2020年07月02日

リムスキー=コルサコフ作曲『交響組曲「シェエラザード」』

リムスキー=コルサコフ/交響組曲『シェエラザード』 Op.35

  指揮:イサイ・ドブローウェン
  演奏:フィルハーモニア管弦楽団

 (Arcbipel Records 1953年 ロンドン録音)

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昨日までの2日間の雨がうその様に梅雨の間の中休み
見事に心地よい晴れ空である
今日は雨対策の洋装でなくて良さそうだ

さて、昨日取り上げたのがゴドフスキー(1870-1938)の
「トリアコンタメロン」だったので
その作品のインスピレーション元になった
「デカメロン」に影響を与えた
「千一夜物語」を題材にした作品、
ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844.3.18-1908.6.21)の
作曲した『交響組曲「シェエラザード」』を

指揮はイサイ・ドブローウェン、
演奏は英国のフィルハーモニア管弦楽団

今更の名作交響組曲であります

ロマンティックな冒頭で始まり、
シェエラザードの主題をソロ・ヴァイオリンが
美しくしなやかに演奏すると
物語は旋律に乗って雄大に歌い上げられていく

楽章は4つからなり
第1楽章「海とシンドバッドの船」
第2楽章「カレンダー王子の物語」
第3楽章「若い王子と王女」
第4楽章「バグダッドの祭」
となっているのは今更に言うまでもないか

もっとも、本来の「千一夜物語」に
シンドバッドの物語やアリババと四十人の盗賊の話は
存在していないという事実を知る人は
日本では少ないだろう

ドブローウェンの指揮したこの演奏は
実にドラマ性を持たせたので、
メリハリと歯切れの良さ、
それだけでなく雰囲気を持たせるべきは
ユッタリと演奏したりしているあたりに
「ドラマティックバトン」とでもいうべき
ドブローウェンのタクトの巧さを感じる
そして、何よりもフィルハーモニア管の
機動力が良く表れた演奏に思える

ドブローウェンはロシアに生まれ
ノルウェーで活躍した指揮者、作曲家
第一次世界大戦後はノルウェーに帰化している



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2020年07月01日

ゴドフスキー作曲『トリアコンタメロン〜第1番「タンジールの夜」』

ゴドフスキー/トリアコンタメロン、3拍子による30の雰囲気と光景〜第1番『タンジールの夜』

  ヴァイオリン:ナルツィン・ラシドヴァ
  ピアノ:ロデリック・チャドウィック

 (NAXOS 2012年7月 モンマス、ウィアストン・コンサート・ホール録音)

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今日から7月、2020年も早くも折り返し
昨日に続いて今日も帰りは駅からバス
昨日は22時に帰宅した後に土砂降りになっていたが、
今日は自宅近くのバス停で降りた時から雨が
2日続けての雨降りの日となりました

昨日の20時終業に続いて今日は21時終業
先月の地獄の状態から若干だが一息入った感じ

さて、今日はレオポルド・ゴドフスキー(1870.2.13-1938.11.21)の
作曲した『トリアコンタメロン』の第1番『タンジールの夜』です

以前取り上げた『第11番「懐かしきウィーン」』が
J.ハイフェッツ(1901-1987)の編曲なら、
この『第1番「タンジールの夜」』は
F.クライスラー()1875-1962)の編曲により
ヴァイオリンとピアノの曲になっている

甘美なウィーンを思い起こさせる「第11番」に対して
此方はピアノ伴奏の響きのせいか、
どことなくエキゾチックな雰囲気を醸し出す
その上、物憂げなヴァイオリンの演奏は
幻想的とさえ言えそうな雰囲気である
特に、時折聴こえるヴァイオリンのピチカート、
この響が効果的に雰囲気を醸し出す



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2020年06月28日

ラヴェル作曲『ハバネラ形式の小品』

ラヴェル/ハバネラ形式の小品

  ヴァイオリン:アルテュール・グリュミオー
  ピアノ:イシュトヴァン・ハイデュ

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今日はもう一曲

買い物から帰ってきた頃が一番ひどく降っていた雨
お昼を境にハタッと止んでしまったのは
食事が終わった13時過ぎだろうか
14時から競馬を見始めて終わったのは16時
一休みの後17時から2時間ばかし庭の草むしりなど
久々の庭仕事だろうか

