2012年03月

ソルレヴァンテ 母ヒシバイタル 矢野牧場(日高で3歳クラシック7)

ソルレヴァンテ 母ヒシバイタル 矢野牧場


《矢野牧場》

所在 北海道日高郡新ひだか町静内真歌420番地


ここは、大正2年創業の老舗牧場です。

過去にアローキャリーで桜花賞を制しています。近年の活躍馬では、ショウナンマイティ、アンシェンブルー、ミッキーペトラなどがいます。


ケイアイファームの後は矢野牧場を取り上げようと思い準備をしていたのですが、弥生賞の結果を受け、急遽、馬を差し替えます。


実は、矢野牧場は、個人的に御贔屓の牧場で、日高から3歳クラシックをというときに脳裏にあるいくつかの牧場の一つです。


先日、お亡くなりになった〈日高の帝王〉氏も、どこかで「矢野さんがダービー馬を出すのを待ち望んでいる」というようなことを書いていましたが、日高地区ではリーダー的な立場にある牧場です(ラムタラの購入の際のトップが矢野さんでした)。

実務はすでに御子息に移っているようですが、若くてなかなかのイケメンです。

社台やマイネルも世代交代が進んでいますが、年齢的には矢野さんが一番若いのでは(確認したわけではありませんが、おそらく…)


さて、ソルデヴァンテは、前2走を見た限りでは「スピードの足りない逃げ馬」という印象で、いきなりの重賞挑戦は無謀ではないかと感じたのですが、中段で脚を溜め、4コーナーでは、ゴチャついたため追いだしのタイミングがやや遅れましたが、まずまずの追い込みを見せ、首差の4着。残念ながら皐月賞出走権を得ることはできませんでしたが、今後に期待を持つことのできる走りでした。

今後は、青葉賞あたりでダービー出走権を目指すことになるでしょう。

矢野牧場は、昨年、ショウナンマイティで春のクラシック出走を逃しているだけに、この馬で何とかというところ。

馬体はいいですね。弥生賞出走の良血と比べても見劣りしないどころか、こちらの方が…という感じも。

 

 

 

 

 

 

アドマイヤVSニシノ・セイウンVS無用の介(2012年Vol2改)

想定外の事態が起こりました。アドマイヤ陣営のトリップ号の馬主名義が大八木信行氏に変更になりました。こういう場合にどう対処するかは決めていませんでしたが、ここは厳格に対処することにし、対象馬から外すことにします。

しかし、稼ぎ頭をなぜ手放したのか…。謎です。


といったんは考えましたが、名義変更前の獲得賞金はカウントするのが公平と考えなおし、改めて獲得賞金額とランキングを計算しました。


獲得賞金総額
アドマイヤ         89,812,000 [4-4-4-13] (出走馬数9/11
ニシノ・セイウン     51,756,000 [3-6-3-21] (出走馬数8/11
無用の介          46,381,000 [4-5-6-14] (出走馬数8/11


獲得賞金額ランキング

01 アドマイヤブルー (ア) 32,760,000 [2-0-1-0]

02 トリップ     (ア)  28,052,000 [2-0-0-1]大八木信行氏に名義変更
03 ニシノビークイック(ニ) 23,402,000 [1-4-1-3]
04
ニシノカチヅクシ (ニ) 13,454,000 [1-1-0-4]

05 レッドフォルツェ (無) 10,239,000 [1-0-2-0]

06 ビームライフル  (ニ) 10,050,000 [1-0-1-4]

07 キャトルフィーユ (無)  8,892,000 [1-1-0-2]
08
ウインオーラム  (無)  8,050,000 [0-3-1-3]
09
アドマイヤリリーフ(ア)  8,000,000 [1-0-0-6]
10
アドマイヤシャドウ(ア)  7,800,000 [0-3-1-0]
11 ウインフロレゾン (無)  7,000,000 [1-0-1-5]
11
アドマイヤトライ (ア)  7,000,000 [1-0-0-2]
13 ローレルクラウド (無)  6,000,000 [1-0-0-0]
14
ニシノセレーノ   (ニ)  4,850,000 [0-1-1-1]
15
ローレルブレイズ (無)  3,700,000 [0-1-1-0]
16 アドマイヤバラード(ア)  3,500,000 [0-1-1-0]
17
アドマイヤギャラン(ア)  2,700,000 [0-0-1-2]
18 ラグジュリア   (無)  1,800,000 [0-0-1-2]

19 レッドルイーザ  (無)   700,000 [0-0-0-2]
20 ニシノフノス   (ニ)       0 [0-0-0-1]
20
ニシノブンブンマル(ニ)      0 [0-0-0-4]
20
アドマイヤラック (ア)      0 [0-0-0-2]
20
アドマイヤシスター(ア)       0 [0-0-0-1]
20
ニシノアイリス  (ニ)           0 [0-0-0-2]
20
ニシノミラクル  (ニ)      0 [0-0-0-2]


 

アドマイヤVSニシノ・セイウンVS無用の介(2012年Vol2)

