言葉と文化、音楽を伝える技術翻訳者・音楽ライター、ヒロ ムラタのこれまでとこれから

「ロックがあれば人生をリッチに過ごせる!」。静岡清水で個人翻訳事務所を営む、元ロック少年が海を渡り(トロント)、紆余曲折を経て好きなこと(翻訳、音楽ライター)を仕事にするまでの『これまで』と『これから』を綴ります。海外や国内でのライブ体験記、音楽情報、本業の翻訳や育児などについても。

2017年03月

昨年のアメリカ出張に続き、今回は3/10(金)~3/13(月)までの間、上海に行って来ました。取引先の方数名がアメリカから上海オフィスを訪れるとのことでそのタイミングに合わせてのアテンド(通訳)業務です。

出発前に近所の中華屋さんでラーメンとチャーハンをキメてから、いざ静岡空港へ。約3時間半のフライトで上海の上海浦東国際空港に到着!

空港で再会を果たし、黄浦江(川の名前です)のほとりにあるホテルへ。空港から市街地までは車で1時間くらい。

早速、ホテルのレストランで遅めの夕食をとりながら、ざっくばらんにあれこれと双方の近況報告。翻訳者兼通訳者として、このプロジェクトに携わるようになって、ちょうど4年目に入りますが、こうしてチームの一員として関わることができ本当に幸せです。顔を合わせてあれこれ話していると、士気もグーーンと上がりますね。

その後、ホテルのバーで二次会→撃沈...。

【3/11(土)】
さて、いよいよ業務開始。まずは、米国の取引先が昨年開設した上海オフィスを訪問。今後の予定についてあれこれ話し合い。既に先方とは信頼関係が構築されているので、話も比較的スムーズに進みます。マーケティング方法や今後の計画についてあれこれ具体的に打ち合わせ。翻訳者としては、こうして実際の製品を目にしたり、現地担当者さんたちと直接話ができるのは非常に貴重な機会です、ハイ。

2時間ほどのミーティングに続いて、今度は先方のお客様とパワーランチ。国は異なれど、こうして食事をしながら関係を築いていくのは万国共通かもしれませんね。

ランチの後は、いよいよ渡航のメインイベントである現地プロジェクトの視察。高さ632メートル、128階建ての上海タワー(中国語名:上海中心大厦)や上海科学技術館などを見て回り、夕食はショッピングモール的なところでHot Potをいただきました。

よく歩き、よく話しました。というわけで、この日も撃沈...。

【3/12(日)】
本日も引き続き、現地プロジェクトの視察と商社訪問。まずは、上海市内のApple Storeへ。その後、つかの間の観光。1907年に建てられたという外白渡橋を歩いて渡り、数十年前のこの辺りの様子を伺いながらしばし散策。上海市内を流れる黄浦江越しに前方に見える超近代的な数々の建物と後方に見える歴史的建造物の対比がなんとも興味深い。まるで一瞬にしてタイムスリップしたよう。その後、上海中心部旧市街にある南翔饅頭店の本店でランチ。

さて、業務再開。地下鉄を乗り継ぎ、現地商社さんを訪問。上海ディズニーリゾートにも足を運び、その後オフィスに戻って今後のやり取りについて商談開始。

話し合いは順調に進み、先方から夕飯のお誘い。

当然、断る理由もなく、浦東新区の地元レストランで食事。席を外してトイレに行く際、店員さんに英語で話し掛けるも通じず(当然と言えば当然かもしれません)、久し振りに身振り手振りで会話。

ホテルに戻ってからもロビーで少々打ち合わせ。部屋に戻ったのは22時過ぎだったでしょうか。

【3/12(月)】
ガッツリと充実した時間を過ごし、最終日は空港で慌ただしくお土産を買いこみ、3泊4日の旅は終わり、帰路に着いたのでした。今回見聞きしたものは、今後の仕事で大きな財産となるでしょう。何しろ、翻訳する際に、実際の製品が頭に浮かぶ、手に質感が残っているというのは、大きなアドバンテージになりますから。ネットで検索したり、想像しているだけでは、こうした情報は決して入手できません。今後、翻訳者が実際の製品を手に取ったり、メーカー(発注者)側と直接話が出来る場が増えれば良いなー、なんて思いながら帰国したのでした。


