2013年08月27日
【映画言いたい放題】20130827『風立ちぬ』
東日本大震災から2年5か月あまり。被災し、映画館も被災しました。映画レポートの自粛を1年と勝手に定めていましたが、本日まで来てしまいました。
この間も実は、映画を観てきました。新作は多くありませんが、主にTVから、たくさん観てきました。
自分がちゃんと自立できるよう、メルマガを再開します。
『風立ちぬ』
観た日:2013/08/27
お薦め度:★★★★★ もう一度観たい度:★★★★★
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
構図の隙のなさ、絵の濃厚さ、多くも少なくもない登場人物の質量に、のめり込むというより賞賛よりは、感心。
演出も、もうアニメも実写も関係ないぞ。宮崎駿は、ここまで達しちゃったんだなぁ。名古屋駅ホームで崩れかかる菜穂子のシーンってどうよ!それに、テクニックはあるが鼻につくことなく、多層感を持って、テーマというか伝えたいことというか、それがワンシーンに詰まっているのが、とにかく凄い。
納得させられたのが、絵の質感と同調した擬音。あんな木製の階段だったら、こんな音かなぁというのを、見事に当てはめている。むしろ、木製階段を作って、誰かに歩かせて、それをアニメに投じた感じだ。飛行機のいろんな音が人間、というアイデアは、気持ち悪いけど。
結核にて病床の菜穂子の元で、二郎がタバコを吸うシーン。禁煙団体がブーコラ喚いているアレだが、もちろんこのシーンをなくしても映画は成立すると思うが、でも二郎はタバコが好きで、菜穂子に中座を発言し、菜穂子は「ここにいて」と手を離さず、何より二人は毎日をお互いに丁寧に生きている、ということを考えると、この表現はアリかなと。ちなみに私は、タバコは大っ嫌いです!!!
この映画はね〜、観たほうが良いよ。5時間たっても腑抜けの自分が、ここにいるからこそ!
この間も実は、映画を観てきました。新作は多くありませんが、主にTVから、たくさん観てきました。
自分がちゃんと自立できるよう、メルマガを再開します。
『風立ちぬ』
観た日:2013/08/27
お薦め度:★★★★★ もう一度観たい度:★★★★★
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
構図の隙のなさ、絵の濃厚さ、多くも少なくもない登場人物の質量に、のめり込むというより賞賛よりは、感心。
演出も、もうアニメも実写も関係ないぞ。宮崎駿は、ここまで達しちゃったんだなぁ。名古屋駅ホームで崩れかかる菜穂子のシーンってどうよ!それに、テクニックはあるが鼻につくことなく、多層感を持って、テーマというか伝えたいことというか、それがワンシーンに詰まっているのが、とにかく凄い。
納得させられたのが、絵の質感と同調した擬音。あんな木製の階段だったら、こんな音かなぁというのを、見事に当てはめている。むしろ、木製階段を作って、誰かに歩かせて、それをアニメに投じた感じだ。飛行機のいろんな音が人間、というアイデアは、気持ち悪いけど。
結核にて病床の菜穂子の元で、二郎がタバコを吸うシーン。禁煙団体がブーコラ喚いているアレだが、もちろんこのシーンをなくしても映画は成立すると思うが、でも二郎はタバコが好きで、菜穂子に中座を発言し、菜穂子は「ここにいて」と手を離さず、何より二人は毎日をお互いに丁寧に生きている、ということを考えると、この表現はアリかなと。ちなみに私は、タバコは大っ嫌いです!!!
この映画はね〜、観たほうが良いよ。5時間たっても腑抜けの自分が、ここにいるからこそ!
Posted by mvland at
15:40
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2011年03月07日
【映画言いたい放題】20110306『借りぐらしのアリエッティ』
『借りぐらしのアリエッティ』
観た日:2010/08/25
お薦め度:★★★★ もう一度観たい度:★★★★☆
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
画像構成は秀逸。さすがはジブリ。ただし、左右の絵が流れていくシーンのCGは、飽きた。2D背景は綺麗。
脚本は、なんだかなぁ。次回作がありそうななさそうな終わり方だわ。悪く言えば卑怯。アリエッティと翔の“淡い恋”なんて、ありえないし。まぁこの辺は、監督の力量という部分も大きいのだろう。
そうそう、本作のお手伝いのハル、気に入らない。感情流入できない。可愛くないババァなんだ。この手の失敗は、宮崎監督以外のジブリ作品に、見受けられる。『ゲド戦記』(2006)の魔法薬をもらいに来る2人組とか。そこんとこ考えると、『崖の上のポニョ』(2008)のデイケアサービスで過ごすババァ達の、なんと優しくて生き生きとしていることか!
それから、キャストが少数で突発的だからなのか、構成が単調だからなのか、人物同士の距離感が遠い感じがする。間延びしている。ん〜なんというか……淡白なのである。スカスカしている。低密度だ。なんて言ったらいいのかな?水で薄めたビールみたい……。
ま、一番の問題点は、アリエッティは“かっぱらい”だということと、洗濯バサミの縮尺が矛盾している、ということだね。
観た日:2010/08/25
お薦め度:★★★★ もう一度観たい度:★★★★☆
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
画像構成は秀逸。さすがはジブリ。ただし、左右の絵が流れていくシーンのCGは、飽きた。2D背景は綺麗。
脚本は、なんだかなぁ。次回作がありそうななさそうな終わり方だわ。悪く言えば卑怯。アリエッティと翔の“淡い恋”なんて、ありえないし。まぁこの辺は、監督の力量という部分も大きいのだろう。
そうそう、本作のお手伝いのハル、気に入らない。感情流入できない。可愛くないババァなんだ。この手の失敗は、宮崎監督以外のジブリ作品に、見受けられる。『ゲド戦記』(2006)の魔法薬をもらいに来る2人組とか。そこんとこ考えると、『崖の上のポニョ』(2008)のデイケアサービスで過ごすババァ達の、なんと優しくて生き生きとしていることか!
