2017年03月26日

E.ヨッフム指揮バンベルク響の演奏 W.A.モーツァルト作曲『交響曲第33番』

W.A.モーツァルト/交響曲第33番 変ロ長調 K.319

  指揮:オイゲン・ヨッフム
  演奏:バンベルク交響楽団

 (RCA/SHINSEIDO 1985年7月 録音)

今日は昨日の疲れか、寝入ったのが2時をすぎていたせいか、
朝は7時頃には一度起きたのだが、9時まで起き出せず。
9時にTV見ながら朝食、そして10時半からまた3時間ほど昼寝。
外はあいにくと雨で昼食後もまったりと音楽を聴いたり。
これから17時過ぎに食材などの買い物に行く予定である。

さて、今日はリー・ハーライン(1907.3.26-1969.12.10)の生まれた日。
『星に願いを』の作曲者で有名な彼。
今年は生誕110年だったんですね。

そして、この人の亡くなった日でもあります。
名指揮者、オイゲン・ヨッフム(1902.11.1-1987.3.26)。
今年は没後30年にあたります。
1960年に東響の招聘にて初来日、その後も何度か来日してました。
最後の日本来日は亡くなる、その前年でした。
コンセルトヘボウ管との来日でしたね。
昭和女子大の人見記念講堂などで演奏会が行われ、
CDにもなっていましたか。

没後30年。
丁度、クラシック音楽とちゃんと向き合って聴き始めた頃です。
15歳の時でしたか。

そんな訳で、今日はE.ヨッフム先生の指揮した録音から。
人見記念講堂での録音を、と思ったのですが、
それでは我がブログらしくなく(笑)

その1年ほど前になる録音を。
人見記念講堂での録音(1986年9月)にも収められている
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)の
作曲した交響曲第33番を。

オーケストラは人見記念講堂での来日公演を行った
アムステルダム・コンセルトヘボウではなく、
もうひとつの手兵といってもよい、バンベルク響の演奏で。

快活で伸びやかな第1楽章は、オケの機動性も手伝ったと思われるが、
それでも、巨匠84歳の指揮とは思えないくらいに発止とした演奏。
それに対するように、歌い上げる様なゆったりとした間合いを取った
第2楽章のアンダンテは饒舌である。少しの甘美さも美しい。
第3楽章はチャーミングに、そして続けざまのフィナーレ楽章は
小気味良く、かつ上品な旋律の歌い上げが爽快である。

うん、どれをとっても素敵な演奏である。

E.ヨッフム先生の指揮というと、コテコテのドイツものって感じで
ブラームスやらを、特にブルックナーの作品の演奏を思い起こす方が
大多数かとおもうが、僕はE.ヨッフム先生の指揮ではまず、
モーツァルト作品の指揮を思い出すのですね。

素敵ですよ、本当に。

ところで、「E.ヨッフム」とファーストネームを付けて記述していますが、
なぜか?
実は、実弟のゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム(1909.12.10-1970.11.1)も
指揮者であり、実は彼の指揮した録音が手元にあるので、
最近はファーストネームを付けて標記するように心がけている。


因みに、今日はベートーヴェンなる作曲家の没後190年らしいが、
そんなダメダメな作曲家を僕のブログで取り上げる訳もなく!



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

musicbox_07_sleeper at 16:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ディスク | 指揮者

2016年12月31日

シュナイト指揮シュナイト・バッハ管他の演奏 J.S.バッハ作曲『マニフィカート』

J.S.バッハ/マニフィカート BWV.243

  指揮:ハンス=マルティン・シュナイト
  管弦楽:シュナイト・バッハ管弦楽団
  合唱:シュナイト・バッハ合唱団
  ソプラノ:平松英子
  メゾ・ソプラノ:寺谷千枝子
  テノール:畑 儀文
  バリトン:福島明也
  オルガン:島崎真理子

 (Live Notes 2005年6月14日 東京オペラシティ・コンサートホール ライブ録音)

大晦日、である。今年もついに最後の日である。
そして、今日も午後いちから初めた大掃除、障子の張替えは
19時までかかって4枚を替えてみた。
結構、毎年の一番大変な作業である。
そして、年越し蕎麦を神棚、仏壇に供えてから食すことに。
0時になったら、歩いて数分の氏神様へ初詣の予定。

さて、今年最後を飾るのは、『シュナ爺』こと、
ハンス=マルティン・シュナイト(1930- )、シュナイト・バッハ管の演奏と
シュナイト・バッハ合唱団や平松英子をはじめとしたソリスト達による、
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)の作曲した、
『マニフィカート』であります。

僕にしては珍しく、声楽曲であり、また、珍しくJ.S.バッハの作品であります。
オルガンなら、しょっちゅうCDなども含めて聴くバッハも
実はそれ以外の曲はそう、極端に魅力を感じない作曲家でもあります。
聴きに行く原動力は、たいていが演奏者に惹かれて、であります。

さて、この『マニフィカート』と言う曲は、讃歌であります。
『マニフィカート(Magnificat)』とは「崇めたてまつる」と言う意味らしい。
つまりは神を讃美するマリアの言葉らしいのですね。
これから転じて、キリストの降誕祭のときの礼拝では
ラテン語のマニフィカートが歌われるのがプロテスタントの慣わしだった様。
これが、ルターの改革などによりカソリック、プロテスタント両派共通で
伝統的な慣わしにまでなったみたい。

