January 05, 2012




正月休みも終わりかけた日の夕方、1時間ほど独りの時間を貰って、新年の仕事始めに向けて、部屋でシャツのアイロンがけや鞄の手入れなどをしました。

家人は階下でお正月番組を観て楽しんでいるし、雨戸も閉めてあるから、それなりにステレオの音量も上げることができたので、昨年末に買った大好きなピアニストの一人、ステファノ・バタグリアの「The River of Anyder」(ECM2151、2011年発売、でも録音は2009年)をプレイヤーにセットして、久しぶりに音楽に頭からどっぷりと浸りました。

イヤフォンで聴くのも良いですけれど、空間に広がる音はまた違いますよね。

アルバムは全曲、バタグリアのオリジナルで、タイトルの「River of Anyder」は、トマス・モアの小説「ユートピア」に出てくる河の名前、その他の曲も、伝説や物語に登場する地名や建造物などからインスピレーションを得て作曲しているみたいです(輸入盤なので、ライナーノーツがちゃんと読めないのです…)。

でも、1曲目にいきなり「Minas Tirith」(ミナス・ティリス)とありましたので、トールキンの「指輪物語」だ!と思いつき、一気に距離が縮まって彼の世界観を楽しむことができたのでした。

多分、各曲の元ネタ?はこんな感じです(出典は、ほぼ英語からなので誤訳御免で)。
1. Minas Tirith
トールキン(英)の「指輪物語」にあるゴンドールの首都で、物凄い規模の城塞都市。想像しただけでも涎がでます。
2. The River Of Anyder
トマス・モア(英)の「ユートピア」に出てくる河の名前(高校生の頃に読んだけれど、そんなの覚えてない)。
3. Ararat Dance
ペルシアの宗教詩人、ルーミーの詩の一節(ライナーノーツから)。ノアの方舟が漂着したと言われるアララト山(トルコ)のことなのかな。
4. Return To Bensalem 
フランシス・ベーコン(英)の小説「ニュー・アトランティス」に出てくる島の名前。これもやっぱり理想郷。漂着した人たちは、殆どそこに留まったと言います。
5. Nowhere Song
アルチュール・ランボオ(仏)の「イルミネイション」からみたい(ライナーノーツに書いてある。未読です)
6. Sham-bha-lah
ドイツの宗教家(神秘家)、作曲家、ヒルデガルド・フォン・ビンゲンの著書から(あまり興味を持てそうもなかったのでちゃんと調べず…)
7. Bensalem 
再びベンサレム。ちなみに、ペンシルバニア州に同名の都市があるみたい。
8. Anagoor
ディーノ・ブッツァーティ(伊)の「アナゴールの城壁」から(だと思います)。ある旅人が訪れた、その内側はユートピアであるとされるが誰も入れない巨大な城塞都市のこと。好きな作家の好きな短編なので、また別途採り上げたいな。
9. Ararat Prayer
再びアララト山。でも出典は違うみたい。調べるの疲れた…
10. Anywhere Song
ネイティブ・アメリカン(オグララ・スー族)の長老で、偉大な預言者、治癒者であるブラック・エルクの「グレイト・ヴィジョン」から(ライナーノーツ)。

…うーん、バタグリアって…ちょっと怖くなってきた…

僕が持っている、彼のアルバムは「Re:Pasolini」と「pastral」のECMから出ている2枚ですが、いずれも非常にスピリチュアルな感じでして、静かな流れの中に、激しさを秘めたものでした。

今回の作品も、それに違わず、全体的には少なめの音でありながら、決してイージーな流れはなく、かといって、同じくECMで最近連作してる?トルド・グスタフセンのように、“作り込まれている感”が出てるわけでもない、非常にバランスのとれた、聴いていて沈み込んでいくイイ感じ(僕には)。

それも、彼の世界観から来ているのかも知れませんね。

音楽性は全然違うけれども、スピリチュアルな方向に展開しているという点では、ジョン・コルトレーンやウェイン・ショーターなんかと、何処かで繋がっている気もします。

Stefano Battaglia(p), Salvatore Maiore(b), Roberto Dani(ds) 
Recorded November 3-5, 2009 Auditorio Radiotelevisione svizzera, Lugano
Produced by Manfred Eicher