で、今日のもう一曲であるが
今年生誕145年を迎えた
モーリス・ラヴェル(1875.3.7-1937.12.28)の
『ハバネラ形式の小品』を

これは、ピアノのための作品「耳で聴く風景」という曲の
第1曲目「ハバネラ」を編曲したもので、
これをヴァイオリンとピアノのスタイルに編曲されたもの

他にも、サックスだフルートだ、オーボエだチェロだと
独奏楽器は特に選んでないようだ

物憂げな雰囲気が僅か3分足らずのこの曲を
全体で支配している
さらに、ヴァイオリンが旋律部を奏でているためか
美しくも寂しげな雰囲気まで纏い、
その旋律を歌い上げる

この辺がラヴェル作品の
ラヴェル作品たる所以だろう



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モーツァルト作曲『ロンド』

W.A.モーツァルト/ロンド〜セレナード第7番 ニ長調 K.250「ハフナー」

  ヴァイオリン:アルテュール・グリュミオー
  ピアノ:イシュトヴァン・ハイデュ

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先程、一週間分の食材の買い出しから帰ってきたところ
今朝は生憎と雨で、出かけた時もだいぶ強く降っていて
昨日は1時半過ぎには寝入って、今朝は7時40分過ぎに
一度は目覚めたものの、二度寝で30分後に起床
9時に買い物に出かける準備を始めて、今に至る訳だ

本日は、来年が実は没後230年にあたる
W.A.モーツァルト(1756.1.27-1791.12.5)

という事で今日はモーツァルトの作品を

『ロンド』です
元になっているのはセレナード第7番の4楽章
それをF.クライスラー(1875-1962)が
小品にまとめ上げたものがこの『ロンド』

ヴァイオリン作品として独り歩きした感のある作品
クライスラーの編曲が巧かったというべきなのだろうが、
そもそもで、原曲が編曲に耐えれるほどに良作だった
ということなのだろう

キュートで明るくメロディーの軽やかさが何より魅力
音楽、音を楽しむことの洪水である
所々に聴こえてくるロマン派よろしく甘美な旋律は
クライスラーの編曲故か、
原曲の持つ先見性の現われか

グリュミオーの演奏はとても表情豊かに
しかし、その反面、いかにもクールに
無駄が無いが、干からびた感もない
こういうのを妙味、とか妙技というのだろう



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2020年06月27日

タルティーニ作曲『4声の協奏曲 ト長調』

タルティーニ/4声の協奏曲(ヴァイオリン協奏曲) ト長調 D deest

  ヴァイオリン:シュシャーヌ・シラノシアン
  指揮/チェンバロ:アンドレーア・マルコン
  管弦楽:ヴェニス・バロック・オーケストラ(古楽器楽団)

 (2019年9月 トレヴィゾ、エデン劇場録音)

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今日は6時半に目覚めてそのまま起床
朝食後、ゴミ出しをして
ソロソロ、横浜へ向かう予定
お中元の発送の手続きをしてこないと
帰りは・・・15時近いか?
昨日も、結局、仕事は休みにして
1日、身体を完全療養モードに
今朝も、36.7度くらいの体温で平熱から見れば微熱
あるので気がかりは気がかり(平熱35〜35.5度)
でも、食欲は完全に回復した感だし
単に気怠いってのは疲労の蓄積と寝不足だろう・・

今年、没後250年を迎えた
ジュゼッペ・タルティーニ(1692.4.8-1770.2.26)
の作曲した作品を

それも、世界初録音の作品を

『4声の協奏曲(ヴァイオリン協奏曲) ト長調』

世界初録音、と言ってもそもそも、この曲が
新発見の曲なのだから当然か

作品の完成度などから後期の作品と思われる
この協奏曲は
18世紀に筆写された手書きの楽譜が
パドヴァのアントニオ大聖堂の楽隊に由来する
古文書の中から発見されたらしい

楽曲は3つの楽章からなり、
第1楽章はアレグロ(快速に)
第2楽章はアンダンテ(歩く速さで)
第3楽章はアレグレット(やや快速に)
で書かれている
演奏時間はこの録音データから15分程の作品である

優雅に快活に歌う第1楽章に
美しく柔らかな感じのする第2楽章を
耳が堪能すれば、
快活なフィナーレへとつながる様は
とても自然な感じで
とても完成度が良い作品に思える

