言葉と文化、音楽を伝える技術翻訳者・音楽ライター、ヒロ ムラタのこれまでとこれから

「ロックがあれば人生をリッチに過ごせる!」。静岡清水で個人翻訳事務所を営む、元ロック少年が海を渡り(トロント)、紆余曲折を経て好きなこと(翻訳、音楽ライター)を仕事にするまでの『これまで』と『これから』を綴ります。海外や国内でのライブ体験記、音楽情報、本業の翻訳や育児などについても。

2016年05月

普段は、音楽的にもファッション的にも「流行」とは縁のない世界で日々過ごしていますが(笑)、数日前に目にした「謝罪はしません」という言葉に反応して、「海外の取引先って、支払いとか心配じゃありませんか?」とか「どうして、海外の取引先がメインになっていったのか?」について書く前に、先にこちらの記事をアップします。

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数年前、懇意にしている米国の翻訳会社からメールで打診がありました。
話を聞いてみると、

「ある案件で、他の訳者さんに担当してもらったファイルを納品したところ、その出来にお客様が憤慨している」

とのことでした。

早速、納品されたファイルを参考までに見せてもらったところ、「うーーーむ...」という印象を受けました。で、「最初から翻訳をやり直して欲しい」という依頼かと思いきや(こういう依頼は時々舞い込みますので)、

「お客さんが製品について(翻訳者に)説明したいというので、行って話を聞いて来てくれないか?」

という依頼でした。

お客様は、米国に本社を置くある検知器メーカーで、その支社が当時、私が住んで居た場所からそう遠くないところにあったのです。


最初は、お客さんがカンカンに怒っているだろうから、あまり気乗りしませんでした。だって、自分が担当した仕事に落ち度があって、話を聞きに行くのならまだしも、知らない方が訳して問題になっているわけですから・・・。

でも、よくよく話を聞いてみると、

「製品の特性上、きちんと機能を把握し、必要とされる基本情報を翻訳する前に翻訳者さんに知っておいてもらいたい」

とのこと。

それなら、というわけで「謝罪はしません」という条件付きで引き受けたのでした。

結局、この「講義」は3時間強に及び、何台もの実機を手に取りながら、時にはホワイトボードを使用して、みっちり教育していただきました。そして帰り際、「不明点は直接教えますので、いつでも連絡してください」とのお言葉をいただきました。

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お客様の方では、この翻訳をもとにカタログを作成し、日本国内でビジネスを展開していくと考えており、翻訳の品質にこだわるには当然のことでしょう(ちなみに、この担当者の方、英語力はネイティブ並みだったと思います)。

一方、翻訳者の方も、「いいもの(お客様が満足して喜んでくれる翻訳)を提供するために最善を尽くす」べく日夜奮闘しています。

でも普段、この両者が顔を合わせる機会ってほとんどないんですよね・・・。 

結局、この案件は数か月に及び、メールも大量にやり取りしました。最後にお客様からお礼のメールをいただいた際には、心底肩の荷が下りた記憶があります。

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この出来事を通じて私はあるエピソードを思い出していました。それは、ずっと師事していた(いる)先生が話してくれたものです(時期は忘れました...)。

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『(当時の海外の人から見て)日本の製品はexcellent (申し分ない)、
デザインはgood (まずまず)、


だがマニュアルはJoke (笑えない) だ』

*赤字部分は私が勝手に解釈しました
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佐藤先生は、講義の際、ことあるごとに自らの師である故・水上龍郎先生のお話をしてくれました。これもそのうちのエピソードの1つで、お話を伺って以来、ずーーっと私の心の中に残っています。


ちなみに翻訳仲間のDKチームでは、時々「見てよー、この翻訳!」的な小話や写真を共有しています。

想像してみてください。

一流の化粧品の宣伝文句が「トホホ」の出来であった場合、消費者はその商品に対してどのような印象を持つでしょうか?おそらく、その商品に対するイメージはガタ落ちです。


上記の水上先生の言葉は、日本の製品を輸出し海外のユーザーなどが使用した際の率直な感想だと思いますが、これは、欧米の製品を日本に輸入するときにも当てはまりますよね。


私も以前、翻訳会社に発注する立場にいた時期がありますので、どのプロジェクトも「予算」の上に成り立っているのは百も承知しています(そして、この翻訳費が往々にして軽視されがちな傾向にあることも...)。それでも、やはり翻訳にかける費用は他の費用と同じくらい重要な要素の1つであると認識して欲しいなぁと願うばかりです。

最後に。個人的には、今回紹介したような「翻訳者」と「発注者」がつながる機会がもっともっと増えればいいなと思います。 


ps. (佐藤先生には転載の許可をいただきました。先生、ありがとうございます!) 

















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だそうです♪

ただし、ご注文される前に以下に目を通しておいた方が良いかもしれません....。

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1994年のデビュー以来、コンスタントに活動を続けているケブ・モ (Keb Mo')のライブアルバム(二枚組)が4月15日にリリースされました!タイトルは、「Live – That Hot Pink Blues Album」

過去に、「Live & Mo」というタイトルのアルバムで、「スタジオ録音の4曲+ライブ6曲」という形でのリリースはありましたが、純然たるライブアルバムとしてはキャリア初。

内容はというと、2014年にリリースされたアルバム「BLUESAmericana」に伴うツアーの模様を収録したもので全16曲入り。

実は私も今日発売を知ったばかりで、未聴です・・・。
(早速、ポチっておきましたケド...)

