November 29, 2009

マリア・ヒタにも楽曲を提供している若手サンビスタ、エドゥ・クリエゲルのセカンド・アルバム。
日頃、ジャズ系やボサノヴァを聴くことが多い私ですが、たまにはこういうのもいいですね。彼の創りだすメロディは、かなり昔のサンバを掘り出してカバーしているのかと錯覚するような曲調のものから、とてもポップで、日本語の歌詞を付けて、J-POPのアーティストが歌っても良さげな感じのものまで、とてもバラエティに富んでいます。
なんといっても、彼のちょっとハスキーがかった素朴な歌声が魅力的。7弦ギターも達者です。
ジョアン・ドナートがゲスト参加している6曲目の「Sobre as Maos」は、ゼ・パウロ・ベッケルとの共作ですが、ドナートを最初から意識して作ったようなほんわかとしたムード(曲の最後に小さく聴こえる声は、おそらくドナート?)、続く「A Mais Bonita de Copacabana」は、ハーモニカのヒルド・オラが参加し、ギターとのシンプルな編成の愛らしい雰囲気の佳曲。哀愁に満ちた美しいオープニング曲「Correnteza」、思わず踊りだしたくなるような、陽気な「Clareia」、「Serpentina」など、どれもステキで、ハズレのない曲が揃っています。
こちらで、全曲試聴できます。
correnteza

(15:22)

October 20, 2009

2009年もまだ2ヵ月半ありますが、今年最高傑作!!と断言できるアルバムが登場しました。キーボード奏者、ファビオ・トーレスの作品、「Pra Esquecer Das Coisas Uteis」です。
ファビオ・トーレスといえば、2005年(録音は2003年)にベースのパウロ・パウレッリ、ドラムスのエドゥ・ヒベイロと、安井源之新プロデュースのアルバム「Corrente」、昨年には、ドラムスがセルソ・デ・アルメイダに代わって、「Celso de Almeida,Fabio Torres,Paulo Paulelli」をリリースしていますが、彼のソロ名義は今作がはじめて。
全15曲中、9曲(うち1曲はスキャット)がヴォーカル付きで、トリオ編成で全曲インストルメンタルの前2作とはずいぶん違った雰囲気に仕上がっています。
すべて、彼自身のオリジナル作品で、そのうち、2曲がジアナ・ヴィスカルヂとの共作。その2曲は、もちろん、ジアナがヴォーカルをとっています。そのほかのヴォーカル陣は、シコ・ピニェイロのアルバムでおなじみのルシアーナ・アルヴェスと、タチアーナ・パハをはじめ、サンバ系のファビアーナ・コッツァ、ヘナート・ブラスと、魅力的な人たちばかり。

演奏陣も、前2作でトリオを組んだ、パウロ、エドウ、セルソのほか、シコ・ピニェイロ(g)、Zeli(b)、フィロー・マシャードの息子、セルジーニョ(ds)、そして、管楽器に、テコ・カルドーゾ、ヴィニシウス・ドリン、ダニエル・アルカンタラ・・・そうそうたるメンバーが勢ぞろい、ジャズテイストの歯切れのよい演奏で、ファビオを盛りたてます。

普通に考えたら、ヴィニシウス・ドリンのサックスとファビオのエレピに、ルシアーナの色っぽい歌声が魅力的な「Lefitima Defesa」をオープニングに持って行くのが無難だと思うのですが、ファビアーナのヴォーカルによる、渋ーい「Lilya」を1曲目に持っていくところが、ファビオのこのアルバムへの思いが凝縮されているように感じます。全体的にシコ・ピニェイロにも通じる、哀愁を帯びた美しい旋律が印象的で、ファビオの流麗なピアノとヴォーカル陣の丁寧で情感あふれる歌唱で、しっとりと聴かせてくれています。

インストルメンタルの6曲も、佳曲ぞろい。ファビオのピアノソロ「Noturno」や、リズムセクション抜きで演奏される「Inefavel」のような、クラシック調のしっとりとした曲や、ヴィニシウス・ドリンのサックスとシコ・ピニェイロのギターが大活躍の、これぞ、ブラジリアンジャズの真髄といいたくなるような「Livia」(私は、インストの中ではこの曲が一番好き)など、個性的で、すべて同じ人が書いたとは思えないくらいです。なお、「Livia」と「Samba de Almeida」は、前作でも録音されていますが、前のトリオ編成と、今回の管楽器が加わった演奏とでは、ずいぶん違う印象があります。聴き比べるのも面白いでしょう。

