2012年02月07日
新しい始まりです!
皆さん、こんばんわ!すでにお知らせしたように、Diabetes Cafeのサーバー容量が少なくなってサクサク読めなくなったため、僕のBlogだけこちらに引っ越しました。
↓
http://sugimotomasatake.com/
2012年02月05日
看護理論を超えて一人ひとりの病い体験を理解する
今日は「早稲田大学公開シンポジウム」の報告(3)です。今回は自身1型糖尿病者でありながら、同時に医療人類学者でもある濱さんの発表に対する僕のコメントをご紹介します。濱さんは自身の病体験をとても客観的に自己分析しながら、見事に一般化することに成功されています。ぜひ糖尿病学会で発表していただきたいと感じました。それでは以下に、当日のコメントをそのままご紹介します。
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2012年02月02日
早稲田大学文化人類学会の公開シンポジウムの報告(2)
1月28日の公開シンポジウムに向けて、頭をナラティヴ・モードに切り替える努力をしてきたので、再びサイエンス・モードに戻すのが一苦労です。さて、今日は公開シンポジウムの報告の続きをご紹介します。続きといっても、ごくわずかですが・・・。続きはDiabetes cafeで
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2012年01月29日
早稲田大学文化人類学会・公開シンポジウムの報告(1)
昨日、早稲田大学文化人類学会の公開シンポジウムが開催され、無事終了しました。カーボカウント研究会のメンバー、Diabetes Cafeのゲストの皆さんのお顔を見ることができました。あらかじめ配付したポスターにシンポジウムの開始時刻が14:30-18:00と誤って記載されていたため、遅れた方もいたようで失礼しました。文化人類学学会という慣れないフィールドで「臨床医の立場から医療人類学の魅力について語る」ということはかなり心の負担になっていたようで、シンポジウム終了後にはとにもかくにも“終わった” という安堵感が押し寄せてきました。18:00-20:00まで大学近くのレストランで懇親会が行われましたが、ホッとした思いから、ついビールを飲み過ぎてしまいました。
僕のプレゼン内容を文章にすることは難しいので、全体討論の中で、自分の発表内容をサマライズする場面があったので、そこで述べた内容をご紹介します(人類学の表現は難しい単語が多いので、こうして文章にして読んでいただいた方が理解しやすいと思います。
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2012年01月23日
最近のつぶやき
寒い日が続きますが、その分空気がきれい、星がきれい、鍋が美味しいです。冬をエンジョイしましょう!Diabetes Cafeのサーバーの容量に余裕がなくなり、サクサク動かなくなっていますね。このための対策として、2月になったら、僕のブログだけ独立させる予定です。
そして、そのページに「twitter」を置こうと計画しています。
現在、少しだけ忙しい日々が続いているので、最近のtwitterでのツイートを以下にご紹介します。
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2012年01月16日
さまざまな病体験(最近出会った患者さん)
Twitterをはじめて2日3時間が経ちました。この2日間で随分多くの方々のご挨拶をいただき、正直驚いています。はじめてTwitterというものに参加してみて、140字という制限のお陰で断片的だけれど、言いたいことを凝縮してアウトプットできるような気がしています。物珍しさもあって、この2日間で23ツイートもしちゃいました。【今日のツイートから引用】
医療人類学では病気を2つに分けています。1つは専門家が外部から客観的に分析した医学概念のことで「disease(疾病)」と言います。もう一つは当事者がそれをどのように体験・感じているか、を表したもので「illness(病い)」と言います。この2つにはときに大きな隔たりがあります。
Diseaseは1人一人の患者さんとは独立した概念なので普遍的です。でもillnessは個々の患者さんによって別々な意味を有します。従って、実臨床では個々の患者さんが抱くillnessを大切にすることがとても重要です。最近出会った患者さんの印象的な病体験例を近々ご紹介しますね。
というわけで、印象に残った患者さんの言葉(ナラティブ)をご紹介します。
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2012年01月15日
twitterを始めました!
寒い毎日が続きますが、これから少しずつ昼が長くなるのを楽しみにしながら、冬を楽しみましょう!