ま、そんな訳で讃歌なだけに全体に華やかで
喜びに満ちた様な歌詞と楽曲で彩られている。

曲の構成は全部で12曲からなり、
第1曲『マニフィカート』
第2曲『私の魂は主を喜び讃える』
第3曲『顧みて』
第4曲『いつの世の人々も』
第5曲『主が偉大なことをなさいましたから』
第6曲『その憐れみは』
第7曲『主は力をふるい』
第8曲『その座より引きおろし』
第9曲『飢えた人を正しきもので満たし』
第10曲『イスラエルを受け入れて』
第11曲『主がおっしゃったように』
第12曲『主なるイエスに栄光あれ』

と言った具合。
ま、キリスト教徒、それも敬虔な人でなきゃ興味わかないだろうね。
そもそも、僕は仏教徒(禅宗派)だし、神道よりだし(笑)

とは言え、先に言った様に楽曲は華やかで歓喜に満ちたように
明朗な調子なので、音楽を聴くというぶんには楽しいのでありますが。
歌詞は、ねぇ。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

musicbox_07_sleeper at 20:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ディスク | 作曲家

2016年12月15日

神奈フィル定期演奏会 予習 ラヴェル作曲『ボレロ』

M.ラヴェル/ボレロ

  指揮:小澤征爾
  演奏:ボストン交響楽団

 (GRAMMOPHON 1974年録音)

  録音データ(14分59秒)

昨日は珍しく、仕事にがんばって(笑)、気付けば19時。
ドキュメントの作成や、事象の検証作業やら、ほかにもバタバタ。
疲れました、流石に・・・・・。
どこかで豪遊でも、と思ったが真っ直ぐに帰宅。
帰りには買い物も頼まれて。

さて、今日も神奈フィルの定期演奏会の予習を。

今日はモーリス・ラヴェル(1875-1937)の作曲した、
彼の代表曲中の代表曲、『ボレロ』です。

参考のディスクは小澤征爾(1935- )の指揮した、
ボストン交響楽団の演奏で。

この曲はラヴェルが1928年に作曲したバレエ音楽である。
たった一つのリズムにのって、2つの旋律が繰り返し演奏される
そんな個性的な曲である。

そして、言うまでもなく、たいていのクラシックファンなら
どこかで1回は聴いているはずの知名度の高い曲。
今更になにを語らんや、であります。

本来は17分くらいで演奏するように、と
ラヴェル自身は言っていたようですが、
最近ではたいていが15分ほど。
この規模の作品で2分の違いは大きく、
ラヴェルの想定は今ではたいていが無視されている
と言ったところでしょうか。
楽譜どおりに演奏すれば、
やっぱり、15分程度なんだろうなぁ。

ということで、
今日の参考CDはその最近の演奏の代表格
征爾さんとボストンの演奏です。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

musicbox_07_sleeper at 06:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ディスク | 作曲家

2016年12月14日

神奈フィル定期演奏会 予習 ドビュッシー作曲『交響詩「海」』

C.ドビュッシー/交響詩『海』

  指揮:グィド・カンテルリ
  演奏:フィルハーモニア管弦楽団

 (ica CLASSICS 1954年9月9日 エディンバラ、アッシャー・ホール、ライブ録音)

  録音データ(I/8'09、II/6'28、III/7'53 計/22'30)

昨日は、前日の執筆作業で遅くまで起きていたため3時間ちょいの睡眠で
寝不足がたたって仕事はまったく捗らず、
その上、雨の予報でその影響もあり体調は最悪で、予定を変え真っ直ぐ帰宅。
幸い雨が本降りになる前に、バスにて帰宅できたので濡れずにすみましたが。
全く持って、今も調子は最悪であります。

さて、今日も神奈フィルの定期演奏会の予習であります。

クロード・ドビュッシー(1862-1917)の作曲した
交響詩『海』である。

参考の録音はグィド・カンテルリ(1920-1956)の指揮、
フィルハーモニア管弦楽団の演奏で。

交響詩『海』。正式には『「海」〜管弦楽のための3つの交響的素描』という。
この曲の初演は1905年10月15日、コンセール・ラムルーの演奏で行われた。
この初演はオーケストラメンバーの反発もあり、芳しいものではなかったと聞く。

ドビュッシーはパリ近郊のサン=ジェルマン=アン=レイの
貧しい陶器商人の長男として
1962年に生まれている。彼は音楽教育どころか、
初等教育すら満足に受けさせてもらえていない。

彼が8歳のときに「普仏戦争(1870-1871)が起きている。
この頃、ドビュッシー家はパリに出てきていて、住居を転々としながら、
落ち着いたのはサン=トレノ街のアパルトマンの5階の部屋だったようです。
しかし悪いことにこの普仏戦争の時にドビュッシーの父親は職を失っている。

ドビュッシーは彼の才能を評価していたモーテ夫人からの
無償でのピアノレッスンを受けたりして、
音楽を学び、ついにはパリ音楽院に入学をすることになる。

1890年ころからドビュッシーは「ギャビー」こと
ガブリエル・デュポンと同棲しはじめた。
ギャビーとの交際もある中、
1894年にソプラノ歌手のテレーズ・ロジェと婚約をする。
しかし、これはギャビーのことを秘密にしていた婚約であり、
当然のようにそのことは発覚し、一大スキャンダルになった。

この騒動の後の1900年にハウスマヌカンの
リリー・レクシエと結婚したが、
1904年にこのリリーを捨て、
銀行家の夫人であったエンマ・バルダックと
ジャージー島に駆け落ちしてしまう。
まったくもって、なんて奴なんでしょうか。

