2026年06月20日

今日の音楽〜ムソルグスキー作曲『組曲「展覧会の絵」』

ムソルグスキー/組曲『展覧会の絵』(ラヴェル編)

 指揮:エマニュエル・クリヴィヌ
 管弦楽:国立リヨン管弦楽団

 (DENON 1993年11月 フランス、リヨン、オーディトリュム・モーリス・ラヴェル録音)

今日は雨が本格的に降っている朝から始まった一日です。
昨日の疲れでしょうか、今朝は5時に完全に目が覚めたのですが
やっと起きだしたのは6時もだいぶ過ぎてから。
午前中はゴミ出し後の食事を済ませてからTVを見ながら転寝をしっぱなし、
昼食後もTVを見たりしてグダグダ過ごし、部屋の片づけをしようと思うが気乗りせず。
弟夫婦が来たのに応対した意外本当にただ、ボウっとして過ごした。
運動不足だ・・・。

さて、今日は昨日の事などもなく、これほどに疲れていなければ
相模湖へ、メジューエワちゃんのリサイタルを聴きに行くつもりだった。
CD発売記念の様で、個人的には彼女の十八番に近いと思っている
『展覧会の絵』を収めたCDが発売されたとの事だ。

という事で、今日はロシアの作曲家、

モデスト・ムソルグスキー(1839.3.21 - 1881.3.28)

の作曲した『組曲「展覧会の絵」』を聴いてみよう。
ピアノ版の音源も持っているが、今回は知名度の高いオーケストラ版で。

指揮はフランスの指揮者、エマニュエル・クリヴィヌ、
管弦楽は国立リヨン管弦楽団の演奏で。

御馴染みのプロムナードのファンファーレから幕を開ける楽曲。
決定版の様に演奏されるラヴェルのオーケストレーション編曲版。
個人的には他の編曲版も一向に捨てがたい良いものと思えて
ラヴェル版を決定稿の様に扱う風潮は賛同しかねる。

と、愚痴はここまでにして。

ムソルグスキーの『組曲「展覧会の絵」』は全部で15曲からなる作品で
ムソルグスキーと交流のあった友人で建築家で画家であった、
ヴィクトル・ハルトマン(1834 - 1873)が夭折した際に開かれた遺作展を
訪れた際にインスパイアされて作曲されたと言われる作品だ。
今ではこの各曲の元になった作品は散逸しており、
どの様な作品だったか、それは謎になっているものもいくつかある。

"バレエ《トリブィ》のための衣裳デザイン"が9曲「殻をつけたひなどりのバレエ」に
"富めるユダヤ人"が10曲「サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ」の前者に
"貧しきユダヤ人"は10曲の後者に、
"パリのカタコンベ"が12曲「カタコンベ」に
"キエフ市の門の設計図"が15曲「キエフの大門」に比定されているようだ 。

2曲「こびと」
4曲「古城」
6曲「テュイルリー」
7曲「ビドロ」
11曲「リモージュ」
14曲「鳥の足の上の小屋(バーバ・ヤガーの小屋)」
は比定する作品が散逸している。



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2026年06月17日

今日の音楽〜ストラヴィンスキー作曲『バレエ音楽「春の祭典」』

ストラヴィンスキー/バレエ音楽『春の祭典』

 指揮:ロリス・チャクナヴォリアン
 管弦楽:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

 (RCA/Tower Records 1977年5月 ロンドン、キングスウェイ・ホール録音)

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今日は5時に起床して、血圧をはかるのに30分を要して
それでも130台までしか落ち着かず。
8時に出勤して、朝から作成している資料に関して打合せして、
やはりそれを作成することに1日を要した。
結局、5営業日、その資料を作ることだけに時間を要している・・。
帰りのバスがまた、馬鹿みたいに法定速度を守るので混んでいないのに
到着に遅延を発生させて、乗り継ぎに失敗、
駅から家まで30分をかけて延々と徒歩で帰宅する羽目に。
バスなら10分足らずで着くと言うのに・・・。

さて、今日は20世紀クラシック音楽史に燦然と名を残す作曲家、

イーゴル・ストラヴィンスキー(1882.6.17 - 1971.4.6)

