ブログネタ
スカイリム に参加中!
~宿屋 眠れる巨人亭(スリーピング・ジャイアント)~

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アリス「・・・でね、やっと目的地についたら、これよこれ!(メモを叩く)
ま~ったく、ガッカリしちゃうわ(o´Д`)=зフゥ

・・・にしても間抜けよね?
あたしはリバーウッドに住んでいて、当然スリーピング・ジャイアントを知っているのに、屋根裏部屋ぁ~?
無い無い無い、在る訳ないっつの!
ホント、どこの間抜けかしら?
そう思わない?デルフィンさん」(゚∀゚ )

デルフィン「・・・・・・・・・」

古代ノルドの墓所ウステングラブからリバーウッドにやって来たあたしは、件の墓所に置かれてたメモをスリーピング・ジャイアントのカウンターに放っぽといてハチミツ酒を呑んでいた
今は真昼間ということもあって、この宿に休息を求める人や酒を求める者が居らず、女将のデルフィンさんと従業員のオーグナーさんとあたしの三人だけだった
デルフィンさんはいつもつっけっどんだケド、リバーウッドを襲ったドラゴンや吸血鬼をドラゴンボーンの力で排除したあたしを認めてくれている


デルフィン「いや、それは、きっと、あなたのことをよく知らない時に書いたメモじゃないかしら?
・・・確信は無いけど、多分半年位前に書いたと思うわよ」


ん?デルフィンさん、何だか歯切れの悪い喋り方だなぁ・・・
いつもなら、竹を割ったような物言いをする人なのに?


アリス「半年って、随分具体的ですね?
でも、入ってすぐに平屋って分かるじゃないですか?ここ・・・天井すら無いんだから」
あたしは上を見上げた( ゚ー゚)ンー

デルフィン「きっと合言葉のつもりなのよ!」

アリス「へぇ・・・合言葉ねぇ・・・
と言うことは、あたしを待っていた人が居たのかしら?」

デルフィン「!」(^_^)ニコニコ


あ、ハチミツ酒空になっちゃった(T^T)
あたしはマグに残ったハチミツ酒の一滴も残さないように、マグに舌を入れレロレロ啜った
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(んぎゅんぎゅ)


アリス「全くどんな間抜けよ!あたしこの直ぐ近くにテント張って生活してるじゃない
いつでも声を掛けてくれればいいのに!
ところでデルフィンさん、今まであたしを探しているような間抜け居ました?
・・・オーグナーさんハチミツ酒お代わり!!」


オーグナーさんが新しいハチミツ酒のボトルを出してくれた
デルフィンさんは、何故か目が泳いでいた(・・?why
バツが悪い



・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆



アリス「とにかく、所有者のはっきりしている物(ユルゲン・ウィンドコーラーの角笛)を盗んだんだから、これは所轄の衛兵・・・ううん、首長に報告して犯人を探さないとね!」

デルフィン「え!そ、そこまでしなくてもいいんじゃない?」(;゚Д゚)!アセアセ


ん~・・・でもそう言う訳にはいかないよね
放置された物の所有権が曖昧なスカイリムだって、持ち主がグレイビアードって分かっている物だもん


アリス「いや、これはハイヤルマーチ領の遺跡で起こった事件ですけど、ホワイトラン領に住むグレイビアードの盗難事件ですもの
ちゃんと首長に報告して、モーサルの衛兵と協力して犯人を追い詰めなきゃ!
何てったって、あたしはホワイトランの従士ですからね!そのあたしをコケにするような犯人は牢獄で後悔するがいいわ!
それにしても、証拠のメモを残すなんて犯人も馬鹿ね
筆跡を鑑定して内容をプロファイリングすれば犯人像が分かるかも知れないし・・・あ、そだ!ファレンガーさんにも協力してもらって魔法で追跡してみよう^^」

デルフィン「:(;゙゚'ω゚'):」


あたしはバーカウンターの内側に廻り込み、刑事部長よろしく捜査方針を考えた
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(犯人は自意識過剰な奴ね!)