今日はお知らせです。
2012年01月14日、18:00頃、twitterのアカウントを取得しました。
昨日から今日にかけて、計16回つぶやきました。
アップした直後になんとちょここさんに見つけてもらいました。
twitterでは気軽な情報、格調は高くないけれど、日常生活にすぐに役立つような情報、日常生活でふっと感じたこと、グルメ、映画、TV番組など、僕の日常生活に関する情報をアップしたいと思います。
正直、長続きするかどうか、ちょっと心配していますが・・・(^_^;)
関心のある方はこちらへアクセスしてください。
↓
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今日はお知らせです。
2012年01月14日、18:00頃、twitterのアカウントを取得しました。
昨日から今日にかけて、計16回つぶやきました。
アップした直後になんとちょここさんに見つけてもらいました。
twitterでは気軽な情報、格調は高くないけれど、日常生活にすぐに役立つような情報、日常生活でふっと感じたこと、グルメ、映画、TV番組など、僕の日常生活に関する情報をアップしたいと思います。
正直、長続きするかどうか、ちょっと心配していますが・・・(^_^;)
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2012年01月05日
患者は、患者である前にひとりの社会的な存在である
新しい年、2012年を迎えました。2012年最初のブログに「患者は、患者である前に、ひとりの社会的な存在です」というタイトルをつけました。
1月28日に開催される早稲田大学文化人類学会の公開シンポジウムに向けて、僕自身が、どのようにナラティヴ・アプローチと出会ったのか?振り返っています。2004年東大で開催されたシンポジウムでのGreenhalgh教授の講演録を読み直し、あらためて深い感銘を覚えました。
■患者は、患者である前に、ひとりの社会的な存在です
病院という空間は「疾病」「症状」を中心に構成されています。しかし、当然のことではありますが、現実は「多元的」に構成されています。僕たちの前に現れる患者は病院の敷地の中では「患者」かも知れません。しかし、病院の敷地から一歩出れば、ひとりの社会的な存在なのです。彼は営業マンであり、父親であり、夫でもあります。営業マンである彼は、会社の営業成績を上げるノルマを課せられています。夫として、父として、家族を養う義務を負っています。そして、ひとりの人間として、ときに疲れた身体と心を癒やすときも必要でしょう。
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2011年12月30日
仕事納めの夜、『クリスマスの約束』を観る
今日、僕もようやく仕事納めを終え、ホッとしているところです。今夜の晩ご飯はロースト・ビーフ、サラダ、フランスパン、それからオーベルジュ・オオイシさんからいただいたフォアグラとオレンジのペースト(これをパンに塗って食べると絶品です!)。
今年も『クリスマスの約束』を見ました(皆さんはご覧になりましたか?)。
とは言っても、リアル・タイムでは見ることができなかったので、録画でさっき観たところです。
今、家内がリプレイを観ているので、その横でこうしてタイプを打っています)
この番組、イイですね!
毎年見ていますが、毎年良いです。
何が良いのだろうか?といえば、
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2011年12月28日
HbA1cの変化を「患者の文脈」で捉える
あと数日で2011年も暮れようとしています。今日は今年1年を簡単に振り返りながら、外来診療で患者の文脈を聴き出すことの大切さについて述べてみたいと思います。
■2011年を振り返る
糖尿病臨床においては昨年同様、今年もインクレチンに明け暮れた1年であったと思います。2011年7月から『ビクトーザ』の長期処方が可能となったことから、「GLP-1アナログ製剤を臨床の場でいかに使いこなすか?」が大きなテーマとなりました。この他、個人的には「日本版カーボカウント研究会」を立ち上げて、討論を始めたことも大きな一歩でした。「DPP-4阻害薬とインスリンの併用療法」、「高用量メトフォルミンの解禁」なども、今年の大切なトピックのひとつと思われます。
■HbA1cの変化を患者の文脈で捉える
さて、2011年の締めくくりとして、表題のようなテーマを掲げてみました。
糖尿病外来の診察室に入ったとき、皆さんはどのような言葉を投げかけられるのでしょうか?僕はその患者さんによって、さまざまなのですが「この6週間はいかがでしたか?」といった言葉をよく投げかけます。
先週の外来での出来事です。ある60代の女性が入室されました。この女性は元々ご自身のことをあまり語られない女性です。他医から診療依頼を受け、もう1年以上のお付き合いです。当初8%以上あったHbA1cも、その後6%台となり、一時期は5.6%まで改善しましたが、その後少しずつ上昇していました。
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2011年12月26日
高松でのクリスマスと直島での懐かしい再会
