栗駒に近づくにつれ、雪化粧された山々や景色がすごく見晴らしがよく、高い建物がない気持ちがいい道になっていく。

本当にいいところだ。

久々に訪れた千田酒造さん。

この蔵の社長兼醸造責任者でもある千田社長に会うのも楽しみだった。
(旅が好きな本当面白い方だ)



この日は運よく雪があんまりない日だったが、気のせいか足元から冷えてくる違った寒さを感じました^^;
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以前あった赤い煙突はなくなっていた。

酒米を蒸しあげていた和釜のバーナーをやめてボイラーでやるようになったから煙突がいらなくなったことと、何度となく地震がありずいぶんと老朽化していたのでおもいきってとりはらったそうだ。

蒸気が強くて、理想的な蒸米ができて、新しい蒸気層をいれてよかったと話していました。

↓ちなみに奥に見えるのが、新しい釜です。

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とても歴史を感じる蔵ですが、酒蔵というのは本当に古くてもきれいな場所なんだなとしみじみ。

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手を洗う水も、米を洗う水も、お酒を仕込む水も・・・

すべてご先祖様が残してくれた千田家の敷地内にある井戸水の水です。


千田社長は「地酒たるものそもそもの根源は水」と話してくれました。


米洗いも、水のごとく水を使うんですと。米は糠切れがいいほうがいい

いい水で原料処理をちゃんとすること。

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新しい麹菌を使ったそうです。

名前は書いていいかわからないので書きませんが、香のでる麹菌だそうです。


去年のお米がだいぶ固くて、中心まで種が入っていかなかったりすると、麹米にもっと水分吸わせて調整したり。

今年の品質は例年と同じような麹の力で醪の力にしてやれるお米だそうです。

一麹・二酛・・・とよくいいますが、やっぱりその前に「原料処理」が大事だと。

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この醪が、千田家のおばあちゃんが大好きというくらいのおいしさ。

おっとこんなことは書いていけないけれど、いい甘さがあって、このまま商品化でもよさそうな醪^^;

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寒いので小さなストーブで温めてました。

本当足から冷える寒さです。

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米の浸漬は一回勝負だ。

目で確認して、目で判断する数字は時に確実性がないときがある。
↓今回新しくしたのが釜だけじゃなく、確実に簡単にはかれるようになりました。

天井ももともとそんなに高くないので、この機械をいれたり、補強したりするのはものすごく大変だったそうです。

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搾ったばかりのお酒は、米の香りがほわ〜っと広がって、いい甘み、いい米味があって。

本当栗駒山らしい水の旨さ際立つ美味しさなのです。

千田社長は、やっぱり一番の個性は「水」なんだろうねと。

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千田社長は、経営者でもあり杜氏的役割の醸造責任者でもある。

不思議な魅力のある方で、飄々としているようで深く考えている魅力的な人。


「しょっちゅう悩んでますよ」千田社長は笑顔で言います。

フレッシュなお酒が好きな千田社長は、「好きなお酒が、自分の飲みたいお酒でうれしいよなぁ」ともいいます。

「お酒って酒造りを初めて前に戻せないし、酒造ってて、造ってるときは辛いこともあるけど、やっていて充実感があるよね。50代として、自分が毎日やっていることがちゃんと見えるのが自分の日本酒で、
その最終商品をお客さんが飲んで、良しき悪しき反応をもらえる。
造っててやりがいありますよ。」と。

蔵人にも地元の人を雇用している。そしてちゃんとシフトで休みをいれるようにしているそうだ。

「前は仕事に余裕がなかった。忙しすぎると不都合なこともあったりするからね」と。

日本酒という生き物相手の仕事は決して簡単ではない。


自分でしぼったお酒を飲んだとき、「うまいなぁ」とかみしめていたときの笑顔が素敵でした。




「地酒たるもの、そもそもの根源は水」。忘れられない言葉です。