最後にその他、印象に残った出来事や雑感などを書いて今年の「翻訳祭」シリーズを締めたいと思います。

その1。名刺交換について。昨年、そして今年とフリーランスや翻訳会社の方たちと名刺交換をしました。数にして20~30枚でしょうか。

で、仕事場に戻ってきて名刺を整理しながら思うのです。顔がきちんと思う浮かぶのは7割くらいでしょうか。残り、3割の方は正直うろ覚えです。裏を返すと、自分が手渡したうち、どのくらいの方が、自分をきちんと思い出してくれているかなぁと思いました。名刺そのものにインパクトがあるか(取扱分野に加え、デザインや手触り感など)、手渡す時に印象に残るやり取りができていなければ、きっと思い出してもらえないでしょうね。名刺を渡して満足しているだけじゃ絶対に仕事なんか回ってきませんし、新しい関係を構築することはできませんよね。ただ、名刺には連絡先が書いてあるかと思いますので、取り引きしたい会社やお友達になりたい方には、ココからがスタートだと思って積極的に仕掛けていきたいと思います(ところで「名刺」という漢字は「名前を刺す」と書くのですね)。

その2。翻訳祭に出席する理由について。もちろん「セッションそのものに興味があるから」というのが大きな比重を占めるでしょうが、それ以外にも「取引先の方」、「SNSなどでつながりがある方」、「一方的に名前やお仕事振りを知っていてお近づきになりたい方」と実際に顔を合わせてお話ができるというのが大きいと思います。勉強も大切ですが、こうした横のつながりを築いたり、単に息抜きしたり、お祭りですからね、楽しまなくちゃソンです。

その3。残念な話。翻訳会社などを代表して出席される場合、ご自分では気づいておられないかもしれませんが、フリーの翻訳者たちは翻訳会社さんの一挙手一投足(というと大げさかもしれませんが)を見ています。フトした言動や聴講時の姿勢から、その会社が透けて見える場合があります。セッションの最中、「携帯電話は鳴る(あれだけ、冒頭でオフ/マナーモードにしてくださいというアナウンスがあったにもかかわらず)」、「フクロをガサガサ鳴らす(何度も中身を取り出したり、しまったり...)」、挙句の果てには「前のイスをコツコツ蹴りつづける」など。ちなみにこの3つすべてに当てはまる方が某セッションの際、私の真後ろにいたのですが、「ずいぶん落ち着きのない人だなぁ」と思っていたら、質疑応答の際に一番に挙手して「会社名」「苗字」をご丁寧に名乗っておられましたが、「こんな人、いやこんな取引先はぶっちゃけ絶対一緒に仕事したくない」と思っちゃいました。反対に、「あー、この会社。本当に働きやすそうだなぁ」というところもありましたケド。


ここまで書いて以前書いたこの記事を思い出しました。


”夢を叶えたいんなら、自分から一歩を踏み出さない限り、何も変わりゃしないのさ”

僕が師事していた佐藤洋一先生は常々、「(翻訳は)一生が勉強なり」とおっしゃっていましたが、勉強だけしていても道は切り拓いていけないと思います。道を切り拓いて行くうえで、さらに助けとなるのは「人と人のつながり」、「顔の見える付き合い」が大切なんじゃないかという結論に自分的には達しました。

またまた、「しず翻」の勉強会の話に戻りますが、登壇していただいた村松さんは、相当期間の勉強期間を経て某コンテストで見事に翻訳者の座を射止めました。そして、もう一名の登壇者である成田さん(Twitter:Hiroyuki Narita(@NarikoNario)は学生時代のつながりをきっかけに新たに出版翻訳に踏み出されたとのことでした。

翻って自分。今後どうしたいのかを今の時点ですべて文字で表すのは難しいのですが、やはり「自分にしかできない仕事」を追求していきたいと思います。

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この日は、古川さん村井さんにぜひご挨拶をしたいなと考えていました。で、トラック1の古川さんのセッションでは一番前の席に座り、最後に簡単にご挨拶することができました。節税対策はフリーにとっては永遠のテーマでもありますし、いろいろと状況を整えて、ぜひしず翻の勉強会でお呼びしたいなと考えております。

村井さん。出身地も年も同じということで一方的にシンパシーを感じていましたが、実はお名前を知ったのは半年くらい前でしょうか。セッションの後、ご挨拶したかったのですが、たくさんの方が並んでいたので早々に断念。交流会でご挨拶できればと考えておりましたが...。交流会でも村井さんと伊皿子さんの周りは常にどなたかがいる様子でした。が、終盤。意を決してご挨拶に。それも、一人じゃ行けないもんだから、しず翻のお仲間(男子)を誘って二人で行くという...。なんか、中学生の頃とか「好きな女子がいるけど、一人じゃ告白に行けないからお前付いてきてくれよ状態」(笑)。まー緊張しましたが、少しだけお話させていただくことができました。村井さんはきっとたくさんの方たちと交流されたでしょうから、いちいち名前も顔を覚えていらっしゃらないとしても無理はありませんが、何か下心を持ってご挨拶に行ったわけではないので、「挨拶できた」というだけで超満足+ものすごい達成感。というわけで、その後のお酒が美味しかったことは言うまでもありません。

今回の一連の記事を読んで少しでも「翻訳祭」に興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ぜひ来年足を運んでみてくださいね!また来年、素敵な出会いがありますように♪ 以上、現場からでした!