僕たち家族は12月23日から25日まで「うどん県」高松へ2泊3日の旅行に出かけてきました。一日目はうどん行脚、2日目は直島観光後、高松港へ戻り、オーベルジュ・オオイシさんに宿泊して、クリスマス・ディナーをエンジョイしました。たまたま娘の留学中の友人が卒業帰国後、銀行マンとなって、高松市に赴任していたため、直島観光の案相役を買って出てくれました。8:12の直島行きのフェリーに乗って直島入りしましたが、帰りのフェリーが14:20発だったので、地中博物館をゆっくり鑑賞し、町プロジェクトはごく一部しか見ることができませんでしたが、それでも直島を堪能することができました。しかし、次回来たときには、うどん行脚をしたら、直島に渡り、直島に一泊するのも良いかも知れないと感じました。続きはDiabetes Cafeへ
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2011年12月15日
珈琲ブレイク(12月の雑感)
12月も半分が過ぎ、街にはクリスマス・ムードが高まっていますね。今日は珈琲を飲みながら、雑感を綴ってみたいと思います。
■NHKの朝ドラ「カーネーション」
椎名林檎の素敵な主題歌と可愛らしい人形の踊りで始まるこのドラマを、僕は火曜日と木曜日と土曜日の朝に見ています(都内勤務の朝)。僕はこのドラマを見ながら、どんなに厳しい状況に追い込まれても、めげることなく、運命に立ち向かっていこうとするヒロイン糸の姿と、大震災に被災された人々や苦境に立たされても復興しようとする日本という国とダブらせてしまいます。ドラマの脚本は震災前からあったものでしょうが、ヒロイン糸の生きる姿が日本全体に勇気を与えてくれるような気がします。
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2011年12月08日
早稲田大学文化人類学会・公開シンポジウムのお知らせ
2012年1月28日(土)、早稲田大学文学学術院36号館3階382号教室にて、表題の公開シンポジウムが開催されます。テーマは『医療人類学はいかに”臨床” に貢献できるか?〜糖尿病臨床を事例に〜』です。そのシンポジウムのパネリストのひとりとして登壇することになっているため、先週の土曜日、打ち合わせのため早稲田大学を訪れました。久しぶりに訪れた大学キャンパス、正門近くには「中東問題」「仏教」etc、さまざまなポスターが貼られていて・・、久しぶりに味わう新鮮な感覚でした。そして、打合せの後は早稲田大学近くの居酒屋で人類学談話でおおいに盛り上がりました。さて以下に、早稲田大学の鈴木さん/辻内琢也准教授による公開シンポジウムの紹介文をご紹介します。
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2011年12月02日
DPP-4阻害薬がGLP-1アナログ製剤よりも優れるとき
寒い1日でしたね。今日もインクレチン関連薬の話題です。40才で糖尿病を発症し、48才からインスリンを開始された、BMI28の女性患者さんがいます。
彼女との出会いは2007年です。
これまでずっとコントロール不良でした。彼女はお店を経営していることもあって、食事管理が苦手です。
ランタス14-0-8、アピドラ6-6-6の強化インスリン療法をやっても、これまでずっとコントロール不良であり、BMIも28なので、彼女と相談してGLP-1アナログ製剤に挑戦してみることにしました。グルカゴン負荷試験の結果は空腹時CPRは1.15、ΔCPR2.75で素晴らしいとは言えませんでしたが、コントロールの改善しないインスリン療法から新しい治療法に変えて、心機一転再出発してみるのも良いのではないか?ということになりました。
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2011年11月25日
ACCU-CHEK Connectセミナーのお知らせ
少しずつ秋が深まっていますが、皆さんは秋を満喫していますか?明日、ACCU-CHEK Connect セミナーが開催され、そのレクチャーを担当することになっています。STeP studyで使われた3日間・7point SMBG(Structured SMBG)を用いた血糖パターン解析システムをセミナー参加者に説明します。
11月23日の休日を丸1日使ってまとめました。SMBGがインスリンを使っていない2型糖尿病患者に対して有効かどうかは確定していません。STeP StudyはこのACCU-CHEK Connect programを用いて、こうした患者群に対する有効性を証明しました。
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2011年11月18日
自分がなりたい自分で選ぶ時代
Diabetes Cafeのサイト制作者でもあるつなぶち ようじさんは「気持ちいいもの」というメルマガを毎日書いています。11月12日のメルマガがとても心に残ったので、一部を以下に引用します。仕事の選び方
仕事の選び方が変わってきている気がする。
以前は安定してお金が入る仕事を選ぶというのが基本だった。
いまは「自分がどんな人になりたいかで選ぶ時代」になったようだ。
何しろ仕事の環境は流動的で変化が激しい。
去年まで儲かっていた会社が今年はもう火の車なんてことが普通に起こる。
だとすれば、自分が思うように生きるのが一番かもしれない。
