2009年08月08日

アナ・マリア騒動はとりあえずピリオド

もう一週間ぐらいまえになりますが、猪崎さんがご自身のブログで「アナ・マリアとの試合は無くなりました」と書かれました。

メキシコでの会見でアナ・マリア・トレス選手のプロモーターが、猪崎さんと試合はしない方針であると発表したということのようです。

試合の交渉というのは、相手があることなので、一方の努力だけでうまくいくものではなく、残念だけど仕方が無いかな、という気がします。カードの決裂はボクシングではよくあることですし。

今回、メキシコサイドは「勝ったら勝ったで、対戦相手を選んだと批判される。負けたら、最年長ボクサーに敗れたと批判される。」と、説明していますが、これは、本当の理由ではないと思います。

というのは、アナ・マリア・トレス陣営が猪崎さんの代わりとして挑戦者に選んだのは、猪崎さんに比べてずっとランキングの低いポリーナ・カルドーナ選手で、実際に試合もアナ・マリア選手の楽勝でしたが「対戦相手を選んだと批判」された様子はありません。

ポリーナ・カルドーナ選手の実力でOKならば、猪崎さんなら大OKのはずです。

アナ・マリア選手がもしも敗れるようなことがあれば、相手が誰であっても「敗れた」批判は受けるはずで、「最年長ボクサーに敗れたと批判される」という理由もおかしなものです。

もちろん、アナ・マリア選手は負けるつもりは全然ないでしょうし。

ようするに、会見で示された理由は表向きの理由でしょう。

メキシコは、WBCさんの本部があるところなので、アナ・マリア陣営は本部の顔色を見て、こういう判断をしたのかなあ、というのが正直な感想です。

WBCさん、苦しそうでしたからね。

この件に関して、最初は「猪崎選手の年齢に問題がある」と言い、そのあとで「年齢に関する規定は無い」ことがわかると、「医事委員会で早急に結論を出す」とコメントを出したけど、結局、その結論は未発表。

猪崎さん陣営がメキシコまで行ってWBC前会長さんとWBC会長さんに直談判したら、猪崎さんの試合にあっさり「OK」。

さあ、試合が実現へ、と思ったら、どうして作られたのか理由のハッキリしない「暫定王者」が横からスケジュールに割り込んで来て猪崎さんは後回し。

もう、運営がめちゃくちゃ。管理出来ていないんですね。

アナ・マリア陣営が「一度、状況を整理したい」と思っても無理はありません。そのへんが本当の理由ではないでしょうか。

アナ・マリア陣営と、アナ・マリア選手個人の意志は、必ずしも同じとは思いません。
組織とか、ビジネスとか、いろいろ事情があるのでしょう。
それも、ボクシングではよくあること。

猪崎さんやジムの方々は、すでに割り切って次に進んでいることと思います。
まえにも増して大きな声で「がんばれ」と言いたいです。


muyanqr at 00:30│Comments(0)TrackBack(0)

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