秀逸ミュージックビデオ500選

邦楽洋楽問わず、色んな意味でシビれるPVを一挙紹介します。
最近の記事はフル視聴サイトへの直リンクもあるよ。
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PV151:レット・フォーエバー・ビー/ケミカルブラザーズ(1999年)

いやぁ、これは悪夢だわ…。

最初は一人で踊っていた女性が、みにょにょにょにょーんと増殖して7人になるのだ。まったく同じ顔、同じ服、同じ振り付け、同じ間隔で振舞う7人である(下図)。

LET FOREVER BE1


あなた、映像を見てて、まったく同じ姿形の人間が何人も連なって同じ動きをしていたら、それはどういう事だと思います?合わせ鏡のトリックだと思うでしょう。これは人間の真理というか、誰がどう見てもそう思うに違いない。だって同じ人間が同じ空間に何人も存在し得るわけないんだから。

しかし、このビデオにおいては、そんな常識は覆される。どう見ても合わせ鏡か、万華鏡のトリックにしか見えないこの同一人物と思しき7人の女性。よく見ると、一人一人動きがズレている。動きがズレているという事は、鏡ではない。鏡のトリックと思わせておいて、その実、ほとんど同じ顔をした7人の女優が、ほとんど同じ服を着て、ほとんど同じダンスを踊っているだけなのだ。鏡のトリックもCGのトリックもなし。だけどもトリックがないのがトリックだ。
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PV150:rose/ANNA inspi' NANA [BLACK STONES](2006年)3

アンナインスピナナカッコブッラクストーンズ!もうアニメ見てない人にはなんの事やら意味わかんねぇよ!

説明しよう!アニメ版「NANA」にインスパイアされた土屋アンナが、劇中のバンドBLACK STONEの歌唱シーンのみの声優を務めていて、そこで歌われている曲なのだ。5年後にはこのクレジット、ワケが分からなくなってると思う。

それはともかく、PVがカッコいい。まずはNANAに土屋をキャスティングした事自体が大正解だべや。この人はティーン誌出身のくせに、今やメイクとかが完全に前衛的というか、まゆ毛の位置とかマスカラの濃さ具合が尋常じゃない事になっているモデル界のパンクな存在なのだ。PVでの演奏シーンも本気モードだし、タバコをくゆらせる姿も、「振り」じゃないんじゃねぇの、と思わせるのに十分なフカシっぷり(実際は吸ってないから本当は吸わないのかも)。ラッキーストライク一筋18年って感じ。どんなだ。

土屋アンナ画像
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PV149:ボス・オブ・ミー/ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツ(2001年)3

悪ガキ3兄弟が、ゴミ捨て場からロックバンドのフィギュアを拾ってくる。一番下の弟はそれを家に持ち帰り、並べて遊ぶ。この小汚いフィギュアこそがThey Might Be Giantsの面々だった。彼らは、「拾ってくれてありがとう」とばかりに、弟のために穴のあきまくったダンボールの中で曲を健気に曲を演奏するわけだ。

ところが幸せは続かない。上の兄貴2人が現れてフィギュアを襲撃するのだ。ペンキ弾の出る銃を撃ちつけ、メンバーペンキまみれ!

boss of me


アメリカのクソガキがこれで満足するはずもなく
、メンバーの不幸は続く。リードボーカルのジョン・フランズバーグは腕をもがれ(もがれた腕でギターを弾き続けるのがニクい/上図)、芝刈り機で追い回される。庭でハンバーガーを焼いていたお父さんの鉄板の上にのっけられて、なぜかそのままハンバーガーに挟まれて食べられる。

マルコムinthemiddle
足が…出てるよ。

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PV148:ダニー・カリフォルニア/レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(2006年)

ロックの歴史をコスプレで振り返る!