それから、キャストが少数で突発的だからなのか、構成が単調だからなのか、人物同士の距離感が遠い感じがする。間延びしている。ん〜なんというか……淡白なのである。スカスカしている。低密度だ。なんて言ったらいいのかな?水で薄めたビールみたい……。
ま、一番の問題点は、アリエッティは“かっぱらい”だということと、洗濯バサミの縮尺が矛盾している、ということだね。
2011年02月28日
【映画言いたい放題】20100223『タワーリング・インフェルノ』( seen on TV )
『タワーリング・インフェルノ』( seen on TV )
観た日:2010/02/22
お薦め度:★★★★☆ もう一度観たい度:★★★★★
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
1974年(日本では1975年上映)の作品だ。
昔むかし、TVで吹替えで観たのが、最初の記憶だ。当時は2週間にわたって放映されていたような。それが単に、長い映画だからなのか、ギャランティが払えないからスポンサーがたくさん必要だったのか、わからないけどね。でも、ワクワクドキドキしながら、食い入るようにTVにかじり付いていた記憶があるよ。
パニック映画の秀作だと、今でも思う。テンポはユッタリしてるし、照明はショボいし、キャストのアクションは陳腐だけど、でも凄い映画だと思う。少なくとも『ポセイドン・アドベンチャー』(1972)よりはずっといい。
ポール・ニューマンも、スティーヴ・マックイーンも、文句なくカッコいいよね!特にマックイーンの、あの青い瞳は、反則でしょ。
今回、3つ、発見した。
ニューマンの恋人、だれだっけ〜?と思いながら観ていて、フェイ・ダナウェイだと思って、でも確信なくてさ、エンドロール見たら、合ってたので、なんか嬉しいぞ。あんなにいい女だったんだな〜って。ワハハ。しかしあいつら、キスが上手いなぁ……。
音楽が、ジョン・ウィリアムズだった。お〜!
ワーナー・ブラザーズと20世紀フォックスが、共同で製作していたんだな。初コラボらしい。金かけられるし、キャストも豪華になるし、こういう連携は大歓迎だね。
女は子供を預けて落下するが、男は我先とゴンドラに群がって落下する。女のほうが、やっぱり強いのか?
観た日:2010/02/22
お薦め度:★★★★☆ もう一度観たい度:★★★★★
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
1974年(日本では1975年上映)の作品だ。
昔むかし、TVで吹替えで観たのが、最初の記憶だ。当時は2週間にわたって放映されていたような。それが単に、長い映画だからなのか、ギャランティが払えないからスポンサーがたくさん必要だったのか、わからないけどね。でも、ワクワクドキドキしながら、食い入るようにTVにかじり付いていた記憶があるよ。
パニック映画の秀作だと、今でも思う。テンポはユッタリしてるし、照明はショボいし、キャストのアクションは陳腐だけど、でも凄い映画だと思う。少なくとも『ポセイドン・アドベンチャー』(1972)よりはずっといい。
ポール・ニューマンも、スティーヴ・マックイーンも、文句なくカッコいいよね!特にマックイーンの、あの青い瞳は、反則でしょ。
今回、3つ、発見した。
ニューマンの恋人、だれだっけ〜?と思いながら観ていて、フェイ・ダナウェイだと思って、でも確信なくてさ、エンドロール見たら、合ってたので、なんか嬉しいぞ。あんなにいい女だったんだな〜って。ワハハ。しかしあいつら、キスが上手いなぁ……。
音楽が、ジョン・ウィリアムズだった。お〜!
ワーナー・ブラザーズと20世紀フォックスが、共同で製作していたんだな。初コラボらしい。金かけられるし、キャストも豪華になるし、こういう連携は大歓迎だね。
女は子供を預けて落下するが、男は我先とゴンドラに群がって落下する。女のほうが、やっぱり強いのか?
2011年02月22日
【言いたい放題】20110222『アウトレイジ』
『アウトレイジ』(R-15)
観た日:2010/07/13
お薦め度:★★ もう一度観たい度:★★
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
北野武は、暴力映画ならいくらでも引き出しがあるので簡単に映画にできる、みたいなことを言っていたと思うのだが、ん〜なんだかなぁ……暴力シーンは陳腐だし、エンディングも既定路線だし……。
正直言うと、肩透かし。
でもまぁ、いくつか見所も、ある。
三浦友和は、悪人っぷりが、なかなかよい。『沈まぬ太陽』(2010)に続いているのかな?
ベンツは、やっぱり暴力団の必須アイテムだな。
椎名桔平が、ベッドシーンを「いつものようにやってくれ」と指導されたのが、困った!と、言っていた。ワハハ、で、あんなヘタクソなのが、いつものよう、なんかい!
凄いのが、続編がある、ということ。役者たちは、死んじゃうヤツも生き残るヤツもみんな、演じていて気持ち良かったんじゃないかな?だってストーリーとしては、キタノブルーにぶら下がるほどのもんじゃないもん。って、あ〜死んだヤツらはもう演じられないので、死にたいヤツらがワンサカ集まってきた、ってことかな?