以下雑感。

・中国では車両は右側通行。というわけで、信号が赤でも右折時は突っ込んで来ます。横断歩道を歩いていても停車してくれない場合も多いので要注意です。
・電動スクーターがあちこち走っており、音もなく近寄って来ますので、これも要注意。
・マスクを着用している人はほとんど見かけませんでした。私も着用せず。(スギ)花粉もありません。
・ビールは観光客相手のレストランを除き、常温で出てきます。
・結局ホテルでは、テレビもラジオも点けることもなく、滞在終了。
・ホテルのWiFiサービスを利用しましたが、SNS系には一切アクセス出来ず断念。
・ホテルの朝食が充実していて、毎朝食べ過ぎました...。 

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ps. 肉まん的なものにストローが立っていますが、この中にスープが入っています。でも、これがまた熱いのなんのって...(いや、無茶苦茶おいしいんですけど)。

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■【「翻訳者、海を渡る」の巻(1)|ビジネスチャンスは意外と身近に転がっている

 Saturday night。ROUTE 67号線(別称「北街道」)を車で走り抜け、会場へと向かう。約三年振りの静岡公演(ちなみに前回は、2014年5月25日)。 今年初のライブと言うことでテンションも上がる。振り返ると、藤井さんの名前を初めて目にした、というか音を耳にしたのは1998年のこと、 「SION comes」だったと思う。 その後、野音や新宿ロフトなど、SIONの横でギターを文字通りかき鳴らす姿をあちこちの会場で幾度となく観てきたが、アルバムで聴く音以上に、生で聴く音+ステージングにやられた。 が、The Grooversを聴き始めたのは、ここ数年のこと。なんでこんなバンドを素通りしていたんだろうと悔やんでみても仕方がないので、 アルバムをガッと揃え、今ではどのアルバムも万遍なく愛聴している立派な(?)Groovaholic状態 (昨年ようやくバンド名義のライブを磔磔で観れて感無量だった)。

で、今回はソロ公演。 ソロ名義二作(「LAZY FELLOW」、「GEMINI」)に収録されている楽曲を中心に、もちろんGrooversの曲もあれこれやってくれました。 バンドでの演奏とは異なり、アコギ一本ですからね。限界もあるだろうし、あのグルーヴを一人で再現するのは難しいかなと正直 思う部分もありましたが、そんな心配は無用。 アコギ一本という制約をものともせず、いや反対に武器にしちゃって、緩急自在のステージングはもう圧巻の一言。 ギターも歌も、「聴かせるところとは聞かせ」、「歌わせるところは歌わせ」、「笑わせるところは笑わせる(?)」という「人生楽ありゃ苦もあるさ」 という水戸黄門的な流れに、こちらも笑ったり、しんみりしたり、リズムを取ったりと大忙しの夜。藤井さんの描く詩の世界もあれこれ示唆に富んでいて好きなのですが、この日は弾き語りと言うこともあり、バンドでの演奏時よりも聴き手にダイレクトに伝わってきて、何度かハッとしちゃいました。

19時開演。途中休憩をはさんでの二部構成(今回はオープニングアクトなし)。二回のアンコールにも応えてくれました。 「30にして立ち、40にして惑わず、50にして天命を知る」という言葉がありますが、日々心に迷いが生じっぱなしの40代男子には、 自分の使命が音楽であることを文字通り体現している姿を目の当たりにして、こちらの心も体も正しく充電完了 (「Charged!」)。21時過ぎに会場を後にしましたが、帰りのドライブ中は「今を行け」が脳内リピート状態でした。

「また来るずら~」とのMCで終演。はい、待っています♪(磔磔と野音も楽しみ!)