の誕生日である。
特に生誕ミレニアムと言う訳でもないですが、珠には。

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ストラヴィンスキーはロシアのロモノソフに1882年に生まれている。
ストラヴィンスキーの家系は16世紀から続くポーランド系貴族の血筋。
ストラヴィンスキーの父親はバス歌手として活躍していた人物。
サンクトペテルブルク大学の法学部に進んだものの、
同時期にリムスキー=コルサコフ(1844 - 1908)に音楽を学ぶ機会を得た
ストラヴィンスキーは作曲家として活躍していくことになる。

ストラヴィンスキーと言えば、やはりバレエ・リュスの為に作曲した
3作品目に当たる『バレエ音楽「春の祭典」』のセンセーショナルな初演だろうか。
「火の鳥」「ペトルーシュカ」の成功に続いて発表された
『バレエ音楽「春の祭典」』の初演は賛否両論分かつ怒号飛びかうものだった
と言われている。
ただ、クラシック音楽史の上で初演で怒号が飛び交ったというのは
別段、『春の祭典』に限ったものでは無く、
幾つもの例があるので、それ程の事でもないと言うのが実際のところ。

ただ、振付と衣装が革新的だったのは事実のところではあるのだが。

という事で、今日はその『バレエ音楽「春の祭典」』を取り上げてみた。

取り上げた音源はチャクナヴォリアン(1937.10.13 - )の指揮、
ロンドン・フィルの演奏によるものである。

僕にとって、『春の祭典』のお気に入りの録音は
このチャクナヴォリアン指揮のものとMTT指揮のボストン響の2つである。
もともと、ストラヴィンスキーの音楽が苦手な僕にとって
この2つの音源は別格な存在である。

チャクナヴォリアンはアルメニア人の両親の元、イランに生まれている。
指揮はスワロフスキー(1899 - 1975)門下で同期にはZ.メータ(1936 - )がいる。
イラン革命(1878 - 1979)のため、拠点をロンドン次いでオーストリアに移している。
その後はアルメニア・フィルとの活躍は有名である。
ロシア/ソ連ものに定評のある指揮者で、意外と僕はこの人の指揮した録音は好きである。

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musicbox_07_sleeper at 23:32|PermalinkComments(0)作曲家 | ディスク

2026年05月13日

今日の音楽〜大野雄二追悼 アルバム『Another "JAZZ"』より「Theme From Lupin III (More Lupintie Version)」〜

"Theme From Lupin III (More Lupintie Version)"

 演奏:大野雄二/ユー&エクスプロージョンバンド

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インターネットの世界をあっという間に駆けめっぐった
驚きの訃報

作曲家にしてJAZZピニストでもある
大野雄二(1941.5.30 - 2026.5.4)氏が亡くなったという
老衰だったという

大野さんは熱海市の旅館、瑞雲荘大野屋のちのホテル大野屋の
創業者の息子という由縁。

小・中学は越境通学で小田原市立第一中学校、
現在の小田原市立城山中学校に通い、
その後に慶応義塾高校、同大学に進学している

慶応で軽音の名門バンドに所属して
鈴木"コルゲン"宏昌、佐藤允彦さん等と並んで
「慶應ピアノ三羽烏」と言われた。

音楽では前田憲男(1934 - 2018)さんに師事している。
プロのピアノ奏者となった後、
1976年に角川映画の『犬神家の一族』のテーマ曲等の音楽を担当したが、
この時に主役の金田一耕助を演じた石坂浩二は慶応の同級生である。

さて、今回取り上げた"Theme From Lupin III (More Lupintie Version)"は
過去のルパンJazzのコンピレーションベストである。
パネルはフリューゲルホーンのTokuが参加している。

あのテーマ曲が更にJAZZ風味を増して
演奏されている。

犬神家の一族の"愛のバラード"に人間の証明のテーマ曲も
大野さんを思い出させる旋律で
かけがえのない名曲だと思うが、
やはり、ルパンは素通りは出来ない代名詞なのであろう