観た日:2010/07/13
お薦め度:★★ もう一度観たい度:★★
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
北野武は、暴力映画ならいくらでも引き出しがあるので簡単に映画にできる、みたいなことを言っていたと思うのだが、ん〜なんだかなぁ……暴力シーンは陳腐だし、エンディングも既定路線だし……。
正直言うと、肩透かし。
でもまぁ、いくつか見所も、ある。
三浦友和は、悪人っぷりが、なかなかよい。『沈まぬ太陽』(2010)に続いているのかな?
ベンツは、やっぱり暴力団の必須アイテムだな。
椎名桔平が、ベッドシーンを「いつものようにやってくれ」と指導されたのが、困った!と、言っていた。ワハハ、で、あんなヘタクソなのが、いつものよう、なんかい!
凄いのが、続編がある、ということ。役者たちは、死んじゃうヤツも生き残るヤツもみんな、演じていて気持ち良かったんじゃないかな?だってストーリーとしては、キタノブルーにぶら下がるほどのもんじゃないもん。って、あ〜死んだヤツらはもう演じられないので、死にたいヤツらがワンサカ集まってきた、ってことかな?
2011年02月17日
【言いたい放題】20110217『第9地区』
10ヶ月振りの、メルマガ配信でございます。
読者のままでいてくださった皆様のご厚意に感謝いたします。なにしろ、ちょっと忙しくなると、とたんに書かなく(書けなく、とホントは言いたい)なるので……。
それから、今回から、ちょっと書き方を変えました。
これまでは、新作映画に対して、監督以下スタッフと俳優陣、さらにあらすじを書いてきました。これらは、読者の皆様への情報提供と、自分自身が忘れないためだったのですが、このメルマガを始めた10年以上前と、現在では、情報の選択肢も質も桁違いです。ケータイやスマートフォンはますます進化するし、ブログやSNSはもとより、Twitterなんてのも出てきています。なので、それらより、必要な情報は、私よりももっと正確かつ大量に得られるわけです。つまり、上記に関する部分を書く“役目”は、もう終わらせてもいいかな……、ということなのです。
と、偉そうですが……これを書くこと自体が、実は遅筆に直結しているという事実、これが正解(の1つ)なのは、隠せません。
いずれにしても、ちょっとづつ、また書こうと思っています。
『第9地区』
観た日:2010/04/10
お薦め度:★★★★☆ もう一度観たい度:★★★★☆
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
ピーター・ジャクソンは、『キングコング』(2005)の酷い出来で、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の蓄えを全部吐き出してしまったと思っていたのだが、どうして、しぶとい。『第9地区』では、見事なプロデュースっぷりを見せている。
とにかく、予算が安い。まぁ安いといっても3千万ドルなのだが……。でも全米公開1週目で元を取っちゃったので、OKでしょう。
ニール・ブロムカンプ監督は、ヨハネスブルグの混沌さと、地球外生物“エビ”(という陳腐な表現では似合わないほどの、あまりに高度な文明を持ってるけどさ、でも連中の一部だけみたいだけど)と、何だかとっても上手に合わせていると思う。ナイジェリアのギャングとか、キャットフードとか。ただし、あの液体は、宇宙船の燃料でしょ?アレがかかったとしても、主人公のヴィカス(シャールト・コプリー)は、“エビ”化は、しないと思うんだけどねぇ。どうでしょ?私の勘違いか?
いずれにしても、良い出来のSF映画ですわ。でも続編は……ないほうがいいな。この余韻で、完了してほしいなぁ。
読者のままでいてくださった皆様のご厚意に感謝いたします。なにしろ、ちょっと忙しくなると、とたんに書かなく(書けなく、とホントは言いたい)なるので……。
それから、今回から、ちょっと書き方を変えました。
これまでは、新作映画に対して、監督以下スタッフと俳優陣、さらにあらすじを書いてきました。これらは、読者の皆様への情報提供と、自分自身が忘れないためだったのですが、このメルマガを始めた10年以上前と、現在では、情報の選択肢も質も桁違いです。ケータイやスマートフォンはますます進化するし、ブログやSNSはもとより、Twitterなんてのも出てきています。なので、それらより、必要な情報は、私よりももっと正確かつ大量に得られるわけです。つまり、上記に関する部分を書く“役目”は、もう終わらせてもいいかな……、ということなのです。
と、偉そうですが……これを書くこと自体が、実は遅筆に直結しているという事実、これが正解(の1つ)なのは、隠せません。
いずれにしても、ちょっとづつ、また書こうと思っています。
『第9地区』
観た日:2010/04/10
お薦め度:★★★★☆ もう一度観たい度:★★★★☆
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
ピーター・ジャクソンは、『キングコング』(2005)の酷い出来で、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の蓄えを全部吐き出してしまったと思っていたのだが、どうして、しぶとい。『第9地区』では、見事なプロデュースっぷりを見せている。
とにかく、予算が安い。まぁ安いといっても3千万ドルなのだが……。でも全米公開1週目で元を取っちゃったので、OKでしょう。
ニール・ブロムカンプ監督は、ヨハネスブルグの混沌さと、地球外生物“エビ”(という陳腐な表現では似合わないほどの、あまりに高度な文明を持ってるけどさ、でも連中の一部だけみたいだけど)と、何だかとっても上手に合わせていると思う。ナイジェリアのギャングとか、キャットフードとか。ただし、あの液体は、宇宙船の燃料でしょ?アレがかかったとしても、主人公のヴィカス(シャールト・コプリー)は、“エビ”化は、しないと思うんだけどねぇ。どうでしょ?私の勘違いか?
