ベースボールマガジン社は、野球に限らずあらゆるスポーツ関連雑誌・書籍を出版している。時に、あまりにも時代を先取りしすぎることもある。

今から30年以上も前からメジャーリーグ(当時は大リーグと呼ばれていたことが多いが)関連の本を出版していた。野茂がアメリカに渡り、イチロー、松井と次々に日本人メジャーリーガーがアメリカで活躍している今の方がよほど売れるのではないかと思われる本がいくつもあった。

当時出していたメジャーリーグ関連の本の中でも「大リーグ不滅の名勝負」(ベン・オーラン、ジョー・ライクラー共著 宮川毅訳)は、現在絶版となっている(と思う)が、メジャーリーグファンが増えた今、復刻すれば結構売れるのではないか。

原書名が「Baseball's Unforgettable Games」であるその本は、ボビー・トムソンのサヨナラホームランをはじめ、ドン・ラーセンの完全試合、ボブ・フェラーの18奪三振など名勝負・名場面が100試合ボックススコア付で載っている。ベースボールマガジン社にとって復刻は、ビジネスチャンスだと思うが。

NFL関連でいえば、ベースボールマガジン社は1970年後半のアメリカン・フットボールブームの時に「アメリカン・フットボールマガジン」(おそらく月刊)を出していた。それが、ブームが去るとともに「休刊」となった。ふつう休刊の告知があれば、廃刊と同じ意味だが、ベースボールマガジン社は1990年代になって復刊してくれた。

当時は、「アメリカン・フットボールマガジン」と月刊(最初は隔月刊)「タッチダウン」を両方(「フレッシュダウン」という雑誌が出ていた時代は3冊)とも購入していたが、両方の雑誌とも内容がなかなか充実していた。

「アメリカン・フットボールマガジン」が休刊となってからは、「タッチダウン」だけとなったが、ここ数年の「TOUCHDOWN PRO」は当時と比べると内容に見劣りがする。もう少し読ませる内容が欲しい。復刊した「アメリカンフットボールマガジン」は発行時期が限られているとはいえ、読み応えがある。

昔の「タッチダウン」誌の中の連載で単行本化を最も期待していたのが、「NFL名勝負物語(といったような名前だったと思う」だった。私の記憶が正しければ、この本は、出版されなかったような気がする。「アイスボウル」、「ハイジゲーム」、「史上最高の試合」もその連載ではじめて知った。単行本を販売しても、メジャーリーグほどの売上は期待できないだろうが、せめて現在の「TOUCHDOWN PRO」の中で復活してもらいたいものだ。この連載が載っているタッチダウン誌はもう私の手許にない。それが残念だ。

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