多少の苦労があっても農業をするのでもよし、
99%の人に罵られても銀行家や投資家になりたいのであればそれもよし。
農業しかできないからそれをするのではなく、
たまたま銀行家になったからそれを続けるのでもない。
収入を中心にして仕事を考えている限り 壺から手を出せない猿になるしかない。
<引用終了>
*******************************
僕が青春時代を生きた1970年代は「良い学校には入って、良い会社に入る。それが幸福の条件だ」と、多くの人々が信じている時代でした。多くの親もそうした幸福の方程式を信じ、子供は親が敷いたレールの上を歩くことを求められました。
しかし、時代はすっかり変わってしまいました。
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2011年11月17日
「ためしてガッテン」の放送内容をネタにした参加型糖尿病教室
11月22日、東京衛生病院の糖尿病教室(13:30〜15:00、健康教育ホール)を担当することになっています。当初は最近の2型糖尿病治療に於けるパラダイムシフトについて、現場の医師の立場からお話ししようと考えていました。
1)厳格血糖管理による大血管障害抑止の大規模臨床試験の失敗
2)そこから得られた教訓として、厳格血糖管理に伴う「急激な体重増加」「重症低血糖」「不適切なインスリン使用」、SU剤過量使用による「高インスリン血症」が厳格血糖管理のメリットを帳消しにしてしまうという解釈。
3)しかし一方、当初の10年間厳格に血糖管理されると、その後コントロールが悪化して標準治療群との間に差がなくなっても、細小血管障害、全死亡、心血管死などが抑止され、発症初期の厳格な血糖管理の重要性が示されていること。
4)こうした肥満者における厳格血糖管理に伴うジレンマを克服する手段としてインクレチン関連薬が期待されていること。
■10月04日放送、NHK『ためしてガッテン』
タイトル『糖尿病が完治する!すい臓を復活させる薬』
しかし、この内容では少し難しすぎるのではないかと感じ始めていました。そんな折、先週録画しておいた10月05日放送分の「ためしてガッテン」を見たところ、大変良い内容であったので、これをネタに糖尿病教室を企画してみようと思いつきました。この放送については一般医のSNWの中でも「あれは誤解を招く」「不適切だ」などとNHKを批判する書き込みがみられます。しかし、2型糖尿病の病態はひとり一人病態が違うのだから、誰にも誤解を与えない放送などできるはずがないと僕は思います。あの情報は2型糖尿病のある種の人々には確かに当てはまるものです。
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2011年11月11日
インスリンとシタグリプチンの話題(奇跡の薬!)
そろそろインクレチン以外の話題を書こうと思うのですが、日常診療で驚くことが多く、ついついまたこの話題になってしまいました。今日は「インスリンとシタグリプチンにまつわる2つのエピソード」をご紹介します。今日はグラクティブ50mgを併用した結果、一気に血糖管理が改善して、インスリンが不要となってしまったケースをご紹介します。彼女は米国出身の日系3世なので、本日来院した彼女は開口一番 ”It's a miracle drug” と表現しました。
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2011年11月01日
糖尿病初診患者さんにビクトーザを投与すると・・
A1c 9.3%の30代の男性が一般外来を初診しました。BMI>30、中性脂肪>2500mg/dl、拡張期血圧>90mmHgを呈していました。これまで治療ナイーブ例5例にGLP-1アゴニストを投与して、いずれも著効していることから、ビクトーザの導入を勧めてみました。
高度の肥満、糖尿病、脂質異常、高血圧などの心血管リスクを重複していることから、もっとも早く減量を達成しながら、血糖値、中性脂肪、高血圧にも改善効果を期待できるGLP-1アゴニストを第1選択薬として勧めました。15%以上の減量を達成できれば、減量手術と同じように糖尿病が『緩解状態』(薬も注射もなく、正常血糖値を維持できる状態)になることも期待できます。
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2011年10月29日
今日は糖尿病患者会
今日は熊谷市で患者会『Moiの会』の例会があり、これから出発します。今、インスリンを使用していない2型糖尿病に対するカーボカウントの有効性を示す介入試験を検討中で、文部科学省に科研費申請をしました。締め切り1ヶ月前に迫ってから、馴れない作業を行ったので、大変でした。今年5月から有志の栄養士さんたちと「日本にマッチしたカーボカウント指導とは何か?」を探し求めて、一緒に議論してきたことを活かせる研究にしたいと思っています。科研費の申請が終わった直後から、GLP-1アナログ製剤60例のデータをまとめ、そして今日の患者会の準備へと続きました。この1ヶ月間はまさに僕にとって、怒濤のような1ヶ月でした。
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2011年10月25日
どちらが先?:インスリン? or GLP-1アゴニスト?