大野さんの追悼にやはりこの代名詞を。



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2026年04月20日

トリオ・リベルタ コンサート2026 in 本厚木市文化会館

2026年4月20日(月) 厚木市文化会館・小ホール 18:30開演(開場/18:00)
≪TRIO LIBERTAD Concert〜トリオ・リベルタ コンサート/衝撃の三重奏、再び!〜≫
【演目】
ドビュッシー/美しい夕暮れ
ハチャトゥリアン/バレエ音楽『スパルタクス』より「スパルタクスとフリーギアのアダージョ」
ハチャトゥリアン/バレエ音楽『スパルタクス』より「舞曲とバッカナール」
マーラー/交響曲第5番〜第4楽章「アダージェット」
ボルコム/優雅な幽霊のラグ
ピーターソン/アルト・サクソフォン、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲第2番
ババジャニアン/ノクターン
ダッラ/カルーソー (歌:中岡太志)
ピアソラ/オンダ・ヌエベ
ピアソラ/アレグロ・タンガービレ
ピアソラ/アレハディージャ(潮騒)
ピアソラ/ル・グラン・タンゴ

(アンコール曲)
ラフマニノフ/ヴォカリーズ
ピアソラ/リベルタンゴ
リムスキー=コルサコフ/熊蜂の飛行
山田耕筰/この道

演奏:トリオ・リベルタ
 (ピアノ:中岡 太志、ヴァイオリン:石田泰尚、サクソフォン:松原孝政)

席:18列11番

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2026年04月14日

今日の音楽〜ヴィレーン作曲『「弦楽のためのセレナード」〜行進曲』

ヴィレーン/『弦楽のためのセレナード』 Op.11〜「行進曲」

 指揮:オッコ・カム
 管弦楽:ヘルシンボリ交響楽団

 (NAXOS 1994年 スウェーデン、ヘルシンボリコンサートホール録音)


今日は北欧の近代作曲家、

ダグ・ヴィレーン (1905.10.15 - 1986.4.19 )

の作品を聴いてみる。
『弦楽のためのセレナード』から「行進曲」を。

今年はヴィレーンの没後40年の年に当たります。

彼は
ストックホルム国立アカデミーで学び、
1934年までパリに留学している。
1935年にスウェーデン作曲家協会に勤務するようになる。
それから暫くして、音楽評論をスウェーデン日報紙に書き始める。
戦後の1945年頃からフリーランスの作曲家として活躍し始め、
また、ストックホルム国立音楽アカデミーで教鞭をとる。

彼の作曲家としての名曲、『弦楽のためのセレナード』から「行進曲」。
セレナードの全曲を、と思ったのですが、
どうせなら北欧の指揮者の指揮した音源を取り上げようと思い
オッコ・カムの指揮、ヘルシンボリ響の演奏のこの盤を。

この「行進曲」はコミカルで軽快な弦楽アンサンブルが味わえる
なかなかに妙味ある楽曲だと思う。
全体で4〜5分程度の小品なのでアンコールピースに取り上げてくれれば、
と思うのだが、如何せん、日本人は視野を広げようという行動が実に苦手だ、
と思うのであるが・・・。

今度、興味のある方は是非とも聴いていただきたい。



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2026年04月04日

今日の音楽〜カリヴォタ作曲『序曲第16番イ短調』〜

カリヴォタ/序曲第16番 イ短調 Op.238

 指揮:クリストフ・シュペリング
 管弦楽:ダス・ノイエ・オルケスタ―(ザ・ニュー・オーケストラ)

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昨晩はうっかりTVを見ていて、2時半となり、それから横になった。
今朝は5時ころに一度目覚めた気がするのだが、
7時ころにこむら返りの激痛で目が覚めるまで寝ていた。
10時過ぎに母親のリクエストで編み物教室へ車を出してお供する。
帰宅は途中でお昼を買っての12時を回ったころ。
また、雨が降ってきていた。

さて、今日はボヘミア生まれでドイツで活躍した作曲家、

ヤン・ヴァーツラフ・カリヴォタ (1801.2.21-1866.12.3)

の作品を取り上げてみる。
『序曲第16番 イ短調』である。1863年、彼の晩年の作品だ。

カリヴォタは1801年にプラハに生まれている。
1811年にプラハ音楽院に入学し、作曲とヴァイオリンを学んでいる。
14歳の時にはヴァイオリニストとしてデビューしている。
卒業後はプラハ歌劇場のオーケストラに入団しているし、
20歳の頃にはヴァイオリニストとしてヨーロッパ各地への演奏旅行にでて
成功を収めている。
クロイツァー(1780-1849)の後任として、ドナウエッシンゲン侯国宮廷楽長に就任し、
終生この地位にとどまった。