なぜ、日本人はこの「ヴァイオリン」に多大な
影響と技巧を残した作曲家に対して
こうも、知名度が低いというのは
個人的には片手落ちと言った感も否めない

より一層、この作曲家の作品が
注目、と言うか知名度を得られることを
心より祈りつつ



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2020年06月14日

クープラン〜クライスラー『ルイ13世の歌とパヴァーヌ』

クープラン 〜クライスラー/ルイ13世の歌とパヴァーヌ

  ヴァイオリン:フレデリック・ペトロニオ
  ピアノ:ロベール・レダエリ

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Petronio


昨日も休日出勤
12時に出勤して終わったのは23時15分、終電で帰路へ
で、1時自宅着という有様
それでも終わり切っていない作業
どれだけオーバーフローしてんだ、最初の計画から・・・

今日はタイトルの作曲家の個所を
不思議な書き方を上でしていますが、
これ、正確にはこうなるのかな、と

クライスラー/『クープランの旋律に霊感を得たルイ13世の歌とパヴァーヌ』
または
クライスラー/『クープランの様式によるルイ13世の歌とパヴァーヌ』
と言った感じでしょうか

とりあえず、CDの表記に近い形で
上では表記したタイトル付けしてます

ま、これは
フリッツ・クライスラー(1875.2.2-1962.1.29)
の作曲した作品に間違いないのですが、
(なんと言っても本人が証言してますから
「クライスラーの偽作」問題)

「自作ばかりじゃ聴衆が飽きるし、
また自分の名前が冠せられた作品だと
他のヴァイオリニストが演奏しにくいだろう?
だから、他人の名前を借りたのさ」

という事で「〇〇作曲 クライスラー編曲」
としたらしい
もっとも、確かにクープランの作品から
一部、引用はしているようなので
満更、まったくの嘘でもないようですが

さて、曲はこの録音データを元にすると
演奏時間が3分半ほどの小品で
いかにもクライスラーの作品らしい
美しい旋律としなやかな雰囲気をもった
良作であります

個人的には結構好きな曲に区分されれる作品



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2020年06月13日

ボニ作曲『夜と朝』

メル・ボニ/ヴァイオリン、チェロとピアノのための『夜と朝』

  演奏:モーツァルト・ピアノ四重奏団

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昨日は結局22時半ころまで仕事で
帰宅は23時58分と当日内ギリギリ
あれやこれやと続々と作業は圧縮して迫るし
手数は大いに足りない
結局、運用チームからの人員補足となって
昨日は作業を進めることになる
自身はテスト結果の再取得に手順の確認、
資料集めをしたりするわけだ
そして、明日までのモノを作りにこれから出勤

とは言え、母親が左の小指を負傷したようなので
心配でしかたないのだが・・・

さて、今日は出がけにこの曲
メル・ボニ(1858.1.21-1937.3.18)の作曲した
『ヴァイオリン、チェロとピアノのための「夜と朝」』
です
演奏はモーツァルト・ピアノ四重奏団

メル・ボニに関しては以前に書いたのでここでは省略

彼女の本名はメラニー・ボニと言い、
女性名義では諸々不都合な時代だったので
メル・ボニの名義で活動していた
英語読みだと「ボニス」になるかと

彼女の書いた小品がこの『夜と朝』という作品

全体で7分半ほどの作品になる

そのタイトルの通りに2つのパートからなる
第1曲:「夕べの時」〜アンダンテ・カンタービレ
第2曲:「朝」〜アンダンティーノ
で構成されている

まどろみと淡い幻想の様な第1曲に
朝露弾けるかのように軽やかな第2曲

眠りに就く心地よさと、
気だるい目覚めに生命が蘇るかの明るさ

彼女の結構な傑作に感じるのは僕だけだろうか



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2020年06月12日

大野雄二作曲『ルパン三世のテーマ'78 (2002 Version)』

"ルパン三世のテーマ'78 (2002 Version)"

  演奏:大野雄二、You&Explosion Band

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昨日は病み上がりも22時まで勤務して
帰宅は23時40分
一休みしてから、遅い夕飯をたべて
帰宅すれば、作曲家で編曲家の
服部克久(1936.11.1-2020.6.11)氏の
訃報が耳に飛び込んできた
そして相変わらず、
寝付いたのは3時も目の前と言う頃

