木嶋神社の参道⑪猿田彦神社(京都市・右京区・山ノ内荒木町)に関する記事です。

猿田彦神社は嵐電天神川駅の南東200M、
天神川右岸にあります。

山ノ内マイマップ

山ノ内マイマップ

天神川に架かる猿田彦橋の東詰にある、
道祖神として信仰されていた神社です。


いつも嵐電で洛西を訪れる際に、車窓から眺めていた神社ですが、
やっと参拝することができました。

猿田彦神社の社叢と天神川
猿田彦神社の社叢と天神川


嵐電嵐山線は山ノ内あたりから三条通に沿って嵐山へ進む路線で、
猿田彦神社は愛宕山参りの参詣道にある神社でした。

愛宕参りの山伏修験者は、当社で滝に打たれ身を清めたと伝わります。


猿田彦神社の鳥居
猿田彦神社の鳥居


かつて三条通り北側の太秦安井松本町に社殿があり、
その後、明治18年(1885)に現在のこの場所に移築されたと言われています。


猿田彦神社の拝殿と神木
猿田彦神社の拝殿と庚申楠(樹齢700年)


伝教大師最澄が祈祷をする霊窟を探していたところ、
猿田彦大神が現れて、この地を指し示しました。

その場所に猿田彦大神を奉斎したのが創始です。

祭神:猿田彦大神

その後、嵯峨天皇(809-23)が行幸した際にも、
猿田彦大神が現われ道案内をしたため、社殿を造営したとされます。


猿田彦神社の本殿
猿田彦神社の本殿


猿田彦神社の別名は山ノ内庚申で、京都三庚申の一つでもあります。


庚申の夜には,人の体内にいる三尸 (さんし) の虫が,
体内を抜け出して天帝にその人の罪悪を告げるとされました。
それを避ける為、庚申の夜は眠らずに過ごすという庚申待の行事が行われました。


大国主神社
大国主神社