2009年01月24日
部分と全体―私の生涯の偉大な出会いと対話
部分と全体―私の生涯の偉大な出会いと対話W.ハイゼルベルク(著) 湯川秀樹(序) 山崎和夫(訳)
みすず書房 (1974/07)
20世紀初頭のたくさんの物理学者の交友が書かれています。この本を読んでいて、何が「部分と全体」であるのか、最後の最後まで分かりませんでした。
物理学においては、すべてを見通すような公理や定理も、とある条件を与えないと実験的に証明はできないから、そういう意味で実験という部分を集めて、考察して全体としての公理を導き出すということになります。
ハイゼルベルクは部分と全体の調和が大切であることを訴えたかったに違いありません。物理学者ではありますが、数学を武器に戦ってきた教授の考えそうなことのように感じられます。そして戦争を通じて、世の中も、「部分と全体」の調和が大切であることを実感したのでしょう。
今の日本もそうですが、世の中が細分化されるほどに、全体像が掴みにくくなります。特に政治では大きなビジョンを描ける人が必要になっている実感があります。医療もそういう段階に来ているのかもしれません。
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