さて、
それが理由でもないのですが(?)、
今日は大野雄二(1941.5.30- )の代表作、
『ルパン三世のテーマ』の'78版、
2002年バージョンを

セルフ・アレンジ(自作編曲)とでも言おうか
大野雄二にとって既に代名詞、かつ半身的な
このテーマ曲

彼は色々なバージョンに編曲している

言ってみれば「編曲」に対して価値を見なかった
日本の音楽界に
「編曲」の価値を確立したといってよい
服部克久氏に対する僕なりの追悼の意味を込めて

処で、大野雄二と言うと大抵の方が
この『ルパン三世のテーマ』を思い起こすだろうか

しかし、僕はどちらかというと
「犬神家の一族のテーマ」や
「人間の証明のテーマ」、
TV番組「小さな旅」のテーマ「光と風の四季」
を思い起こす
もちろん『ルパン三世のテーマ』もであるが

特に、"ウチの"組長のヴァイオリンが奏でる
「犬神家の一族のテーマ」は
今もってこころにしみこむ名演でたまらなく好き



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2020年06月11日

ハチャトリアン作曲『ヴァイオリンと管弦楽のためのコンチェルト・ラプソディ』

ハチャトリアン/ヴァイオリンと管弦楽のためのコンチェルト・ラプソディ 変ロ短調

  ヴァイオリン:宇田川杰子
  指揮:アラン・ブリバエフ
  管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

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昼夜の感覚と体内リズムが壊れてしまったのか、
病欠にも関わらず昨日は0時を過ぎても眠気が来ず、
結局は2時になってやっと「疲れ果てて」眠気が来た
今朝は6時起き

さて、今日はアラム・ハチャトリアン(1903.5.24-1978.5.1)の
作曲した
『ヴァイオリンと管弦楽のためのコンチェルト・ラプソディ』を
ヴァイオリンは宇田川杰子、
指揮はアラン・ブリバエフ、
管弦楽はロイヤル・フィル

この曲は名ヴァイオリニストの
レオニード・コーガン(1924-1982)に捧げられている

曲は単一楽章からなり、演奏時間は
録音データから約23分

冒頭から激しくリズミカルでエネルギッシュ、
演奏そのものもソロ・ヴァイオリンの超技法が登場、
管弦楽のエキゾチックな伴奏と相まって、
いかにもハチャトリアンの作品らしい響になっている
そのエネルギーは曲のフィナーレまでずっと続き、
最後のコーダの盛り上がりが頂点になったところで
唐突に演奏が終わりを迎える

ハチャトリアンは1903年にグルジアのトビリシに
アルメニア人の家庭に生まれる
グネシン音楽専門学校でチェロと作曲を学ぶ
その後、モスクワ音楽院で
N.ミャスコフスキー(1881-1950)等に学んでいる
30代で作曲家としての名声を確立するが、
当時のソ連の作曲家の御多分に漏れず
"ジターノフ批判"にさらされることになるが、
後、名誉回復する
1963年、初来日、翌年にも来日をしている

この曲は1962年頃にコーガンのソロ・ヴァイオリンで
初演されているから、
まさに来日する直前の作品となる



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2020年06月10日

ビットナー作曲『交響詩「祖国」』

ビットナー/交響詩『祖国』

  指揮:ドミトリー・ヴァシリエフ
  演奏:シベリア交響楽団

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本日は体調不調(不良ではない)のため仕事をお休み
6 時に普通に起こされ血圧を測ると
このところ120台前半から110台後半だった上の数値が
久方、130台を記録
食欲は減退していないのでそれ程ではないと思ったが
妙に動悸が不快な感じで
脈打つ感じもいつも以上に大きく感じる
それに気持ち悪い・・・
8時頃にやむなく休む旨の連絡をして、
安心したのか返信も見ずに寝入ってしまい、
お昼時に起こされても、そのまま再び寝入り、
15時過ぎに目が覚める
それ以降はマッタリ休みながらこれから夕飯である

さて、今日は20世紀初頭にオーストリアで
有名に活躍したオペラ作曲家、
ユリウス・ビットナー(1874.4.9-1939.1.9)
の管弦楽作品を取り上げる

交響詩『祖国』である

彼は去年が没後80年で、生誕145年を迎えた
作曲家でした
このアルバムも去年の晩春から初夏にかけて
発売されたと記憶している

彼は判事を務める父のもと、
1874年4月9日にウィーンに生まれる
父同様に自らも法曹界へ進み
ニーダーエスターライヒ州で判事を務め、
1920年から1922年まで法務大臣の公吏も務めた