いずれにしても、良い出来のSF映画ですわ。でも続編は……ないほうがいいな。この余韻で、完了してほしいなぁ。
2010年04月11日
『アバター 3D』(吹替)
『アバター 3D』(吹替)
観た日:2010/02/16
お薦め度:★★★★★ もう一度観たい度:★★★★★
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
監督・脚本・編集・製作は『ターミネーター』(1984)『エイリアン2』(1986)『タイタニック』(1997)の、ジェームズ・キャメロン、撮影はマウロ・フィオーレ、特殊効果は『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003)のジョー・リッテリ。キャストは『エイリアン』(1979)『ゴーストバスターズ』(1984)『シャラクシー・クエスト』(1999)のシガニー・ウィーバー、スティーブン・ラング、サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、ジョエル・デヴィッド・ムーア、『ガールファイト』(2000)のミシェル・ロドリゲス。
ストーリーは省略。みんな知ってるからね。
あちゃ〜、2回観ちゃった。2010/03/31に。
衛星パンドラ(これ、αケンタウリが“太陽”なのか?光エネルギーはちゃんと供給されているのか?)は、既に地球人に活用されており、大気構成もナヴィも他の生物も既知だ。地球人の科学力も進歩していて、ナヴィとのハイブリッドも創造できるようになっている。
まぁここまでの設定は我慢できるとして、アバターに精神を流入させるというか、意識がリンクするというかなんつ〜か、これはなぁ……。まだ“惑星の意思エイワ”の介在で、ジェイクがアバターに引っ越す部分のほうが、納得できるね。
そうそう、“エイワ”って、神じゃないんだよね。パンドラそのもの。飛ぶヤツも走るヤツも全員、ナヴィと共に戦い地球人をやっつけろ〜ってね!
意志を持つ惑星って……、あれ?『惑星ソラリス』(1972)だなぁ(正確には“知能を持つ海”か)?
『ポカホンタス』(1995)とか『もののけ姫』(1997)とか『天空の城ラピュタ』(1986)とか『風の谷のナウシカ』(1984)とか、おや?ジブリばっかだな、まぁいいや、もっとたくさん、過去のSF成功例がいっぱい入っている。商業的な成功を確実にするための約束事が、念頭に置かれている脚本作りなわけだ。しかしそんなことは百も承知、観客もバカじゃない。
それでもみんなが観に行くのは……、やっぱり映像と、映画的視覚的世界観だよね。確かに、手前よりも奥行きに、強い立体感があるけど、恥ずかしながら、飛んできた催涙弾を避けちまったよ……。ここいら辺りの開発力というか先見力は、さすがジェームズ・キャメロンだわ。デジタル配給の道筋は、ジョージ・ルーカスが開拓してくれていたから、その部分に関しては、乗っかるだけだったかもしれないけど。
WETAデジタル、大忙しだなぁ……。まぁILMは高そうだしね……。
シガニー・ウィーバー。おいおいホントにもうすぐ還暦かよ〜。アレもCGか?シガニーとジェームズは、『エイリアン2』(1986)での名コンビだから、最後にあんな目に遭わされても、OKなんだな。
ミッシェル・ロドリゲス。最高です!同じく『エイリアン2』にも優秀で勝気な女性傭兵がいたけど、強い女はいいです。
上映中、何度も3Dメガネを外してみた。へ〜こうなっているのか〜と、面白みはないが、妙に感心したわ。
そうそう、別の劇場で2回観たんだ。最初の劇場ではチョロい眼鏡をくれたので、2回目の劇場にそれを持っていった。値切ろうと思って(セコ!)。そしたら、レンタル眼鏡を渡された。そこではなんと、最初にもらった眼鏡では、3Dに観えなかったんだ!なんということ、方式が違うなんて、まったくの想定外。2100円も取りやがって……デジタル製品ってヤツは……。
観た日:2010/02/16
お薦め度:★★★★★ もう一度観たい度:★★★★★
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
監督・脚本・編集・製作は『ターミネーター』(1984)『エイリアン2』(1986)『タイタニック』(1997)の、ジェームズ・キャメロン、撮影はマウロ・フィオーレ、特殊効果は『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003)のジョー・リッテリ。キャストは『エイリアン』(1979)『ゴーストバスターズ』(1984)『シャラクシー・クエスト』(1999)のシガニー・ウィーバー、スティーブン・ラング、サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、ジョエル・デヴィッド・ムーア、『ガールファイト』(2000)のミシェル・ロドリゲス。
ストーリーは省略。みんな知ってるからね。
あちゃ〜、2回観ちゃった。2010/03/31に。
衛星パンドラ(これ、αケンタウリが“太陽”なのか?光エネルギーはちゃんと供給されているのか?)は、既に地球人に活用されており、大気構成もナヴィも他の生物も既知だ。地球人の科学力も進歩していて、ナヴィとのハイブリッドも創造できるようになっている。
まぁここまでの設定は我慢できるとして、アバターに精神を流入させるというか、意識がリンクするというかなんつ〜か、これはなぁ……。まだ“惑星の意思エイワ”の介在で、ジェイクがアバターに引っ越す部分のほうが、納得できるね。
そうそう、“エイワ”って、神じゃないんだよね。パンドラそのもの。飛ぶヤツも走るヤツも全員、ナヴィと共に戦い地球人をやっつけろ〜ってね!
意志を持つ惑星って……、あれ?『惑星ソラリス』(1972)だなぁ(正確には“知能を持つ海”か)?
