なんだか、憲法9条を護持すれば自衛隊はいらないという論法に似た、脳天気というか思考停止というか、ある意味お花畑的なのどかさを感じます。
軍拡競争のさなかに、軍備を放棄してしまうような。

論拠はこのあたりみたい。
Eighty percent of new malware defeats antivirusとかAntivirus software 'is being defeated'

malwareとはmalicious softwareの略で悪意のあるソフトウェアのことです。分類はいろいろですが、ウィルスにワームにトロイの木馬などがあるでしょう。
1つ目の記事は新しく開発されたmalwareに80パーセントのアンチウィルスソフトは対抗できない、という話ですが、猛威をふるったWinnyで拡散したmalwareはほとんどが古いアンチウィルスソフトで簡単に検出できるものでした。
二つ目の記事は、malwareとアンチウィルスソフトはイタチごっこを繰り広げてるってことですね。イタチごっこから降りてしまうという選択肢もあるとは思いますが、個人的には避けたいですね。

まあ、それはともかく、ブラウザや圧縮解凍ツールや、その他のツールの脆弱性を突いて対象ファイルを実行しなくとも、果てはネットにつないでいるだけでも感染するようなワームはいくらもあります。
知らないファイルをダブルクリックしなければOK? それは、交通信号を守りましょうくらいに当たり前なルールであって、守っていても信号無視のトラックが突っ込んできてはねられてしまうかもしれない、というのが現在の状況です。

もちろん私もAnti-Virusソフトを入れておけばそれで全て安心と言っているわけではありません。せいぜいノドンに対するPAC3くらいの備えでしょう。