オフィシャルのホームページを見ると、今日(5/27)から11月までツアーも予定されています(日本公演は、残念ながら予定されていません)。

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ケブ・モは、1995年の1月の初来日公演を観に行きました。ちなみに同時期にデビューした、Ben Harper(ベン・ハーパー)とのジョイントコンサートでした(コンサートのフライヤーには、土屋公平さん(当時は蘭丸ですね!)やチャボ(仲井戸麗市)さんもコメントを寄せていましたね)。
0529
(アルバムの中にあるのを見つけました♪) 

彼のデビュー作、「Keb' Mo'」は本当に良く聴きましたし、今でも時々、無性に聴きたくなります。

中でも、とりわけこの曲が好きでした。

「Victims of Comfort」(1994年)
 
Keb' Mo' - Victims of Comfort (with lyrics)

ジョイントコンサートということで、1時間足らずのショーだったように記憶していますが、「次は絶対にフルセットで観たい!」と強く思ったことを今でもよく覚えています。

が、それ以来、まだその願いは叶っていません。
(ちなみに、ベンハーパーはその後、'96年にトロントのクラブ @ Horseshoe Tavern で観れました→これまた一生の記憶に残る素晴らしいライブでした)
 

トロントに居た頃、当時住んでいた家のすぐ近所(歩いて1分!)に「THE SILVER DOLLAR ROOM」という老舗のブルーズクラブがありまして、ここでいつかケブ・モを観たいと思っていました。
(→またもや脱線しますが、ここではジミーロジャース (Jimmy Rogers) を観ました)
 

ケブはその後、2007年に Larry Carlton のゲストとして来日したようですが、やはり自身の名義での来日を期待せずにはいられません。
 

そんな私の今の夢はというと・・・。


Keb Mo'を磔磔(京都の老舗ライブハウス)で観ることです。いつか叶うといいなぁ・・・。

その日が来るまでは、このライブ盤を聴いて予習に励みます♪

Live - That Hot Pink Blues Album

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ps.補足ですが、ライブを収録したDVDはこれまでにも何枚かリリースされています。私のお気に入りは、なんといっても、'97年の6月に N.Yで行われた公演を収めた「Sessions at West 54th: Recorded Live in New York」です♪ 

昨日アップした記事にも書きましたが、「普段取り引きしている相手の約半数が海外(欧州、北米)の翻訳会社」です。翻訳者が集う勉強会やオフ会で、こう口にすると、大抵以下の質問が返ってきます。


1. 「海外の取引先って、支払いとか心配じゃありませんか?」
2. 「単価ってどうやって設定していますか?」
3. 「どうやって営業している(or 仕事の問い合わせが来る)んですか?」


というわけで、今日は 2) 「単価ってどうやって設定していますか?」について書いてみます。

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これは至って簡単です。以下のサイトを参考に設定しています。



えーと、ここを見ると、「日本語」の標準単価は「0.13 USD」とあります。

Rates
 




ご参考までに書いておきますと、翻訳料の単価は大抵、

原稿のワード数 × 1ワード当たりの単価

で算出されます。

つまり、400 words の英文を日本語に翻訳する場合、この標準単価で請けると、

「400 words x 0.13 USD = 52.00 USD」

ということになります。
 

この単価のまま請けても良いでしょうし、原稿の内容や納期、使用ツールなどプロジェクトの条件に応じて、あとはご自身で判断して先方に提示すれば、「はい、完成!」ということになります。


ちなみに私の場合、上記の 0.13 USD を基本に入金時の手数料などを考慮して、英日翻訳で1ワード当たり

「0.15 USD」

に設定しています。

かといって、「この単価が絶対」というわけではなく、引き受ける案件の総ワード数、納期、その他の条件に応じて臨機応変に対応しています。

一時、USドルが75円を割り込んだ時期もありましたが、今は105~110円で推移しており、日本円にすると、
 
「13.5円~16.5円」

程度になるでしょうか。
*この仕事を始めた頃の国内の翻訳会社のワード単価は、「8円~」でした(今はもう少し低いかも)。 

最近は、PayPalでの入金時に手数料がかからない取引先も増えてきたので、助かりますが、通常、PayPalでの入金時には4%強の「手数料」が差し引かれれます。でも、この辺もすべて相手との交渉次第だと思います。
(私は、PayPalの手数料が引かれる場合、折半してくれるように先方に相談するようにしています)

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振り返ってみると、海外の翻訳会社と取り引きを始めたのは開業後、数年が経過した頃でした。その後、売り上げの7~8割が海外の翻訳会社になっていた時期もありますが、最近は半々くらいに落ち着きました。

最後になりますが、海外の翻訳会社の場合、「内税」+「源泉所得税」も考慮する必要がありますよね。国内の取引先の場合は大抵、源泉所得税が差し引かれた上で入金されますが、海外の取引先の場合、源泉所得税は差し引かれませんので。