こんな大それた事をやっちゃったのがレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。まぁレッチリクラスならそのくらいしてもいいなぁという気がする。フーバスタンク辺りがやったら、何調子こいてんだという話になりかねなん。いや好きだけどフーバスタンクは。

歴史に残るロックバンドの数々を代わる代わるにコスプレして演奏していくという内容。エルヴィス・プレスリーから始まって、続いてビートルズ(下図)、ジミ・ヘンドリックスデヴィッド・ボウイセックス・ピストルズT-Rexニルヴァーナ…くらいは分かりやすいんだけど、あと分からないコスプレもちらほら。最後に出てくるバンドが誰なんだか分からなくてじーっと考えてしまったが、コレいつものレッチリ本人だったよ…。

Dani California画像
遠目に見たらほとんどビートルズのビデオ。
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PV147:スカート、ひらり/AKB48(2006年)2

秋元康という人間は、つくづくバカである。これまで様々なアイドルを瞬間風速的に時代の寵児にしてきたこの野郎が、今アキバ発のアイドルグループAKB48をプロデュースして売れてるんだが、この曲のPVを見ればこの人のバカさ加減は一目瞭然だ。

「♪女の子にはスカートひらり〜」というサビ(もちろん秋元作詞)に合わせて、制服をまとったメンバー達が一斉に自らスカートをひらりとまくって中に履いたブルマを見せる(下図)のである。このPVの見所はそれだけだ。バカだろこれ。

そりゃパンチラは嬉しい。ブルマも嬉しい。金出して見たい人も腐る程いる事も明らかだ。だからって!それを売りにするのはあまりにも単純だし、ベタだし、バカだろ!思えば推定少女をプロデュースした時も、「中学生がパンチラ三昧してたら嬉しいでしょ?」という発想で成功したし、下衆なベタ表現はこの人の常套戦略なんだろう。

AKB48画像

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PV146:手を出すな!/GAKU-MC/桜井和寿[Mr.Children](2006年)2

日本×クロアチア戦。引き分けで苦しい展望だけど、終始引き分けだと最後まで手に汗握りながら観戦しちゃうよなー。後半は見ながら疲れちゃいました。テレ朝の中継を見てたんだけど、解説者陣も後半はイッパイイッパイだったようで…というか仕事放棄してたな。「後ろ下がれよ〜!」「サイド空いてるよ!」とか、完全に飲み屋で観戦してる人だよ!主語とか使えよ!

んで、どこの局か忘れたけどW杯テーマソングの「手を出すな!」。この春一番話題の異色コラボ作品なのに、PVは前回のZEEBRA/安室/AI/Mummy-Dの100分の1程度のコラボ感で残念。というか全然絡んでない

GAKU-MC画像
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PV145:Do What U Gotta Do feat. AI, 安室奈美恵 & Mummy-D/ZEEBRA(2006年)4

いやー、豪華。ZEEBRA、AI、安室奈美恵、ライムスターのMummy-D。これだけのメンツが全編に渡って縦横無尽に絡み合っていたら、それだけでカッコよくて当然。

もっともヒップホップ界隈は、コラボレーションが非常に多いから、多くのラッパーが一同に会する事自体は珍しくはない。例えば「CHANGE THE GAME」という曲。歌手クレジットは実に「DJ YUTAKA feat. K DUB SHINE, ZEEBRA, 童子-T, UZI, JA飛龍, OJ&ST, KM-MARKIT」。8組!なげぇ!でもまぁPVにこの8組が総登場したら、確実に胃にもたれて正視できん濃いわ〜。やはり安室奈美恵とAIという華があっての“豪華絢爛”具合でしょう。

中でも特筆すべきは、よく洋画などで出て来る、刑務所で犯罪者がプラカード持って写真撮られる例のアノ場所でのダンスね(下図)。あのシーンは本当、アメリカの犯罪者には悪いがなんかホントにカッコいい。後ろの身長測るための目盛りとかプラカードが完璧にカッコ良さの素材になっちゃってる。アレをそんな目で見てるのは日本人だけなのかな?

ZEEBRA、安室奈美恵、AI、Mummy-D

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