この騒動の渦中に書き始めたのが、
10年ほどの歳月をかけて完成することになる、
ドビュッシーの代表作中の代表作、「ペレアスとメリザンド」である。
さらにはこの「ペレアスとメリザンド」の初演から
3年後に完成し初演を向かえるのが、
『交響詩「海」』である。
初演は、生涯を最後までともにする伴侶となった
エンマとの生活の始まりである1905年。

さて、「印象派」という彼の代名詞からイメージすると、
海を見てそれから受けたインスピレーションで書かれた、
と思うかもしれないが、
実のところ彼がこの曲を書いたのはフランスの内地でのことであった。

「素描」なので、本当に下書き的なイメージを音楽に仕上げた、
そんな作品。
だからではないのですが、僕はこの曲を聴くといつも
「墨絵の海」
の様なイメージしか受けない。
色彩は絞り込まれ、外郭だけをよく描いたかの様なイメージ。
ドビュッシーにとって音楽とは
「色彩をもった表現」
だと思うのです。
その上での実に絞りこまれた色彩感。
それが、この作品には満ちているようだ。

この曲のオーケストラの構成は
ピッコロが1、フルート、オーボエ、クラリネットが各2、
コーラングレが1、ファゴットが3、コントラファゴットが1、
ホルンが4、トランペット、トロンボーンが各3、
コルネットが2、チューバが1、
ティンパニ、大太鼓、トライアングル、シンバル、タムタム、
グロッケンシュピールまたはチェレスタ、ハープが2、
そして弦楽五部。

演奏時間は22分から25分程度の作品です。

楽曲は全体で3部からなり、それぞれには副題がついている。

第1部:海の夜明けから真昼まで
第2部:波の戯れ
第3部:風と海の対話

出版されたときの楽譜の表紙には葛飾北斎(1760-1849)の
『冨嶽三十六景「神奈川沖浪裏」』のレプリカ画が使用された。
このレプリカ画は不完全で、波間にある三艘の舟が欠けている。

しかし、「神奈川沖浪裏」が表紙とは、
変なところで神奈川県と縁のある曲である(笑)

冒頭からのPPPの弱音から始まる情景は暗闇の中に
波が打ち寄せるかの様なイメージをいつも受ける。
そして、上昇する音階と厚みを増すサウンドにより、
朝焼けの中のさざ波と大きく落ち寄せる波の
相互の様子が見え隠れするかの様。

さらには幻想的に感じる第2部に、
結構な壮大さを感じる第3部では
交錯するイメージが全体のシルエットを
ふくよかに表現しているかのようである。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

musicbox_07_sleeper at 05:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ディスク | 作曲家

2016年12月12日

神奈フィル定期演奏会 予習 シェーヌ作曲『トランペット協奏曲第1番』

C.シェーヌ/トランペット協奏曲第1番

  トランペット:エリック・オービエ
  指揮:マリウス・コンスタン
  管弦楽:パリ国立歌劇場管弦楽団

 ()

 録音データ(I/4'13、II/5'14、III/3'00 計/12'27)

INDE001


金曜の神奈フィル定期演奏会の予習は2曲目の
シャルル・シェーヌ(1925-2016)の作曲した、
『トランペット協奏曲第1番』であります。

参考のCDはフランスのトランペット奏者、
エリック・オービエ(1960- )のソロ、
作曲家でもあるマリウス・コンスタン(1925-2004)の指揮と
パリ国立歌劇場管弦楽団の伴奏で。

シャルル・シェーヌ(1925.7.11-2016.6.24)は
トゥールーズに音楽一家のもとに生まれた。
彼はその生まれ故郷のトゥールーズ音楽院で音楽を学び、
その後にパリ音楽院にて修業している。

シェーヌはダリウス・ミヨー(1892.9.4-1974.6.22)のクラスに在学していた
1951年に、ローマ賞の栄冠に輝いている。
その後も色々と受賞している。
UNESCOのユネスコ国際作曲家会議の演壇にも出席したことがある。

他にも、1960年代の中ごろから10年間ほど、
フランス放送の音楽監督を務めたりもしている。
今年、誕生日まであと少しという6月に死去、享年90歳。

師匠のミヨーの『世界の創造』に次いで演奏される
彼の『トランペット協奏曲第1番』は1956年に書かれている。
この曲は音楽院のコンクールのためのもので、
ソロもオーケストラも楽器のさまざまな技術的、表現的な可能性を
豊かに描き出させているような面白い曲。
オーケストラ編成は、弦楽器、ピアノ、打楽器だけで編成されており、
ソリストとオーケストラの間で特に鋭い対話が行われて
演奏の密度が高いと思う。

第1楽章はモデラート〜プレスト、
第2楽章はアダージョ、
第3楽章はフィナーレ(アレグロ・ジョコーソ)

第1楽章の冒頭から強烈なサウンドの登場である。
打楽器群の強烈なアタックに直ぐにソロが応答する。
スピード感よりも、ビート感の強い。
緊迫感もある曲調のイメージを受けるが、
時折見せるソロ・トランペットの旋律を歌う様は緩急をたくみに使い分けて
フォルムを描き出している。
パーカッションの活躍にも注目である。

第2楽章は打って変わって旋律的であるが、そこには瞑想的な雰囲気があり、
どことなく掴みどころの難しい曲調だ。
もっとも、第1楽章を激情または闘争や争乱とすれば、
この楽章は静寂または疲弊か葬送ともとれるだろうか。

第3楽章はまたも、早いテンポでの演奏。
だが、1楽章のようにビート感の強い楽曲ではなく、
見通しのよい旋律が支配している楽曲である。
ソロ・トランペットの躍動する響きに弦楽パートの旋律を美しく描く様が
対象的にも感じる。
そこに、打楽器群の強烈な表情が登場してくると多面的なシルエットが見えてくる。
そして、打楽器群のリズミカルな響きと旋律に乗ってソロ・トランペットとの
ハーモニーが盛り上がり、
最後は弦楽と打楽器のセッションが唐突に途絶えてフィナーレを迎える。