アドマイヤVSニシノ・セイウンVS無用の介(2012Vol2


想定外の事態が起こりました。アドマイヤ陣営のトリップ号の馬主名義が大八木信行氏に変更になりました。こういう場合にどう対処するかは決めていませんでしたが、ここは厳格に対処することにし、対象馬から外すことにします。

しかし、稼ぎ頭をなぜ手放したのか…。謎です。


獲得賞金総額
アドマイヤ         61,760,000 [4-4-4-13] (出走馬数8/10
ニシノ・セイウン     51,756,000 [3-6-3-21] (出走馬数8/11
無用の介          46,381,000 [4-5-6-14] (出走馬数8/11


獲得賞金額ランキング

[参考] トリップ       49,356,000 [2-1-0-1]大八木信行氏に名義変更
01 アドマイヤブルー (ア) 32,760,000 [2-0-1-0]
02
ニシノビークイック(ニ) 23,402,000 [1-4-1-3]
03
ニシノカチヅクシ (ニ) 13,454,000 [1-1-0-4]

04 レッドフォルツェ (無) 10,239,000 [1-0-2-0]

05 ビームライフル  (ニ) 10,050,000 [1-0-1-4]

06 キャトルフィーユ (無)  8,892,000 [1-1-0-2]
07
ウインオーラム  (無)  8,050,000 [0-3-1-3]
08
アドマイヤリリーフ(ア)  8,000,000 [1-0-0-6]
09
アドマイヤシャドウ(ア)  7,800,000 [0-3-1-0]
10 ウインフロレゾン (無)  7,000,000 [1-0-1-5]
10
アドマイヤトライ (ア)  7,000,000 [1-0-0-2]
12 ローレルクラウド (無)  6,000,000 [1-0-0-0]
13
ニシノセレーノ   (ニ)  4,850,000 [0-1-1-1]
14
ローレルブレイズ (無)  3,700,000 [0-1-1-0]
15 アドマイヤバラード(ア)  3,500,000 [0-1-1-0]
16
アドマイヤギャラン(ア)  2,700,000 [0-0-1-2]
17 ラグジュリア   (無)  1,800,000 [0-0-1-2]

18 レッドルイーザ  (無)   700,000 [0-0-0-2]
19 ニシノフノス    (ニ)      0 [0-0-0-1]
19
ニシノブンブンマル(ニ)      0
[0-0-0-4]
19
アドマイヤラック (ア)      0 [0-0-0-2]  

19
アドマイヤシスター(ア)       0 [0-0-0-1]
19
ニシノアイリス  (ニ)           0 [0-0-0-2]
19
ニシノミラクル  (ニ)      0
[0-0-0-2]

ハナズゴール 母シャンハイジェル 不二牧場(日高で3歳クラシック6)

ハナズゴール 母シャンハイジェル 不二牧場(日高で3歳クラシック6)


 

所在 北海道浦河郡浦河町字野深111

 

なかなか面白い馬が出てきましたね。展開がハマったという感じもしますが、本番の桜花賞がこういう展開になりそうでもあり...。直線でエピセアロームに並びかけたとき、エピセアロームも抵抗のそぶりを見せますが、あっさり突き放しました。本番と同じ舞台で2馬身1/2差をつけていますから。桜花賞でも怖い一頭ですね。このまま本番まで栗東で過ごすそうですが、小柄な牝馬でもあり、良いことだと思います。

 

さて、生産者の不二牧場ですが、これまで紹介した牧場よりもさらに小さな牧場のようです。ハナズゴールの09世代が6頭(うち中央入厩3頭)、08世代が4頭(中央入厩1頭)、07世代5頭(中央入厩2頭)という規模ですから、サラブレッド生産牧場としては最も小さい規模といえるかもしれません。

 

ビッグレッドファームの種牡馬を付け、コスモが買い上げている例が目立ちます。

 

09世代の産駒の配合は、オレハマッテルゼ2頭、マイネルラヴ2頭、ロージズインメイ1頭、タイキファイアー1頭という布陣。オレハマッテルゼ、タイキファイアーは共にイーストスタッド繋養。

 

これまでの生産馬には、テツノカチドキ(東京大賞典、帝王賞、当時の公営賞金王)、フジノフウウン(ダービー3着)等がいます。生産規模を考えればコンスタントに活躍馬を出しているとは言えますが、ただ、いずれも1900年代。2000年以降、活躍馬は出ていないようです。久しぶりに3歳クラシックを狙える馬が出たというところでしょう。

 

もう一つ、注目したのは、馬主のM.タバート氏。はっきりとは分かりませんが日本在住の外国人馬主のようです。2010年から馬を走らせていますね。

所有馬がなかなか渋くて、ダーレージャパン生産馬が1頭いますが、他は不二牧場、大北牧場、藤本ファーム、協栄組合生産馬。リーズナブルな価格の馬で馬主生活を楽しんでいるともいえますし、相馬に自信がある方なのでしょう。「日高から3歳クラシック」という当コラムにもぴったりの馬主さんです。今後も注目していきましょう。

 

98シャンハイジェル   F-No[5-]    (太字は重賞勝ち馬)

生産地 日本(日高町)