『ポカホンタス』(1995)とか『もののけ姫』(1997)とか『天空の城ラピュタ』(1986)とか『風の谷のナウシカ』(1984)とか、おや?ジブリばっかだな、まぁいいや、もっとたくさん、過去のSF成功例がいっぱい入っている。商業的な成功を確実にするための約束事が、念頭に置かれている脚本作りなわけだ。しかしそんなことは百も承知、観客もバカじゃない。
それでもみんなが観に行くのは……、やっぱり映像と、映画的視覚的世界観だよね。確かに、手前よりも奥行きに、強い立体感があるけど、恥ずかしながら、飛んできた催涙弾を避けちまったよ……。ここいら辺りの開発力というか先見力は、さすがジェームズ・キャメロンだわ。デジタル配給の道筋は、ジョージ・ルーカスが開拓してくれていたから、その部分に関しては、乗っかるだけだったかもしれないけど。
WETAデジタル、大忙しだなぁ……。まぁILMは高そうだしね……。
シガニー・ウィーバー。おいおいホントにもうすぐ還暦かよ〜。アレもCGか?シガニーとジェームズは、『エイリアン2』(1986)での名コンビだから、最後にあんな目に遭わされても、OKなんだな。
ミッシェル・ロドリゲス。最高です!同じく『エイリアン2』にも優秀で勝気な女性傭兵がいたけど、強い女はいいです。
上映中、何度も3Dメガネを外してみた。へ〜こうなっているのか〜と、面白みはないが、妙に感心したわ。
そうそう、別の劇場で2回観たんだ。最初の劇場ではチョロい眼鏡をくれたので、2回目の劇場にそれを持っていった。値切ろうと思って(セコ!)。そしたら、レンタル眼鏡を渡された。そこではなんと、最初にもらった眼鏡では、3Dに観えなかったんだ!なんということ、方式が違うなんて、まったくの想定外。2100円も取りやがって……デジタル製品ってヤツは……。
2009年11月13日
『THIS IS IT』
『THIS IS IT』
観た日:2009/11/05
お薦め度:★★★★☆ もう一度観たい度:★★★★
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
監督はケニー・オルテガ。主演(というしかないよね)はマイケル・ジャクソン。
自身12年振りとなる、2009年7月のロンドン公演に向け、マイケルはリハーサルを繰り返していた。コーラスもダンサーもミュージシャンも、ミキサーも照明も大道具小道具も、衣装もメイクも、CG撮影スタッフも、みんなが確かに、マイケルを尊敬し、楽しみ、盗み、自らを搾り出そうとしていた。もちろん彼らは知らなかった。マイケルが翌月、死ぬなんて。
しょっぱなから、やられた。ダンサーが、イキイキと切々と、そして舞い上がりながら語るのだ。「マイケル最高、マイケルと同じステージに立てるなら何でもやる」と。泣くんだ。そして笑うんだよ、カメラの前で。これって、本気だと信じる。信じざるを得ない。
そもそも、マイケルって、物心つく頃から、世間から隔離されていた、本物の芸能人でしょ。電車に乗るときに切符の買い方を知らない、みたいな、日本の典型的な芸能人と同じような感じ。
でも、ロリホモ疑惑があっても、赤ん坊を窓から吊るしても、整形で白人化しても、てっぺんが燃え禿げても、いいの。スゲーから。ホントにスゲーんだから!
50歳だぜ、50歳であのキレだよ。もちろん残念ながら1回転しかできないみたいだし、飛べないし、爪先立ちできないみたいだけど、声は変わらなく高音が出てるようだぞ。歌えない疑惑は、拭えたと思うね。
それから、耳の良さ。自分の歌を完全に把握しているようで、バンドのパートの一つ一つにチェックを入れている。メンバーも、アルバムの再現性を追及している。いわゆるライブバージョンではなくて、リリースされた曲を完璧に再現しようとしているし、できている。
完璧主義。まさにキングだわ。舐めたらアカンよ。
こりゃ〜さ…妬まれるわな。いろんな人に。付け込まれるよ、悪党に。たかられるよ、親族に。
しかし……よくもここまで上手にまとめて、フィルムにしたよ。しかもこんなに素早く。最初からこういうものを作ろうとしていなかったとしたら、すごい執念だ。
マイコーのファンじゃなくても、充分に楽しめると思うし、マイナスの偏見は、観ると拭えてしまうかもしれないね。少なくとも彼は、喜劇の対象ではないのだ。
観た日:2009/11/05
お薦め度:★★★★☆ もう一度観たい度:★★★★
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
監督はケニー・オルテガ。主演(というしかないよね)はマイケル・ジャクソン。
自身12年振りとなる、2009年7月のロンドン公演に向け、マイケルはリハーサルを繰り返していた。コーラスもダンサーもミュージシャンも、ミキサーも照明も大道具小道具も、衣装もメイクも、CG撮影スタッフも、みんなが確かに、マイケルを尊敬し、楽しみ、盗み、自らを搾り出そうとしていた。もちろん彼らは知らなかった。マイケルが翌月、死ぬなんて。
しょっぱなから、やられた。ダンサーが、イキイキと切々と、そして舞い上がりながら語るのだ。「マイケル最高、マイケルと同じステージに立てるなら何でもやる」と。泣くんだ。そして笑うんだよ、カメラの前で。これって、本気だと信じる。信じざるを得ない。
そもそも、マイケルって、物心つく頃から、世間から隔離されていた、本物の芸能人でしょ。電車に乗るときに切符の買い方を知らない、みたいな、日本の典型的な芸能人と同じような感じ。
でも、ロリホモ疑惑があっても、赤ん坊を窓から吊るしても、整形で白人化しても、てっぺんが燃え禿げても、いいの。スゲーから。ホントにスゲーんだから!