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November 23, 2011



休日の夜、娘たちが寝る前に本を読んであげるのが、僕の楽しみです。

上の娘はもう7歳ですから、そろそろ、この楽しみも終わりに近づいているかもしれません。

先週、ミヒャエル・エンデのモモを読み終えました。今までで一番長くて、娘には難しかったかもしれません。

何より、僕のド下手な朗読では何を言っているのか解らないのではないかと心配してしまいました。

それでも、娘は最後まで聞いてくれましたし、話も理解してくれたようです。

この本は、僕が昔買った物です。社会人になった時に、ほとんどの本は捨ててしまいましたし、これからは電子化して更に減らしていくでしょうが、子供たちに残したい本は、やっぱり重くても、カビ臭くても、紙で残していくんでしょうね。

この本は、またしばらく本棚で眠るのでしょう。

妹に読んであげるまでの、ほんの5年くらいですけれどね。


少しだけ、エンデと僕の話しでもしましょう。






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November 06, 2011





子供の頃、廃坑になった銅山のお土産屋さんで買ってもらった小さな黒曜石は、空豆のような形に加工されていて、滑らかに、ピカピカに磨き上げられていました。

僕は、暫くの間、その石をいつもポケットに忍ばせて暮らしました。
暇があればポケットに手を入れてさわり、時折取り出しては、少し眺めてまた仕舞いました。

あの石が何処に行ったのかは覚えていませんが、この前、ふと、ポケットに、似たようなものを、ずっと持っていることに気がついたのです。

3GSは、この2年半、あの黒曜石のように、僕の小さな宝物でした。



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June 19, 2011

Glenn Gould

クラシックファンの方が聞いたら失笑されるでしょうけれど、僕がちゃんとゴルトベルク変奏曲を聴いたのは、キース・ジャレットのハープシコード版が初めてでした。
キース版は僕の愛聴版(ポータブルプレイヤー常駐)になっているくらい気に入ってまして、かなり聴き込んでました。

ゆったりとして、音がキラキラしていて『あー、バッハやなー、バロックやなー』と(笑)。

何年も、そんな感じで聴いていた僕でしたから、30歳を過ぎて、グールドの1955年を聴いた時の衝撃たるや凄まじいものでした。
スピード感や抑揚、同じ曲とは思えないくらいのキース版との一曲一曲の解釈の違い、情感たっぷりで聴いていて切なくなるくらいのアルバムでした。
特に最初に打ちのめされたのは第五変奏曲でして、あの疾走感には痺れました。いつもアリアからここまでは一気に聴いちゃいます。

グールドの録音は名盤中の名盤ですから、大概の方は最初に聴いてしまうと思うんです。
それはそれで良いと思いますけれど、譜面に忠実に演奏されたものとは違いますから、その凄さというか、ありがたみ(?)が分からず、これがゴルトベルクのスタンダードみたいになっちゃうと、もったいないかなーと思ったりもしたりします。

そういう意味で 僕は幸せな体験ができたと思います。あの衝撃と感動は中々味わえるものじゃありません。

ぜひ、皆さんも最初はキース版を数年聴いてから・・・って、こんなしょうもないアドバイス読む人もいないでしょうけれどね(^_^;)

その後、新たな感動をもとめて、十数種類のゴルトベルク変奏曲を聴きましたが、やっぱりキース版→グールド版を超えるものは得られませんでした。
驚かされたキワものは幾つか有りましたけどね。

因みに、いま一番聴いているゴルトベルク変奏曲は、アンドラージュ・シフの2001年録音版(ECM)だったりします(落ち着いてきけるんです)。


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August 13, 2010




もちろん、重厚なデザインは万年筆の魅力の一つかもしれませんけど、やっぱり日常の生活で使いにくいってこともあります。

特に、僕みたいな平社員が、会社で立派な万年筆を出すのは、中々難しいんですよね。

スクリュー式のキャップが多い上に、そこから輝くニブが出てくると、その存在感は中々のものでして、結構目立つのです。

そんな時に、このPILOT社のキャップレス・シリーズは本当に有難い存在です。

キャップレス万年筆は、ノック式、かつ控えめなニブということで、両方を解決してくれます。

書き味だって僕には十分ですしね。

このキャップレス機構って、パイロット社が開発して、何十年も唯一の存在あり続けています。

素晴らしい技術ですし、それをこの価格で提供できるのも驚きなのですが、他社の追随がないのは、やっぱり万年筆が、既に嗜好品の位置付けになってしまっていて、実用性を追求するほどのマーケットがないからなのかもしれませんね。

