住吉大社の参道④生根神社(大阪市・住吉区・住吉)に関する記事です。

生根神社は阪堺電軌上町線・住吉駅の北東250m、
住吉大社から続く上町台地の尾根筋に鎮座します。

生根神社マイマップ

生根神社マイマップ


住吉大社以前の創立と伝わる社で、少彦名命は造酒の祖神であり、
神功皇后も当社で酒を造り、住吉三神に献ぜられたと伝わります。

祭神:少彦名命

生根神社は住吉の淡路明神とも称し、現在でも春に淡島祭を行なっています。

生根神社1拝殿
生根神社拝殿

淡路祭は甘酒祭りとも呼ばれ、酒祝の歌(さかほがい)が後世まで残り、
郷土の人々が少彦名命を偲んできました。

酒祝の歌とは神祝(かむほさく)神事での神への祝い言を歌にしたものです。

<酒祝の歌>
♪この御酒は 我が御酒ならず 酒の司(かみ) 常世にいます 石立たす
少名御神の 加牟菩岐(カムホキ) 寿(ほ)き狂ほし
豊寿き 寿き廻(もとほ)し 献り来し 御酒ぞ 残さず飲せ ささ♪  古事記

~この酒は私の酒ではない。常世の少名彦神が、 狂喜して献上した酒。 残さず、飲みなさい~


生根神社2拝殿
生根神社拝殿内部

摂津国・住吉郡・月次新嘗と記される式内大社で、
朝廷の月次祭・新嘗祭では幣帛に預かって来ました。

当社の少彦名命を分霊し、勝間村の産土神としたのが西成区玉出の生根神社です。

神名帳考証によると、生根神社の祭神は活津彦根命ともされます。

※活津彦根命は誓約によって生まれた五男三女の男神で、天照大神が左手に巻いていた玉から生まれた。

生根神社本殿
生根神社本殿(淀君が寄進)

生根神社は住吉大社の元摂社で、
住吉大社境内の北端に隣接する為に奥の天神とも呼ばれています。

天満宮
境内摂社の天満宮(奥の天神)

明治維新後、明治5年(1872)に住吉大社から分離独立、郷社に列しました。

明治40年(1907)以降、近隣の塞神社・竜王神社・種貸神社が境内に移されました。

龍王・賽・種貸神社
龍王神社&賽神社&種貸神社