実に面白い曲だ。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

musicbox_07_sleeper at 05:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ディスク | 作曲家

2016年12月11日

神奈フィル定期演奏会 予習 ミヨー作曲『バレエ音楽「世界の創造」』

D.ミヨー/バレエ音楽『世界の創造』

  指揮:レナード・バーンスタイン
  演奏:フランス国立管弦楽団

 (EMI Classics 1976年11月 録音)

 録音データ(序曲/3'55''、I/1'36''、II/3'15''、III/1'59''、IV/4'05''、V/1'49'' 計/15'44'')

昨日が寝付けなかったせいか、今朝は9時に起床。
TVで神奈フィルの演奏を聴きながら、朝食を済ませて。
リビングや自分の部屋を片付け始めたらお昼で、
その上、まだ自室の片付けの途中であります。

今週の金曜には神奈フィルの定期演奏会があります。
今月のMM定期は現代の名指揮者、パスカル・ヴェロの客演で
珍しい演目も含めた、フランスの作曲家の作品ばかりの
フランス作品チクルスであります。

ということで、今日はその予習であります。
まずはダリウス・ミヨー(1890-1974)が1923年に作曲した作品、
『バレエ音楽「世界の創造」』です。

ダリウス・ミヨーは"フランス六人組"の一人。
その彼が書いたこのバレエ音楽は、序曲と第1部〜第5部でなっているが、
いずれも短い演奏時間の曲である。

シャンゼリゼ劇場にてスウェーデン舞踊団によって初演がされた。
が、この初演はバレエとしては失敗だったようで、
その後はまったく再演されることはまれになってしまった作品。
もっとも、音楽の方は評価されているのか、
コンサートの演目として、またミヨーの代表作として
演目に取り上げられることがある。

曲は演奏者19人という小規模の室内管弦楽のためのものであって、
ジャズ要素のある楽曲に仕上がっている。
1920年代と言えば、ヨーロッパでもジャズは流行した分野の音楽で
逆にクラシックばかりだったヨーロッパ音楽界に
衝撃としてとられた可能性があったのではないかと思える。

序曲に続いて、創世記の世界に三人の創造神が
混沌の中で呪文を唱え(第1部)、色々な動物が誕生した(第2部)。
再び三人の創造神は呪文を唱えると、人間の男女が誕生した(第3部)。
男女は欲望の踊りを続け、やがて恍惚とした状態になる(第4部)。
すると、二人を残して他の動物たちは消えさり、
男女は接吻を続け、そして春が訪れる(第5部)

実に創造期の物語であると同時に、
なんと官能的なストーリーでありましょうか。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

musicbox_07_sleeper at 21:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ディスク | 作曲家

2016年12月02日

神奈フィル定期演奏会 予習 佐渡指揮新日本フィル他の演奏でベートーヴェン作曲『交響曲第9番』

L.van.ベートーヴェン/交響曲第9番 ニ短調 作品125『合唱』

  指揮:佐渡 裕
  管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
  ソプラノ:リッツィ・大岩千穂
  メゾ・ソプラノ:坂本 朱
  テノール:吉田浩之
  バリトン:福島明也
  合唱:晋友会&合唱有志

 (Warner 2002年8月17日 横浜みなとみらいホール・ライブ録音)

 録音データ(I/16:32、II/11:25、III/16:01、VI/24:39)

仕事はバタバタ、思いのほかに色々と思いもよらないことでトラブって
今日も、スケジュールがキツキツになってきた・・・と実感。
それでも、疲れたので18時には終えて特別急行にて帰宅。
と、少しだけ、贅沢をして(笑)どうせ、来週は地獄なんだ。
下手すりゃ、再来週だって・・・。

明日はいよいよ、神奈フィルの第九演奏会であります。
世の中のクラシックの曲で、「運命」の次に嫌いな曲であります。
とはいえ、年末の恒例で、神奈フィルの演奏会なので
今年も参加であります。

むかし、中高生の頃は本当に行く機会が少なかった曲の演奏会。
一時期は、完全に行かなかった頃もあったくらい。

ということで、今年の予習は日本人指揮者のもので。

佐渡裕(1961- )指揮の新日本フィルの演奏で。
奇しくも、神奈フィルのホームグラウンド、横浜みなとみらいホールでの
ライブ録音であります。今から14年前のもの。

去年の予習に登場したブロムシュテット&ドレスデン・シュターツカペレの
ライブ録音と比較すると、
第1楽章は佐渡指揮の方が時間をかけていて、
第2楽章は佐渡指揮の方が圧倒的に速いテンポ。
第3、4楽章はお互いに大体同じ時間配分。

こう見ると、本当に指揮者と演奏団体によって
同じ曲も違うテンポ、速さで演奏しているのだなぁ、
と改めて思うわけで、
当然、聴くほうも違ったイメージを受けるのであります。

で、曲に関してですが・・・・・・・・
いまさら、でしょ?