法曹界で活躍する一方でビットナーは、
寡作家ながら、当時のオーストリアで最も有名で
最も上演回数の多いオペラ作曲家の一人としても活躍

彼のオペラ作品の初演で指揮を務めた人物には
ブルーノ・ワルター(1876-1962)などがいるくらいで
つまりはウィーン国立歌劇場で初演されたという事

しかし、第二次世界大戦後となると
後期ロマン派オペラの典型的継承者だったが故か、
次第に忘れ去られていった。
しかし、幸いにも彼の作品の多くは
ウィーン国立図書館に買い取られて、
手書きスケッチや台本、
総譜にピアノスコアなどが保管された
1925年にはベルリン芸術アカデミーの
教員にも選ばれている

ウィーンにて1939年正月9日、没している

"二足の草鞋を履いた作曲家"というのは
実はそれ程珍しくもなく、
代表格のA.ボロディン(1833-1887)は
化学者・医者としても活躍し、
「ボロディン反応」「アルドール反応」は有名
スウェーデンのN.ベルイ(1879-1957)は
獣医で軍馬の管理を担当しながら作曲をし、
その為か交響曲第1番の副題は
「生あるものはすべて滅びる」
アメリカの作曲家、C.アイヴズ(1874-1954)は
"作曲は趣味で行うとし"て保険会社に就職、
後に自ら保険会社を設立し経営した人物

見方によっては
M.ムソルグスキー(1839-1881)は地主階級に生まれ
下級官吏としても役所務めをしていた人物だから
「二足の草鞋」組だろう
フランスの作曲家で「寄港地」で有名な
E.シャブリエ(1841-1894)も法律を学んだ後、
39歳まで内務省の官吏を務めていたという「二足」組

こう見れば、ビットナーは珍しいキャリア持ちではない
しかし、彼の上述の作曲家と違うところは
「生前は作曲とは別に本職を持ち」ながら
「生前に作品の上演回数が多い」作曲家だったことか

この交響詩『祖国』は1915年の作品で
彼がニーダーエスターライヒでの判事に
就任する前辺りの作品ということになる
そして、1914年の「サラエボ事件」で
オーストリア皇太子であった
エスターライヒ=エステ公フランツ・フェルディナントが
セルヴィア民族主義者に暗殺されたのを発端に
転じた第一次世界大戦の只中
ゆえの『祖国』であろうか

演奏時間は20分近い規模の作品である
まぁ、規模としては堂々とした作品と言えよう
実際、R.シュトラウス(1864-1949)の作曲した
交響詩『ドン・ファン』や『死と変容』辺りも
20分前後の演奏時間のハズであるから

とは言え、規模は作品のバロメータにはあらず
この作品、悪くはないのですが物足りない
オペラで時代に評価された作曲家の作品だけに
華やかに展開していくものの、
ところどころに説得力の無い展開もあったりと
個人的には時折のまとまりの無さが残念か

曲の全般を貫く様に感じる行進曲的な雰囲気、
活気に満ちたフレーズなどは、
なる程、心持を高揚させるかの様な印象を受ける
が、やはりまとまりの無さが残念だろうか
そして、唐突に幕引きとなるフィナーレ

ただし、大いに見直す、とまではいかないまでも、
時折、演奏会のプログラムに顔を見ても良い様な
そんな気にもなる曲ではありますね



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2020年06月09日

ゲツラー作曲『うなり独楽』

ゲツラー/『うなり独楽』

  ヴァイオリン:ミリアム・コンツェン
  ピアノ:ヴァレリー・ロガチェフ

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1時直前に帰宅、遅い晩御飯を食べて一休み
これから着替えて寝るところである
金曜1日で終わるはずだった作業が、
他の作業に時間を割かれた上、
予定外の作業を含むことになったりと
8時間前後かけても終わらず、
土曜出勤も13時半から翌朝5時までかけても終わらず、
昨日、やっと20時頃に終わり、一安心と思ったら、
他の罠が見つかり、どうにもならず、
積み上げた作業を再実施の羽目になったのが23時近くの事

終電で帰ってきて、の有様である

さて、今日はジェルジー・ゲツラー(1913.2.1-1998.1.9)の
『うなり独楽』である
アルバムには1912年生まれとなっていますが、
1913年が正しいようです
さらに、「ゲスレル」と表記する日本語サイトもあったりします