50歳だぜ、50歳であのキレだよ。もちろん残念ながら1回転しかできないみたいだし、飛べないし、爪先立ちできないみたいだけど、声は変わらなく高音が出てるようだぞ。歌えない疑惑は、拭えたと思うね。
それから、耳の良さ。自分の歌を完全に把握しているようで、バンドのパートの一つ一つにチェックを入れている。メンバーも、アルバムの再現性を追及している。いわゆるライブバージョンではなくて、リリースされた曲を完璧に再現しようとしているし、できている。
完璧主義。まさにキングだわ。舐めたらアカンよ。
こりゃ〜さ…妬まれるわな。いろんな人に。付け込まれるよ、悪党に。たかられるよ、親族に。
しかし……よくもここまで上手にまとめて、フィルムにしたよ。しかもこんなに素早く。最初からこういうものを作ろうとしていなかったとしたら、すごい執念だ。
マイコーのファンじゃなくても、充分に楽しめると思うし、マイナスの偏見は、観ると拭えてしまうかもしれないね。少なくとも彼は、喜劇の対象ではないのだ。
2009年09月05日
『硫黄島からの手紙』( seen on TV )
『硫黄島からの手紙』( seen on TV )
観た日:2008/08/15
お薦め度:★★★★☆ もう一度観たい度:★★★☆
“敗戦の日”に、フジTV系列で観た映画。
『父親たちの星条旗』(2006)と共に、クリント・イーストウッド監督の2部作。上映当時、もっとも観たくてもっとも観られなくて残念だった、映画だった。
実は、この映画の舞台である硫黄島を、約一ヶ月前に、見てきたのだ。普通は、行けない。戦没者か研究者か特筆すべき理由がないと、硫黄島には近づく理由がないのだ。
私は、皆既日食を観るために、硫黄島に隣接できた。というか、ツアー客船のクルーが、経路としてここを選んでくれたので、見ることができたのだ。
南端のほうに丸い擂鉢山があるが、それ以外の場所はほぼ平らだ。あれならたしかに、滑走路が作れる。
中央の浜辺も広い。そこに、赤銅色の塊が、いくつも見えた。双眼鏡で確認すると、どうやら船らしい。アメリカ軍の上陸艇である。放置された上陸艇は、沖縄の砲台や、オアフ島で戦艦アリゾナを見たときと同じく、胸が締めつけられる思いがしたよ。
そんなわけで、思いもかけずこの映画を観たときに、その累々と座礁する上陸艇がシーンで出てきたので、グッときてしまった。
ネットでちょこっと調べればわかると思うが、この映画は、全編日本語(もちろん、アメリカ人の台詞はん英語)で作られた、初めてハリウッド作品だそうだ。こんなシナリオにOKを出したクリント・イーストウッドには、映画バカ的敬意を払いたい。もっとも彼が売れたのは、黒澤&三船をパクッたからに他ならないので、日本側から見れば、まだまだ貸していると言ってもいいのかもしれないけど。
二宮和也と伊原剛志が、カッコいいね。特に二宮は、ちょっとニヒルで照れてて醒めてるのを、表情で見せている(というのは良く言えば、で、実は素なのかも)。
戦争は、馬鹿馬鹿しい。するなら、したがる連中だけでしてもらいたいものだ。しかもどっか遠くで、ね。
観た日:2008/08/15
お薦め度:★★★★☆ もう一度観たい度:★★★☆
“敗戦の日”に、フジTV系列で観た映画。
『父親たちの星条旗』(2006)と共に、クリント・イーストウッド監督の2部作。上映当時、もっとも観たくてもっとも観られなくて残念だった、映画だった。
実は、この映画の舞台である硫黄島を、約一ヶ月前に、見てきたのだ。普通は、行けない。戦没者か研究者か特筆すべき理由がないと、硫黄島には近づく理由がないのだ。
私は、皆既日食を観るために、硫黄島に隣接できた。というか、ツアー客船のクルーが、経路としてここを選んでくれたので、見ることができたのだ。
南端のほうに丸い擂鉢山があるが、それ以外の場所はほぼ平らだ。あれならたしかに、滑走路が作れる。
中央の浜辺も広い。そこに、赤銅色の塊が、いくつも見えた。双眼鏡で確認すると、どうやら船らしい。アメリカ軍の上陸艇である。放置された上陸艇は、沖縄の砲台や、オアフ島で戦艦アリゾナを見たときと同じく、胸が締めつけられる思いがしたよ。
そんなわけで、思いもかけずこの映画を観たときに、その累々と座礁する上陸艇がシーンで出てきたので、グッときてしまった。
ネットでちょこっと調べればわかると思うが、この映画は、全編日本語(もちろん、アメリカ人の台詞はん英語)で作られた、初めてハリウッド作品だそうだ。こんなシナリオにOKを出したクリント・イーストウッドには、映画バカ的敬意を払いたい。もっとも彼が売れたのは、黒澤&三船をパクッたからに他ならないので、日本側から見れば、まだまだ貸していると言ってもいいのかもしれないけど。
二宮和也と伊原剛志が、カッコいいね。特に二宮は、ちょっとニヒルで照れてて醒めてるのを、表情で見せている(というのは良く言えば、で、実は素なのかも)。
戦争は、馬鹿馬鹿しい。するなら、したがる連中だけでしてもらいたいものだ。しかもどっか遠くで、ね。
2009年08月29日
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(吹替)
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(吹替)
観た日:2009/08/05
お薦め度:★★★★ もう一度観たい度:★★★★★
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
