遅くなってしまいましたが、
COURRiER Japon ( クーリエ ジャポン ) 2010年 03月号」を読了。

COURRiER Japon ( クーリエ ジャポン ) 2010年 03月号 [雑誌]



今号は、レビュープラスさんのイベントにより
古賀編集長から最新号を直接いただきました。
ありがとうございます。

今月号は、前半と後半で「貧」と「富」がはっきり分かれる
インパクトの強い構成になっています。
どちらも世界の本当の姿です。


前半は、「貧困大国(アメリカ)の真実」と題して、
全132ページ中30ページでアメリカの貧困を特集しています。
学生ローンで首の回らない大学生、
オバマ政権で軸になるはずだった医療保険、
かつて中流階級だった人々が食料援助を受けている
「フードスタンプ」制度など
豊かなはずのアメリカに満ちている「貧困」が浮き彫りになっています。

中でも衝撃的だったのは、刑務所ビジネス。
アメリカでは刑務所を民間企業が経営しており、
利益のために囚人の権利が軽視される傾向にあるそうです。
一度刑務所に入った貧困層が、刑期中の巧妙な罰金ローンや
入所時の手数料によって借金漬けとなり、
出所しても暮らしていけずに再犯というケースが多いそうな。
鎖につながれて労働に駆り出される囚人の写真は
自由の国どころか、昔の奴隷労働を彷彿とさせます。

さて、後半はうってかわってグルメな世界に入ります。
「ミシュラン覆面調査員とランチを食べてみた」
「ボルドー・トゥールーズ 食べてからのお楽しみ」

前者は、ニューヨーカー誌の記者と
ミシュランの女性調査員が高級レストランで食事をしながら
謎多きミシュランの仕事内容について可能な限り聞き出す記事。
後者は、クーリエ・ジャポン編集部の記者が
フランス南西部へ取材に向かい
がっつりと伝統的フランス料理に舌鼓をうつ記事です。

この記事がもう、美味しそうなんです。
特にフランス南西部の記事は、編集部自ら出陣した記事だけあって
気合の入り方が違います。
友人・TAKAyuki@kwskも「この記事読んで、肉買いに行った」
とTwitterでつぶやいていました。
「フードスタンプのおかげで、週に1回は肉の煮込み料理を食べられる」
と、前半部分でアメリカ人がささやかな喜びを噛み締める一方
クーリエ・ジャポン編集部はどっさり肉の入った濃厚煮込み料理を
フランスでも特に美食で知られる地域で食べているのです。

こう書くと不謹慎な感じもしますが、
アメリカの現状を読んだ後には
清涼剤があってちょうどいいくらいの読後感でした。
しかし、アメリカの後追いで発展してきた日本としては
先達から目を逸らすわけにもいかないでしょう。