時代にあいまってオペラ作品を多く作曲しているが
管弦楽作品としていくつかの交響曲なども書いている。

今回取り上げた『序曲 イ短調』もそういった作品の一つで
おそらく、演奏会用序曲でありましょう。

アダージョーアレグロ・ノン・タントで書かれているこの曲は
演奏時間は録音データを基にすると12分ほどの規模としては恰好のつく規模だ。

ゆったりとした幕開けでさっそうと曲想は展開していく。
全体的なストーリー性やドラマ性は影を潜めているが
曲調としては十分に今の演奏会でも耐えられるほどの作品である。



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2026年03月22日

今日の音楽〜アリアーガ作曲『交響曲ニ長調』

アリアーガ/交響曲 ニ長調

 指揮:アルバロ・カッスート
 管弦楽:アルガルベ交響楽団

 (NAXOS )

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今日は昨日までのコンサート連日通いの影響か、
昨晩は0時には横になり、1時半頃には寝入った気がする。
今朝は5時半すぎて目が覚めて、二度寝で6時半に目が覚める。
ネットサーフで眠い目を覚まして、8時近くに起床。
午前中は母親のリクエストで手芸店とDIYショップ、昼食などの買い物に行き、
午後は競馬中継を見た後にコーヒー豆店へお出かけ。
午前中1時間半、夕方1時間ほど庭仕事して今日を終える。

さて、今日は今年が生誕220年、没後200年にあたる
"スペインのモーツァルト"こと

ホアン・クリソストモ・アリアーガ(1806.1.27-1826.1.17)

の作曲した『交響曲ニ長調』を。
指揮はアルバロ・カッスート、演奏はアルガルベ響。
アルガルベはポルトガルの最南端に位置する地方の名前で
中心都市はファロ。

アリアーガはモーツァルト生誕50年のその日にスペインのビルバオに生まれ、
わずか19歳と355日の短い人生で終えてしまったスペインの作曲家です。
ちなみに、この短い一生でアリアーガは交響曲、オペラ、3つの四重奏曲などを手掛け、
録音もそれなりに出ている作曲家ではありますが、
日本ではマニアの中のマニアくらいしか、その名前を知らないのではないでしょうか。

ビルバオに生まれた彼はパリ音楽院に留学、
ヴァイオリンをピエール・バイヨ(1771-1842)に師事し、
対位法と和声をフランソワ=ジョゼフ・フェティス(1784-1871)に師事している。

交響曲ニ長調』は1824年、アリアーガが18歳の年に書いている。
ちなみに、本家・モーツァルトが18歳の年(1774年)に書いたのは
第29番、第30番、第28番の3つの交響曲である。

アリアーガの交響曲は4楽章構成で、
第1楽章はアダージョ‐アレグロ・ヴィヴァーチェ
第2楽章はアンダンテ
第3楽章はメヌエット
第4楽章はアレグロ・コン・モート
で書かれていて、演奏時間は23分ちょっとの規模である

ちなみに、演奏しているアルガルベ交響楽団。
アルガルベとはポルトガル最南端に位置する地方である。
中心都市はファロになる。



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2026年03月19日

今日の音楽〜ベートーヴェン作曲『交響曲第7番イ長調』

ベートーヴェン/交響曲第7番 イ長調 Op.92

 指揮:ブルーノ・ワルター
 指揮:コロンビア交響楽団

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昨夜半から降った雨は今朝も薄っすらと残っていましたが
昼前には完全と上り、曇り空ながらもそこそこに春らしい気温の1日でした。

前日、全くと寝付けづに睡眠不足な感じで朝を迎えた本日は
午前中、10時からの打ち合わせは1時間予定が2時間半になるほどに盛り沢山となり
ほぼ、今日一日の体力を持っていかれたせいか、
昼食後の午後は全く冴えず、睡魔と闘いながら午前中の打ち合わせ様に
ベンダが本日直前に出してきた打合せ資料を改めてチェックしていた。
これがまた、改めると良く解らない部分が幾つも見られたり・・・。

