見る前は「CGとか気になるけど、ストーリーとか寒いんかねぇ?」と思ってました。
見た後は「そんなこと言ってごめんなさい。」でした。
軽めのところでCG。
これがなかなかすばらしい。普通のTVドラマとかでCG使ってるのって、いかにも嘘くさかったりするのですが(スポーツ物とかで、ボールがギューンってなったりするCGってあまりにも嘘くさいのが多い)、これはかなりハイレベルです。違和感全くなし。ハリウッドレベルとまではいきませんが、十分なレベルのCGだと思います。
香取慎吾主演ということで、彼のキャラも手伝ってか、ハットリくんはコミカルな感じです。原作でもズコーとこけてましたが、映画でははしゃいでます。なかなかこれが映画の雰囲気にあってます。
で、肝心のストーリー。
なぜケンイチくんが主(あるじ)なのかっていうのはちょっと微妙な部分もありますが、それは抜きにして、気弱で引っ込み思案でいじめられっこのケンイチくんが、ハットリくんとの出会いで強くなっていく。というところが本作品のキーワードなわけですが、これがいい雰囲気を醸し出しています。無理なく作品をエンディングまで引っ張っていってくれます。
おかげで、最後はちょっとほろり、と。
笑いあり、感動ありのなかなかの良作でした。
しかし、忍術は子供が見ても楽しいと思いますが、ストーリーについては、ちょっと子供には難しい部分も含んでますね。忍者を捨てて生きるという部分の葛藤というところが出てくるわけですが、そのあたりの微妙な部分というのは大人じゃないとわからないかも・・・。