原作はJ・K・ローリング、監督はデイビッド・イェーツ、編集はマーク・デイ、撮影はブリュノ・デルボネル.A.F.C.,A.S.C.、美術はスチュアート・クレイグ。キャストはダニエル・ラドクリフ(小野賢章)、ルパート・グリント(常盤祐貴)、エマ・ワトソン(須藤祐実)、マイケル・ガンボン(永井一郎)、アラン・リックマン(土師孝也)、トム・フェルトン(三枝亨祐)、ボニー・ライト(高野朱華)、ヘレナ・ボナム=カーター(高乃麗)、ジム・ブロードベント(森功至)。
復活したヴォルデモートとその手下は、魔法界だけでなくマグル界にも厄災をもたらしていた。しかし魔法界は、なす手を持っていなかった。ハリー(ダニエル)は16歳。名付け親を失った傷が、まだ癒えない。そんなハリーを、ダンブルドア校長(マイケル)はヴォルデモートを倒す手がかりへの旅に連れ出す。スラグホーン(ジム)をホグワーツ校の教諭へと誘うことができた。さらに、ヴォルデモートの過去の記憶を辿ることで、ダンブルドアはハリーに、困難だが逃れられない運命を、ハリーに伝えていくのだった。一方、このような困惑した時勢だからこそなのかもしれないが、魔法界では恋の花が咲き乱れていた。それはホグワーツでも例外ではなかった。ロン(ルパート)は初めて恋人を得たし、ハーマイオニー(エマ)は穏やかではない。ハリーとジニー(ボニー)はお互いへの思慕を抑えられない。そんななか、ダンブルドアとハリーは、ヴォルデモートの最大の秘密である分霊箱の謎を解き、絶海の岸壁に辿り着く。
ハリー・ポッターシリーズの6作目。言わずと知れた、スターウォーズ6部作を超える、世界的超大作である。
正直言って、時系列になっているだけ、さらにハリーの成長記録になっているだけ、もっと言えば稀有なストーリーテリングである分、思い切って言うと、スターウォーズシリーズよりは、凄いよ。ワーナーブラザーズ、よく買ったね原作を!
その原作、知らなくて、映画は全部暗記している人なら、手放しで喜べるだろう。しかしハッキリ言うと、原作は……超えられない。というか、原作の濃厚さを映像化したら、予算はいくらあっても足りないし、キャストは数倍必要だし、なにより尺が全然足りない。
でもね、面白いの。間違いなく面白いんだわ。
ダニエル・ラドクリフは、脱ハリーでもがいていて、舞台では全裸になったり、マッチョに鍛えたりしているのだが、じゃあこの映画ではというと、ん〜強いか弱いかといえば、弱いじゃん。
同じくエマ・ワトソンも、脱ハーマイオニーを狙っているわけだが、でもエマは、綺麗。身体の線が、女になったね。肌も綺麗だし。ダニエルよりは、英国的な役者に育ってるかもね。
文句を付けるとすれば……(これは原作マニアとしての意見なのだけど)、
その1.ホグワーツでは例外なく『姿くらまし』も『姿現し』もできません。じゃなければ、『姿をくらますキャビネット』の説得力がなくなってしまうではないか。
その2.ラックスパートは、ルーナが言うところの、耳に入ってボウッとさせる架空魔法生物だが、もちろん誰も見たことがない。しかしこいつを『透明マント』に隠されたハリーを救出するときのヒントにさせるということは……、こいつが実在するっていう証明ではないか?
その3.え〜ちょっと外れるが、なんでパンフレットにあらすじが、ないの?
さらに番外編。なんで第七章は、前後編の2部構成なんだよ〜!どれだけしゃぶりつくそうって魂胆なんだって〜の!
って、まぁ次回作も、間違いなく映画館で観るんだが。
観た日:2009/08/05
お薦め度:★★★★ もう一度観たい度:★★★★★
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
原作はJ・K・ローリング、監督はデイビッド・イェーツ、編集はマーク・デイ、撮影はブリュノ・デルボネル.A.F.C.,A.S.C.、美術はスチュアート・クレイグ。キャストはダニエル・ラドクリフ(小野賢章)、ルパート・グリント(常盤祐貴)、エマ・ワトソン(須藤祐実)、マイケル・ガンボン(永井一郎)、アラン・リックマン(土師孝也)、トム・フェルトン(三枝亨祐)、ボニー・ライト(高野朱華)、ヘレナ・ボナム=カーター(高乃麗)、ジム・ブロードベント(森功至)。
復活したヴォルデモートとその手下は、魔法界だけでなくマグル界にも厄災をもたらしていた。しかし魔法界は、なす手を持っていなかった。ハリー(ダニエル)は16歳。名付け親を失った傷が、まだ癒えない。そんなハリーを、ダンブルドア校長(マイケル)はヴォルデモートを倒す手がかりへの旅に連れ出す。スラグホーン(ジム)をホグワーツ校の教諭へと誘うことができた。さらに、ヴォルデモートの過去の記憶を辿ることで、ダンブルドアはハリーに、困難だが逃れられない運命を、ハリーに伝えていくのだった。一方、このような困惑した時勢だからこそなのかもしれないが、魔法界では恋の花が咲き乱れていた。それはホグワーツでも例外ではなかった。ロン(ルパート)は初めて恋人を得たし、ハーマイオニー(エマ)は穏やかではない。ハリーとジニー(ボニー)はお互いへの思慕を抑えられない。そんななか、ダンブルドアとハリーは、ヴォルデモートの最大の秘密である分霊箱の謎を解き、絶海の岸壁に辿り着く。
ハリー・ポッターシリーズの6作目。言わずと知れた、スターウォーズ6部作を超える、世界的超大作である。
正直言って、時系列になっているだけ、さらにハリーの成長記録になっているだけ、もっと言えば稀有なストーリーテリングである分、思い切って言うと、スターウォーズシリーズよりは、凄いよ。ワーナーブラザーズ、よく買ったね原作を!
