2005年10月27日

中世のリコーダー

ばたばたしている間にずいぶんと日にちがたってしまい、久しぶりの更新となってしまいました、、、(^^;;

今学校では研究会にむけての追い込み作業をがんばっています! 必死で活動しておりますので、どうぞ皆様ご来場くださいませ!

今日は中世のリコーダーについて投稿します(^^)

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 中世のリコーダーは、木で作られ、時間がかなり経過しています。そのため質的問題、時代的問題から当時の楽器は腐ってしまって残るのが難しいと考えられています。おそらくオランダのドルドレヒトで発見された、14世紀後半のものとみられるリコーダーはかろうじて残ったのだと考えられます。そこに、ルネサンスリコーダーは現存しているのでそれを土台にシンプルに変えていくことによって中世で使われていたと思われるリコーダーを復元することができます。リコーダーは、ルネッサンスリコーダーが型になっていて、バロックリコーダーが完成型と一般には考えられてしまいがちですが、それは誤りで一つ一つが完成型であり、劣っているものはありません。時代ごとに完成した楽器で、その時代の音楽を演奏しないといい味がでないそうです。
 次に演奏についてですが、中世における楽曲は楽器の指定がないものばかりで、今日演奏されている曲のほぼ90%以上が歌の楽曲です。歌のメロディーや少ない音楽から想像を膨らませて演奏するそうです。演奏の手助けとして、文献(活字)または、演奏風景の絵をみること、各国に古くから残っている民俗楽器を参考にすることが挙げられます。また民俗音楽の中には中世の音楽の要素が残っているため、実際に現地まで行って演奏を見ることも創作活動に大きな影響を与えます。実際の演奏については、単純なパッセージを複雑に変化させたり、平行4度でハモらせたりします。時代ごとにわずかながら演奏の仕方がわかってきているようです。中世の音楽において重要視されるのが即興性です。それは楽譜に書かれる音楽ではないからです。その他、音楽が効果的に奏でられるように楽器を選びます。中世は楽器を音が大きい、音が小さい、高い音、低い音と4つに分けていたので、その分類から楽器の組み合わせを考えるのです。楽器の音域の問題からも演奏法を見出すのです。曲の構造が浮きだつように演奏します。あるものを頼りに自分のセンスで手探りで曲を作っていくのです。


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2005年10月14日

実験風景

471af7e3.JPG今日オシロスコープの実験風景の写真を撮りました!
スピーカーとパソコンと機材をつなぎ、マイクで音を拡張して音を採取します。そうすると、波形がパソコンに映し出されます。
その結果の詳細についてはまたすこしずつアップしていきまーす!

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2005年10月12日

音の出る仕組み

 管楽器が発音するには、管の一端で空気にある種の乱れを継続的に与える必要がある。この空気の乱れは管内の空気縦振動を誘発する。この管の一端で空気に振動を起こさせるものがリードである。管楽器の発音の仕組みはこのリードの機構によって、おおきく2つに分けられる。一つは空気ジェットを開口に添って吹き付けるタイプ(エア・リード楽器)であり、もう一つは唇や植物の茎を薄く削ったリードを震わせるタイプ(リード楽器)である。また、リード楽器はさらに大きく3種類に分けることができる。つまり、以下のように分類される。
(1)エア・リード楽器  ・・・・・・・フルート、リコーダー、尺八、パイプオルガン…
(2)リード楽器 .轡鵐哀襯蝓璽鼻ΑΑΕラリネット、サキソホン…
          ▲瀬屮襯蝓璽鼻 ΑΑΕーボエ、ファゴット、雅楽の篳篥…
          リップリード ・・・トランペット、チューバ等の金管楽器
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リコーダーの音色に関する冒頭の部分です(^^)

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2005年10月08日

日時と場所

fb81fb02.jpg考えてみれば当日の日時と場所をちゃんとお知らせしておりませんでした(+_+;
申し訳ありません、、、。

日時:11月15日(火)16:30開演
場所:国立音楽大学講堂小ホール
   多摩モノレール 又は 西武新宿線 徒歩8分
http://www.kunitachi.ac.jp/infomation/access.htm

ご来場をお待ちしております!!

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リコーダー教育3

こうした楽器としてのリコーダーを、屋内的に使用すること、つまり音楽授業への導入も始まる。昭和22年、器楽教育が学習指導要領に記載され、正規にスタートした。当時は、終戦直後の混乱期で物資不足だったため、資材不足や教科書の入手さえ困難だった。そして、昭和23年3月2日、小学校、中学校で使用されるべき楽器の種類の公示が実施された。小学校低学年は、打楽器(太鼓、シンバル、トライアングル、カスタネットなどが中心)でリズム教育を充実することに主眼をおいて、学年が進むに従って次第に旋律楽器を加える(木琴、ハーモニカ、笛など)、という指導内容であった。(リコーダー協会1966年4月器楽教育と笛の合奏について 花村 大)
上記の旋律楽器「笛」の詳細をみてみると、たて笛は小学校第4学年から、横笛は第6学年から、とされていた。しかし、当時の笛は竹製か金属製であったため、破損しやすく、音程も不正確であり、その他音量の少なさ、音域の狭さなどの欠点をもっていたため、実際に器楽の中で取り扱われる例はきわめてまれで、中でも横笛の使用はほとんど見ることがなかった。その後笛の材質が科学的に合成され、驚くほど大きな変革をとげた。安価で大量生産が可能な樹脂製リコーダーやプラスチック製リコーダーの登場により、リコーダーは日本でも音楽教育で大きくとりあげられるようになり、リコーダーの人気は楽器普及率に伴い高っていった。
このように普及していったのは、リコーダーの特性が大きく関係している。それは、
・発音が容易なので早期のうちに完成度の高い音楽体験ができる
・歌唱法と共通しているので、音楽表現語法が学びやすい
・管楽器奏法(民族楽器、邦楽器も含めて)の基礎が短期間に習得できる
・多種多様なアンサンブルの展開が容易にできる
・幅広い年齢層にわたり知的好奇心や美的要求を満たすことができる
・生涯学習楽器としての歴史的性格、演奏法的性格を持つ。
・湖楽器、現代楽器、教育楽器の要素を備えている
という多くの点の集大成だからである。