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

musicbox_07_sleeper at 22:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2016年11月17日

神奈フィル定期演奏会 予習 チャイコフスキー作曲『交響曲第4番』

P.I.チャイコフスキー/交響曲第4番 ヘ短調 作品36

  指揮:ウィルヘルム・フルトヴェングラー
  演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 (EMI Classics 1951年 ウィーン録音)

 録音データ(I/19:21、II/10:21、III/5:58、IV/9:15 合計/44:54)

昨日の午後から始まった構築作業、案の定、想定と違った
予期せぬ挙動が起きるわけで。
それでも、スケジュールより30分遅れ程度で一旦は終了。
ま、全てが完了したわけではないが、予定の工程はとりあえず実施。
それ以上に、客が予想外のことをして・・・。
明日が不安だ・・・。その上、皮膚の被れが一段と拡がり酷くなって。

さて、今日も神奈フィルの定期演奏会の予習を。
ピョートル・イーリッヒ・チャイコフスキー(1840-1893)の作曲した
交響曲第4番であります。

参考の録音は歴史的指揮者、フルトヴェングラー(1886-1954)の指揮した
ウィーン・フィルの演奏で。
映画館に「ゴジラ」が上陸するちょっと前の録音ですね(笑)

指揮のフルトヴェングラーも演奏しているウィーン・フィルも今更で
説明もいりますまい。

チャイコフスキーが36歳ころから38歳にかけて作曲した曲で、
後期の人気交響曲の1曲。
といっても、チャイコフスキーは6曲しか書いていないのだから
半分が人気の曲だということになる。

ただ、この4番は5番や6番『悲愴』に一歩遅れをとるような感じも
個人的には受けるのであります。
が、実は後期の3曲では一番にお気に入りの曲。
因みに、一番すきなのは1番の『冬の日の幻想』。
もしくは、2番の『小ロシア』かしらん。

楽章は4楽章からなる。

それぞれが
第1楽章はアンダンテ・ソステヌート−モデラート・コン・マニア
第2楽章はアンダンティーノ・イン・モード・ディ・カンツォーナ
第3楽章はスケルツォ、ピツィカート・オスティナート(アレグロ)
第4楽章はアレグロ・コン・フォーコ

ご存知、冒頭から管楽器の華やかな響きで幕を開けるこの曲。
そして、楽章全体を覆うドラマ性のある旋律と響きは
この曲の劇場的な主題とでもいうか、何かを感じずにはいられない。

2楽章になると、打って変わって物悲しい旋律から幕を開ける。
沈鬱な旋律にも感じずにはいられない。

第3楽章は弦楽器のピツィカートから始まる有名な楽章。
コミカルさが感じられる楽章で、
ピツィカートの演奏を受けて木管などがやはり愉しげな旋律を歌う。
どこか、「くるみ割り人形」のイメージを受ける。

フィナーレ楽章はピツィカートで終始統一されていた3楽章を受けながら
一気呵成な盛り上がりを冒頭から聴かせる楽章だ。
感情の爆発の様な、歓喜の開放の様な、そんな楽章の冒頭。
盛大にフィナーレを迎える様は、まさに歓喜に喜ぶ勝利の旋律でしょうか。
兎に角も、オーケストラの咆哮を十全と楽しめる楽章でしょうか。

ゆえに、「チャイコフスキーの運命交響曲」なんていわれてしまう。
まことに、失礼なことだと思うのだが・・・。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

musicbox_07_sleeper at 06:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ディスク | 作曲家

2016年11月16日

神奈フィル定期演奏会 予習 伊福部昭作曲『ヴァイオリン協奏曲第2番』

伊福部昭/ヴァイオリン協奏曲第2番

  ヴァイオリン:加藤知子
  指揮:高関 健
  管弦楽:札幌交響楽団

 (キングレコード 2014年5月 札幌、コンサートホールKITARAライブ録音)

 録音データ(24分45秒)

昨日の仕事の終わりがてらに予想していたより早く、
明日からバタバタに拍車がかかりそうだ。
あぁ、金曜日にちゃんと定時終業できるんだろうか。
スケジュールでは終わることになっているのだが・・・、
大体が、人がきちんと仕事しているのに他でトラブルんだよな。

さて、今日も神奈フィルの定期演奏会の予習を。
伊福部昭(1914-2006)の作曲したヴァイオリン協奏曲第2番。

ヴァイオリンは神奈フィルの定期でもソロを演奏する加藤知子、
指揮は高籍健、管弦楽は札響。

伊福部昭は1914(大正3)年5月31日に北海道・釧路に生まれる。
彼の父は当地の警察官僚を勤めた人ですが、もともとは因幡の豪族の出の神官を勤める家系で、
昭の父が受け継いでいれば昭は67代目になるはずだった。

音更村に家族と移った当時に伊福部はアイヌの人々と接し、彼等の文化に影響を受けたようだ。
この事は伊福部昭のその後の音楽家としての姿勢に影響を与えることになる。
北海道帝国大学の農学部に進学し、在学中も音楽に関わっていた。
卒業後は林務官として勤務、作曲も続けて最初のオーケストラ曲である「日本狂詩曲」が
チェレプニン賞を受賞した。
2006年に多臓器不全で東京の病院にて他界。91歳であった。

第2番は単一楽章構成の楽曲で、1979年にチェコスロヴァキアにて
国立ブルノ・フィルとズデニュク・コシュラー(1928-1995)の指揮、
小林武史(1959- )のソロ演奏で初演が行われた。
日本初演は1980年4月に小林武史のソロ、
芥川也寸志(1925-1989)の指揮、新交響楽団の演奏で行われている。

「一個のヴァイオリンという楽器がもつ特性を、オーケストラとの対比によって捉え、
その協奏を通じて、吾々の血に隠されている感性を問い直してみたい、と考えました。
主要なモチーフには、伝統に近い旋法が用いられています。
と云うのは、作品は民族の特殊性を通過して、共通の人間性に至達しなければならないと云うのが、
作者の願いであるからに他なりません。」

