エナガ先生の講義メモ

野鳥撮影がきっかけで鳥から教えてもらったこと、興味をもって調べたことをメモしていきます。 

・海神社

海神社(神戸市・垂水区・宮本町)

海神社(神戸市・垂水区・宮本町)に関する記事です。

海神社(わたつみ)はJR垂水駅の南側に鎮座する神社です。

祭神:上津綿津見神(うわつわたつみ):航海の神
           中津綿津見神(なかつわたつみ):漁業の神
           底津綿津見神(そこつわたつみ):海藻・塩の神


海神社(わたつみ)は、航海・漁業に携わる人々が、
海上鎮護のために海神を祀ったのが創始と考えられています。


海神社1
海神社(わたつみ)の大鳥居


海神社周辺からは縄文・弥生時代の住居跡・土器などが発掘されており、
古来より人々がこの地域で生活し、
船で淡路島と垂水(明石)を往来したり、
瀬戸内海を横断していた様子が目に浮かびます。



海神社2
海神社の社殿風景


また垂水は本州と淡路島との距離も最短の地で、
現在は明石大橋で結ばれている場所です。


そのため前期古墳時代には、
明石海峡を通過する船舶に対し畿内と畿外の領地境の標識として、
あるいは畿内への侵入者から領地を守る砦として、
兵庫最大の五色塚古墳が築造されています。



五色塚古墳
五色塚古墳から臨む明石大橋・淡路島


社伝によると生田・長田・廣田神社と同じように、
神功皇后が三韓からの帰途、垂水沖で暴風に遭い、
海神三座を祀ったのが海神社の由来と言われています。


五色塚古墳は忍熊王が神功皇后と戦う為に築いた墓との説もあり、
海神社も神功皇后が凱旋帰国する以前の歴史もあるのかも知れません。


海神社3
海神社の拝殿


海神社は播磨国・明石郡・月次新嘗と記される名神大社です。

また伊和神社(宍粟市:しそう)、粒坐天照神社(たつの市)とともに
播磨三大社とされる古社でもあります。


海神社4
海神社の本殿


お参りにこられた方は、皆この七福神にもお参りしており、
御利益も大きそうです。

海神社5
七福神

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寶ノ海神社


祭神:金毘羅大権現・大黒天大神・恵美須大神


寶ノ海神社(たから)垂水漁港のすぐ近く、海神社の大鳥居横に鎮座しています。

垂水の海の安全と大漁を祈って漁業組合が建立した神社です。

寶ノ海神社1
寶ノ海神社社殿



寶ノ海神社3
垂水漁港を整備した山田岸松氏

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海神社の参道①五色塚古墳(神戸市・垂水区・五色山)
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海神社の参道⑧乙姫神社(神戸市・垂水区・下畑)竜宮城
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海神社の参道⑮石戸神社(神戸市・西区・伊川谷町)
海神社の参道⑯伊川谷惣社(神戸市・西区・伊川谷町)
海神社の参道⑰可美真手命神社(神戸市・西区・押部谷町)
海神社の参道⑱堅田神社(神戸市・西区・平野町堅田)
海神社の参道⑲赤羽神社(神戸市・西区・伊川谷町)


海神社の参道①五色塚古墳(神戸市・垂水区・五色山)

海神社の参道①五色塚古墳(神戸市・垂水区・五色山)に関する記事です。

五色塚古墳は瀬戸内海を一望する高台に築造された兵庫県の最大の前方後円墳で、
海神社からは駅前の遊歩道を西へ歩き20分程の地点にありました。


サイズ:全長194m、高さ18m、直径125m
築造 :4世紀末~5世紀初頭
特徴 :沢山の円筒埴輪と葺石
     (墳頂と2段目のテラスから、2,200本もの鰭付円筒埴輪・朝顔形埴輪が出土)
    :隣接して小壺古墳が現存(写真左の円墳)

      :くびれ部左右に祭祀の場だった方形のマウンド

五色塚古墳
五色塚古墳全体像

垂水は畿内に出入りする船舶が通過する
明石海峡に面した要衝の地です。

本州と淡路島との距離も最短の地で、
現在は明石大橋で結ばれている場所です。

五色塚古墳は、前期古墳時代に
明石海峡を通過する船舶に対し畿内と畿外の領地境の標識として、
あるいは畿内への侵入者から領地を守る砦として、築造されたものです。

五色塚古墳1
五色塚古墳の墳丘1(5色に光る淡路島から運んだ葺石)



五色塚古墳の出土品としては膨大な数の円筒埴輪の他に子持ち勾玉があります。
子持ち勾玉は勾玉の周囲に更に小さい勾玉を削りだしたもので、
増殖・繁栄の呪術に使用されたと考えられています。

現在では安産祈願の古墳として信仰されています。

子持ち勾玉
五色塚古墳かた出土した子持ち勾玉

古墳は三段に築かれ、表面には、200万個の葺石が敷かれていて、
太陽の光で5色で反射して、海を通過する船を威圧していたことでしょう。
日本書紀には、淡路島から石を運んだことが記載されています。

