2006年12月16日

酒に対す


蝸牛角上争何事
石火光中寄此身
随富随貧且歓楽
不開口笑是痴人

かたつむりの角の上、そんな小さな世界で何をか争う
火打ち石の火花のように一瞬にして散るこの命
金ある者もない者もそれなりに、とりあえず喜び
楽しくくらそうや、
わっはっはと口も開けて笑わぬ輩、それは大馬鹿者さ、

これは中国唐の時代の白楽天(白居易)58歳(829年頃隠棲時代)の時の有名な七言絶句の漢詩である、面白い詩である、短い人生争いごとをやめて楽しく過ごそうといっている、少し人生哲学も入っている、彼はエリート官僚(現代で言えば公務員)としてすごし各地(長安、洛陽、他)に赴任したり左遷されたりしている、又楊貴妃で有名な長恨歌(白楽天35歳の時の作)も作っている、75歳で履道里で没、河南省で生まれる、彼は1000年以上前の人間でありながら、現代の公務員、会社員に通じる所がある、事あるごとに転勤、左遷と同じような境遇を既に受けている、時代が変わっても人間そのものの考え方は変わっていない、




myanchan at 14:25│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by たい   2006年12月16日 14:47

新着から来ました。
短い漢字だけの文にこれだけの世界観があるなんて…。感動です!
学生時代もっと勉強しときゃよかった(^^;)
2. Posted by myanchan   2006年12月16日 15:19

たいさんコメントありがとう、でも少し謙遜? 
でもそう思っていただけるだけで幸せ、

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