天耕野人のむすび庵日記

今、明かされる天耕野人の日常、そして有機農業の奥義!!

冬はまだ来ない、小鳥は来る

 10月半ば頃から雨が少なく、気温は高めで秋冬野菜は育ちすぎたり、逆に肥切れを起こしたりとうまくいきません。育ち過ぎたホウレンソウや小松菜は半分以上鶏のご馳走になりました。鶏は大いに喜んでくれています。遅く播いて冬越しを狙ったものがもう収穫期になって予定が狂いました。畑の地力はついてきたので、干ばつには負けていません。今からもう一度遅まきをしてみようかとも思います。
 畑で一人作業をしていると鳥が遊びに来ます。最近はカラスやカササギといった大型の鳥より、セキレイやムクドリといった小型のとりが増えてきました。鳥の世界にどういうことが起きているのでしょうか。何か重大な環境の変化がおきていなければいいですが。
 小鳥の中でもセキレイは歩き方が可愛らしく好きな鳥です。私が畑で作業し始めるとどこからともなく2~3羽やって来ます。どうもいつも同じ鳥のようです。同じセキレイと言っても色が少し違っているようです。かなり人懐っこくて、かなり近くまで来ます。時々声を掛けたりします。驚いてチョコチョコと速足で歩くのが可愛い。ムクドリは集団で来ることが多いです。こちらはわんぱく坊やといった感じ。それほど悪さはしないようなので見守っています。昨日はこの冬初めてジョウビタキを見ました。山から下りてきたのでしょうか。こちらも好奇心旺盛で、エサ取りはそっちのけで私が作業するのを物珍しそうにじっと眺めています。昨日は畑の先輩のセキレイに追われていました。
 冬の畑での作業は孤独に見えるかも知れませんが、意外にそうでもありません。小鳥たちの可愛いしぐさを眺めていると癒されて時のたつのを忘れています。

秋の夜長は読書三昧で

 お久しぶりです。ようやく秋の主な仕事に目途がついて、少し余裕が出来てきました。最後に残った大仕事は大豆の脱粒作業です。先の日曜日には雨が降るという予報だったので、本来は田んぼで脱粒するつもりでしたが、濡らしてはいけないと思い急いで堆肥舎に取り込みました。ところが雨はあまり降らずパラパラ。今日は脱粒機械のエンジンを掛けようとしても掛からない。修理のためまた作業が伸びてしまいました。
 立冬を過ぎてかなり日が短くなりました。昼休みをあまり長く取っていると仕事になりません。その分よるはゆっくりとできますが・・・。読書の夜長、貴重な時間です。読書といえば佐藤弘さんによる山下惣一さんの聞き書き本「振り返れば未来」、著者のご好意により安く提供していただきました。加筆により新聞掲載分の倍になりましたので定価は2200円となりましたが、7掛け位の値段でOKです。ご希望の方はお知らせください。

睡眠時33.1度だった

 私の隠れ家は納屋の2階ですが、日中の気温が夜まで引きずってなかなか下がりません。扇風機をして無理して就寝しますが、苦しくなって目を覚ますと1時間もたっていません。温度計を見ると33.1度でした。これでは日中畑で仕事をしていた方がよほどましです。畑は時々風が吹くからです。
 このつらい夜をやり過ごして5時ごろからハチの散歩です。これは体調維持のために欠かせません。それから本番の農作業となるわけですが、一日で一番暑いと感じるのは9~10時ごろです。熱気がまとわりつく感じです。ここを乗り切ると何とか一日やり通せます。予報ではこちらのほうはしばらく晴天続きとなっているようです。お陰で梅干しを干すのには絶好の天気です。一方で今年は青森、山形といったところが線状降水帯が発生して大変なことになっているようです。被害が最小限であることを祈るばかりです。

今年の夏野菜野出来は?

 今年の夏野菜の出来具合について。ナスは彰伸がやっていますが、リビングマルチの「てまいらず」という麦を畝に播いてやっています。最初はそれに少し勢力をそがれていましたが、最近になって挽回して綺麗な生育をしています。サイドにはミニソルゴーをまいて防風しています。虫もつかず、これからお盆に向かってしり上がりによくなっていくでしょう。これとは別に春まきの人参も担当しています。要領がよくなっていい出来です。ただこれから先は高温で腐れが出やすくなりますので、廃棄する割合が多くなるかもしれません。それはある程度織り込み済みではありますが。
  ジャンボピーマンとミニトマトは光輝の担当ですが、さすがに接ぎ木苗は丈夫で、よく出来ています。タバコガが少し出ていますので、慎重に選別しなければいけません。
  私はキュウリとオクラ、南瓜、パプリカピーマン、ニガウリなど雑多のものを作っています。キュウリはあまりよくありませんが、その他は割合によく出来ています。特に南瓜は美味しいものが出来ました。パプリカは初めてまともに色がついて、売り物になるものが出来ています。これまでは、色がつくころには腐ってしまっていました。
  ということで全体的によく出来ていますが、出来たら出来たで販売も頑張らねばいけません。こちらは主として美智子の担当ですが、店舗の切り盛りもあるので大忙しです。

百姓の夏

 暑い日が続いています。コロナの第7波もまだピークが見えず、これが一層つらい夏にしています。幸いハチとの散歩で体調はいいのですが、もうひとつ気持ちの方が・・・。師匠であった山下惣一さんが亡くなられ、これから誰を頼りに生きていくのかということもあります。
  夏野菜は息子たちが頑張ってくれているので、色々なものがとれています。上々の出来と言えますが、出来たら出来たでどうやって販売するかが問題です。あの手この手で何とか売りさばいているところです。稲の方は今のところよく出来ているようですが、一か所だけジャンボタニシが余り働いてくれない田んぼがあって、草だらけになることを覚悟しなければいけないでしょう。うちのジャンボタニシは控えめな性格で、円形脱毛症になるような悪さをしないのです。数も増えていきません。何が違うのだろうと不思議な気持ちです。
  今現在は大豆の草取りに追われています。土入れする前にとんでもなく草が大きくなってしまったので、気が遠くなりそうな草を炎天下黙々と取り続けたら、やっと目途がついてきました。そればかりやっていたので、他の草が制御不能になりつつあります。毎年のことなのにこれではどうしようもないですね。今年もう少しで古稀となりますが、まだまだ修行がたりませんな~。
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