8時から勤務なので16時半過ぎに終業して、駅の銀行ATMへ駈け込んで
用事の半分を済ませてから、ケーキ屋を除くが前客がもたつくお陰で
バスの発車時刻近くになり、購入を断念、20分程歩くのをサボってバスで帰宅。

明日からは2日連続で神奈フィルの演奏会が予定されています。

という事で今日も前勉強を。

わがブログでCDを聴く記事を乗せるのはいつ以来かと
思い出せないくらいに数年ぶりに登場するのが

ルートヴィヒ・ベートーヴェン (1770-1827)

であります。
今日は彼奴の作曲した、『交響曲第7番イ長調』を。

この交響曲は1812年に完成した作品です。
1812年と言うと、チャイコフスキー(1840-1894)の「大序曲「1812年」」にある通り
彼の愚鈍帝・ナポレオンの治世末期の頃。
この愚鈍帝の没落に題材を得てベートーヴェンも1813年に
ウェリントン候が率いるイギリス中心でスペイン、ポルトガルとの連合軍と
スペイン王ジョゼ1世(ジョゼフ・ボナパルト)率いるフランス軍との間に起きた
"ビトリアの戦い"を描いた「ウェリントンの勝利」がある。
もっとも、チャイコフスキーがナポレオンのロシア遠征での"冬将軍"に敗れ敗走、
撤退するまでの様を音楽で描写したという違いはあるが。

その"ウェリントンの勝利"と共に、この『交響曲第7番』は初演されている。
初演の際には第7番よりも「ウェリントンの勝利」の方が聴衆人気はあった様です。

4楽章形式で、従来の実演でとられたテンポで演奏して演奏時間は約40分程。
速すぎる、と思われていたベートーヴェンのテンポ指示に従った演奏を行うと
繰り返しなどをしても40分に満たない程度の規模となる。

音楽家=芸術家、などと宣うベートーヴェンの作品の中では、
非芸術的なリズムに支配されている作品で、しかしそれ故か、
個人的に"打楽器の民族"と思っている日本人には受けが良く、
結構な人気を誇る作品である。
あまり、中身に芸術性を求める作品では無いのではないかと
個人的には思っている。



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musicbox_07_sleeper at 22:56|PermalinkComments(0)CD鑑賞 | 神奈フィル

2026年03月18日

今日の音楽〜R.シューマン作曲『ピアノ協奏曲イ短調』

R.シューマン/ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54

 ピアノ:アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
 指揮:ダニエル・バレンボイム
 管弦楽:パリ管弦楽団

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さて、週末3連休の初日、2日目に予定の神奈フィルコンサート。
それに向けての前学習。

今日は、土曜の町田公演のプログラムにある、前半メインの

ロベルト・シューマン(1810.6.8-1856.7.29)

が作曲の『ピアノ協奏曲イ短調』の前勉強を。

シューマンは今年が没後170年の作曲家です。

ツヴィッカウの出版・書籍販売の父と医師の娘の母との間に
5人兄弟の末っ子として生まれている。
この様な環境の為か、シューマンは音楽に馴染むより前に
書籍に馴染んでいたようです。
シューマンは7歳の時に父に連れられて行ったウェーバー(1786-1826)
の指揮する演奏会に行き、ベートーヴェンの交響曲を聴いた頃から
作曲をし始めていたと言われている。
また、モシュレス(1794-1870)のピアノ演奏会にて彼の演奏を聴いた際には
ピアニストを目指す様になったようです。

最初、シューマンにピアノを教えたのは教会オルガニストだった
ヨハン・ゴットフリート・クンチュ(1775-1855)でした。
彼との出会いが、シューマンの音楽への情熱を後押ししたようです。
また、この頃は文学にも関心を持ち、この頃に亡くなった父と同じく
ジャン・パウル(1763-1825)を愛読していた様です。
ちなみに、パウルの「巨人」は後にマーラー(1860-1911)の交響曲の
題材になっています。