こちらで、全曲試聴できますので、ぜひ聴いてみてください。ただし、曲目が一部違っています。(4曲目の曲目は「Sol do Inverno」、6曲目の曲目は「Inefavel」が正しい。)
fabio


(14:59)

September 26, 2009

今回は、秋の夜長に聴きたい、インストルメンタル・アルバムをご紹介しましょう。
ピアニスト、ヒカルド・レオンの「Cinematecla」です。
ポルトガル語がわからなくても(もちろん、私もわかりませんが)、このタイトルを見ると、想像できるんじゃないでしょうか?そうです。映画音楽をカバーしたアルバムです。しかも、ブラジルだけでなく有名な、世界の映画音楽も取り上げているので、ブラジル音楽はあまりご存知でない方でも、聴きやすいと思います。
たとえば、「ニュー・シネマ・パラダイス」の愛のテーマや、ジャズのスタンダードとしても有名な「My Favorite Things」、「華麗なる賭け」のテーマ曲「The windmills of your mind」(邦題は風のささやき)など。
そして、ブラジル国内の曲としては、「Bye Bye Brasil」、「Eu te Amo」、「Luz do Sol」など。
これら、まさに珠玉の名曲といえる曲を、ジャジーなアレンジで、ヒカルドは、ピアノやエレピで、優雅に奏でています。
サックスのニヴァルド・オルネラス、ギターのヒカルド・シルヴェイラ、ホベルト・メネスカル、ピアノのヴァギネル・チゾら、ゲストも強力。
美しい曲に美しい演奏・・・静かな場所で、じっくり聴いてほしい作品です。
こちらのページの曲目のリストのあとにある、[Clique aqui para ouvir]をクリックすると、全曲まるごと聴けてしまいます。
ぜひお楽しみください。
Cinematecla

(16:59)

September 17, 2009

最近、実力のある新人アーティストが次々と登場しているブラジル音楽界。
またまたスゴイ人が現れました。
ディアゴ・ポッサス・・・というシンガーソングライターです。
まず、声がイイ!マイケル・フランクスほどではないけど、ソフトで温かみのある歌声。
そして、親しみやすいメロディ。あえて、わかりやすいようにジャンルでいえば、AOR寄りのMPBという感じかな?
彼の自作では、ボサノヴァ調の「Carioquinha」、レゲエのリズムにブラジルのサウダーヂ感を絡めた「Pedacinho de Vida 」、サンバテイストの「Chumbo Quente」や「Nada que te diz Respeito」、サンバを基調にしながらも、しっかり消化して、完璧なAORナンバーになっている「A Vizinha de frente 」・・・とそれぞれ、完成度の高い楽曲がずらり。
また、カバー曲では、スタンダードナンバー「Moonlight Seranade」やバーデン・パウエルの「O Astronauta」が愛らしいボサノヴァに、カエターノとガルの「ドミンゴ」でおなじみの「Maria Joana」がアダルトな雰囲気に、そしてジルベルト・ジルの「Linha e o Linho」が都会的でクールに・・・と、どの曲もはずれなしです。
そんな彼の魅力をきっちりと引き出しているのが、バックの達者なミュージシャンたち。
私イチオシのギタリスト、シコ・ピニェイロをはじめ、ベースのゼカ・アスンサォン、シザォン・マシャードとチアゴ・アルヴェス、ドラムスのクーカ・ティシェイラなど、ジャズ系のプレイヤーがしっかりと脇を固めています。
彼のMySpaceで、5曲試聴できます。
diogo pocas

(14:38)

