やすべきなのではないだろうか?
そう考えたわけです.
残念ながら,腕やセンスがついていくかは現段階ではわかりませんけどね.


以上の理由を踏まえてファースト機は初心者にはセンサーを持て余すほどのD4エンジンを積んだDfになりました.
D4Sが出た現在ではありますが型落ちと言えど新品のD4はやはり相当高額ですのでお得ですね.

デザイン然り操作性然りDfはシニア層(失礼,マニア層?)や出戻りをターゲットにした商品と言えるのでしょう.
故に,オールドニッコールレンズを装着しても違和感が出ないヴィンテージ然とした風貌も魅力の一つですね.

ただ,状態の良いオールドニッコールレンズは人気があるモデルになると相当高額かつ手に入りにくいですから私のような新規ユーザーは最新モデルを買うのが吉なんでしょうね.
10本のそれなりレンズを買うのであれば1本の高級レンズだろうという話もありますし…

それでも,ヴィンテージデザインなDfでオールドレンズの発掘をするという楽しみもそれはそれで粋でしょう?
アナログシンセやオールドシンセ好きな私にとってはこういう悩みも楽しみの一つですね.
その割には高い買い物と言われればそうかもしれませんケド(^^;

DSC_0546

撮影:Nikon Df(50mmF1.8Gレンズ/ハンディング/ISO640/山中/16:00曇り)


レンズ互換マウンタの自由度が高いCanonや他社製品という選択もあったでしょうけど結局,互換マウンタは意外と高いですし,制約も個々にありますのであまり気にせずNikonを選んじゃいました.

クイックなマニュアルコントロールで被写体と長い時間かけて対話する撮影のが私には向いている気がしたというのも相まってますね.
PCMシンセだろうがFMシンセだろうが未だに「アナログシンセバリにツマミ配置しておいてよ!」って思う人ですから,こればっかりは仕方がないんです(爆)

DSC_0481

撮影:Nikon Df(50mmF1.8Gレンズ/Manfrottoスタンド固定/ISO400/山中/15:00曇り)


尚,セカンド機をNikonにそろえなかったのは図体の大きな一眼を2台も3台も(もう次を買う心配かよ><;)買うつもりがなかった事が大きく関係しています.
レンズ互換の利く同社モデル(または同マウントモデル)でそろえるのが本来は筋なんでしょうけどね.

残念ながら2台とも触れてまだ日が浅く全然使いこなせていません.
何よりもここ数ヶ月はT'sの活動が盛んだったので忙しすぎて触っている時間がありませんでしたしね.
この後はT'sもお休みになる予定ですし,ここいらで少しカメラ修行の旅にでも出ようかななんて思ってみたり・・・
ま,まだまだ他の締切と要相談が続きますので本腰で向かえませんけどTT

一応,文章の要所要所に張り付けた写真は初心者ならではと言われてしまいそうな雑なもので申し訳ありませんが,DfまたはE-M5で時間がないなりに撮影したものを縮小リサイズしたものです.
もっともっと修行しないといけないですね…

DSC_0316

撮影:Nikon Df(50mmF1.8Gレンズ/ハンディング/ISO320/屋外テント内/12:00曇り)


カメラを持って愛車(ブリジストンANCORね^^;)にまたがってのヒルクライム&ダウンヒルする日も遠い未来じゃなくなりそうです.
思い描いた当時はO-MDで想定していたのでE-M5メインで行きますけどね〜(軽いし!)
とか思ったら急に山へ登りたくなってきました(爆)

こういう衝動もカメラを手にしたからならではと捉えるべきですかね?
これからのカメラライフが楽しみです.
と言うか,まず骨休めのために温泉に行きたーいっ!!!
誰か一緒に、、、っていうか俺を連れ出して >_<)/
まー,理解してくれる人と行かないといけませけどねー(同じところで20分も30分も撮影してちゃねぇ--;)

さてさて,楽器に自転車そしてカメラと絶対に共存してはいけないシリーズが整ってまいりました.
このままでは懐は底抜けです(;_;)

DSC_0636

撮影:Nikon Df(50mmF1.8Gレンズ/Manfrottoスタンド固定/ISO2500,SS2s/野外/22:00曇り&霧)


music_office at 01:34コメント(0)トラックバック(0)  mixiチェック

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