その原作、知らなくて、映画は全部暗記している人なら、手放しで喜べるだろう。しかしハッキリ言うと、原作は……超えられない。というか、原作の濃厚さを映像化したら、予算はいくらあっても足りないし、キャストは数倍必要だし、なにより尺が全然足りない。
でもね、面白いの。間違いなく面白いんだわ。
ダニエル・ラドクリフは、脱ハリーでもがいていて、舞台では全裸になったり、マッチョに鍛えたりしているのだが、じゃあこの映画ではというと、ん〜強いか弱いかといえば、弱いじゃん。
同じくエマ・ワトソンも、脱ハーマイオニーを狙っているわけだが、でもエマは、綺麗。身体の線が、女になったね。肌も綺麗だし。ダニエルよりは、英国的な役者に育ってるかもね。
文句を付けるとすれば……(これは原作マニアとしての意見なのだけど)、
その1.ホグワーツでは例外なく『姿くらまし』も『姿現し』もできません。じゃなければ、『姿をくらますキャビネット』の説得力がなくなってしまうではないか。
その2.ラックスパートは、ルーナが言うところの、耳に入ってボウッとさせる架空魔法生物だが、もちろん誰も見たことがない。しかしこいつを『透明マント』に隠されたハリーを救出するときのヒントにさせるということは……、こいつが実在するっていう証明ではないか?
その3.え〜ちょっと外れるが、なんでパンフレットにあらすじが、ないの?
さらに番外編。なんで第七章は、前後編の2部構成なんだよ〜!どれだけしゃぶりつくそうって魂胆なんだって〜の!
って、まぁ次回作も、間違いなく映画館で観るんだが。
2009年08月22日
『崖の上のポニョ』
『崖の上のポニョ』
観た日:2008/08/20
お薦め度:★★★★★ もう一度観たい度:★★★★★
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
ビックリした!この映画を観たの、もう1年前になるんだなぁ。そりゃそ〜だ、DVDも出てるし(ってか持ってるし)。
そんなわけで、スタッフ・キャストの詳細は抜きで。
監督・原作・脚本は宮崎駿。これだけ書いときますね。
ルノワール、モネ、ミレーのタッチと、ワーグナー、ドビュッシーののテンポ。完璧な絵コンテを描く宮崎と、美術の吉田昇、作画の近藤勝也、そして21世紀日本映画音楽の巨匠といってもいい久石譲、絵と音楽のコラボは、とても素晴らしい。
押し付けがましくなくて、サラッと観ればサラッと、ジックリ観ればコッテリと、観る人に合わせて観せてくれる。
ポニョは、ちょっと唐突なキャラだ。こめられたモノがたくさんありすぎて(これは宮崎駿の、良くも悪くもある特徴だと思う)、グロテスクになってしまった。進化の過程かもしれないが(魚類→鳥類→哺乳類)、なにもヒヨコにしなくても……。
所ジョージのアテレコは、突出していると思う。アドリブと見受けられるところもあるが、彼らしくていい。見た目よりもかなりいい人っぷりなフジモトを、上手に表現してると思う。
デイケアセンター「ひまわりの家」のババァ達が、素晴しい。もっと素晴しいのは、ここが保育園「ひまわり園」と同じ敷地内にあり、木で仕切られていはいるものの出入り自由なところだ。子供は年寄りと暮らすことで、人情と礼儀と現実を知る。年寄りは子供が近いと、生きながらえることができるのだ。
ということで、さて、もう一回観てみようかな?
観た日:2008/08/20
お薦め度:★★★★★ もう一度観たい度:★★★★★
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
ビックリした!この映画を観たの、もう1年前になるんだなぁ。そりゃそ〜だ、DVDも出てるし(ってか持ってるし)。
そんなわけで、スタッフ・キャストの詳細は抜きで。
監督・原作・脚本は宮崎駿。これだけ書いときますね。
ルノワール、モネ、ミレーのタッチと、ワーグナー、ドビュッシーののテンポ。完璧な絵コンテを描く宮崎と、美術の吉田昇、作画の近藤勝也、そして21世紀日本映画音楽の巨匠といってもいい久石譲、絵と音楽のコラボは、とても素晴らしい。
押し付けがましくなくて、サラッと観ればサラッと、ジックリ観ればコッテリと、観る人に合わせて観せてくれる。
ポニョは、ちょっと唐突なキャラだ。こめられたモノがたくさんありすぎて(これは宮崎駿の、良くも悪くもある特徴だと思う)、グロテスクになってしまった。進化の過程かもしれないが(魚類→鳥類→哺乳類)、なにもヒヨコにしなくても……。
所ジョージのアテレコは、突出していると思う。アドリブと見受けられるところもあるが、彼らしくていい。見た目よりもかなりいい人っぷりなフジモトを、上手に表現してると思う。
デイケアセンター「ひまわりの家」のババァ達が、素晴しい。もっと素晴しいのは、ここが保育園「ひまわり園」と同じ敷地内にあり、木で仕切られていはいるものの出入り自由なところだ。子供は年寄りと暮らすことで、人情と礼儀と現実を知る。年寄りは子供が近いと、生きながらえることができるのだ。
ということで、さて、もう一回観てみようかな?