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2005年10月05日

リコーダー教育2

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1936年の第11回ベルリンオリンピックで、6000人の少年少女たちが集団演技を行い、リコーダーも多くの打楽器などとともにヒトラー・ユーゲントのために音楽を奏でた、というふうに政治的に利用された時代があった。
この祭典を見て感銘をうけ、リコーダーに教育的価値を見いだした、坂本良隆という日本人がいた。この人物は島根大学教授として、作曲・指揮の指導をするようになる人物である。坂本はドイツ留学中に、小学校などでピアノを使わない、リコーダーによる創作指導に感動し、ソプラノ、アルト、テノールの3本のリコーダーを帰国時に持ち帰り日本国内で制作することにしまた。しかし、昭和18年という時代背景においては、彼の努力は、世間に定着せず、はやったのは戦後である。
 日本で戦時中(とくに満州事変のとき)、士気昂揚と称して、たくさんの学校で鼓笛隊が構成され、パレードや閲兵式で活躍した。(竹で作ったシンキョウフルートと称するリコーダーはあったが)、日本でリコーダーが作られたのは、この鼓笛隊の戦後版と強い関連がある。昭和20年の後半ごろ、当時の日本管楽器の設計に当たった岡崎友重氏の話によると、江木利一、小森宗太郎氏などの鼓笛運動が次第に広まり、この中で使う笛の開発が急がれ、たて・横様々な笛が作られた。その中で誰にもすぐ音がだせ、簡単な旋律を吹くこともでき、取り扱いが容易で持ち運びができ、比較的安価なリコーダーの特徴に目がつけられ、わずかな参考品と図面をもとにプラスチックで初めて「たて笛」らしきものが作り上げられた。したがって、運指は六穴だったり、七穴だったりし、バロック式、ジャーマン式運指などは知りようもなく、左手親指オクターブホールすらなく、同じ左手のCはクロス運指でもなかった。発音の原理からいえば、リコーダーは昔、どこの観光土産店でも見られた竹の「たて笛」「鳩笛」「鷲笛」「あんまの笛」から「尺八」まですべて同族で、何もこと新しく初めて日本で作られた「たて笛」というわけではない。しかし、この場合、明らかにリコーダーをモデルにしたのだが、この楽器の歴史、由来、音楽的な用途内容について当時者があまりにもしらなすぎたため、このような不思議な「たて笛」が生まれたのである。
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以上は「鼓笛隊とリコーダー」の一部です!

musicology2005 at 22:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

「リコーダー教育」について内容をご紹介♪

今日は11月15日に発表する内容の一部(「教育」の項の一部)をご紹介します(^o^)/

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安価で大量生産ができるようになったリコーダーは、今では年間の国内ソプラノ笛の生産と消費が約200万本である。そして驚くべきはすでにこの状態が10年以上前から続いており、今もほとんど変化していない。それどころか、多少増勢しているのである。これは、たとえ1人で何本もしようした人があるとしても、小学校でたて笛を吹いた経験のある人数は、2000万人を超える、ということになる。
 そもそも教育楽器とはどのようなものであろうか。文部省の『教育用楽器の手引き』(1963)によると、「学校教育法に定める学校の音楽教育に使用する楽器」と定義されている。
 教育用楽器に求められる条件をまとめると以下のようになる。

1. 演奏が困難ではないこと
2. 演奏して質的な高まりと喜びが感じられる水準を保っていること
3. 教育用に開発された、いわゆる「簡易楽器」であっても、より高度なあるいは本格的な楽器への移行が可能であること
4. その楽器のために書かれた優れたオリジナル作品が数多く存在すること
5. 児童、生徒の身体に適応していること
6. 堅牢なこと
7. ピッチの正確なこと
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これは、「教育楽器としてのリコーダー」のほんの一部なので、これからも少しずつアップしていきたいと思います。

musicology2005 at 20:59|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

2005年10月04日

プログラムの紹介

今現在検討されているプログラムです。

☆前半
はじめに
・リコーダーのはじまり
・中世
・ルネサンス
・バロック(ここではダンスを披露する予定♪)

☆後半
・リコーダーの復興
・現代のリコーダー
・リコーダーを用いた教育
・オシロスコープによる音色比較
まとめ

という感じで計画しています。
それぞれの項目ごとにリコーダーの曲を演奏する予定ですのでお楽しみに(^-^)/


musicology2005 at 17:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

ブログ開設!

国立音楽大学音楽学部音楽学学科3年生、研究発表のためのブログを開設しました(^o^)

私達は11月15日(火)に、講堂小ホールにおいて、学科研究発表会を行います。
研究内容はリコーダーについてです。
リコーダーの誕生から、ダンスとの関係、そして衰退と復興、それからの教育現場での活躍などを楽しく発表していきたいと思います。
実際にダンスや演奏を発表したり、オシロスコープを使っての楽器の「質」についての考察などもとりいれておりますので、ぜひぜひ実に来て下さい!!



musicology2005 at 17:40|PermalinkComments(2)TrackBack(0)