デルフィン「と、ところで、あなたお疲れの様ね・・・良かったらうちに泊まっていかない?」(゚д゚;)ホホホ

アリス「え?どうしてですかいきなり?ここからあたしのテントが近いことはデルフィンさんもご存知じゃないですか?
それにジャル姉の家もスリーピング・ジャイアントの裏だし・・・
別に宿にわざわざ宿泊しなくてm」
デルフィン「いえ是非泊まっていって頂戴!と言うか泊まりなさい!」


ふぁ?どゆこと?
あれ?オーグナーさん、お腹抱えて『ヒーヒー』笑ってるや
何だろう?笑いを誘う要素が会話に有ったんだろうか?


アリス「?、まぁ確かに、ウステングラブからここへは休みを取らず直行したケド、別段疲れてないし・・・」


そう、ウステングラブには魔術師やアンデッドがウヨウヨ居たケド、あたしが脅威に感じる様な敵は居なかったから、肩透かしを食った感じ
確かにまぁ、今までここで会話したように、グレイビアードの試練をこなすことができず、脱力してるっちゃそうなんだケド


デルフィン「いいから泊まって」(`Δ´)ギロリ


あうう、デルフィンさんの目が怖ひ・・・(゚∇゚ ;)エッ!?
それにしても・・・(`・д・´)キリ


アリス「何かおかしいですよデルフィンさん!?
そう言えば、さっきデルフィンさんが言った通り“合言葉”だったとしても、よく考えればデルフィンさんにしか伝わらない合言葉だし・・・
もしそのやり取りを監視する者が居るとすると・・・ハッ!この宿屋は犯罪者に盗聴されている?!
これは一大事!
一刻も早くバルちゃんに報告しないと!」


そう言って、あたしはスリーピング・ジャイアントを飛び出そうとした
・・・ケド、デルフィンさんに背後から肩をがっしりと掴まれた
うう・・・すごい小宇宙(コスモ)だ・・・
筋力以上の執念にも似たプレッシャーであたしが押さえつけられているΣ(`□´/)/
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デルフィン「い・い・か・ら・泊・ま・る・の・よ!」



・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆



~スリーピング・ジャイアントの一室~

デルフィン「あなたの探しているのはこれでしょ?」
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半ば強制的にあたしを客室へと案内したデルフィンさんは、おもむろに偶蹄目の角で作られた古びたアーティファクトを差し出した


アリス「あ!?角笛!!
でも、どうしてデルフィンさんが・・・」


デルフィンさんは気まずそうにしている


デルフィン「預かったの」(*'-'*)

アリス「ふぁ?」( ゚ Д゚)ホケェ

デルフィン「思い付いた・・・(ゲフンゲフン)出したの!ついさっき!
フードを目深にかぶった物凄い美女がここに来て屋根裏部屋を借りようとしたことが有ったわ」

アリス「フードを目深に被ってて、よく美人って判断できましたね?
それに、ここへ来れば天井すら無いことが一目瞭然なのに屋根裏部屋を借りようとしたぁ?
その人どんだけアホなんですか?思い込みの激しいタイプ?」

デルフィン「・・・」(`-´メ) ギロ

アリス「・・・」(((( ;゚д゚)))

デルフィン「美人のオーラが溢れかえっていたのよ!(アリス「オーラって・・・」)
・・・で、その美人でナイスバディ(アリス「あ、何か増えた」)な人が、その角笛を置いていったの」


うへぇ~何その展開
脈絡が一切無い!


デルフィン「『いつか、この宿に屋根裏部屋を借りに来る者はドラゴンボーンだから、その者にユルゲン・ウィンドコーラーの角笛を渡してくれ』って言ってたわ、今思い出したわ!はいどーぞ!」ポスッ


何かデルフィンさん異常に早口
(って言うか、『屋根裏部屋が無い宿で屋根裏部屋を借りに来る者はドラゴンボーンだから』とは、膝に矢を受けた冒険者は衛兵にジョブチェンジしちゃうくらいのお約束事かしら?
だとしたら、ドヴァキン量産できますやん・・・)
ま、いいや、あたしはデルフィンさんから角笛を受け取り、懐から手帳を取り出して彼女に訊ねた


アリス「そうですか・・・、ではその女性の特徴を教えて下さい」

デルフィン「と、特徴ですと?!」

アリス「ええ、背格好から声質まで、どんな細かいことでも構いません」
あたしはペンを取り出しメモる態勢φ(.. )

デルフィン「えーと、美人でナイスバディでセクシーボイスで聡明な感じだったわ!
・・・どうして、そんなこと聞くの?」(・・?