18歳頃に遂にシューマンはライプツィヒのサロンの音楽会にて
彼の良くも悪くも有名なピアノ教師、ヴィークと娘のクララと出会っている。

様々な紆余曲折を経て、20歳でヴィークの弟子となりピアニストを目指すが、
指の故障でそれを断念、さらにクララとの結婚ではクララの父、ヴィークとの
裁判沙汰まで起こすという人生。

そんなシューマンが『ピアノ協奏曲イ短調』を書きあげたのは1845年。
1842年ころから体調を崩していたシューマンがドレスデンに居を移し、
復調が見られ始めた頃のようです。
1841年に作曲した「幻想曲」に2つの楽章を追加して完成したのが
この『ピアノ協奏曲イ短調』になり、
初演は妻クララの独奏、ヒラー指揮ゲヴァントハウスの管弦楽にて行われた。

2、3楽章は続けて演奏されるスタイルをとるこの曲。
演奏時間は約30分の規模の作品に仕上がっています。

冒頭のオケの強奏と応えるピアノの強奏によるアクセントのある導入は、
如何にもロマン派の作品と一撃にて印象付けるものです。
この為でしょう、以前は録音物のカップリングがグリーグのピアノ協奏曲が
多くなされていたのは。
特にピアノにヴィルトゥオーゾな技法は求めていませんが、
作曲技法的には対位法などが満面と駆使されており、
作曲家として充実の域に達していたことを伺える作品である。

因みに、ある世代以上はシューマンのピアノ協奏曲というと
"アノ"日本特撮史上に燦然と輝く名作を思い出す方も居るのではないでしょうか(笑)



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2026年03月17日

今日の音楽〜W.A.モーツァルト作曲『歌劇「フィガロの結婚」序曲』

W.A.モーツァルト/歌劇『フィガロの結婚』序曲

 指揮:ハンス・フォンク
 管弦楽:シュターツカペレ・ドレスデン

 (新星堂(SHINSEIDO1000) 1985年録音)

終末の3連休、初日と2日目に神奈フィルの公演があります。

指揮は我らが神奈フィル・名誉指揮者の現田茂夫。
演目は初日の茅ヶ崎公演が『フィガロの結婚』序曲に山田耕筰の作品メドレー、
2日目はシューマンのピアノ協奏曲、
そして両日ともに後半は交響曲第7番イ長調。

という事で今日はその前学習に。

ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756.1.27-1791.12.5)

の作曲した歌劇『フィガロの結婚』から『序曲』です。
1786年に初演されたこのオペラ。
今年は初演後240年になります。
実に愉しく軽妙なオペラで肩の力を抜いて、オペラが娯楽だった時代の
大傑作だと思います。
そのオペラの序曲は演奏時間が5分に足りるかどうかの規模で
実に軽やかでハミングするかのように旋律が流れていきます。
オペラの幕開けの序曲ですが、オーケストラ・コンサートの幕開けにも
持ってこいの作品です。



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musicbox_07_sleeper at 22:57|PermalinkComments(0)CD鑑賞 | 神奈フィル

2026年02月22日

神奈フィル For Future平塚公演 予習 リムスキー=コルサコフ作曲『交響詩「シェエラザード」』

リムスキー=コルサコフ/交響詩『シェエラザード』 Op.35

 指揮:アレクサンデル・ラハバリ
 管弦楽:チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴァイオリンソロ:ヨゼフ・スーク

本日は、昨日の疲れもあってか
夕方に少し薔薇の選定をした程度で一日中、まったりしていた。

さて、明日は神奈フィルの平塚公演。
メインは「シェエラザード」。コンマスにはヤッチャンが座る。

と言うことで、今日はその予習を。

ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844-1908)

の作曲した名作、『交響詩「シェエラザード」 作品35』を。
ラハバリ(1948- )指揮のチェコ・フィル、
ソロ・ヴァイオリンはヨゼフ・スーク。
1988年の録音である。

ご存じ、同姓同名の著名作曲家を祖父(1874-1935)に持つ
ボヘミアを代表するヴァイオリニスト、ヨゼフ・スーク(1929-2011)。
ちなみに祖父の方はオリンピックのメダリストである。
孫の方のスークは、ご存じ、スーク・トリオを結成して室内楽で活躍、
また、ソリストとしても世界的に活躍し、幾度もの来日をしているので
往年のクラシック音楽ファンにはなじみであろうか。