September 06, 2009

先日、ニューアルバム「Slow Music」がリリースされたばかりのジョイス・モレーノ。またまた出ました。今度は、ジョアン・ドナートをフィーチャーした「Aquarius」・・・ドナートの初期のレパートリーをタイトルにしています。吉田和雄プロデュースで、日本先行発売というのも、うれしいですね。
ジョイスとドナートといえば、2000年に共演アルバム「Tudo Bonito」を発表、そして、2003年の「Bossa Duets」でも3曲共演しており、非常につながりの深い間柄。今回も息の合った演奏をたっぷり聴かせてくれています。
「Slow Music」で、シックなジョイスにとまどった方も多かったでしょうが、こちらは、従来のジョイスらしい雰囲気でホッとされる方も多いことでしょう。新曲あり、懐かしい「Feminina」と「Tardes Cariocas」の再録あり、ドナートの名曲あり・・・の楽しい内容になっています。
聴きどころは、オープニングにふさわしく陽気な「No Fundo do Mar」、新しい歌詞で歌われるドナート作の「Amazonas」、ジョイスのギターとトゥッチのパーカッションだけをバックに歌われる「E Muito Mais」、ドナートらしいアレンジで生まれ変わった「Feminina」など・・・というか、すべてが聴きどころなんですけどね。
残念なことに試聴サイトを探しましたが、ありませんでした。ジョイスが好きな方は、試聴するまでもなく、即ゲットしてください。
今月末にジョイスとドナートの東京ブルーノートでの公演もありますので、関東地方にお住まいの方は、そちらも要チェックです。
aquarius-s

(14:05)

September 01, 2009

前回ご紹介した、マリアーナ・アイダールつながり・・・ということで、今回は、アルバムにゲスト参加していたマイラ・アンドラーヂを取り上げてみたいと思います。
マイラは、アフリカ大陸の西、大西洋の島国、カーボ・ヴェルデ出身のシンガー。カーボ・ヴェルデは、旧ポルトガル領であったこともあり、ブラジルに近い雰囲気を持った音楽文化があります。マイラも、やはり、ブラジルのサウダーヂ感とアフリカのリズムを融合したようなサウンドで、2年前に発売されたファースト・アルバム「Naveda」では、国内盤も出て、日本でもかなり注目されました。
そして、今年、2枚目の作品「Storia Storia」がリリースされました。前作ほど話題にはなっていませんが、なかなかいい仕上がりになっていますよ。一番の魅力はなんといっても、彼女のかなりハスキーで素朴な歌声。ブラジル音楽に似ていると書きましたが、このどこかしろうとっぽい素朴さが、ブラジルのシンガーにはない、新鮮さを感じさせます。タイトル曲「Storia Storia」や、「Tchapu Na Bandera」、「Konsiensa」、「Palavra」など、涼しげなパーカッションとアコースティックギターの絡みが印象的な曲が多く、よせてはかえす波に揺られているような雰囲気に包まれます。海辺で潮風に吹かれながら聴いてみたくなるアルバムです。
こちらで試聴できます。
彼女のMyspaceでも、試聴できます。
storia storia

(10:34)

August 27, 2009

ムジカ・リジェイラのメンバーで、サンパウロの奇才マリオ・マンガの娘、マリアーナ・アイダールのセカンド・アルバム。
前作よりも、サンバ色を強く打ち出していますが、さすが、マリオの娘というか・・・どこにでもありそうなサンバ・アルバムではなく、かなり変化球で勝負している、捻った作りで、面白いアルバムに仕上がっています。これは、彼女というより、プロデュースした、カシンと、ドゥアーニによるところが大きいのかもしれませんが・・・意外にも、パパがプロデュースしたのではなかったのですね。
捻っているといっても、クセが強すぎないので、サンバファンからMPBファンにまで・・・多くの方に好まれるサウンドになっています。彼女のちょっとハスキーな歌声も、ステキです。
注目したいのは、カーボヴェルデ出身のシンガー、マイラ・アンドラーヂがゲストとして、3曲目の「Beleza」をデュエットしていること。最後の曲「Tudo o Que eu Trago no Bolso」で、ラニー・ゴルヂンが聴かせる、ジャジーなギターも魅力的。
私のおススメは、抑えた歌い方とフェンダーローズの絡みがセクシーな「Palavras nao Falam」とサウダーヂ感漂う「Nada Disso e Pra Voce」
こちらで試聴できます。
Peixes Passaros Pessoas

(15:11)