アリス「え?だってその人が窃盗の犯人でしょ?国中に手配書を配るには特徴が無いと」φ(.. )

デルフィン「な?!・・・」


この盗難事件は妙だわ!
角笛を盗んだ犯人は『話をする必要がある、至急だ』ってメモに書いているじゃない?
なのにデルフィンさんにユルゲン・ウィンドコーラーの角笛を預けたぁ?
おかしいおかしい絶対おかしい!
(犯人の意図が全く見えない!)
と、あたしがメモを取りながら思案に暮れていると、スリーピング・ジャイアントのバーカウンターで爆発した様な笑い声が起こった


オーグナー「うぷぷ・・・ぶわーっはっはっは!ヒィーヒィー」ヾ(=^▽^=)ノバンバン


な、何?!オーグナーさんどうしちゃったの?Σ(・ω・ノ)ノ



・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆



~七千階段~

あたしは謎多き窃盗事件をバルちゃん(バルグルーフ首長)に報告して、グレイビアードの下へ向かっている
一応“千里眼”の魔法で犯人を探せないか?と思って宮廷魔術師のファレンガーさんにも事の顛末を知らせておいた
ファレンガーさんは魔法で犯人を探す方法を検討してくれると言っていたケド、何故かあたしの話を聞いてるうちに、オーグナーさんの様に爆笑してしまった/(^w^)\ハライテー
ま、いいわ、後は衛兵さん達に任せて、あたしはあたしが今できることをやろう
幸い角笛は無事手に入ったしね^^
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ギィガチャ


アリス「皆さんお待たせしましたーっ!
ユルゲン・ウィンドコーラーの角笛持ってきましたよ~^^」

アイナース「あ、アリスちゃんだ^^」

ウルフガー「お帰りー^^」

ボッリ「結構時間が掛かったねー?」


OH!今日は歓迎ムードでお出迎えね^^


アーンゲール「ほう!ユルゲン・ウィンドコーラーの角笛を手に入れたか?
よくやった、これで全ての試練に合格だ
私と来い
お前を正式に認める時が来た
揺るぎ無き力の最後の言葉を覚える時が来た
“ダー”、押すという意味だ」(`・ω・´)キリッ
i01noki
(↑史上最強のDahの使い手!)
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アーンゲールさんが仰々しく宣言した
・・・まぁ、外野で『やっぱりアーンゲール君上手ぅ!』とか『いっぱい練習したもんね~』とかの言葉が無ければ、さぞかし重々しい雰囲気だったでしょうに(´∀`*)
あらあら、アーンゲールさん、満更でも無い顔しちゃってる( ´,_ゝ`)ププ
とにもかくにもこれでシャウト:“揺るぎ無き力”の完成形が習得できるという訳ね
このシャウトの完成形は、あたしが使っていたFus Roとは比べ物にならない威力みたいで、熊やトロールすらも吹き飛ばせるみたいなの
お母さん曰く、『シャウトはフスロダに始まりフスロダに終わる』って言ってたから楽しみ!
そうこうするうちに、ウルフガーさんが石敷の床に“ドラゴン・ワード”を描き出した
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床に描かれた言葉“Dah”を見ると、あたしの網膜から水晶体、そして視神経を介して脳全体を揺さぶった
例えるならイメージの爆発だ!
空気が、いや空間そのものが圧縮する力
そんなイメージが見えた
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そしてウルフガーさんは腕を開きあたしに力を送った
その力はドラゴンの魂から得る様に、ウルフガーさんの体から光の糸が放たれ、あたしの体に吸い込まれていった
ダー:Dahという言葉に力が吹き込まれた瞬間だ
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あたしは、あたしの中で完全なるシャウトが解除されたことを理解した