この『うなり独楽』と言う曲は
ミリアムの恩師、ティボール・ヴァルガ(1921-2003)も
録音を残している曲です

この曲はとにかく「早弾き」のイメージが突出していて
でも、実は後半がとても旋律的なところもあり
実際にはプチ面白い楽曲なのですね

演奏時間はわずかに1分半ほどなのです
実際にそれくらいの曲だろうと聴いていても思うが、
その短い中に色々と表情がうかがえて面白い



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2020年06月07日

G.タルティーニ作曲『ヴァイオリン協奏曲ニ短調』

G.タルティーニ/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調

  ヴァイオリン:ヨゼフ・シゲティ
  指揮:ワルター・ゲール
  管弦楽:不明

 (1937年録音)

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昨日、休日出勤で出て、夕方過ぎに
川崎市ではとても強い雨が降ってきて
JRも小田急も影響が強くでて
小田急は一部で運休、JRもダイヤが乱れて帰宅困難に
という事でそのまま仕事をしていたら終電を過ぎ、
結局、作業内容もあれもこれもと余計な作業が出てきて
結局、朝方の5時まで頑張っても終わらず
5時半に現場を離れて7時過ぎに帰宅

その後、買い物に9時過ぎに出発して10時半には帰宅
食材を買って、クリーニング店に行き、
最後は母親の馴染みのミシン屋へ

さて、今日はジュゼッペ・タルティーニ(1692.4.8-1770.2.26)の
ヴァイオリン協奏曲を
今年は彼の没後250年の年でした

タルティーニは現在はスロベニア領になている
イストリア半島にあるピラーノの出身
当時はヴェネツィア領でした

タルティーニの両親は彼を修道士にしようとしていたらしく、
そのため彼は基礎的な音楽の教育を受けていた

彼の結婚相手の女性が貴族の寵愛を受けていたため、
その貴族によってタルティーニは誘拐の罪を着せられてしまい
タルティーニは修道会に入って何とかこの訴追を逃れる
この頃にヴァイオリン演奏を行う様になった様だ
後にパドヴァのイル・サント礼拝堂のカペルマイスターに就く

タルティーニの代表作と言えば
間違いなく「悪魔のトリル」だと思っている

そのことからもわかる通り、
タルティーニの作品はヴァイオリンの曲が殆どである

その内の1曲、『ヴァイオリン協奏曲 ニ短調』を聴く



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2020年06月06日

カバレフスキー作曲『チェロ協奏曲第1番』

カバレフスキー/チェロ協奏曲第1番 ト短調 Op.49

  チェロ:ザーラ・ネルソヴァ
  指揮:ゲルト・アルブレヒト
  管弦楽:ベルリン放送交響楽団

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つい、十数分前に帰宅したばかりである
9時半出勤で、ファイルサーバへのアクセスがおかしいので自力で調査、
さらに昨日から仕掛けたログの調査に端末室に籠り11時半
朝からサーバの構築作業も気付けば午後イチになる
12時半からお昼で30分間の休憩の後は作業に入ったのは14時頃
しかし、前段階での確認などで本格始動は15時
今度は16時からのミーティングで客の乱戦に捲き込まれ
作業再開は17時過ぎ、そして目標に達しずに妥協点で終わったのは22時
22時半に帰宅の途に付きサッキ帰宅、明日も出勤だ

そもそも、提案と同意が取れた上で、基本設計書いたのに、
本番リリース目前で、ひっくり返しに来る客、
さらに、リリースの方式が「今の運用で使用している昨日を利用して」
なのに、それの「担保を示せ」ってMSに喧嘩売る様な要望で会議は紛糾
にっちもさっちも行かず、と言う状況がこの1か月以上で、
それが原因で作業に混乱と遅れ、しかし、客が金がないから
終いは予定変わらず、リリースせよとはどういった領分か・・・

さて、今日は寝る前に食事に加えて、この録音を聴いている

女流チェロ奏者のザーラ・ネルソヴァ(1918‐2002)の演奏をつめた
箱ものCDからドミトリー・カバレフスキー(1904.12.30-1987.2.14)の
チェロ協奏曲第1番である
伴奏はゲルト・アルブレヒトの指揮、ベルリン放送響の演奏である