海外の取引先ばかりになってしまうと、確定申告作業のモチベーション(還付金ゲット!)が低くなっちゃうという意外な(?)デメリットもありますが、それは本人のやり方次第だと思います。

ちなみに、私は翻訳事業を継続していく上で、これまで師事していた先生の教えを今でもとても大切にしています。でも、1つだけ先生の教えに背いていることがあります。それは、当時、初めて海外の翻訳会社と取り引きを開始するにあたって先生に相談したところ、先生は

「私は、海外の取引先は最小限に抑えています」

とのお話でした(先生、ごめんなさい...)。
 
が、開業10年目を迎えた今、私個人の意見としては、

「国内の翻訳会社」 
VS 「海外の翻訳会社」

という意識はまったくありません。取り引きを開始するにあたっては、

★ 「自分が対応できる分野であること」
★ 「自分が納得した単価および条件で仕事を請けられること」
★ 「自分が信頼できる相手(取引先)であること」

の3つを基本条件にしています。
(+きちんと支払ってくれること) 

誠実に仕事に取り組んでいるのは、何も日本国内の翻訳会社だけではありませんからね。いや、むしろ海外の翻訳会社の方が、翻訳者を「単なる下請け」としてではなく、「パートナー」として対等に見てくれているケースが多いような気がします。

では、何故、師事する先生のアドバイスにも従わず、「海外の取引先って、支払いとか心配じゃありませんか?」というよくある声にも反して、「海外の取引先がメインになっていったのか?」については、また改めて書こうと思います。

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【プロフィール】
<10代~>>
中学三年生の頃に、W.A.S.Pを聴いてへヴィ―メタルの洗礼を受ける。
15歳の頃から、地元のライブハウスに通い始める。
高校生の頃、平日学校を休んでLOUDNESSの武道館 3 daysに行き、予約なしで泊まった旅館のおかみさんに家出少年と間違えられ心配される。
博多ラーメン店でのバイトとバンドの練習に明け暮れる毎日。
並行して、遠藤周作の本を読み漁る(特に『おバカさん』がお気に入り)。

<<~20代前半>>
自動車部品メーカー、レコード店にて勤務。
初めての海外旅行はロサンゼルス。Sports ArenaでAC/DCを観る。
音楽的には、メタル熱は冷め、土着的なロック(主にアメリカ南部)を好むようになる。

<<20代後半>>
洋楽(ロック好き)が高じてワーキングホリデーを利用してカナダはトロントへ。
現地でアルバイト(@FURUYA)をしながら、音楽三昧の毎日。
その後、学生ビザを取得して通算で三年強滞在した後、移住を視野に入れつつ帰国。

帰国後、派遣業務にて英語を生かした仕事に初めて就く(議事録やメール、各種技術文書の翻訳、米国人来訪時の通訳・アテンド業務)。

<<30代前半>>
翻訳関連の通信講座、通学講座を各種受講&修了。
■インタースクール京都校通学「英語専修コース修了」(2002年~2003年)
■フェローアカデミー通信講座「BETA」(Basic Elements of Translation Arts)全12回修了
■翻訳スクールバベル東京校で金原瑞人先生の「絵本を訳す」サマーコースを受講。
並行して大した経験もコネもないのに、絵本の持ち込み出版を実現すべく国内、海外の出版社に問い合わせまくる。(→出版には至らず)

絵本から技術分野に転向。

途中、これまた趣味が高じてサッカー(ワールドカップ)の仕事に一年程 (JAWOC静岡支部) 出向した後、本業と副業で翻訳道まっしぐら。

2005年に佐藤洋一先生と運命的な出会いを果たし、以来、10年ほど師事(昨年末をもって、英日・日英コースが終了)。同時に、翻訳支援ツール「Trados」、「Studio」、「memoQ」などの操作を習得。

<<30代後半~現在>>
東京のゲーム会社で勤務した後、2006年に静岡清水情報プラザにて開業。
開業10年目。日々、翻訳業に従事。
(取引先は、海外、国内でちょうど半々くらい)

地元で同業者を中心とした勉強会(「しず翻(静岡翻訳者勉強会)」)、オフ会を不定期開催。
関西や関東の勉強会、オフ会にも不定期で出没中。

2009~2010年の間、宇治市が主催する「点訳奉仕員養成講座」を約2年間受講。初級と中級コースを修了。

女の子と男の子のおとうさん(父親業、奮闘中!)。

【TOEIC受講歴: 合計 (リスニング/リーディング)】
 - 790 (450/340) - 7月29日2001年
 - 830 (475/355) - 3月24日2002年
 - 870 (495/375) - 3月23日2003年
 - 845 (470/375) - 5月23日2004年
 - 895 (495/400) - 3月27日2005年

【好きなバンド(順不同)】
(国内)
 - SION
 - THE GROOVERS
 - HEATWAVE
- THE BIRTHDAY

(海外)
- THE GEORGIA SATELLITES
- LYNYRD SKYNYRD
- THE NEVILLE BROTHERS
- THE JEFF HEALEY BAND

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