言葉と文化、音楽を伝える技術翻訳者・音楽ライター、ヒロ ムラタのこれまでとこれから

「ロックがあれば人生をリッチに過ごせる!」。静岡清水で個人翻訳事務所を営む、元ロック少年が海を渡り(トロント)、紆余曲折を経て好きなこと(翻訳、音楽ライター)を仕事にするまでの『これまで』と『これから』を綴ります。海外や国内でのライブ体験記、音楽情報、本業の翻訳や育児などについても。

最後にその他、印象に残った出来事や雑感などを書いて今年の「翻訳祭」シリーズを締めたいと思います。

その1。名刺交換について。昨年、そして今年とフリーランスや翻訳会社の方たちと名刺交換をしました。数にして20~30枚でしょうか。

で、仕事場に戻ってきて名刺を整理しながら思うのです。顔がきちんと思う浮かぶのは7割くらいでしょうか。残り、3割の方は正直うろ覚えです。裏を返すと、自分が手渡したうち、どのくらいの方が、自分をきちんと思い出してくれているかなぁと思いました。名刺そのものにインパクトがあるか(取扱分野に加え、デザインや手触り感など)、手渡す時に印象に残るやり取りができていなければ、きっと思い出してもらえないでしょうね。名刺を渡して満足しているだけじゃ絶対に仕事なんか回ってきませんし、新しい関係を構築することはできませんよね。ただ、名刺には連絡先が書いてあるかと思いますので、取り引きしたい会社やお友達になりたい方には、ココからがスタートだと思って積極的に仕掛けていきたいと思います(ところで「名刺」という漢字は「名前を刺す」と書くのですね)。

その2。翻訳祭に出席する理由について。もちろん「セッションそのものに興味があるから」というのが大きな比重を占めるでしょうが、それ以外にも「取引先の方」、「SNSなどでつながりがある方」、「一方的に名前やお仕事振りを知っていてお近づきになりたい方」と実際に顔を合わせてお話ができるというのが大きいと思います。勉強も大切ですが、こうした横のつながりを築いたり、単に息抜きしたり、お祭りですからね、楽しまなくちゃソンです。

その3。残念な話。翻訳会社などを代表して出席される場合、ご自分では気づいておられないかもしれませんが、フリーの翻訳者たちは翻訳会社さんの一挙手一投足(というと大げさかもしれませんが)を見ています。フトした言動や聴講時の姿勢から、その会社が透けて見える場合があります。セッションの最中、「携帯電話は鳴る(あれだけ、冒頭でオフ/マナーモードにしてくださいというアナウンスがあったにもかかわらず)」、「フクロをガサガサ鳴らす(何度も中身を取り出したり、しまったり...)」、挙句の果てには「前のイスをコツコツ蹴りつづける」など。ちなみにこの3つすべてに当てはまる方が某セッションの際、私の真後ろにいたのですが、「ずいぶん落ち着きのない人だなぁ」と思っていたら、質疑応答の際に一番に挙手して「会社名」「苗字」をご丁寧に名乗っておられましたが、「こんな人、いやこんな取引先はぶっちゃけ絶対一緒に仕事したくない」と思っちゃいました。反対に、「あー、この会社。本当に働きやすそうだなぁ」というところもありましたケド。


ここまで書いて以前書いたこの記事を思い出しました。


”夢を叶えたいんなら、自分から一歩を踏み出さない限り、何も変わりゃしないのさ”

僕が師事していた佐藤洋一先生は常々、「(翻訳は)一生が勉強なり」とおっしゃっていましたが、勉強だけしていても道は切り拓いていけないと思います。道を切り拓いて行くうえで、さらに助けとなるのは「人と人のつながり」、「顔の見える付き合い」が大切なんじゃないかという結論に自分的には達しました。

またまた、「しず翻」の勉強会の話に戻りますが、登壇していただいた村松さんは、相当期間の勉強期間を経て某コンテストで見事に翻訳者の座を射止めました。そして、もう一名の登壇者である成田さん(Twitter:Hiroyuki Narita(@NarikoNario)は学生時代のつながりをきっかけに新たに出版翻訳に踏み出されたとのことでした。

翻って自分。今後どうしたいのかを今の時点ですべて文字で表すのは難しいのですが、やはり「自分にしかできない仕事」を追求していきたいと思います。

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この日は、古川さん村井さんにぜひご挨拶をしたいなと考えていました。で、トラック1の古川さんのセッションでは一番前の席に座り、最後に簡単にご挨拶することができました。節税対策はフリーにとっては永遠のテーマでもありますし、いろいろと状況を整えて、ぜひしず翻の勉強会でお呼びしたいなと考えております。