本日の一品。

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ps.会場の LIVING ROOMは今回初めて足を運びましたが、とてもいい感じのお店でした。店主のこだわりがあちこちに感じられる作りで、ライブがなくてもまた来たいなと思いました。

【今後のスケジュール】
THE GROOVERS 磔磔ワンマン! "KOTO BLUES SHOW 2017"
 5/7(日) 京都 磔磔

★4/21日(金) 新宿 red cloth
◆19:00 / 19:30◆¥2.500 / ¥3.000
出演:延原達治/藤井一彦/三浦雅也
※3/21前売り開始 

★藤井一彦(THE GROOVERS) "THE HIKIGATARI JOURNEY 2017" 
 5月12日(金)埼玉熊谷モルタルレコード2階

追記(3/22)
"藤井一彦 生誕半世紀大感謝祭 KAZ'S HALF CENTURY BLUES SHOW" @6月18日(日) 下北沢 GARDEN

【関連記事】
■【SION & The Cat Scratch Combo Tour 2016@窓枠 (好きなバンドを観て、好きな仕事に生かすヒント)

記念すべき100本目の記事です。今日はこれから出掛ける予定があるのですが、直前に流れてきた記事に触発されてばばっと書いちゃいます。


元ネタはこちらです。
(「技術者から翻訳者へのシルクロード」)

トライアルに負け続けた日々(力のいれどころがわからなかった)】 

翻訳者の間では、「あきーらさん」と言えばご存知の方も多いのではないでしょうか?私も駆け出しの頃は、ブログを拝見した記憶があります(残念ながら、まだお会いしたことはありません)。

この記事は初めて読んだのですが、「なるほどなー」と思いました。ここまで、かつての自分のことを赤裸々に書くのは抵抗があったかもしれませんが、とても参考になるのではないでしょうか。

そして私がずっと師事していた佐藤洋一先生のある言葉を思い出しました。先生は、講義と並行して、受講生からの質問や相談にもいつも親身になって耳を傾けて、的確なアドバイスをしてくださいました。

あるとき、受講生の一人から「専門知識がないと、翻訳はできませんか?」というような趣旨の質問がありました。翻訳者を志す人なら、誰でも一度や二度は考えたことがあると思います。

それに対して先生は、「そうですね、専門知識があると、確かに役に立つことが多いでしょう。でも、専門知識がないから、翻訳ができないかというと、決してそういうわけではありません。むしろ、専門知識があると、その知識が邪魔をして本来の意味をくみ取ろうとする前に、自分の過去の経験に照らして解釈してしまうことがあります。文書によっては、むしろ知識がない方が、謙虚に取り組めることもあるのではないでしょうか」とのお話に加え、

「フリーでやっていくためには、専門知識を生かしてやっていくやり方もあります。一方で、様々な分野に対応することが求められますので、その都度、今現在あなたが持っている知識を活用して、読み解いていけばよいのではないでしょうか?」

とのお返事だったと記憶しております。昨日も書きましたが、専門知識というものを持たない私にとってこの先生の言葉にはとても励まされました。「一生が勉強である」と常々口にされている先生のこと、きっと受講生を励ます意味合いも含めてのお話だったと思います。

以来、私は「学歴もない」、「専門知識もない」、「コネもない」と嘆くよりも、今あるものをどう生かし、仕事上必要なものはどのようにして習得していくかに意識を向けるようにしています。

2006年の開業に先立ち、2005年から昨年まで先生の通信講座を受講しましたが、今でもこうしてこの仕事を続けていられるのは、先生のこの一言がきっかけだったかもしれません。

フトそんなことを思い出しました。



 

先週まで作業していた案件(工作機械の取扱説明書)がひと段落。で、今週は定期便(Memsource 指定)で、あるウェブサイトのローカライズ案件の作業を先ほど終えたところ。それ以外には、直接お取り引きしている地元のお客様(土木関連)のところに打ち合わせに出向いたり。で、今日から来週までは普段とは少し異なる仕事(映像関連)&他を予定しています。