カバレフスキーと言えば、まずは歌劇『道化師』や
カンタータの作品でしょうか
海外ではどちらかというと管弦楽の作曲家として
有名の様ですが

その彼の代表作の一つ、チェロ協奏曲です
1949年だか1950年だかの作品なのでもう70年ほど前の作品ですね
"ソビエト連邦の青年に捧げる協奏曲3部作"の2作目
最初のヴァイオリン協奏曲、最後のピアノ協奏曲第3番が
長調であるのに対して、この作品は短調で書かれている

演奏時間は約20分、この演奏でも18分38秒と言ったところ
三楽章構成になっていて、
第1楽章がアレグロ
第2楽章がラルゴ、モルト・エスプレッシーヴォ
第3楽章がアレグレット
で各楽章が大体5、6分の規模

恐らく、三部作で同時に演奏できるような
規模の作品にまとめられたのではないかと思われる

第2楽章や第3楽章にはベラルーシ民謡、ロシア民謡が
其々引用されている感じはいかにも
「ソ連の青年の為」と言った感を受ける



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2020年06月04日

N.ブーランジェ作曲『チェロとピアノのための3つの小品』

N.ブーランジェ/チェロとピアノのための3つの小品(ヴィオラとピアノ編)

  ヴィオラ:マリーナ・ティボー
  ピアノ:マリー=エヴァ・スカルフォン

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ELLES


3、40分前に帰宅したばかりである
今日は5時におきて朝食も食べずに5時半には出発、
7時半には現場について夜間作業メンバーに合流
今日は定例会なので、結局、17時近くまでいたから
19-17時勤務の22時間拘束ですか?・・・基準法に・・・
なにせ、チェック1つ入れるくらいの作業も怖いと
"あり得ない"理由をつけて深夜作業をやらない
客のシステム部ですから・・いい迷惑だ・・・
この作業だってシステム部がやらかしたことの尻拭い
大丈夫かなぁ、天下の大企業のシステム部がこれで
ま、日本ってくには10代まで含めてITo後進国だからね・・

さて、今日は去年が没後40年だった、フランスの女流音楽家、
ナディア・ブーランジェ(1887.9.16-1979.10.22)の作曲した、
『チェロとピアノのための3つの小品』の
ヴィオラとピアノ編曲版である

僕はある楽器のために書かれた曲は
基本的にその楽器で聴くのが主義である

なので、この編曲された同曲を取り上げるのは珍しい

さて、ナディア・ブーランジェである
彼女のブーランジェ家は実に音楽に縁ある家なのである
祖母マリー=ジュリーは声楽家、
祖父フレデリックは、15歳でパリ音楽院で首席として授賞した
チェリストだった
父エルネストは、ローマ大賞を受賞したこともあるオペラ作曲家
彼はロシア貴族の娘であり教え子のライサ・ムィシェツカヤと結婚している
実に年の差43歳
ナディアはその2人の長女として生まれている
妹のリリは夭逝した天才女流作曲家であった

妹のリリがその短い人生を作曲家、演奏家として生きたのに対し、
姉のナディアは当初は作曲家として活動し、
妹の夭逝とともに作曲の筆を置き、指揮者として活躍、
そして、指導者として一番に名を残した
彼女の門弟の名前をあげたら枚挙に暇がない

アーロン・コープランド
ジョン・エリオット・ガーディナー
クリフォード・カーソン
ウルヴィ・ジェマル・エルキン
ヘンリク・シェリング
レジス・パスキエ
キース・ジャレット
クインシー・ジョーンズ
スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ
ヤン・パスカル・トルトゥリエ
ジネット・ヌヴー
アストル・ピアソラ
イーゴリ・マルケヴィチ
ディヌ・リパッティ
ミシェル・ルグラン




そのナディアが書いた室内楽作品です

タイトルの通りに3つの小品からなっている
第1曲:モデラート
第2曲:急ぐことなく(sans vitesse et a l'aise)
第3曲:急速な、かつ正確に(vite et nerveusement rythme)

幻想的な1曲目に、
穏やかで牧歌的な第2曲、
心地よい歯切れのよいテンポの第3曲

全体で7分程度の作品なのですが、
キリッとして派手さやドラマ性も美しい芸術性も
ハッキリとあるわけではないのですが
そのキリリとした引き締まった雰囲気が
なんとも魅力的な作品なんですね



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