日常の極上

毎日の中に“極上の瞬間”はたくさんある。
のどが笑いたくなるような美味しい瞬間。
かけがえのない元気をもらう誰かとの出会い。
そして何気ない風景の中にも…。
ふとした瞬間から生まれる「極上の日常」。

2012年09月

今年も開催するそうです。

宮城の純米酒BAR。

こちらは錦町公園で。

ちなみに勾当台公園で、宮城の蔵元のロゴ入りTシャツ売るそうです。
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むとう屋も、仙台駅構内で東北総合サービスさん主催のイベントに出店させていただきます。

日時 9/8(土)〜9/9(日)

場所 仙台駅2階

駅限定酒ももっていきまーす。



風情ある石畳の街並み。その街の奥にたたずむ中勇酒造店。夢幻のブランドで人気の蔵元だ。

明治39年に町の中心部で大火があったことで、今の場所に移転したそう。

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蔵の入り口で大きな風情ある池が。

樹齢400年の御用の松や鉄魚(ここのは養殖)という宮城小野田に生息する天然記念物がたくさんいた。

ここにくいついたのは我が息子。。。。蔵にきたばかりだというにすでにびしょぬれ(涙)

まぁ、仕方ない。。。。
昔はホタルやゲンゴロウ、たくさんの生き物もいたこの池。

池には大きな意味があるそうだ。

防火用水と井戸水の水質チェックの意味で。

少しでもこの池の鉄魚たちがおかしな行動をしたらすぐにわかる。


加美郡の水路は、鳴子温泉地層の延長できているので、酒には不向きな鉄・マンガンなどもわりと多く含まれているそうで、その除去でも相当苦労したそうだ。

水は命と中島社長。


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珍しいレンガ積みの和釜。

内側にはセラミックファイバーを張っていて、約60年蔵でがんばっている和釜だと。米をふかすときに使うのだが、毎年メンテナンスは欠かせない。

この和釜でお湯が沸くまで約1時間。
米が蒸しあがるまで約1時間。

蔵の釜屋さんの仕事は誰よりも早起きで、お湯をわかすことからはじまる。

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その和釜は、床下をとおって土管をつみあげた土管えんとつにつながっている。これは昔の石炭やコークスの時代のもの。もともと高さもさほど高くないので環境的にはOKとのことだ。

この風情ある土管えんとつも震災で半分くずれおち、したのほうもまだ爪痕が残っていました。

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ちょうど純米吟醸のにごりのビン詰め。

とにかく手作業だ。

冷蔵管理されたものをつめかえる。にごりが多すぎてもだめ、少なすぎてもだめ。職人技のなせるところ。




中島社長が「神棚・杉玉・塩・お神酒」の共通点は?と」

いずれも殺菌作用があるということらしい。
昔のひとはそういうこともとても大事にしたと。

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石蔵は合掌造りでできているが、内側の仕込み蔵の天井はしっかりと壁をはって、管理されている。
壁の内側にはご神体がまつられているそうだ。

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蔵自体に冷房がきいていて、このなかはとてもすずしかった。

タンクには虫一匹はいらないようにしょうじ紙で完全密閉。
ここから完全熟成にはいるが、タンク貯蔵は一部だけ。9割は瓶貯蔵。

夢幻ではほとんどが特定名称酒。お酒によって温度をかえているそうだ。
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特許ととっている製麹装置。

造りがはじまればフル稼働だ。

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これがさきほどの和釜のところの和釜本体。

大きな大きな和釜。


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これは井戸水の処理プラント。

前の工場長(中島社長のおじ)が自分ですべて造ったそうだ。
機械工学に詳しい人で、一番自分たちが使いやすいろ過装置を造った。
プロにも一目おかれていたらしい。


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この床の下には、玉石が何千個としきつめられている。
このおかげで、震災のときはびくともしなかったそう。。

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ラベルはほとんどが手作業。
女性3人で毎日毎日地道に続けられている。