と伊福部自身が言っているこのヴァイオリン協奏曲第2番。

楽章は単一楽章で書かれていて、25分ほどの作品である。
オーケストラ構成は、ピッコロ、フルート2、オーボエ2、コーラングレ、
クラリネット2、バス・クラリネット、ファゴット2、コントラ・ファゴット、
ホルン4、トランペット3、トロンボーン2、バス・トロンボーン、テューバ、
ティンパニ、シンバル、トムトム2、ハープ、弦楽5部。

冒頭からソロ・ヴァイオリンが哀しくも情感満点に旋律を奏でる。
まさに「和音」、ただし所謂ところの「和音」ではなく「和の音(おと)」と言った感じ、が響く。
日本的な要素に満ちていて、言ってみれば「浪花節」。

それを受けて、管弦楽がこれまた、じつにソロの印象を受け継ぐように登場してくる。
その後に、エネルギッシュでテンポの速いパートになるが、
そこもまた、日本的な旋律の懐かしさというか聞き覚えのあるというか。
激しさを増しながら、高揚するように盛り上りをみせると、そこはまるで祭りの最高潮の様な雰囲気。

間を空けずに、再びテンポは緩やかなパートになり、
ここでは、まるで大陸の二胡やバラライカが奏でるような響きをソロ・ヴァイオリンが奏で出す。
それは、本当に広々とした平原でもイメージしそうな。
ここでも、また伊福部の幼少期に北海道で経験した音楽からの影響なのではないか
と推測したくなるような旋律の塊り。

そして、最後は複雑に、しかし躍動的に時に変拍子に舞曲風な旋律が色彩を放ち、
華やかにフィナーレを迎える。

いづれのパートでもソロ・ヴァイオリンの奏でる旋律や技巧は結構な難技なもので、ここは聴き応えがある。
もっとも、演奏する側はたまったものではなかもしれないが。

この様に、単一楽章の楽曲ですが
実際にはしっかりと4つの楽章のように個性を明確に持っているパートに分けることができるかと思う。

しかも、聞き終われば先にあげた伊福部自身が言っている様な楽曲だと納得もいく。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

musicbox_07_sleeper at 06:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ディスク | 作曲家

2016年11月15日

神奈フィル定期演奏会 予習 武満徹作曲『3つの映画音楽』

武満 徹/『3つの映画音楽』

  指揮:ユーリ・バシュメット
  演奏:モスクワ・ソロイスツ合奏団

 (Onyx 2007年9月 ベルリン録音)

 録音データ(I/4:40、II/4:09、III/2:18 合計/11:07)

昨日の歯の治療の具合は朝起きたところには何ともない様子。
構築も佳境にはいり、バタバタの上、無理なスケジュールを実現しようと
皆ががんばりすぎている。
で、今日は外せないのでこれから出勤であります。

さて、今度の金曜は神奈フィルの定期演奏会であります。
秋山和慶指揮でメインはチャイコフスキーの第4番。
前半プログラムは日本を代表する作曲家による作品。

その1曲目は武満徹(1930-1996)の作曲した
『3つの映画音楽』であります。

指揮はヴィオラ奏者として有名なユーリ・バシュメット、
演奏はモスクワ・ソロイスツ合奏団。

この曲は「映画を観るのが大好き」な武満徹が
3作品の映画のために書いた音楽を編んだ曲。

1曲目は映画『ホゼー・トレス』から
2曲目は映画『黒い雨』から
3曲目は映画『他人の顔』から

第1曲は「訓練と休息の音楽」と題された音楽で
緊張感のある張り詰めた感のある演奏はジャズ風味のある曲調。
でも、どこかメロディーのしっかりした感は武満らしい。
それは後半の美しい旋律に現れている。

第2曲は「葬送の音楽」と題された音楽で、
悲しみというよりも陰鬱さが耳に届く様に感じるのは僕だけでしょうか。
すこし、響きの寂しい曲調です。

第3曲は「ワルツ」と題された音楽で、
これは実に軽やかで愉しげな音楽です。
確かにワルツしてます。
旋律の曲線美がじつに官能的。


この曲の録音は、今回取り上げた盤のほかには
NAXOSからオールソップの指揮したボーンマス響のものや
長岡京室内アンサンブルが録音していたと思うが、
どちらも今は入手困難ではないだろうか。
他にもあるかも知れないが僕の記憶には定かではない。
それ程に取り上げられないが、武満徹の作風を楽しむには
実に名曲、というか名編の曲だと思うのですがね。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

musicbox_07_sleeper at 06:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ディスク | 作曲家

2016年11月07日

ゾルターン・コチシュ追悼 コチシュのピアノ演奏でラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲』

S.ラフマニノフ/『パガニーニの主題による狂詩曲』 作品43

  ピアノ:ソルタン・コチシュ
  指揮:エド・デ・ワールト
  管弦楽:サンフランシスコ交響楽団

 (DECCA 1984年10月 サンフランシスコ、デイヴィス・ホール録音)

kocsis_rachmaninov


風邪っぽく、非常に体調が悪く午前中は全く時間を無駄に。
眠気と気だるさとで、意識は朦朧と・・・。
なんとか、昼過ぎにやや調子は戻ってきたのですが。
そんな状態なのに、仕事が終わったのは18時半・・・。
是非とも行きたかったサントリーでの和樹クン&日フィルの
『柴田南雄生誕100年・没後20年記念演奏会』は断念・・・。