そのスークのヴァイオリンの究極的とも言ってよい美しさが耳を惹く、
そして、チェコ・フィルの演奏の哀感ある響きがまた彩を添える
何気に良演のひとつなのである。

指揮のラハバリは日本ではイマイチ、評価がされていない様に思えるが、
過去はベルリン・フィルを振ったり(1979年)、
ザルツブルク音楽祭でカラヤンの助手を務めたり、
と活躍をしている指揮者である。

ちなみに、このアルバム。
『シェエラザード』の聞かせどころ、ヴァイオリンのソロパートを弾くだけに
スークが参加しているようである。
なんて贅沢な一枚だろうか。

明日の「シェエラザード」もこの演奏に負けないくらいに良演であることを
切に願って、ホールへ足を運びたいと思う。



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2025年09月10日

神奈フィル定期演奏会予習 アルチュニアン作曲『トランペット協奏曲』

アルチュニアン/トランペット協奏曲 変イ長調

 トランペット:セルゲイ・ナカリャコフ
 指揮:アンドレイ・ボレイコ
 管弦楽:イエナ・フィルハーモニー管弦楽団

 (2001年2月 イエナ録音)

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今度の土曜日に神奈フィルのみなとみらいシリーズ定期の9月定期が予定されている。
今回もまた、チャレンジャーなプログラムである。

その前半プログラムに演奏されるのが
アルメニアの近代作曲家である

アレクサンデル・アルチュニアン(1920.9.23-2012.3.28)

の作曲した、そして彼の代表作である『トランペット協奏曲』である。
1920年9月23日、アレクサンデル・アルチュニアンは
アルメニアの首都エレヴァンに生まれた。
1934年に同地の音楽院に進み学んだ彼は、WWIIの関係で卒業を諦めたらしいが
1944年に改めてモスクワ音楽院へ入学、1946年に無事卒業している。
卒業後はアルメニア・フィルの音楽監督を務めたり、
音楽教育者、作曲家として活躍をした。
2012年3月28日、91歳にて永眠。

その彼が1950年に完成させた作品がこの『トランペット協奏曲』である。
楽章は3つから成っているが連続で演奏されるので
基本的に単一楽章の作品である。

全体をアルメニアの民俗音楽的な様相をもった華やかな旋律に彩られ
終始、トランペット・ソロの巧みな技巧が披露される。
この曲が初演後、瞬く間にトランペット奏者の人気レパートリーになったのも頷ける。

演奏時間は15分から18分と手頃な規模感も人気の一端か。

楽曲の構成は
第1楽章がアンダンテ−アレグロ・エネルジーコ
第2楽章がメモ・モッソ
第3楽章がテンポ I
で書かれていてつながりも実にナチュラル。

そして、楽しい。
少し、フィナーレがいきなり終わりを迎えるのが物足りないが。



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2025年04月23日

神奈フィル定期演奏会 予習 ショスタコーヴィチ作曲『チェロ協奏曲第1番変ホ長調』

ショスタコーヴィチ/チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op.107

 チェロ:ピーター・ウィスペルウェイ
 リーダー/指揮:リチャード・トネッティ
 管弦楽:オーストラリア室内管弦楽団

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昨晩は23時前にどうも寝落ちしたらしく、気付けば1時ころに目覚める
1時間ほどネットして再び寝入って、起きたのは5時15分のアラームで

朝からの雨の降りそうな天気を見ながら出勤するとバスに乗っているうちに雨が降り出す
その為か道が異常で、10分の道程が結局26分も掛かる始末
何時ものバスが既に出発体制、その次のバスも待ちの大行列
久々に以前乗っていた8時10分頃に現場に付くバスの待ち行列に並ぶ
が、なんと25分程度の道程が到着は42分も掛かる始末・・・
仕事は資料読みやら打合せやら、押印依頼やらで、しかし資料がダメダメで
ギリギリ17時半頃に終業、慌ててバス乗り場へ向かう
家に一旦帰宅して、それからまた会場へと向かう
終わったのは21時、まっすくぎに帰宅して21時半過ぎ
帰りがけ、自宅最寄りバス停を降りると霧雨が少し・・・

さて、今日も神奈フィルの定期演奏会の予習で

デミトリー・ショスタコーヴィチ(1906..-1975..)