「播磨に詣りて陵を明石に興つ。よりて船を編みて淡路島にわたして、其の島の石を運びて造る」


5色に光る葺石は淡路島の東部から実際に運び、
古墳の上部2段に使用したと考えられています。
下段は古墳近くの石を使用しているとのことです。


五色塚古墳2
五色塚古墳の墳丘2



日本書紀には、忍熊王(おしくま)が,
三韓征伐から凱旋帰国した神功皇后を攻撃するために、
明石に偽の仲哀天皇陵(五色塚古墳)を作ったという記述があります。


ちなみに仲哀天皇は神功皇后の夫であり、忍熊王の父です。


神功皇后は凱旋帰国の途上、
筑紫で誉田別尊(応神天皇)を出産しました。

忍熊王は次の天皇が、この幼い皇子に決まることを恐れ、
神功皇后軍を明石で迎撃しようとしたと日本書紀では説明しています。


円筒埴輪
五色塚古墳の墳丘の円筒埴輪と朝顔形埴輪(背景は淡路島と明石大橋)

忍熊王は仲哀天皇の正統な後継者で、
畿内で領地を治めていたと考える人もおります。

神功皇后&誉田別尊(応神天皇)が忍熊王を滅ぼして、
新たに河内王朝を創始したという考えかたです。

五色塚古墳
五色塚古墳から臨む淡路島と明石大橋

宝塚の中山寺には聖徳太子が
忍熊皇子と皇子の母(大中姫)の霊を祀ったとの伝承もあるようで、
忍熊皇子について調べて見たいと思っています。


五色塚古墳4
五色塚古墳の稲荷社

海神社の参道⑥塩屋若宮神社(神戸市・垂水区・塩屋町)

海神社の参道⑥塩屋若宮神社(神戸市・垂水区・塩屋町)に関する記事です。

塩屋若宮神社は山陽電鉄塩屋駅の西180m
塩屋谷川の右岸140mにある断崖の中腹にあります。

塩屋は神戸沿岸で最も海と山が接近する場所で、
海岸の北には平地がなく崖地になっている地区です。

山陽電鉄塩屋駅
山陽電鉄塩屋駅

明治から昭和初期にかけて英米からの移住者が、その崖地を開発して住居とし、
ジェームス山と呼ばれる多数の洋館が残る場所になっています。

明石海峡を見下ろせる風光明媚な場所に建てられています。


塩屋駅から洋館を望む
塩屋駅から洋館を望む


塩屋谷川は須磨区多井畑に源を発し、垂水区塩屋で明石海峡に注ぐ川です。
別名、谷川と称し、水源は摂津・播磨の国境で、
古代山陽道の迂回路になっていました。

塩屋は三里浜・須磨の塩家とも云われ、
潮の干満を利用して製塩をしていた場所です。

♪須磨の海人の 塩焼き衣の藤衣 間遠にしあれば いまだ着慣れず♪ 大網公人宴吟歌
~塩を焼く海人着る藤のつるで編んだ衣
の織目が荒いので、まだ着慣れない~

塩屋谷川
塩屋谷川

塩屋若宮神社は摂津と播磨の国境にある神社で
大和朝廷の三天皇を祭神としています。


祭神:顕宗天皇
合祀:仁賢天皇、安閑天皇

祭神の顕宗天皇は仁賢天皇の弟で、
父は市辺押磐皇子、母は葛城蟻臣の女(はえひめ)です。


塩屋若宮神社の鳥居
塩屋若宮神社の鳥居


顕宗天皇は履中天皇の孫で,父を雄略天皇に殺され,
兄弟とともに播磨にのがれていました。


召使として志染の縮見屯倉で苦役し年月を重ねた後、
播磨国司に発見され大和に次期天皇として迎えられました。


塩屋若宮神社の社殿
塩屋若宮神社の社殿

垂水区の北、神戸市西区押部谷町には仁賢・顕宗天皇を使役した
忍海部造の細目家屋敷跡、顕宗仁賢神社があります。

更にその先の三木市志染町窟屋には
仁賢・顕宗が隠れ住んだ
志染の岩室があります。

塩屋若宮神社の境内全容
塩屋若宮神社の全容

境内社の梅ケ崎天神は明治の初めまで
旧塩屋村東畑の梅ケ鼻に祀られていました。
菅原道真が筑紫の国に流される途中、須磨の綱敷天神で休んだ後、
次に梅ケ鼻の岬でも休息されました。
後に村人が菅公を偲び梅の木を植えお祀りしたのが梅ケ崎天神の由緒です。 

梅ケ崎天神社
梅ケ崎天神

境内からは先日登った鉢伏山と旗振山の頂が見え、
別々の山で呼ばれる理由が分りました。

本殿は真新しいですが、10年程前の崖が崩れ倒壊したそうです。
風光明媚な地ですが、自然の猛威と紙一重の地でもありなす。

塩屋若宮神社から須磨三山を望む
塩屋若宮神社から須磨山を望む1

須磨三山
塩屋若宮神社から須磨山を望む2(奥の電波塔が建つ山が旗振山)

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