そして、その解放にも似た感覚と共に・・・あたしは感じた

あたしの体の中で何かが目覚める気配を・・・

それは熱い、とても熱い何かだった・・・

でもそれは、まだ、じっと身を潜めている・・・

何かに怯える獣の様に・・・

母から引き離された幼子の様に・・・



・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆



ハイ・フロスガーの中庭には見晴らし塔が在る
その塔は、西洋の鐘楼の様な造りをしているが、そこに時を告げる鐘は無い
しかしながら、時を告げることはしなくとも、その塔の最上ではグレイビアードが鐘の役目を果たす
彼らはそこをシャウトを放つ場としているのだ
“揺るぎ無き力”の完成形を習得したあたしは、今そこに居る
完成されたフスロダを試し撃ちする為に・・・
外はすっかり夜になっていた
二つの月が昇り、青い暗幕が空を覆っている
・・・・・・・・ぷっw
な~んて、ちょっと詩人をキメてみました~^^
でもでも、シャウトの試し撃ちをしようとするのは本当のこと
今あたしの目の前には二つの月の大きな方が真正面に位置している
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(♪月にくるまり、闇に吠え、償いが俺をとらえて縛る、そいつに向かって歌った
俺がはいつくばるのを待ってる全ての勝敗のために、星はやさしく、風に吹かれて、
俺は少しだけ笑った♪  『路上のルール』by尾崎豊)


あ~・・・それにしても、グレイビアードさん達・・・
最後の儀式はないわ~
あれ引くわ~
最後は『我らの声に耐えよ』とアーンゲールさんは言って、四人が四方からスームを浴びせてくるんだもん
あれって、リアル言葉の暴力よね?
ってゆーか、あたし数日前にシャウトのリンチ喰らったばかりじゃないのよ~
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あー、まだ体がグラングラン揺れてる
アーンゲールさんは、この儀式はドラゴンボーンを称える詩だって言うケド、物理を伴った祝福なんてありがた迷惑よ・・・トホホ
地震かと思ったよ(つーか船酔い?)・・・
ま、いいわ
とにかく終わったんだから・・・
じゃ、そろそろいきますか!


アリス「フゥスッ・ロ・ダァーッ!」(ノ`Д´)ノFus・Ro・Dah


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あたしの言葉から純粋な力が生まれた!
その力は月に向かって闇を切り裂き、夜を震わせた
(後日ホワイトランの衛兵さんに注意されました・・・衛兵『その、叫ぶのを止めてもらえないか?』)