使ったことのない方は、是非、一度試してみてください。
サラサラと本当に気持ちよく書けるんですよ。

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July 28, 2010




例のBluetoothキーボードにピッタリの円留付き封筒ですけど、どんだけピッタリかと言うと、写真のとおりです。
かさばらないので、安心して会社の鞄に放り込めます。

いかにもOA関係ですって感じのクッションケースよりもイイでしょ。まあ、キー部分を保護するだけの目的ですから、これくらいで十分なんです。

この「ジーンズラベル素材で作った」シリーズは、使っていると、表面が少しだけ毛羽立ってきて厚みが出るのと、手の脂などを吸って、暖かみのある風合いになるのが、前に買ったA4サイズの封筒で確認されております。

また、速攻で味を出そうとして、折ったり丸めたりすると、ボロボロになるだけだということも実証済みです(笑)

さて、このキーボード君が鞄に入っているだけで、僕は通勤電車の中で駄文を書きまくれるって訳でして、Blogに載せる載せないは別にして、既に50本くらいは、書き殴ってあります。

キーボードがあるだけでも十分に便利なのですけれど、iPhoneのアプリにWriteRoomってテキストエディターのアプリがありまして、これを使うととても快適に文章を打てるのです。ただ打てるだけではなくて、simpletextっていうWebアプリと連動させれば、パソコン上でも簡単に編集・同期ができちゃうのです。

simpletextは無料なんですけれど、WriteRoomは600円と、チトお高いです。昨年、僕がダウンロードした時は、何かのキャンペーンで無料だったんですけれどねー。
??
こんな訳で、僕の趣味である、まとまりの無いダラダラした駄文が、ドンドン書き溜められて行くっていう寸法です。

ただし、サッカーへの屈折した熱い想いはTwitter、家族への海よりも深い愛情はFacebookにそれぞれ分別されていきますので、ここでは、純粋に僕の最も無駄な部分だけが蓄積されて行くのでした。

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July 25, 2010




ガラス張りの部屋
暑い午後の昼下り、大理石の床とガラス張りの壁に囲まれた何もない部屋、照りつける陽の光と乾き切った空気、無限に続く時間。そんな風景を僕にイメージさせるのがキース・ジャレットの「ステアケイス」(階段)って言うアルバムです。

音は溢れてきますが、ケルンコンサートの様なメロディはそこになく、ひたすらに泳ぐ感じ。でも、溺れそうになると時折思い出した様に旋律が顔を出す。で、また沈んで行く。

4部構成になっていて、それぞれ「階段」「砂時計」「日時計」「砂」ってタイトルが付いています。

それぞれの曲にタイトル通りのイメージが浮かぶかといえば、そこまででは無いと思うのですが、乾いた感じが全体的に漂っているので、冒頭に書いたとおりのイメージになるのです。

決して、心に残るフレーズがない訳でもない。あっても、かき消されてしまう。そんな演奏なんですけれど、何故か僕の愛聴版の一つになっているのです。

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July 22, 2010




円どめ付封筒って、事務的でもあり、かつクラシックなデザインでもあって、ヨダレが出るほど大好きなんです。

そーですねー。イメージ的には、グラナダ版のシャーロックホームズ「ノーウッドの建築業者」に出て来たマクファーレン氏が持ってそうな感じ・・・って分かり難いですよね。
そもそも、その頃あったのかわからないし(笑)

そんな、愛してやまない円どめ付封筒ですが、紙のものは耐久性がなく、プラスティック素材の物は雰囲気がなく、、、と言う訳で、中々使い勝手の良い物がなかったのです。

ところが、昨年、無印良品が発売した、ジーンズのラベル素材を使った文房具シリーズは、紙の風合いとプラスティック以上の耐久性、そして、デザイン性も兼ね備えた円どめ封筒を何種類も世に送り出してくれました(大袈裟ですかね^^;)。