今日はまるで9月に戻ったような良い天気でした。今週は気温の急激な変化に対応できるように体調に注意が必要ですね。2008年のADA/EASDのガイドラインでは経口薬で血糖コントロールが得られない場合は持効型インスリンを開始するということになっています。そして、まだ十分なエビデンスがない治療法として、ピオグリタゾン(アクトス)とGLP-1アゴニストが紹介されています。
僕たちは日々悩みながら、この選択をしています。
今日はそんな中からひとりの患者さんの実例をご紹介したいと思います。
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2011年10月18日
食事療法の大切さ(インスリンもGLP-1アゴニストも無効であった患者さんが教えてくれたこと)
過ごしやすい季節になりました。今日はGLP-1アゴニスト(ビクトーザ、バイエッタ)の話題です。
■GLP-1アナログ製剤の効果が期待できる患者さん
1.2剤の経口薬で効果が不十分な肥満例
膵β細胞機能が保たれていれば、インスリンの代わりにGLP-1アゴニストを選択することは可能です。
2.インスリン療法の効果不十分な肥満例
インスリン療法が効果を発揮しない場合、2つの可能性があります。
A.高度のインスリン抵抗性の存在
B.食事療法ノンコンプライアンス
食事療法ノンコンプライアンスといっても、自分の食事療法を客観的に自己評価することは難しいことなので、ご本人がこの事実に気づくことは難しいと思います。しかし、このような方の場合、GLP-1アゴニストの食欲抑制作用によって、驚くほど血糖コントロールの改善と減量が達成されます!
3.A1c>9%の治療ナイーブ例
これまでA1c>10%以上の治療ナイーブ例に数例使用しましたが、肥満の有無に関係なく有効でした。発症してからの年数がかなり経っているケースでも治療ナイーブであれば有効でした。インスリン療法に比べて、低血糖の心配がなく、投与量の調節も要らないので、今後期待できる選択肢だと思います。
4.血糖の日内変動が大きい症例(肥満・非肥満を含む)
3日間の7ポイント血糖応答をみて、「食前血糖値正常+顕著な食後高血糖」を呈する場合、GLP-1アゴニストの効果が期待できると思います。
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2011年10月08日
インクレチンとインスリン
10月04日(日本時間は5日)、アップル社元CEOスティーブ・ジョブズ氏の訃報が世界中を駆け巡りました。僕は10月6日、外来を訪れたtoluckyさんから、その第一報を聞きました。その日はスティーブの話だけして診察を終えました。toluckyさんと僕は二人ともマックユーザーであり、マックが縁で僕らは出会ったからです。僕とアップル・コンピューターとの出会いは、1990年代にパフォーマーというPCを買ってからであり、その後、i-Mac、PowerBookG3、PowerBookG4、さらにMac Book、MacBook Pro、i-Pod、i-phone、そして一番最近ではMac Book Airとずっとアップルの製品を購入してきました。それらは今も僕の書斎に並んでいます。はじめてそれらを手に取ったときのワクワクする記憶を今でも有り有りと思い出すことができます。Mac信者という言葉があるそうですが、まさに僕もその一人であったと思います。Mac PCはWindows PCとはまるで違いました。仕事でWindows PCを使うことがあっても、プライベイトではいつもMacでした。昔はWindows PCとの互換性が悪かったので随分苦労しましたが、それでもMacを使い続けました。Mac PCは僕の生活そのものであり、友達のような存在でした。
スティーブは僕たちにいつもワクワクするもの、キラキラするものを創造し、新しい暮らしのかたちを見せてくれました。彼はビル・ゲイツのような優秀な実業家ではありませんでしたが、天才的なアーティストでした。このため、大変苦労もしましたが、彼のメッセージに対する共感が世界中に広がって、最後に成功を治めることができました。それは僕にとっても嬉しいことでした。彼を失ったことはとても悲しいことですが、彼の死後もその遺志が引き継がれることを祈って止みません。スティーブ・ジョブズの冥福を心よりお祈りします。
さて、10月4日に「インスリンとシタグリプチン(ジャヌビア、グラクティブ)の併用療法」について書いたので、その続きを書きたいと思います。
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2011年10月04日
インスリン製剤とシタグリプチンの併用はエキサイティング!