村井さん。出身地も年も同じということで一方的にシンパシーを感じていましたが、実はお名前を知ったのは半年くらい前でしょうか。セッションの後、ご挨拶したかったのですが、たくさんの方が並んでいたので早々に断念。交流会でご挨拶できればと考えておりましたが...。交流会でも村井さんと伊皿子さんの周りは常にどなたかがいる様子でした。が、終盤。意を決してご挨拶に。それも、一人じゃ行けないもんだから、しず翻のお仲間(男子)を誘って二人で行くという...。なんか、中学生の頃とか「好きな女子がいるけど、一人じゃ告白に行けないからお前付いてきてくれよ状態」(笑)。まー緊張しましたが、少しだけお話させていただくことができました。村井さんはきっとたくさんの方たちと交流されたでしょうから、いちいち名前も顔を覚えていらっしゃらないとしても無理はありませんが、何か下心を持ってご挨拶に行ったわけではないので、「挨拶できた」というだけで超満足+ものすごい達成感。というわけで、その後のお酒が美味しかったことは言うまでもありません。

今回の一連の記事を読んで少しでも「翻訳祭」に興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ぜひ来年足を運んでみてくださいね!また来年、素敵な出会いがありますように♪ 以上、現場からでした!

珍しく(?)連日の投稿です。理由は1つ。今回のお祭り。メモ帳を持って行くのを忘れたので、一切メモを取っていません。アルカディアの隣にあるコンビニで調達することも考えましたが、

「結局、(自分にとって)大切なこと・響いたことは忘れないだろうし、それ以外のことはスグに忘れちゃうだろう」

という横着な理由からなんですけど...。

まずは昨日の投稿を読み直して、少し追記します。関根さんのお話。お金の話以外にも響いた言葉がいくつかありました(二晩寝てもまだ覚えているわけですからね)。

1)物語を作る・キャラクターを演出する
→自分と言う人間を取引先の方たちに覚えてもらうための戦略を講じるべしという話。つまり、翻訳者・通訳者として「One of them」にならないこと。

2)「勉強」フェーズで完結しないで、「研究」フェーズに移行する
→新しく学んだ知識・物事を自分なりに消化し、自分なりの解釈を加え、情報を整理した上で他者と議論を交わしたりしながら、自分なりのスタイルを確立する。

3)来る仕事は断らない
→(準備が整っていない状態で、知識のない分野に飛び出す行為は無謀でしかない半面)、80%程度の準備が整っているのであれば、新しい分野・物事にもどんどん挑戦するべき。

1)ですが、元新日本プロレスファンとして非常に分かりやすかったです。例えば、木村健吾と藤波辰巳が何故戦うことになったのか、その経緯を思い出してください。今考えると上手に上手にシナリオが描かれていましたよね?(注:分からない方は読み飛ばしてください)「関根さんのお話は面白い!」とこれまでに何度か聞いておりましたが、本当に面白かったです。自分自身を上手に演出されているという印象を受けました。

2)もよく分かります。ちょうど英語を勉強し始めたときのような感じでしょうか。カナダに移り住んだ頃、新しい単語が耳や目に入ってきたら、早速使ってみる。そして通じる、通じないを経て自分なりにその単語の使い方をマスターしていく工程に似ているような。失敗したら(通じなかったら)、何食わぬ顔で、その次から修正していけばいいわけです。

3)これは村井さんもまったく同じことをおっしゃっていましたね。私のお仕事仲間である(川嶋)はなさんもまったく同じ姿勢です(ちなみに私は過去にまったく専門分野外の案件を請けて失敗したことがありますけど、その理由はまさに「若気の居たり」のひとこと)。


で、最後に睡眠(時間)のお話。
村井さんは

「早寝とお昼寝だけは譲れない」

とおっしゃっていましたが、これドンピシャで自分にも当てはまります。そういえば、先日の「しず翻勉強会(主に静岡在住の翻訳者による勉強会)」でも出版翻訳者の村松静江さん(Twitter: 村松静枝Shizue Muramatsu, @mimideka5)も似たようなことをお話されていました。翻訳者に限った話ではないと思いますが、「ちゃんと寝ないと、いい仕事はできない」という結論に至りました(そうじゃない方もいることは百も承知していますが、あくまでも自分の場合)。

私もだいたい、21:30にはこどもたちと一緒に寝ちゃいます。で、昼食後は10分ほど寝るか、目を瞑って過ごすのが日課になっています。

ちなみに昨年の翻訳祭。トラック3のとき、睡魔に襲われて大変でした。でも、これって睡眠不足でもなんでもなくてごくごく正常な脳の働きだそうです。以前、地元の商工会議所の勉強会でお話してくれた菅原洋平さんの本にもそう書いてあります。

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「目が覚めてから数時間以内に太陽の光を浴び、6時間以内(眠くなる前)に仮眠または目を瞑る」ことが大切だそうです。

この言葉を胸に、今年上京する際、新幹線は指定席を確保(去年は座れなくて大変でした...)、東京に着くまではひたすら目を閉じ、トラック2と3のセッション中の数十分は目を瞑っていたおかげでまったく眠くなりませんでした。

