COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2009年 12月号」を読了。

今回、書評サイト
レビュープラスさんに登録させてもらってから
初のレビューということで、この雑誌の魅力を書こうと思います。

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2009年 12月号 [雑誌]

「海外のメディアが書いた日本のニュース」を取り上げるこの雑誌、
今月号は創刊4周年ということで
文字通り「日本の顔」をどどんとトップに掲げ、
「世界を華麗に魅了する 宇宙人的NIPPON」
と銘打った特集をしています。

紹介の切り口を大雑把に分けると、「ヒト」と「哲学」です。
前者は鳩山由紀夫(首相)、村上春樹(小説家)、イチロー(野球選手)、
是枝裕和(映画監督)、宮崎駿(作画家)といった、海外で評価の高い人物。
後者はモノヅクリ、オモイヤリ、美容、コンテンツ、カイゼン、セッキャクなど
日本人特有の気質から生み出される、文化的な概念です。

いかにも日本的な「哲学」に比べると、
「ヒト」の顔ぶれは日本離れした印象を受けますね。
宇宙人と呼ばれる首相、世界的な大小説家、
記録を塗り替えた野球選手に、海外映画祭で有名な映画監督、
描くもの全て大当たりのアニメーター。

彼らを日本人代表にしていいのでしょうか?
いいと思います。
そのルーツはやはり日本だと思います。

彼らが「ふつうの」日本人と少し違うとすれば、
自分たちの良さをアピールする、
そんな意志を持っていることだと思うんですよね。

スタイルを変えてでも生存し、「確実に当てる」名手になったイチローや
文壇に嫌われながら、細やかな文章を書くハルキ・ムラカミ、
繊細な色合いやアングルで日常を映すKORE-EDA。
日本的な個性を「欧米にはない新たな価値観」として発揮できるのが
彼らの強みではないかと思います。

「私たち家族はみんなから『シノワ(中国人)』だと見られていた」
フランスで子供が異文化の壁にぶつかり、
「ジャポン(日本)」をアピールするために
日本食や酒をふるまって努力なさったという
編集長・古賀義章さんのミニコラムには感じるものがありました。

自分もスペインで生活していた頃、「オイ中国人!」
「俺達をインチキで負かした韓国人め!(当時は2006W杯イヤー)」
と呼ばれることは日常茶飯事。
せいぜい好意的でも「日本人らしく腰が低い(主張の足りない)若者」
と呼ばれる程度だったのですが
自分の意見をはっきり主張しつつ、日本をアピールしていたら
彼らが一転、日本に興味を持ち始めて
対等な付き合いをできるようになったことを思い出しました。

いくら金持ちで、メイドインジャパンの質が高くても
欧米から日本は遠いです。いっぱい誤解されています。
僕らがいくら国内で
「誤解すんな!日本は強みが沢山ある!魅力的な国だ!」
と声高に叫んでいても、異国に降り立った瞬間
「えぇと、あの、そのぅ…」
と謙遜なさってたら、誤解されたままです。

金融危機で世界が大きく揺れ動き、
西側諸国の関心が中国やインドに移り、
相対的に日本のアピールする力が薄れつつある中、
日本国外に打って出るためには
まず祖国の強みと魅力を
外から冷静に見ることが必要ではないでしょうか。

・外からどう勘違いされているのか?
・どうやれば誤解を解き、ありのままの姿を主張できるか?
・なおかつ、彼らになくて僕らにある強みをアピールするには?
・さらに、僕らが持ってない彼らの強みをいただくためには?


自分が常々知りたがっている、これらの視点を
海外マスコミが取り上げたNIPPONという形で
面白く読ませてくれるから、毎月手に取るのが楽しいです。
やっぱり若干誤解も入っていますが、
それが世界から見たNIPPONの姿と言えます。

次号はどんなお題を取り上げてくれるのか、楽しみです。