血 統 父オレハマッテルゼ 母シャンハイジェル 母父シャンハイ

累代配合

父 オレハマッテルゼ (サンデーサイレンス系:スプリンター:母父ノーザンテースト)

母父 シャンハイ  (ミスタープロスぺクター系:地方・ダート)

二代母父 マジェスティアル(ノーザンダンサー系:競走&種牡馬成績ともB級か)

三代母父 トムロルフ (リボー系:リボー系の大物、父、母父としても成功)

四代母父 ファーストランディング (ターントゥ系:自身は早熟型、産駒にケンタッキーダービー勝馬)

 

戦 績 71

産 駒 07アッサリネ       父ムタファーウエク 未勝利

    08コスモバロン     牡 父スパイキュール   1勝

    09ハナズゴール     牝 父オレハマッテルゼ  3勝

(重賞 チューリップ賞)

 

【メモ】

オレハマッテルゼの初年度産駒で、最初の活躍馬です。初年度産駒からこういう馬がでてくれば、種牡馬としては、一安心というところでしょう。

オレハマッテルゼはサンデーサイレンス×ジャッジアンジェルーチ×ノーザンテーストという配合。祖母がオークス馬ダイナカールです。

 

累代配合は、サンデーサイレンス系×ミスタープロスぺクター系×ノーザンダンサー系×リボー系×ターントゥ系、と現代主流三派にリボーが加わり、なかなか魅力的です。

 

ハナズゴール自身は、クロスもノーザンダンサー 5×4 9.38%と極端ではないので、遺伝的負荷は少ないでしょう。サンデーサイレンス、ノーザンテースト、トムロルフと超活力馬がこの馬の力の源泉となっていると見ます。

 

おそらく価格は500万円以内。面白い馬ですよ、ハナズゴールは。(馬名の由来は「鼻差でゴール」なのだろうか?)

チェリーメドゥーサ 母キョウワグレイス 中田浩美牧場(日高で3歳クラシック 5)

その5 チェリーメドウサ 母キョウワグレイス 中田浩美牧場


《中田浩美牧場》


所在 北海道日高郡新ひだか町 静内川合2311

 

3歳牝馬戦線の伏兵、チェリーメドゥーサの母、キョウワグレイスを取り上げます。

調べて驚きました。ヒカルイマイの生産牧場ですね。生産者を個人名で登録していると、代替わりがあった場合、関係が分からなくなりがちですが、ヒカルイマイの生産者、中田次作氏は御尊父でしょうか(どうももう一世代過ぎているようです。次作-繁次-浩美というサイアーラインのようです)。

ヒカルイマイは競馬を始めて最初に好きになった馬。ここは応援しなければ。

 

中田浩美牧場も日高の典型的な小牧場ですね。チェーリーメドゥーサの世代は8頭を生産し、内3頭がJRAに入厩しています。

これまでの活躍馬は、ヒカルイマイのほか、ユーワジェームス。中央の重賞勝ち馬はこの2頭のみのよう。

 

00キョウワグレイス  F-No[17-b]

出生地 日本(新冠町:協和牧場)

血 統 父ブライアンズタイム 母エールノコイビト 母父カーリアン

累代配合

父 ブライアンズタイム(ロベルト系:歴代勝利数2位)

母父カーリアン(ニジンスキー系:日本芝の適性高い)

二代母父 ジェナルアセンブリー(ボールドルーラー系:父セクレタリアト)

三代母父 ファットトラック(ボールドルーラー系)

四代母父 サマークラシック(ハイペリオン系)

クロス Hail to Reason3×515.63%  Bold Ruler5×56.25

戦 績 不出走

産 駒

  04 エルハサード    牡 父オース        2勝

  05 シャインモーメント 牡 父キングヘイロー    5勝

  06 チェリーノイビト   父スクワートルスクワート未勝利
  07 チェリーウォーター 牝 父テンパーカントリー  1勝(地方)
  08 チェリーグレイス   父ティンパーカントリー 2勝(地方)
  09 チェリーメドウサ   父シックスセンス    2勝(現役)

  10 産駒なし

  11 産駒なし

  12 父チェリークラウン(予定)

 

【メモ】

「キョウワ」の冠名が付いているように、協和牧場の生産馬。協和牧場が放出したのを買い求めたのでしょう。どちらかといえば、良血の繁殖が揃っているとは言い難い小牧場は、有力牧場の放出馬で繁殖のレベルアップを図ることは必要です。


牝系は古くからのアメリカ血統。四代母父に欧州血統が入った後、スピードタイプのボールドルーラー系が2世代続き、カーリアン、ブライアンズタイムとクラシック血統が続きます。

産駒はこれまでに6頭。04産、05産が協和牧場産。中田牧場に移ってからは、配合相手の

水準も下がっているように感じるが、チェリーメドウサは本馬にとっては初のサンデーサイレンス系。父シックスセンスも南アに移ってしまったので、貴重な血統といえる。

12年産(予定)は父チェリークラウン。馬主の自家種牡馬である。

こうやって見ていくと、櫻井悦朗氏は、馬主を十分にエンジョイしていますね。こういう人好きです。

 

チェリークラウンの血統

父 チーフベアハート

母 シュンラン     母父サンデーサイレンス

 

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