・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆



~翌日~

とにかく!あたしは力を手に入れた(`・ω・´)フンス
その力はハルコンに対し有効な攻撃手段となるハズよ
少なくとも・・・あたしを吹っ飛ばしてくれた礼はできるわ!
今度はあたしが吹っ飛ばす( ̄ー ̄)ニヤリッ
話は変わるケド、昨日はシャウトの試し撃ちをした後、ハイ・フロスガーで一泊させてもらった
もう夜も遅かったしね
野獣の類はここに来る前に掃討しているとは言え、松明しか外灯の無い雪道を降りて行くのは危険だもんね
お土産に持ってきたハチミツ酒を皆んなに振舞って、あたしやお母さんのこと、そしてお父さんやドリスのことなんかについてグレイビアード達に話して聞かせた
特にウルフガーさんはお母さんのことについて熱心に尋ねてきた
確か初恋の人だったっけ?wwwうちのお母さんが?
まぁ、あたしが言うのもなんだケド、お母さん美人だしね(´∀`*)
でも話すと言っても、あたしにしてみればごく普通のお母さんだから別段変わったことを話したつもりは無いわ
20代半ばに日本料理の研究の為に来日して、ジャパニーズ・トーフを自分の手で作ってみたいと思い立ち、何故か千葉県内(成田に降り立った後千葉県を彷徨ってみたい^^)で大豆農家の父と出会って、お互い惹かれ合って、結婚して、あたしが生まれて、ドリスが生まれて、そんなたわい無い話
お父さんと結婚した件ではウルフガーさん、ちょっとウルってきてたケド、『いいんだエリスちゃんが幸せなら・・・』と言って鼻を鳴らしていた
でもまぁ現金なもので、妹のドリスがお母さんそっくりで、スカイリムに近々来ることを話すと、ウルフガーさん(他の皆んなもだケド)は『ひゃっほーい』と奇声を上げて喜んでた^^
後は、逆にあたしがグレイビアード達にスカイリムで暮らしていた頃のお母さんの様子を訊ねた
だってメリディア様曰く、史上最強のドヴァキンなんでしょ?
ちょびっとハラハラしながらも訊かずには居られないじゃない?
でもね・・・普通だった
メリディア様が言う様な無茶苦茶な人と言う感じでは無かったそうだ
アーンゲールさんの話だと、何故スカイリムに来たか?どうやって来たか?は知らないそうなんだケド、母はスカイリムでも料理の研究をしていた様で、スカイリムの食材について興味が有ったみたいなの
まぁ研究と言っても手当たり次第口にしていた様だったらしいケドね・・・
錬金素材の巨人の足指やシャウラスのパイなんてのも迷わず口にしてたらしい(うぇっぷ)・・・
そいでもって、たどり着いた結論が『デイドラの心臓最高!』ってことだったみたい(うげぇ)・・・
確かに普通に料理もしていたらしくて、グレイビアード達を肉好きにしたのもお母さんの影響が大きかったらしい
お母さんは、男所帯のグレイビアード達を可哀想に思ってか、ちょくちょくハイ・フロスガーに料理を作りに来てたらしいの
手作りパンやスープ類は元より、特にお肉料理は秀逸で、料理研究家を自称してるだけあって面目躍如
一味違う風味の肉料理でグレイビアード達を魅了してたらしい^^
例えば、鹿のチョップはエールをべースにしたソースを使うなんてことね^^
あたしも自炊で鹿を調理する時は、今の話と同様にエールを臭み消しとコクを出す為に使っている
別にお母さんから料理を習ってたと言う訳じゃないケド、『親子なんだなぁ』と妙に感心してしまった
とにかく、おっさんばかりのグレイビアード達にはお母さんの作る家庭料理はこの上無いご馳走だったに違いない(´∀`)
そうそう、肝心なドラゴンボーンとしての能力についても訊いてみたの・・・
相当デンジャラスな話になるのかと思いきや(≡ω≡.)
意外や意外!お母さんはあまりシャウトを使わなかったんだって!?q|゚Д゚|p
山賊や野獣程度は剣で斬り伏せるし、強敵の場合にはお得意の魔法“懲罰の炎”で焼き尽くすなんてことをしてたらしいから、わざわざシャウトを使う必要が無かったみたい( ̄ロ ̄|||)
ただし、史上最強かどうかは知らないケド、確かにグレイビアードも目を見張るシャウトの素養は有ったみたい
ただ、その素養は当時のお母さんの特異な事情に拠るものだった
そう、今はあたしやドリスが引き継いでいる、ドラゴンの魂を二つも体に宿していたからなの
単純にドラゴン二匹分の力を持ってるんだからチートなんてもんじゃ無いわよね?
それから・・・、デイドラ王達とのいざこざについて・・・
あんま聞きたくなかったケド、グレイビアード達がノリに乗って話してくれたんだぁ(遠い目)
さっきお母さんが食材で『デイドラの心臓最高!』っていう結論に到達したって言ったでしょ?
原因はそれよそれ!
お母さん・・・デイドラの乱獲を始めちゃったの・・・
ええそりゃもう、ステンダールの番人から感謝状が贈られるくらい・・・
それが、デイドラ16王の一人、メエルーンズ・ディゴンの怒りに触れちゃったみたいなの・・・
だって、スカイリムに現れるデイドラの殆どがタムリエル侵攻を目論むディゴンの手下でしょ?それを食材として狩るんだもんね、そりゃ恨み買うよね?
だケド、そのディゴンすら“懲罰の炎”でフルボッコにしちゃうんだもん( ゚ Д゚)ハァ~
オブリビオンに激震が走ったのは当然よねぇ~
ま、そんなこんなで、たわいのない話から、デイドラとの血みどろの抗争劇といったディープな話でハイ・フロスガーの夜は更けていった



・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆



ジョルバスクルに戻ると、あたしはそのままベッドへ向かった
いや~、何だかんだで疲れたよ・・・
昨日は修学旅行の夜状態で碌に寝てないし・・・
あー、限界、もう限界
何てったって、スカイリム一の山から下山して来たんだからね
そりゃ、登りと違って山を降る時は、七千階段をちんたら歩くことなんてしないで、山の斜面をぴょんぴょん飛び降りて来たケド、それにしたって、リバーウッドからホワイトランのショートカットとは桁違いの高さだから、精神的に疲れたって感じかな?
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(じゃぁ、同胞団に帰るか)

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(いよっと!)