さて、そんな体調で帰宅してみれば訃報が。
世界的ピアニストのゾルターン・コチシュが11月6日に亡くなったと。
64歳だったとのこと。

コチシュは1952年5月30日にブダペストに生まれたピアニスト。
後には指揮者としても活躍した人ですが、
個人的にはピアニストとしての印象が強い。

しかし、早すぎです。

そんな訳で、今日はコチシュ追悼ということで。

セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)の作曲した
『パガニーニの主題による狂詩曲』であります。
伴奏はワールト(1941- )の指揮するサンフランシスコ響。

今回のディスクは何度目かの再販、といって良さそうな
そんな録音なのであります。
参考に取り上げたのは最近発売のディスクだったはず。
たしか、今年の5月だか・・・その頃。

コチシュが若い頃からたびたび取り上げる作曲家のラフマニノフ。
実際に、僕はラフマニノフの作品かドビュッシーの作品の演奏が
コチシュの演奏の中では好きですし、
コチシュ、と聞かれれば、真っ先にドビュッシー、そしてラフマニノフを
挙げるかな、と思うくらいに印象がある。

残念ながら、彼の演奏を直接ホールで聴く事は
彼の訃報とともに二度となくなってしまったわけですが、
こうして録音で聴けることは幸いなことかと、今は思っている。

しかし、理知的なピアノのタッチと演奏に聴こえる。
ワールトの指揮するサンフランシスコ響も実にクリアな演奏で
コチシュのピアノの演奏に応えている。
ソロ、オーケストラともに明晰な演奏なので実に曲の輪郭が見えてくる。

64歳。

これを聴く限り、やはり早すぎる、と思えてくる。

合掌・・・。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

musicbox_07_sleeper at 23:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ディスク | 訃報

2016年10月27日

神奈フィル特別演奏会 予習 バルトーク作曲『管弦楽のための協奏曲』

B.バルトーク/管弦楽のための協奏曲 Sz.116

  指揮:エルネスト・アンセルメ
  演奏:スイス・ロマンド管弦楽団

 (DECCA 1959年 ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール録音)

 録音データ(I/9:34、II/7:02、III/6:36、Iv/3:45、V/9:34 合計/36:31)

昨日は行きに人身事故で電車とまるし(振替乗り継ぎ)、30分遅れるし、
帰りもまた、「緊急停止ボタン」のお陰で電車遅れているし・・・。
最近の乗客はどうしようもない・・・。
そして、日本シリーズでは広島が負けるし・・・ま、昨日の試合結果は計算内。
想定外だったのは、その前日の黒田が投げた試合。あれは勝つはずだった。
・・・まさか緊急降板するとは・・・。あれは誤算でした。

さて、明日はいよいよ神奈フィルの特別演奏会。

ということで、今日もその予習を。
メインに据えられている名曲、
ベッラ・バルトーク(1881-1945)の作曲した『管弦楽のための協奏曲』です。
参考のディスクはエルネスト・アンセルメ(1883-1969)指揮の
スイス・ロマンド管弦楽団の演奏。

バルトークが晩年に不遇をかこっていた、というのは有名な話。
そんな不遇だった、渡米後に書いたのが、この曲である。
通称"オケコン"と呼ばれるこの局の作曲の切っ掛けは、
指揮者のセルゲイ・クーセヴィツキー(1874-1951)が
自身の70歳の記念とボストン響ポスト就任20周年記念のため、
と託けて新作の作曲を依頼したこと。
そうすることで、バルトークへの支援をしたわけだ。
1943年8月に着手され10月には完成したようである。

そして、初演は翌年の12月にクーセヴィツキー指揮、
ボストン響によりなされた。

タイトルの通り、楽曲の随所にオーケストラの各パートの
見せ場(ソロ)が用意されている。
つまりは持ち回りのソロパートのある、立派な協奏曲である。

第1楽章が「導入部」 アンダンテ・ノン・トロッポ〜アレグロ・ヴィヴァーチェ
第2楽章が「対の遊び」 ジウオッコ・デル・コッピ、アレグレット・スケルツォ
第3楽章が「悲歌」 エレジア、アンダンテ・のん・トロッポ
第4楽章が「中断された間奏曲」 インテルメッツォ・インテロート、アレグレット
第5楽章が「終曲」 フィナーレ、ピザンテ〜プレスト



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

musicbox_07_sleeper at 06:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ディスク | 作曲家

2016年10月26日

神奈フィル特別演奏会 予習 シェーンベルク作曲『弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲』

A.シェーンベルク/弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲 変ロ調

  弦楽四重奏:フレッド・シェリー弦楽四重奏団
  指揮:ロバート・クラフト
  管弦楽:20世紀クラシックス・アンサンブル

 (NAXOS 2002年10月 ニューヨーク録音)

 録音データ(I/5:07、II/3:10、III/6:35、IV/5:44 合計/20:36)

昨日は清水絵理子&仙道さおりのデュオライブを堪能してきたわけで、
しかし、今日は生憎とお目覚めがよろしくない。
もちろん、愛も変わらずに寝付きが悪く、結果、睡眠不足になっている訳だ。
とは言え、仕事をしなければお金は稼げないわけでこれから出勤である。

さて、今度の金曜は神奈フィルの特別演奏会ということで、
今日はその予習を。

アーノルド・シェーンベルク(1874-1951)の作曲した、
『弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲 変ロ調』である。

この曲はG.F.ヘンデル(1685-1759)の作曲した
「合奏協奏曲第7番」、つまり、プログラムの最初に取り上げられている
かの曲を元に書かれている楽曲なのである。

