四天王寺の参道⑪愛染堂・勝鬘院(天王寺区・夕陽丘町)に関する記事です。

愛染堂は四天王寺鎮守の7社の一社大江神社の隣にある四天王寺の別院です。

地下鉄谷町線四天王寺前夕陽ヶ丘駅から徒歩2分、
四天王寺の四箇院のひとつである「施薬院」として推古天皇元年(593)に、
聖徳太子によって建立されました。


愛染堂1藥医門
愛染堂の医薬門

推古天皇元年(593年)、聖徳太子が四天王寺を建立する際に
四天王寺内に薬草を栽培し、怪我や病気で苦しむ人を救済する施薬院も設置しました。

施薬院は四箇院(施薬院・悲田院・敬田院・療病院)の一つで、
現在は愛染堂(勝鬘院:しょうまん)が施薬院として、
四天王寺病院が療病院として継承されているそうです。

そして近くにある五條宮
愛染堂や四天王寺病院を守護してきた神社です。
 

愛染堂2金堂
愛染堂の金堂(愛染明王が奉安)

勝鬘院(しょうまんいん)という名前の寺院ですが通称は愛染堂です。
これは金堂に本尊として、愛染明王が奉安されていることによります。

愛染とは人や物に引きつけられ,男女の愛欲にとらわれることで、
愛染も上手に使えば早く悟りを開けるとのことで、昔から人気があるようです。


愛染明王(奈良博物館)
愛染明王(奈良博物館)


また、昭和の大ヒット作、『愛染かつら』で知られる小説家の川口松太郎さんが、
愛染堂に近くに住んでいたこともあり、
縁結びの霊木「愛染かつら」があることでも有名です。

この霊木の前で愛を語り合った男女には、
何があっても幸せな結末が訪れるという伝説が残っています。


愛染堂3多宝塔
愛染堂の多宝塔(豊臣秀吉再建)