お酒の顔というべきラベル。

その一枚一枚裏方の地道な仕事があってこそ店頭に並んでいく。

おつかれさまです。

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今年から新杜氏となった上野和彦杜氏。

50際にはとうてい見えないひょうひょうとした素敵な人だ。

中勇にきて16年。

もとは電気職人のプロ。まったく畑違いとおもったが、上野杜氏は「ものつくりだから似てますね。生き物と電気のちがいだけで」と。手作りの瓶かん装置を設計しつくった凄腕ぶり。

酒屋職人と電気職人の顔をもつ杜氏。

今年見事金賞受賞した。


地元にもファンの多い夢幻。

今年のお酒も楽しみです。








大久保咲子さん。

来年73歳。

とにかく勉強熱心で、50を過ぎてから運転免許を取り、酒ケーキを本格的に始める前に、ちゃんと勉強しなきゃと毎日のようにケーキの勉強に松山から仙台に通い続け、ようやく今にいたりました。

とにかく熱心です。

年齢なんてなんにも関係なくて、お肌もつやつや、いつもイキイキしている人です。

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大久保さんの酒ケーキは、いっぱいおいしい秘密があります。


まずはじっくりと1時間くらいかけて焼き上げること。

卵の黄身を使わず、メレンゲだけを使って仕上げるのでしっとりしているのですが、そのメレンゲの固さで焼く温度もかわるそう。

それがぴたっと一致しないとうまくできないそうです。



そして大きな点は、日本酒と隠し味のお醤油。

砂糖をねりこんで煮込んだとろみのあるものに、一ノ蔵さんのお酒をウオッカをいれて煮込んで、隠し味に醤油。

でも焼きあがってすぐでは熱いので、じっくり冷ましてからはけで塗る。

包装まで全部大久保さんが一人でやります。


大久保さんは、米っこパンも作っています。

米粉は、一ノ蔵さんからいただいているもの。

卵も新鮮な地元の卵。

でも米粉だけではうまくかたまらないそう。一ノ蔵さんの米粉は、米粉用にしているわけではないので、粒子の一粒一粒が▽だったり丸だったり□だったりして、形もまちまち。なのでつなぎで少し小麦粉をいれるそうです。酒種酵母でつくった大久保さんのパン。


とにかくおいしいといってもらえることが最大の喜びで、

いい人にめぐりあえて今があるんだといつもうれしそうにいっています。


本当に大久保さんのケーキは日本のケーキ。日本一のケーキです。







いつも主人のご両親がわざわざ山形に赴き、買ってきてくれる「ふうき豆」。

これがおいしくておいしくて変わるものがないくらいおいしいのです。

でもほとんど午前中に売り切れていたりするそうで、普通に購入するのも大変みたいです。


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白露ふうき豆本舗 山田家。

TEL 023(622)6998


実は知る人ぞ知るすごく有名なふうき豆屋さんなのです。


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青えんどう豆とお砂糖だけの無添加な極上ふうき豆。

甘さがなんとも上品で、これを食べながらお茶でも・・・

純米酒でも合うくらい美味。

夏は、あんことふうき豆を添えてアイスクリームもよし、

生クリームに混ぜて、パンにはさむもよし。

でもやっぱりそのまま食べるのが一番美味。



これはわざわざおとずれる価値ありです。




今日から9月。

今月は松島で大きな出来事が。

松島が誇る国宝「瑞巌寺」。

歴史ある杉の参道があります。

瑞巌寺の参道は、当たり前のように通る道で、子供のころから普通にそばにあって、夏休みは陽徳院で座禅を組みに行ったり、大人になってからは取材にいったり。

思い出深い場所です。

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このたび、東日本大震災の津波の塩害によって枯れてきてしまった杉の木をすべて切ることになりました。


瑞巌寺参道の杉の木をすべて切る。

来る平成24年9月10日。

前日が最後の見納めになります。


息子とも大好きな散歩道で、参道から見える海がまた「わび・さび」の
世界で子供のころから大好きでした。

なんだかとても切なくなりました。





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