ほぼ、200歳年上のヘンデルの作品を元にしたシェーンベルク。
1933年に書かれたこの協奏曲は、ヘンデルが1739年に書いた、
やはり、ほぼ200年前に書かれたその作品を土台にしているわけだ。
稀代の作曲家2人が200年の時空を越えて音楽の上で会合した訳だ。

このシェーンベルクの作品は明確にソリストを置くのではなく、
弦楽四重奏団をソリストと見立てた曲である。
ヘンデルの作品が全5楽章であるのに対して、
シェーンベルクのこの作品は全4楽章形式である。

調性を無視して作品を創り上げていた新ウィーン学派のシェーンベルクですが、
ヘンデルの敬意を払ったのか、この曲では変ロ長と調性をもちいている。
別に、だからと言うわけでは無いでしょうが、この曲は実に整っている。

さらには、ヘンデルの風味もある楽曲。

確かに、弦楽四重奏とオーケストラの合奏とは
音楽が奏でる風景に普段は見られない
面白い景色が見えてくるかも。
僕個人ではヘンデルっぽくもあるなぁ、と思える。

各楽章は第1楽章がラルゴ〜アレグロ、
第2楽章はラルゴ、第3楽章はアレグレット・グラチオーソ、
第4楽章はホーンパイプ。
ホーンパイプってのはイギリス風のフォークダンスのこと。

ヘンデルの作品が、第1楽章がラルゴ、第2楽章がアレグロ、
第3楽章がラルゴ・エ・ピアノ、第4楽章がアンダンテ、
第5楽章がホーンパイプだから
まさに、そのままに踏襲したと言ったところか。

第2楽章はとても、美しく、第4楽章はフィナーレが
華やかに盛り上がり、丹精に幕を閉じる。

思いの外、秀逸な作品だと思う。
こう聴けば、シェーンベルクの作品も素敵じゃないか。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

musicbox_07_sleeper at 06:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ディスク | 作曲家

2016年10月24日

神奈フィル特別演奏会 予習 ヘンデル作曲『合奏協奏曲第7番 Op.6-7』

G.F.ヘンデル/合奏協奏曲第7番 変ロ長調 Op.6-7 BWV.325

  指揮:カール・リヒター
  演奏:ミュンヘン・バッハ管弦楽団

 (アルヒーフ 1970年)

 録音データ(I/1:15、II/2:23、III/2:24、IV/4:48、V/3:52 合計/14:42)

土曜は10時過ぎに横浜へ御節の予約へ、帰りにはニトリなどによって。
帰宅は16時過ぎ。
日曜は10時半から13時まで枝打ちに鉢の入れ替えにと庭仕事、
そして、16時過ぎまで休んで買出しに出かけて帰宅は18時半過ぎ。
とバタバタした割には昨日も寝付けず午前1時過ぎにやっと。

さて、今度の金曜は神奈フィルの特別演奏会であります。
名誉指揮者の現田さんが指揮して、実にユニークで意味深なプログラム。
ヘンデルの合奏協奏曲にそれを題材にしたシェーンベルクの曲に、
最後にコンチェルト・グロッソの形式とも言える
バルトークの管弦楽のための協奏曲という関連する3曲を取り上げたもの。

ということで、今日はその予習を。

まずは、ゲオルグ・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759)の作曲した
『合奏協奏曲第7番 変ロ長調 』を。
参考のディスクはカール・リヒター指揮のミュンヘン・バッハ管の演奏で。

ヘンデルは今更言うまでもなく、世にバロックを代表する作曲家である。
J.S.バッハ(1685-1750)と同じ年に生まれたこの作曲家は
しかし、人生の大半をイギリスに帰化しておくることになる。
故に、英国風にジョージ・フレデリック・ハンデルと呼ぶ人もいる。
イギリスでは「イギリスの作曲家」であるとするむきがあるが、
日本では生まれで「○○の作曲家」ということが多々あるので
今でもヘンデルは「ドイツの作曲家」とされる。

1712年にハノーファー選帝侯ゲオルグの宮廷楽長の地位をそのままに
イギリスに渡ったヘンデル。
1727年には帰化しているが、その13年前の1714年に時のアン女王が
死去したために、王位継承権のあったハノーファー選帝侯ゲオルグが
英国王に戴冠するといったハプニングがあったのは有名な話。
そのヘンデルは人生の後半では1752年に両目を失明して作曲を引退。
生涯、結婚をしなかったので子供も無く、
20人もの子供をもうけたバッハとはすべてにおいて対照的な存在である。

ちなみに、「スウェーデン音楽の父」などといわれるスウェーデンを代表する
作曲家のユーハン・ヘルミク・ルーマン(1694-1758)を弟子として育てている。

その彼が1739年に作曲した「12の合奏協奏曲集 Op.6」の
7番目の曲が、今回の特別演奏会に取り上げられた「第7番」である。
変ロ長調で書かれたこの曲はイタリア語で「コンチェルト・グロッソ」と言い、
バロック期に多く用いられた音楽形式の作品であります。

トリオ・ソナタのソロ群とオーケストラ(弦楽オーケストラ)の総奏に分かれて
交互に演奏する楽曲である。

通常は4〜6楽章程度の構成で書かれている。
そして、20世紀になり、バロック音楽を見直し
それに影響を受けた作曲家たちがこの形式を残している。

今回の第7番は2つのヴァイオリンとチェロをソロに、
弦楽オーケストラにより演奏される。

だいたいにおいて明るく愉しい楽曲が多いヘンデルであるから、
もちろん、この合奏協奏曲もまた、比較的に愉しい楽曲である。
全5楽章で書かれていて、演奏時間は15分ほど。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

musicbox_07_sleeper at 05:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ディスク | 作曲家