日常の極上

毎日の中に“極上の瞬間”はたくさんある。
のどが笑いたくなるような美味しい瞬間。
かけがえのない元気をもらう誰かとの出会い。
そして何気ない風景の中にも…。
ふとした瞬間から生まれる「極上の日常」。

2011年01月

1月18日 蒼天伝醸造元へ

気仙沼にいく日は、必ず晴れる。この日も珍しく暖かな日でした。

気仙沼への道のりは遠く・・・片道二時間半から三時間。海があり、漁港がみえ、牛の看板があり、また海がある。運転手的には眠たい道のりかもしれないけれど、大きな海を見た我が息子はテンションアップ。

ちなみにこの日は、うちの弟と息子の三人で伏見男山本店さんへいきました♪


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この日はちょうどよく、昨日火入れなどの作業がおわり、明日から大吟醸の仕込みがはじまるという運よく一日あいた日で、ゆっくりと話を聞くことができました。

弟くんの後に見えるのが伏見男山本店さんの蔵です。


蔵ですぐに鎌田杜氏さんに会った、やっぱりきらきらした瞳とやさしそうなお顔をみて、今年もいい顔してる、かっこいいなって嬉しくなりました。


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洗濯され、風になびく、麹室で使う麻布が気持ちよさそうにおひさまの下で揺れています。

こういう洗濯風景を見るのも久々かもしれない。

蔵の中では、お酒をしぼる機械であるヤブタから酒粕をはがす作業をし
てました。今年はなかなか手ごわい米で、大変なんだそうです。米が溶けない、粕が出やすい、なのでしぼった後粕が若干つまりやすいそうです。

酒粕が多い分、しぼられるお酒の量も減りますが・・・蔵元さんとして、価格をあげるわけにもいかない、大変です。



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蔵人の酒母担当の柏さんは、なんでも屋さん。お酒を売る側にたつこともあり、冬は造りを担当する。

ぼそっと一言。

「つい造り手目線になっちゃうんですよね」って。

気仙沼の内陸で、酒米である蔵の華を作っています。今年は大変な年だけれども、柏さんは「よくてもわるくてもお酒にはちゃんとしたいので。なんとかなるさーって思って毎日やってますよ」と。


いろいろ酒談義をしながら、いろいろお酒の買い付けの話し。


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↑これは面白いお酒なんですが、お披露目できるといいけれど・・・できるとしたら交渉して夏かなあ。

この日、蔵の人が毎日飲んでいるお酒。そのお酒の話を聞いてきたんです。

たくさん作るのではなく、小さな仕込みで、贅沢な酒を造りたかったと生まれたお酒。でも自分たちの独断だけで仕込んだ酒なゆえに、どう売ったらいいかと迷っているうちに二年の時間が過ぎていました。

そしてようやくお披露目。久々に開封したら、思った以上にいい酒になっていて、今では蔵人さんが今一番お気に入りの晩酌酒になっているそう。

そのお酒のキーワードは「赤」。

次回のかわら版でお披露目です。


伏見男山本店さん、人柄がまるごと現れたお酒です。


お楽しみに〜


追伸:春以降に出荷する隠し酒も頼んできましたからね♪

1月11日 浦霞さんへ

今日は朝から気仙沼の伏見男山本店さんへ。近々ブログに掲載しますね〜


一月に入り、寒い日が続いています。この日、弟と息子の三人で浦霞さんへいってきました。浦霞さんのしぼりたてがそろそろ出荷ということで、これは杜氏さんの生の声をぜひ聞きたい!ということで、忙しい中時間をとっていただき、蔵へいってきました。

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鈴木杜氏さんとお話をして、あらためて杜氏さんのすごさを感じました。

今年の米は、溶けやすい米と溶けにくい米と極端な年で、とても大変な年だそうです。丸米のときは硬いけど、くだけると水を吸いやすくなる。浸漬もつきっきり、目の前に同じ米を見ていても、ひとつひとつが全然違く、どこに合わせるかその見極めも大変なんだそうです。