約 一週間の間に異なる4社の仕事を次々と、というかときには同時進行でこなしていることになります。私には「これだ!」という専門知識はありません。その代り、契約書と特許以外の分野については、お話をいただいて原文を確認したうえで、可能な限り対応するように心掛けています。


普通に考えると、ある1つの案件または同じ顧客の案件を継続的かつ長期的に作業している方が効率がいいのですが、正直なところ、同じ案件を数週間にわたり作業していると、高いモチベーションを維持し続けるのが難しいときがあります。


そんなときは、登録している翻訳会社を使い分けてリフレッシュしてみると、いいかもしれないと最近気づきました。一般的には、自分の得意分野でトライアルを受け→合格すれば登録→仕事をいただくという流れが常套手段なのですが、今後自分が進みたい異分野や最近興味がある他の分野でトライアルを受け、その分野で登録しておくのです。


もちろん、複数の取引先とやり取りすることになるので、フリーではあるあるというか宿命とも言える「仕事が重なるときは不思議なくらい重なる」ということも発生しますが、上手にやりくりすれば、自分で翻訳会社を使い分けて、仕事をしながら気分転換を図ることも可能です。 

一字一句漏れなく訳出するのも翻訳。その一方で、原文の意図をくみ取った上で大胆に創作しちゃうのもこれまた翻訳です。同じ「翻訳」でも、必要とされるスキルが異なることから、自分的にはかなりリフレッシュできます。 

昨日の記事では、「平均評価点が低いところとは仕事をしない」と書きましたが、これは今現在確立されたスタンスであり、過去の苦い経験を経て形成されたものです。決して、「これまで一切、支払い関連で苦労したことがない」というわけではありません。

支払い関連のトラブルを回避するには、少しでも「怪しいな」と思ったら、近づかないことです。具体的には、昨日も書きましたが「問い合わせや打診メールに返信しない」のが一番です。

ただし、翻訳業もサービス業ですからね。オンラインでプロフィールや連絡先を公開していれば、知らない人や未知の顧客から打診や問い合わせが来ることは日常的にあります。 

というわけで、今日は「信頼できない(と思われる)相手と取り引きした時の話」を書いてみます。

もう4~5年前のことですが、取り引き経験がないイタリアのある翻訳会社から新規案件の打診がありました。 分量的には3~4万ワードだったと思います。早速、前述の The Blue Board で調べてみると、なんと評価点は「3」以下。当時は有料会員だったので、投稿者のコメントも閲覧できたと思いますが、要は支払い関連で問題を抱えている会社のようでした。

私は、率直に相手にありのままを伝えて、打診のあった案件は請けられないと正直に伝えました。が、相手もなかなか必死で、「過去の評価は気にしないで、今回はきちんと支払うからどうしても依頼したい」 と言ってきます。


原稿を確認したところ、分野的には対応可能なものでしたし、納期も無理のないスケジュールでした。が、一番肝心な支払いに対する不安感は払しょくされないままです。

危ない橋は渡りたくない一方で、単価はこちらの言い値、納期も調整可能、分量もある程度まとまっているときてます。

うーーーん、と悩んだ結果。

では、全額先払いで入金してくれたら(銀行手数料も別途請求)、すぐに作業を開始します」と持ちかけてみました。 

詳細は忘れてしまいましたが、その後何度かやり取りし、結局私のリクエストが通り、無事受注の運びとなりました。こんなことは私も初めての経験でした。

その後、再度まとまった量の打診があり、その際も全額先払いを提案しましたが、先方からは渋いお返事。であればということで、追加案件については、「半分は先払い+残りは納品時払い」ということで落ち着きました。

その後、この取引先からの打診はありません。Blue Boradでの評価も今はどうなっているのか分かりません(調べようと思えばすぐに調べられますけど)。 

でも、できれば、こうした不安は抱えずに仕事に専念したいものですね。

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