キンモクセイの良い香りが漂う季節になりましたね。9月からインスリン療法にシタグリプチン(ジャヌビア、グラクティブ)が併用できるようになりました。
今日はこの話題です。
すでに20名以上に投与しましたが、very excitingです!
最初に使用した患者さんは運送業を経営する40代男性。1日1食、ときどき2食。
夜はお酒を飲みながら、2時間以上かけて夕食。
「2時間かけて酒の肴を食べて、最後に飯を一杯食う」と。
仕事が暇な今は、日中からお酒を飲む生活。
その上、運転手からの緊急コールに備えて、明け方まで起きていて、明け方寝て、昼過ぎに起きる生活。
こんな生活をしているのにインスリン療法を必要としていました。
やむを得ず、夕食前にランタス1回注射、食べるときにはノボリンR 10単位を併用する指示を出していましたが、A1cは思うように改善せず、いつもA1c 8〜9%の状態が続いていました。8月下旬に来院した際、ランタスはまだ数本残っているというので、インスリンの処方はせずにジャヌビア50mgを併用、さらに眠前にメトグルコ3錠を追加し、ランタスは14単位から10単位へ減量するように指示しました。その結果、8週間後にA1c 8.7→6.5%まで大きく改善しました。
これが最初の経験でした。
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2011年09月30日
糖尿病診療で出会う筋書きのないドラマ
今日から家内が留守のため、今夜は最近みつけたばかりの荻窪のビストロを訪ねました。写真は前菜とメインの間に出た「野菜の1品」です。実は前菜も「佐賀県産、ホワイトアスパラのソテー」を選択したのですが、どちらもとても美味でした。
さて、糖尿病治療に従事していると、さまざまな興味深い体験に出会います。そうした体験は、これまでコントロール不良であった患者さんの行動が変容して、急に血糖コントロールが良くなった際、その理由を尋ねることによって、治療者に知られることとなります。しかし、そうした体験は治療者が立ち止まって、患者にその体験を語るように促さなければ、決して治療者に知られることはありません。従って、ほとんどの場合、こうしたストーリーは語られることなく、忘れ去られていくのです。なぜなら、多くの場合、こうした体験は糖尿病治療の文脈とはかけ離れたストーリーであるからです。
それはとても個人的なストーリーであり、偶発的で、ときに衝動的な出来事であり、合理的な理由が見当たらないという意味において、『映画』のように筋書きのない展開を示します。
今日、そんな患者さんのストーリーを聞くことができたので、ご紹介したいと思います。Key wordは「行動変容」「山ピーのコンサート」です。。。
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2011年09月23日
日本版カーボカウント入門
一昨日は台風15号が浜松から上陸し、日本列島を縦断、首都圏にも大きな影響が出ましたね。僕も熊谷駅で2時間以上足止めされました。一瞬タクシーを利用することも考えましたが、スタバでスライド作りに励むことにしました。20:00に突然「上越新幹線上り列車が発車します」というアナウンスが流れ、慌ててホームに駆け上がり、滑り込みセーフでした。やれやれという思いで荻窪駅に降りると、そこではホームへの入場制限が敷かれ、電車を待つ人々が改札の外側まで溢れていて、ちょうど東日本大地震の翌日のような有様でした。そして僕はひょっとしてラッキーな方かも知れないと思いました。現在、都内で栄養士さんの有志とともに食品交換表と融合した簡便なカーボカウントの指導法について、毎月検討会を開催しています。僕たちは欧米における標準的な栄養療法である『カーボカウント』と日本の栄養療法の基準である『食品交換法』を融合させ、「血糖管理」にも「栄養バランス」にも配慮し、誰にとっても分かりやすい、新しいカーボカウント指導法を開発中で、それを『日本版カーボカウント』と名付けようかと思っています。
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2011年09月20日
栄養バランスと血糖管理の両立をめざすカーボカウントの話
