大鳥大社(大阪府・堺市・西区・鳳北町)に関する記事です。

大鳥大社はJR阪和線・鳳駅の北500m
熊野街道沿いに表参道入口があります。

鳳マイマップ

鳳マイマップ

大鳥大社は和泉国・大鳥郡・大鳥郷・月次新嘗とされる式内大社です。

全国の大鳥神社の総本社で、和泉国の一宮、
祈雨神祭85座の一座でもあります。

大鳥大社
大鳥大社の表参道鳥居(熊野街道)

大鳥大社1
東参道鳥居(JR阪和線側)

古来より天児屋根命を祖神としていた大鳥連が
連綿として祭祀を継承してきました。

祭神:日本武尊 、大鳥連祖神 (天児屋根命)

後に大鳥大社神域の千種森に白鳥が舞い降り、
一夜にして樹木が生い茂ったとの伝承から日本武尊を祭神としました。

大鳥大社2
大鳥大社の拝殿

大鳥大社3
拝殿内部

大鳥大社4
大鳥大社の本殿

日本武尊は東国での戦いの帰路、伊勢の能褒野の地で亡くなりました。
能褒野墓から姿を白鳥に変えて飛び立ち、大和の琴弾原・河内の旧市邑を経て
最後に和泉の鳳に舞い降りたとの伝承もあります。

この故事から社を建てて日本武尊を祀ったのが
大鳥大社の始まりとも伝えられます。

日本武尊1
日本武尊の像

大鳥大社は古代太陽信仰の拠点が続く「太陽の道」である、
北緯34度32分の緯度線が大阪湾と交わる地点にあります。

真東の伊勢斉宮跡、真西の淡路島船木の石上神社を結ぶ線で
その間に大和三輪山・檜原神社・箸墓古墳を始めとする
古代太陽祭祀の場所が集中しています。

大鳥大社は「太陽の道」と日本武尊の昇天経路が重なる地点で、
西の端・死に至る黄泉への入口です。

太陽の道ルート

太陽の道

大鳥大社の境内には大鳥五社明神の一社である美波比神社があります。
美波比神社は 明治の神仏分離令で北王子村から、
大鳥大社に遷座し、破壊された神鳳寺跡に再建されました。

神鳳寺は行基が和銅元年(708)に開山した寺で
明治まで続いた大鳥大社の神宮寺です。

神鳳寺は山城国西明寺・河内国野中寺と並んで「律の三僧坊」として
多くの学僧を集める戒律の道場として知られていました。

大鳥美波比神社1
大鳥美波比神社(大鳥大社境内)

平安時代には熊野参詣が貴族から武士・庶民の間にも広まり、
大鳥大社や大鳥居王子にも大勢の旅人が立寄りました。

平清盛・重盛親子も熊野参詣中に平治の乱(1159)が勃発し、
京へ戻る途中に大鳥大社で戦勝祈願をしました。

♪かよいこぞよ 帰りはてなば 飛びかけり 育み立てよ 大鳥の神♪  平清盛

平清盛1
平清盛の歌碑(大鳥大社境内)

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