脱線しました。
一部のセッションでは立ち見の方もいらっしゃったようでしたが、今年もすべて座って聴講できました。「翻訳祭ではとにかく早めに移動する」と言うのが鉄則かと(知人友人とのおしゃべりは席を確保してからでも遅くありません)。

途中、座席を確保してから、3Fの翻訳プラザに移動しお取引先の方たちにきっちりご挨拶してきました。ランチは、SNSつながりのお仲間とワイワイ楽しいひと時を過ごしました。

交流会にも出席し、海外在住のお友達と再会したり、国内在住でも普段はなかなお会いできない仲間たちとあれこれ情報交換&近況報告。来年は、京都開催ということですが、今から楽しみです♪「こぼれた話」はこれくらいです。次回は締めくくりとして「番外編」を書きたいと思います。

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第28回翻訳祭
時代が創る翻訳イノベーション in 関西」
2018年10月25(木)~26日(金)
開催場所:芝蘭会館(京都大学医学部創立100周年記念会館)=====================================================================

あれこれ書きたいと思いつつ時間だけが過ぎてしまいました。で、昨日。東京市ヶ谷で開催された「翻訳祭」に行って来ました。

去年に続いての出席でこれが二回目です。今回聴講したのは以下の4つのセッション(いろいろ他にも興味深いセッションがありましたが、こういう時は直感で決めます)。

1. 「フリーランスだから考えたいお金のこと」古川智子さん
    ツイッター:ふるかわともこ(@mogyayome)
 
2. 「ミニ講演会第二部」
一番印象に残ったのは、「選ばれる通訳者・翻訳者たったひとつの絶対条件」酒井 秀介さん   ホームページ:カセツウ

3.「書籍を訳すという仕事」村井理子さん、伊皿子りり子さん
  ツイッター:村井理子(@Riko_Murai) ‏
    ツイッター:伊皿子りり子(@rie_tanaka)

4.「『うわっ…私の年収、低すぎ…?』にならないための営業戦略」マイク関根さん
    ツイッター:Mike Sekine(@mikesekine)

こうしてみると共通性があるような、ないような感じ...。でも、この4つのセッションを聞き終えた後、何故か妙な高揚感に包まれていました。言い換えると、なんだかモヤモヤしていた気持ちがすっきりした感じ。

開業から10年が経過し、この9月から12年目に突入したわけですが(道中、山あり谷ありですよ、そりゃもちろん)、半年ほど前に、ひょんなことから事業計画書を作成する必要があり、開業時以来となるソレを作成したのですが、それ以来、このモヤモヤ感が募っていたのです(なぜ、作成する必要があったのかは、また改めて報告します)。

一言で表すと。

「今後どういう方向に進んでいきたいの?」

と自問自答していました(いや正確には「しています」か)。

で今回の翻訳祭。そしてその前の「しず翻勉強会 2017 秋」。さらに遡ると、2016年の3月に受講した「かさこ塾静岡編(全四回)」。

この3つを通じて今後の道筋(「自分が進みたい方向」)を頭の中で描く作業にようやく移行できそうです。

今回の翻訳祭を通じて得た自分的収穫としては3つ。

1) 今、進んでいる方向は80%くらいは間違っていない(つまり、20%は方向修正が必要!)
2) 今、岐路に立っているなら、楽な方を選択するな(つまり、大変な方を選べ!)
3) 過度な心配はするな(+ユーモアを忘れるな!)

もう少し突っ込んで言うと、こんな感じ?

★自分の好きなことを追及するべし!(フリーなんだから、イヤな仕事や割に合わない仕事は徹底的に避けるよ。でなきゃ会社員に戻るべ...)

★プレゼンス感を高めよ!(自分が存在していることをアピールしなきゃ、仕事は来ないよ...)

★自分の価値(単価)は3割増し!(謙虚なばかりじゃ、やっていけません。自営業はバクチ業ですから...)

どういう思考秋路でこういう結論に至ったのかを文字で書き起こすにはチト時間がかかりそうですが、それぞれのセッションで一番印象に残った一言二言を最後に紹介しておきます。

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セッション1:古川さん。「知らないとソンするよ」(あっイヤこれ、古川さんが実際におっしゃったわけではなく、私の心にはそう響いたという話です)。

セッション2:酒井さん。「とにかくあなたという人の存在を知ってもらわないと意味ない(仕事は来ない)ですよ」。

セッション3:村井さん。「心配するのは5分前からで十分」。あれこれやる前から心配しても始まりませんよ。というメッセージとして受け取りました。あと、個人的には仕事場の環境のお話をされていた際、「キッチンの片隅のスペースで仕事してます。(仕事場を見て)全米が泣いた!」ってのはかなりヒットしました。あと、「出版翻訳はバクチ。一回やったらやめられない」など、名言多数。
伊皿子さん。「おもろなきゃ 意味ないやん」。本当その通りです。

セッション4:関根さん「自分が思っている単価の3割増しで交渉しよう」。はい、そうします。

とズラズラと書きましたが、その他のこぼれ話はまた次回!

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