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米の原料処理。本当に大事な芯の作業。

鈴木杜氏さんは話してくれました。

今の時期は、酒米の種もみの予約。二年先の種もみの手配を三月までにはやらなくてはいけない。4月苗植え、5月田植え、6・7月草刈り、8月花開花・・・そして稲刈り。

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米を追って酒を造る。

大切なことは、米がいいとか悪いとかじゃなく、その米をどう生かすかということです。と。


いやあ・・・米がいいとか毎年決して同じはないし、米がいいとか悪いとか一生懸命米を作っている人たちがいて・・・それを外野で勝手に評価するのはあらためて外しか見てないことなんだなと。杜氏はどんな米もどう生かすか。それだけを純粋に日々考えているんだなって。

鈴木杜氏さんに「すごいですね」としみじみ言うと、、、

「経験してきたことをそのままやっているだけです」と。学歴も関係ない、毎日の積み重ねと経験だけだと話してくれました。

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浦霞さんで一番古い150年くらいたっている蔵。もろみがずらりと並んでいます。一番古いのに、クモの巣ひとつなく、造りが始まる前には蔵人社員全員で天井裏からすべて拭き掃除を一週間かけてやるそう。補修や白壁も自分たちで塗るのだそうです。

鈴木杜氏は、「蔵は綺麗にすることが当たり前。古いと汚いは別のことですね。古くても大事に使う。自分で勝手に満足するのではなく、人からみて判断してもらってね。仕事する環境は、人が多いほどよくしていかないと」と。


大吟醸や浦霞禅のもろみが並ぶ部屋。もろみの発酵温度も1度違えば、北海道と九州くらいの違いくらいの差がでる。種類ごとの特徴がちゃんとでるようにそれぞれに合った温度でゆっくりストレスを与えず育てていく。

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古い蔵に穴は開けられないから、窓からホースを通したり蔵にはくふうがいろいろ。以前なかった天井の空気の調整をする機械。蔵のなかの木材も生きているから、空気を動かして蔵を維持するそうです。

古いものを維持していくって、それに向き合う人の気持ちひとつで大きくかわっていきます。

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昔、電気がなかった時代。ここに蝋燭をたてて灯りを照らしていたそうです。蝋燭の焦げ跡、江戸時代もここに同じように人が立っていたなんて・・なんだかタイムスリップしたような気分。

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人気のお酒、小さな木桶仕込みの貳百八拾号で使っている木桶。これも手入れが大切で、下駄をはいて桶の中を洗い、柿渋をぬって、夏はちゃんと日干しもするそうです。

木桶仕込みの酒は、きめ細かな濃厚な味わい。スモーキーフレーバーというか芯がある日本酒。

鈴木杜氏が日本酒のことを話してくれました。

「日本酒って人と人をつなぐもの。辛くても甘くても味がちゃんとなければ日本酒じゃない。料理と食べると一番わかりますよね。料理を食べたとき、日本酒としての役割が果たせるような気がします。

ゆるぎない信念と日々の向上心。そして日本酒を愛する心。


浦霞のお酒は、そうやって生まれていくんですね。


今年のしぼりたてもおたのしみに!!


新年

元旦早々から松島にはたくさんのお客様が来てくれました。

息子と一緒に元旦からお仕事してました。

去年は初めてお正月を自宅で過ごしていましたが、こうやって仕事始めに店にいるとあらためて復帰したんだなと実感します。

今回のかわら版で復活することになりました。今まで書いてくれていた弟と順番で書こうかなと話していましたが、久々とても緊張してます。

でもいい感じの緊張感で、初心というか初めてかわら版を書いた10年以上前のことを思い出したり。

来週から蔵めぐりスタートです。

ゆっくりブログも書いていきますので、皆さまどうぞ今年もよろしくお願いいたします。
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