秀逸ミュージックビデオ500選

邦楽洋楽問わず、色んな意味でシビれるPVを一挙紹介します。
最近の記事はフル視聴サイトへの直リンクもあるよ。
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不思議映像系PV

PV170:Here It Goes Again/OK GO(2005年)5

OK GOは、今インターネット界隈を中心に話題になっているシカゴ出身のバンド。なぜネットで話題になったか?それは、06年に発表した「a million ways」という楽曲のPVをYoutubeで大々的に公開、宣伝したからである。

このPVがまた、チノパン履いたいい年した4人のオッサンが自宅の裏庭でラインダンスを踊る様子をワンショットで捉え続けたというバカな内容(下図)であったため、世界中が夢中になったというワケだ。でもよー、そんな事、日本じゃパパイヤ鈴木とオヤジダンサーズが何年も前から同じ事やってんだよ!!実際、パパイヤ鈴木の二番煎じにしか見えなくて、どうにもOK GOのセンスを疑っていたわけですよ、俺は。

OKGO画像


ところが、続く無料公開PV第二弾「Here It Goes Again」を見てその考えは改めるよりほかなくなってしまった。手のひらが返った!本物だよ彼らは!続きを読む

PV168:DISCO先輩(with アルファ)/BENNIE K(2006年)4

期末試験真っ最中のクラス。担任は小林克也!

冒頭で真面目にテストを受けていた生徒達だが、曲が佳境に至ると急に暴れ出してディスコ・フィーバーに突入する。突然の学級崩壊におののいたのは克也である。白目ひんむいて失神しちゃった!そして失神した克也の脳みその中では、BENNIE Kとアルファがジャージ姿で踊り狂い、いつしか克也もアフロにラメラメジャケットを着用し、一晩中ナイトフィーバーしてしまうのであった…。

どんなストーリーだこれ。面白いなぁ。演出もサイケで好きな感じ。注目したいのはBENNIE Kのジャージ(下図)だ。

BENNIE K画像

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PV166:STAR FRUITS SURF RIDER/コーネリアス(1997年)

全部入ってます。不思議映像系のPVを作る時によく使われる要素が全部入ってる。幾何学模様の展開モデルアニメーションフィルム逆回転サブリミナルパカパカフラッシング…。よくここまで詰め込んだもんだよ。

もっとすごいのは、これだけゴッタ煮状態なのに、そのひとつひとつが互いを食い合わないで、まとまりのある仕上がりになっているという点。なんでこんな事が可能なんだろう?それぞれのシーンは質感も量感も色感もなにもかも違う。ツギハギとしか言いようがないのに。

STAR_Fruits1

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PV163:ふがいないや/YUKI(2006年)4

あー、こういうのはイイですよね。無条件で見て楽しい。不思議の国なんですよ。おとぎ話の国っていうか。ちょっと中世ヨーロッパの貴族風な感じの入った、ワケのわからない衣装を着た色んな外人やら動物がぴょんぴょん飛び回る、みたいな。

ランプのカサをかぶったモデル風美女(下図)なんて、なんかこれどっかで見た事あるような気もするくらい、「分かりやすいシュールさ」のお手本ですよねー。「分かりやすい」んなら「シュール」じゃねぇんじゃねぇか、という話もあるが、そのくらい典型的な不思議さというかね。…だから典型的なら不思議じゃねぇってんだよ

ふがいない画像

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PV151:レット・フォーエバー・ビー/ケミカルブラザーズ(1999年)

いやぁ、これは悪夢だわ…。

最初は一人で踊っていた女性が、みにょにょにょにょーんと増殖して7人になるのだ。まったく同じ顔、同じ服、同じ振り付け、同じ間隔で振舞う7人である(下図)。

LET FOREVER BE1


あなた、映像を見てて、まったく同じ姿形の人間が何人も連なって同じ動きをしていたら、それはどういう事だと思います?合わせ鏡のトリックだと思うでしょう。これは人間の真理というか、誰がどう見てもそう思うに違いない。だって同じ人間が同じ空間に何人も存在し得るわけないんだから。

しかし、このビデオにおいては、そんな常識は覆される。どう見ても合わせ鏡か、万華鏡のトリックにしか見えないこの同一人物と思しき7人の女性。よく見ると、一人一人動きがズレている。動きがズレているという事は、鏡ではない。鏡のトリックと思わせておいて、その実、ほとんど同じ顔をした7人の女優が、ほとんど同じ服を着て、ほとんど同じダンスを踊っているだけなのだ。鏡のトリックもCGのトリックもなし。だけどもトリックがないのがトリックだ。
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PV140:BLACK OUT FALL OUT/POLYSICS(2002年)5

食べ物モノのビデオとしては、ダフト・パンクの「Revolution909」もよかったが、これもイイ。とある会社の社員食堂。給仕をやっているおさげ髪の女の子が盛り付けをしながら「Black Out Fall Out」を口ずさんでいると、盛り付けた豆腐やハンバーグがいきなりコーラスを歌ってくれるのだ!