連休中に家内と西荻窪の居酒屋に夕食を食べに行きました。魚が美味しく食べられる店で検索して見つけました。店は西荻窪南口から徒歩5分の処にあって、あらかじめグーグルマップで道順を確かめ、ストリートビューで途中の景色も確認してから出かけました。駅前の路地を入ると、そこにはホントに色々な店が軒を並べていて、荻窪に住む人間にとって、西荻窪という街ははるかに奥深い街のように感じられました。今日は講演会のお知らせです。
大変にローカルな話題で恐縮ですが、杉並区周辺にお住まいの方を対象にした講演会です。
杉並保健所および杉並区集団給食研究会主催の『みんなの栄養展』の中で『カーボカウント』について講演します。
開催日:2011年9月25日(日)
場 所:杉並保健所1階エントランスホール
講演時間:13:30〜15:00
タイトル:『糖尿病でもおいしく食べる!』
他のイベント企画
・八百屋さんが教えてくれる野菜選びのポイント(11:00〜)
・病院の糖尿病予防食から予防や改善のポイントを知ろう【展示】
・子供の食育
・シンプル美味野菜料理の紹介
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2011年09月17日
果物を食べた後の血糖測定には注意しましょう!
最近、聞いた話です。家内の実家によく訪れる90才の女性の話です。彼女は40代で糖尿病を発症しましたが、今は食事療法だけで良好な血糖コントロールを維持しているそうです。ご主人と死別し、ひとり暮らしですが、「2人の娘がいますが、娘たちには一切世話にならず、すべて私ひとりでやっています。今年、日本糖尿病協会から表彰されたんです」と誇らしげに語っていたそうです。糖尿病というと、心筋梗塞や脳梗塞、さらにはアルツハイマー病などとの関連性も取り沙汰されていて、何となく未来に対して悲観的な気持ちの方もおられることと思います。しかし、この女性のように90才になってもまったく合併症がなく、とてもお元気で暮らしている方の話は多くの糖尿病患者さんにとって、とても心強いエピソードではないでしょうか?
さて、今日は「血糖自己測定」にまつわる小さな話題をお届けしたいと思います。
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2011年09月13日
Diabetes Café「オフ会」冒頭のスピーチ
9月10日の「オフ会」の冒頭、僕は5分程度の時間をいただいて、以下のような挨拶をしました。今日はそのスピーチの内容をもう少し詳細に拡大して、ご紹介したいと思います。■はじめのご挨拶
今日はDiabetes Caféのオフ会にご参加いただき、有り難うございます。
今回のオフ会は、現在僕の外来に通院中のA君の提案で始まり、彼が幹事としてひとりで頑張ってくれたお陰で実現しました。まずA君に心からお礼を申し上げたいと思います。
9月7日のブログにも書きました通り、僕はこれまで色々な疾病の診療に関わってきました。身体的な苦痛を伴う病気を患っている方、死と向き合っている方の診療にも深く関わってきました。
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2011年09月11日
Diabetes Cafe「オフ会」を終えて
今回のオフ会参加者は最終的に1型11名、2型2名、医療従事者2名、梅田さんの計16名でした。急遽参加できなくなった方が3名おられましたが、飛び入り参加の方が1名現れ、計16名となりました。昨夜、二次会が終わって自宅に帰り着いたら、24:30でした。翌日は東京衛生病院の日曜外来担当で、午後からは毎月行っているカーボカウント研究会があるので芝公園まで出向き、帰宅したら18:00を大きく回っていました。家内から「いくら何でも週末に家にいないことが多すぎるでしょ!」と本日イエローカードが発動されました (>_<)。レッドカードでなかったことに感謝しながら、今後の週末を心して過ごしたいと思います。
さて、急遽オフ会に参加することができなかった方々のためにも、当日の様子をごく簡単に述べたいと思います。
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