射楯兵主神社の参道②長壁神社(姫路市・立町)に関する記事です。

長壁神社(おさかべ)は山陽姫路駅の北250m
魚町通沿いにあります。

長壁神社マイマップ

長壁神社マイマップ


長壁神社は奈良時代の皇族・刑部親王とその娘の富姫を祀る神社です。

祭神:刑部親王
配祀:富姫

刑部親王は第49代・光仁天皇の皇子・他戸親王(おさべ)とされ、
全国の怨霊神社で祀られています。

長壁神社0
長壁神社が鎮座する魚町通


他戸親王は皇位継承で、藤原百川(ももかわ)の諫言で、

皇太子の地位を追われ、大和国宇智郡に幽閉され急死しました。
また娘の富姫は幼い頃より、姫山(姫路城の地)に住み、
ここで逝去された、姫路に縁の深い女性です。


以降二人は、姫山の地の守護神として祀られ、
代々の守護職、国司、民衆からも信仰されてきました。


長壁神社1
長壁神社が鎮座する四つ角


しかし豊臣秀吉・池田輝政が姫山に姫路城を築いてからは
武士以外の人が参拝できなくなり、民衆はとても落胆します。

このため播磨姫路藩の第3代藩主・榊原政岑(まさみね)は、
立町の地に長壁神社の分霊を祀り、

庶民も、ゆかた姿で祭祀に参加してよいとのお達しを出しました。
以降、6月22、23、24日の夏至の日の長壁神社の祭礼の日から、
ゆかたを着る慣わしとなり、夜店の数は西日本一といわれていました。

長壁神社2
長壁神社の社殿

また長壁神社は射楯兵主神社(総社)にも分霊されており
姫路城天守閣・立町・総社境内の3ヶ所に鎮座しています。

長壁神社4
総社の境内摂社・長壁神社

姫路城天守には女性の妖怪である長壁姫が住むとされ、
江戸時代の妖怪怪談集にも載せられてきました。

刑部神の本来の由来は古代に領地の管理警護を担当した、刑部(おさかべ)と思われます。
他戸親王(おさべ)と名前が似ていることから、
姫山の刑部神と他戸親王の御霊信仰が結びついたものと考えられます。

姫路城2
姫路城