August 23, 2009

私が一番好きなアーティスト、ジョイス。いえいえ、今年から、本名のジョイス・モレーノで、活動しているのですね。私生活でも、音楽活動でも良き伴侶であるトゥッチ・モレーノと「ずーっといつも一緒よ。」と宣言したような感じですが、今回ご紹介する最新アルバム「Slow Music」でも、二人のプロデュースとなっています。
このアルバム、タイトル通り、本当にスローな曲ばかり収録されています。彼女の代名詞といえるスキャットは封印して(厳密には、「Olhos Negros」でほんの少しだけ聴かせてくれていますが・・・)、伸びやかな声でしみじみと1曲1曲丁寧に歌い上げています。
参加ミュージシャンは、トゥッチ(ds)のほかは、ジョルジ・エルデル(b)と、エリオ・アルヴェス(p)という、今までもたびたび共演しているメンバーですが、今回は管楽器はなし。きわめてシンプルなクアルテット編成、音の数を少なくすることで、一人ひとりが奏でる楽器の音色が非常によくわかり、特にエリオとトゥッチのセンスあふれる演奏にはうっとりしますよ。
彼女の自作曲は今回は4曲にとどめ、シコ・ブアルキの「Samba do Grande Amor」やスエリ・コスタの「Amor,Amor」、ヴィニシウス・デ・モライスの「Medo de Amor」、そして、スタンダードナンバーの「But Beautiful」など、美しい曲をより美しく演奏しています。
とにかくスローなボッサ・バラードばかりで、一番アップテンポなのが「Samba do Grande Amor」という程度です(後述するサイトで試聴してみるとわかります!)から、とても地味な印象を受けるかもしれませんが、この美しすぎる作品は、聴けば聴くほど、ハマること請け合いです。ジョイス=アップテンポなハード・ボッサというイメージを抱いている方も、新しいジョイス・モレーノ・ワールドに浸ってください。今の暑い季節よりも、秋の夜長に聴くと、もっと味わい深くなりそうです。
こちらで試聴できます。
slow music

(15:56)

August 17, 2009

久しぶりに、インストルメンタルものを。
ギタリスト、フェルナンド・ソドレのセカンド・アルバム。
ギタリストといっても、フツーのギターではなく、なんと、14弦ギターを操る凄腕のミュージシャンです。
彼のMySpaceのサイトを見ると10 string guitaristと書いてあるので、もともとは10弦ギターが中心なんでしょうね、このアルバムでも、10弦も弾いています。
このアルバムも、参加ミュージシャンがすごい!!ハーモニカのガブリエル・グロッシ、ベースのチアゴ・エスピリト・サント、ギターのダニエル・サンチアゴ、バンドリンのアミルトン・ヂ・オランダ、ドラムスのマルシオ・バイーア。
毎回、メンバーがすごい、すごいとばかり書いているので、参加ミュージシャンでアルバムを選んでいるのでは?と言われそうですが・・・はい、否めません(笑)
聴かなくても、参加メンバーで、私好みのアルバムかどうか、だいたい想像が付くのですよ。
もちろん、これも、想像を裏切らない作品でした。ただし、ひとつ想像と違っていたことは・・・
1曲、ヤマンドゥ・コスタの曲が録音されているので、このアルバムも、ヤマンドゥの作品と同じように、圧倒的なギターテクを前面に押し出し、主役フェルナンドとバックのミュージシャンという感じだと思っていましたが、そうではなく、メンバーそれぞれが主役の、「バンド」のサウンドで勝負しています。
フェルナンドのスキャットも聴ける、オープニングの「Calangada」や、バイアォンのリズムが心地よい「Baiao Quebrado」、さわやかな曲調の「Bucaina」など、ブラジルの民族音楽をモチーフにしながらも、都会的なセンスの曲を書く作曲家としても素晴らしい魅力の持ち主です。
こちらの左のほうにあるヘッドフォンマークをクリックすると試聴できます。
rio de contrastes

(14:32)

August 12, 2009

最近、インストルメンタルよりもヴォーカルものをよく聴いているかおりんです。だから、今回もヴォーカルもの。しかし、インスト・ファンにもぜひ聴いていただきたいアルバムです。
それは、エリザ・パライゾのデビューアルバム。2008年のリリースのようですが、最近になって日本で入手できるようになっています。
サウンドは、サンバを基調としているものの、かなりジャズ寄りで、センスあふれるアレンジに、ホベルタ・サーをもう少し大人っぽくしたような声が乗っかって・・・想像しただけで、これはいけると思いませんか?
その「ジャズ寄り」の演奏を繰り広げるのが、ファビオ・トーレス、ベンジャミン・タウブキン、チアゴ・コスタ(key)、パウロ・パウレッリ(b)、エドゥ・ヒベイロ(ds)、アルマンド・マルサル、ゲロ(perc)、トニーニョ・フェハグチ(acordeon)等、名うてのミュージシャンたち。こんな豪華なメンバーがサポートしているのですから、「あ〜さすが〜!!」とうならせるフレーズがいたるところに!
収録曲は、彼女と同じミナス出身のクリストフ・シウヴァの曲を4曲のほか、カエターノ・ヴェローゾやパウリーニョ・ダ・ヴィオラの曲も。
私としては、トニーニョ・フェハグチの哀愁漂うアコーディオンが切ない「Teixeira」、ジャジーなボサ・サウンドがクールな、テレーザ・クリスチーナがゲスト参加の「Imitacao」、軽快なピアノとギターが心地よい「Santo Forte」がお気に入り。また、ブラギーニャの「Mane Fogueteiro」ではギンガも参加して、渋い歌声を聴かせてくれています。