僕は、A4サイズを2枚、鞄にいれておりますが、ちょっとした書類の持ち運びにとても便利です。適度な厚みやくたり具合も良い感じです。

更に、この前購入したBluetoothキーボードのケースを探しておりましたところ、つい先日、追加発売になった数種類の円どめ付き封筒の中に、ジャスト・サイズの物を発見。早速、購入してまいりました。

これ、本当にイイですよー。残念賞が多い無印良品の文房具の中では、久しぶりに大ヒットだと思ってます。

雰囲気的には、ポスタルコ製品の廉価版といった感じです。

あ、今日は木曜日なので、久しぶりにポスタルコにでもいってこよーっと、昼休みに。

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July 18, 2010


underberg(ウンダーベルグ)って御存知でしょうか。

飲んだことがある方も結構いるかと思いますが、ドイツの強烈な薬草酒です。

何が強烈かって、匂いも味もデンマーク戦の本田のフリーキック並にズドンと来ます。

どんな味かと言われましても表現の仕様がございません。

濃縮された「飲む胃腸薬」に44度のアルコールを混ぜたと思って貰えれば間違いないでしょう(笑)

40種類以上の薬草から作られているらしいのですが、なんせレシピは秘密なんですからね。

それらの薬草を、酒に漬けたり煮出したり、それぞれに最適な方法で抽出して、混ぜ込んで9ヶ月程度スロベニア産の樽で寝かせるんですって。
もう魔女の薬か子どもの悪戯レベルのトンデモない代物です。

で、それを、素敵な小瓶に詰めて、紙でラッピングして、ちょっとだけ美味しそうにして売り出すんですね。

でも、そこはドイツだから、スゴく美味しそうには見せない(見せれない?)わけです。

僕は以前、バーのマスターから、面白いから飲んでみてって言われて、ショットグラスでストレートを頂いたんですけれど、最初は吹き出しそうになっちゃいました。

小瓶から直接飲むのが通らしいですが、始めての方にはオススメできません。
僕は結構飲んでいるので馴れてきましたけれど、それでも体調によってはキツイ時があります。

なんせ、44度のお酒をストローみたいな細口からチューチュー飲むのは、かなりリスキーな行為ですよー。
そもそも、本当に体に良いのかわかんないですしね(笑)。 ドイツじゃ一日に100万本飲まれているなんて話もありますけれど、そこは鋼の体をお持ちのドイツ人ですからねぇ。 まあ、見つけたら一度は飲んでみてください。

安い店なら3本580円程度で買えると思いますぜ。

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July 16, 2010




例えばですよ、太宰治って言えば、どんな色を思い浮かべます?
暗い灰色?真っ黒?案外、薄い色なんてのもありかもしれませんよね。
僕なら、そうですね、紅色を選んだりするかもしれません。

まあ、そこは人それぞれなんですけれど、そういった歴史上の文化人や偉人の名前を付けた万年筆用のボトル・インクが有りまして、僕も幾つか持っているのです。

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Introduction
 ディオゲネス・クラブは、『シャーロック・ホームズ』に登場する、「ロンドンでもっとも人付き合いの悪い人間が集まるクラブ」にちなんで付けた名前です。
内容は性格を反映して雑多なので、情報価値はありません。お気に召すものがあれば幸いです。
Profile
まいぼー
家族と仕事を愛する32歳の会社員です。
このブログをこっそり何年も続けていますが、いつか妻や娘たちが見つけたら面白いな。なんて思ってます。
今の1枚
Rachmaninov
ラフマニノフのピアノ協奏曲と言えば2番が圧倒的に人気がありますが、僕は3番が結構好きです。
2番が広大な感じなら、3番は内側に沈んでいく感じでね。
今読んでいる本
À la recherche du temps perdu
昨年、2年がかりで「ユリシーズ」(J.ジョイス)を読み終えて、やっとこの目標に辿り着きました。
漫画版も出てちょっと話題になったこの本ですが、何年かかっても読みきりますよ。モチロン日本語でね!
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