の作曲した『チェロ協奏曲第1番変ホ長調』である
この曲は時のソ連を代表するチェリストで国際的にも活躍していた

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(1927年3月27日 - 2007年4月27日)

に献呈され、彼の独奏で初演されたことは有名だし、
この曲の作曲動機がセルゲイ・プロコフィエフ(1891.4.23-1953.3.5)の、
やはりロストロポーヴィチへと献呈された
「交響的協奏曲」の実演を聴いて触発されたことによる、というのも有名な話

そのチェロ協奏曲第1番ですが、初楽章からティンパニは鳴るはで
ナカナカに派手さがある曲でいかにも大がかりをも得意とするデミトリーらしく
成りっぷりの良い冒頭で飾られている
その一方でロストロポーヴィチを意識した作品だけあって独奏チェロに求められる技巧は高く、
それだけにソロの演奏を中心に曲は聴き応えがある
また、唯一編成されている金管楽器のホルンのソロにも注目がいく

四楽章構成の作品で演奏時間は約30分程の標準的な規模のものである
この曲が作曲された時は”小心者の独裁者”スターリンは没した(1953年)後になり、
停滞というスランプ明けとは言え、ショスタコーヴィチらしさ(皮肉と風刺)のある作品になり、
実に面白みに満ちた楽曲であることは間違いないと思う



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2025年04月22日

神奈フィル定期演奏会 予習 バツェヴィチ作曲『弦楽オーケストラのための協奏曲』

バツェヴィチ/弦楽オーケストラのための協奏曲(1948)

 指揮:マリウシュ・スモリー
 管弦楽:カペラ・ビドゴスティエンシス

 (NAXOS 2013年9月 ポーランド、ポメラニアン・フィルハーモニック・ホール録音)

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ついこの間、新年が明けたと思ったら早くも4月の中を過ぎてしまいました
光陰矢の如し、とはよく言ったもので、
光速で110日ちょっとが過ぎ、残すところ3分の2程度でしょうか

今年のゴールデンウィークは4/28、4/30、5/1、5/2と休みをとると
4/26からの11連休
そのGWの初日、4/26に神奈フィルの定期演奏会は2025-2026年度シーズンへ突入する

先陣を切って登場は4月みなとみらいシリーズ定期、音楽監督の沼尻竜典の指揮、
コンマスが石田泰尚という体制で開催される

という事で、その予習を
先ずは、ポーランドの女流作曲家、

グラジナ・バツェヴィチ(1909.2.5-1969.1.17)

の作曲した『弦楽オーケストラのための協奏曲』である

プログラムの初手からレアな曲目を持ってきたものだ
バチェヴィチは音楽一家に生まれていて
父のビンカ・バチェヴィチウス(1875-1952)はリトアニアの、
兄のキェイストゥット・バツェヴィチウス(1904-1993)はポーランドの
もう1人の兄のヴィータウタス・バツェヴィチウス(1905-1970)はリトアニアの、
其々、皆が作曲家である
そして、自身はポーランドで初の世界的名声を得た女性作曲家となった

最初は父親から音楽の手解きを受け、1928年にワルシャワ音楽院に入学、
4年後に卒業してから直ぐにヴァイオリニスト、作曲家として活動をはじめますが
パリへ留学、その留学で当時、最高の音楽教師のひとりである
ナディア・ブーランジェ(1887-1979)に薫陶を受け、
その影響を受けていると思われる
彼女は第二次世界大戦中はワルシャワに残り、
地下組織の音楽界で作品を発表したりしている

そんな彼女の『弦楽オーケストラのための協奏曲』は1948年、
終戦後直ぐの作品で、三楽章構成の全体で演奏時間が15分程の規模の作品
自身がポーランドの放送交響楽団のコンサートミストレスを務めていただけに
弦楽器の扱いには個性が現れるのでしょう、この楽曲は実に表情に富んでいて
躍動感と力強さ、そしてハーモニーの厚みも充分で
聴き堪えのある曲に仕上がっています

第1楽章はアレグロ、
第2楽章はアンダンテ
第3楽章はヴィーヴォ
で書かれている




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