これがもうね〜。キモかわいいとはこういう事を言うんだろう。豆腐たちにちっちゃい口が出来るわけですよ(下図)。非常に控えめな、おちょぼ口ができるわけです。これがボソボソ歌ってくれるんだから、こんなに楽しい事はない。おちょぼ口の豆腐が歌う。おちょぼ口のハンバーグが歌う。オムライスも歌う。プリンも歌う。

豆腐画像

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PV136:レボリューション909/ダフト・パンク(1997年)4

トマトー!!

トマト好きにはたまらないトマトビデオが届きましたよ。ハウス界の巨匠、DAFT PUNKの「Revolution909」は、トマトが芽を出し、実がなり、収穫され工場に運ばれスーパーに並び、ばばぁが買って調理してトマトソースになり、息子の警官の弁当箱に納まるまでを早回しで追ったドキュメンタリーである。どこがドキュメンタリーだ。

こういう、およそミュージックビデオらしからぬ映像を敢えて曲にのせてそのギャップを楽しむ、的な作品は少なくないけど、そのギャップのインパクトを抜きにしても、作中にある「ベルトコンベアー等で運ばれる大量の赤々としたトマト」の映像にはものすごいパワーがあると思う。

トマト画像

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PV124:ウェポン・オブ・チョイス/ファットボーイ・スリム(2000年)5

名作登場。ホテルのロビーで暇を持て余しているダンディな中年男性(クリストファー・ウォーケン)。あまりにも暇なので、「Weapon of Choice」のイントロに合わせてニワトリのように首をピクピク動かしてみる。これが、彼の踊らにゃ損魂に火をつけた!やおら立ち上がった彼は、スーツのネクタイを緩めぬままにリズムに合わせてオッサン特有の一貫性のない即興ダンスを踊り狂うのであった。

fatboy_slim


いやぁ、バカだ。シュールです。踊る動機が全然見当たらないのだ。単純にこの人が急に踊り出したら面白かろうというアイデアから作られたとしか思えない。ダンスの完成度より意外性で魅せる作品。しかしだからといってダンスの完成度が低いかと言えばそんな事はまったくなく、手先の細かいところまでが音と完全にシンクロしており、あたかもこのオッサンの一挙手一投足が音楽を奏でているかのような錯覚すら覚える。間違いなく世界に存在するあらゆるダンスの中でも最上級に緻密に構成された振り付けだ。
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PV117:Moment I Count/Boom Boom Satellites(2005年)5

ドアを開けたら、その先にはまた同じ形のドアがある。それを開けたらまたドアが。どこまで抜けてもドアドアドアドア……。これは…怖い!想像してみただけで怖い。だってドアというものは、本来今いる内界と、外界とをつなぐための境目であるはずなのだ。それなのにメビウスの輪のように、いくらドアを開けても無限に同じ空間がループしていたなら、これは恐怖以外の何者でもない。

子供の時見た「ドラえもん」で、家を迷路にする「ホームメイロ」という道具が出てきて、調子こいたのび太がそれを使って自宅を大迷路にしてしまい、何度ドアを開けても同じ部屋に出ちゃうっていう話(下図)があって、それが僕の中でものすごいトラウマなんですよ。あとドアを開けども開けども目的に辿り着かずに怪しい注文が客人に出される、宮沢賢治の「注文の多い料理店」にも似たような感じの汗をかきましたね。

のび太
テレビ版の方が怖い


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PV91:POINT OF VIEW POINT/コーネリアス(2001年)4

音と映像を同期させる事に執念を燃やし続ける男コーネリアス。この曲を発表した2001年ごろからは、映像と一緒に見てこそ意味がある(逆に言えばCDだけ聞くと面白さ半減?)みたいなノリになってきている。

コーネリアス画像


「POINT OF VIEW POINT」はくるりの「赤い電車」のPVを見て思い出した。あちらは電車の運転席からの景色を早回しにしていたが、こちらは車の運転席から見える高速道路の景色を早回しにしている(図はトンネルの中)。このシーンの構図で言えば全く同じと言っていい。

じゃあくるりはコーネリアスのパクリか?…最近ネット界隈ではパクリを糾弾するのが流行りなみたいですが、構図が同じくらいでパクリってこたぁないでしょうよ、と素朴に思うのだ。続きを読む
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