彼女の公式サイト(下のほうにプレイヤーがあり)で全曲(しかも高音質!)試聴することができます。また、musicのところをクリックすると、歌詞がご覧になれます。
Da Major Importancia

(22:03)

August 07, 2009

おそらく、このブログで、アカペラのコーラス・グループのアルバムを紹介したことはなかったと思うのですが、決して嫌いなのではありません。アメリカのTake6が好きで、彼らのライヴに行ったこともあります。
ブラジルのグループで私が気に入っているのは、やはり、Take6に近い雰囲気を持った、その名もBR6。グループ名からもわかるとおり、6人組。しかし、Take6と大きく違うところは、女性がメンバーにいるということです。この女性がいるということが、音域の幅を広げ、このグループを一層魅力的なものにしています。今まで、なぜかご紹介していなかったので、遅ればせながら、今回取り上げたいと思います。
2007年の夏にアメリカで、そして翌年にブラジルのビスコイト・フィノからリリースされた、「Here to Stay」。副題にあるように、ガーシュインとジョビンの作品集です。
ガーシュインの代表曲「Rhapsody In Blue」が途中から「Aguas De Marco」になって、鳥肌が立つほどゾクゾクするハーモニーの嵐。ジョビン作では、「Garota De Ipanema」、「Samba Do Aviao」、「Agua de Beber」など、 そしてガーシュインは「Fascinating Rhythm 」、「They All Laughed」、「Love Is Here To Stay」など、有名な曲ばかりで、親しみやすい選曲もとてもグッド!メンバー全員の歌唱力が凄いので、聴いていてもうホレボレしてしまいます。
もともとアメリカの市場をねらって作られたので、ほとんど英語で歌っているし、確かにTake6に似ているのだけれど、やっぱり、ブラジル的。リズム感覚がアメリカのグループとは違うんです。

こちらで全曲少しずつ試聴ができます。
彼らのMySpaceでは、4曲ですが、最初から最後まで聴くことができますし、前のアルバムの曲や発売前の音源もあります。

アルバムの入手は、アメリカ盤のほうがしやすいと思われますが、ボーナストラック「Chovendo Na Roseira」はブラジル盤にしか入っていません。
here to stay

(23:34)

August 03, 2009

最近ブラジル音楽好きの間でちょっと注目されているらしい、バーバラ・メンデスの4枚目の作品。私も乗り遅れないように・・・(笑)

まず、ジャケットを見た第一印象は、コテコテのサンバなのかな・・・と思っていたのですが、イヴァン・リンス、ジャヴァン、そして、アミルトン・ヂ・オランダが参加しているとの情報を得て、これは、聴いてみなくては!ということで(笑)
まず、1曲目の「Joana」。いきなりギンギンのエレキギターが響くロック調で、「ちょっと期待していた音と違う・・・」と正直がっかりしていたら、次の「Ja Sabia」で、「あら、これはいいかも。」いかにもブラジル音楽らしいという曲ではないのですが、シティ・ポップというか、垢抜けたおしゃれなサウンド。その後も、ボサノヴァ(「Ardendo em Cores」、「Maya」)あり、サンバ(「Vem Ra」)あり、しっとりとしたバラード(「Tatuagem」、「E Isso Acontece」、)ありと、悪く言えば、節操がないとも言えるけれど、どんな曲調でも、彼女のハスキー・ヴォイスがピッタリと合って、とても良いのです。いろんな曲があるからこそ、聴いていて飽きさせないとも言えますしね。
そして、驚くのは、その曲の多くが彼女自身の作だということ。ソングライターとしても、なかなかの実力の持ち主といえるでしょう。
彼女の公式サイトのDiscografiaをクリックし、下の写真と同じジャケットをクリックすると、全曲試聴することができます。なお、彼女のサイトを開いたとたん、前述の1曲目のロック調の曲が鳴り響きます(笑)ので、ご注意を。
nada pra depois

(10:03)