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(のほほ(´▽`)足先がこちょばゆい)

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(ホワイトラン要塞が見えてきた♪)

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(ア~イ・キャ~ン・フラ~イヾ(=^▽^=)ノ 下山時間僅か10分)


あたしのベッドは階段近くの大部屋に在る
あたしやリアさんの様な新米が寝泊りするスペースだ
一応男女の別は有るケド、男部屋と女部屋が厳密に分けられている訳じゃない
壁の作りでエリア分けをしている感が有るケド、ドアなんて無いからお互いの様子が丸見え
まぁ、サークルのメンバーに昇格できれば個室が与えられるみたいだケド、あたしはジョルバスクルで成り上がるつもりは無いからどうでもいい


ファルカス「よお、お帰り!随分長く出てたみたいだな?」


あたしがベッドへ潜り込もうとした時、戸口からファルカス兄貴が声を掛けて来た
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アリス「あ、ファルカス兄貴ただいまー♪
いや~、疲れましたよ・・・何だかんだでグレイビアードに教えを請うのに一週間以上かかっちゃいましたね」

ファルカス「そうだな、それでシャウトは上手く習得できたか?」
ファルカス兄貴は破顔して、あたしの首尾を訊いてきた

アリス「ええ、あたしの声で兄貴を吹っ飛ばすこともできますよ~」(*´∇`*)フスロダ
あたしの顔もほころぶ

ファルカス「おおー!そりゃ恐い恐い」( ゚∀゚)アハハ


へへへ~、実際具体的な標的に向けてフスロダを放った訳じゃないケド、あの圧力の塊は大きな武器に為る


ファルカス「ところでアリス、お前さんに手紙が来ていたぞ
そこのサイドテーブルに置いといたからな」


ああ、本当だ、あたしの使っているベッドのサイドテーブルに手紙が置いてあるや
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(手紙・・・誰からだろ?)


あたしはファルカス兄貴に礼を言って手紙を開いた
(あれ・・・これシセロからの手紙だ!)
ファルカス兄貴は『じゃあ、明日から本格的な対人訓練に入るからな』と言い残して部屋から出ていった
あたしは一旦手紙から目を離し『はーい』と返事してファルカス兄貴を見送った
ファルカス兄貴の姿が見えなくなると、あたしは再び手紙に目を落とした



・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆



~シセロの手紙~

シセロの手紙1
(以下の青字はシセロの文面で、ピンク字はアリスの心の声ですwww)


親愛なるアリス・ヴィヴィアン・ハナザワ様
(ふむふむ)
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シセロはドーンスターに着いてナジルに話したよ。
(よしよし)
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そしたら、ナジルはソリーヌとガンマーの搜索を引き受けてくれたよ。

(ナイス!)

ただし、やはり情報が漠然としてるから2~3週間は欲しいってさ。
(そうか~、仕方ないわね)

それから、君の依頼との事なので、ナジルは無償で仕事を請け負うってさ
(やた!依頼料は只!(*゚▽゚*))

その間、シセロは暇になるから、母の世話をウンとするよ!
(まぁ、そうね親孝行しなさい・・・ミイラだケド('A`))
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母を綺麗にして、しっかり瀝青をかけ・・・あれ?瀝青が無い。
(うふふ、相変わらず抜けてるわねぇ( ゚∀゚)バーカバーカ)

困ったな・・・、では仕方ない君から貰ったゴールドで瀝青を買うことにしたよ。
(な、な、な、何ですとぉ!?)

ソリチュードまで行って、ありったけのゴールドで瀝青を買ってくるよ。
(おい馬鹿やめろ!)

それから、ちょっとだけスイートロールを買うことにするよ。
(奴は金貨を使い切る気だ・・・)

では、進展があったら、また手紙を書くよ。
( (T_T) )



従順なるシセロ
(哀れなアリス・・・) 』


2000ゴールドの金貨が・・・
あたしは目の前が暗くなり、ヨロめいてしまった
そ、そりゃ、あのお金はシセロがソリーヌさんとガンマーさんの搜索に必要だと思うからあげたんだケドね・・・
節約できればそれに越したことはない訳で・・・
あうう(クラクラクラ~)
本気で寝た方が良さそうだ・・・
オヤスミナサイ…エグエグ

※瀝青(又は歴青)とは石油由来の乳剤で防腐剤に使われます



・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆



あたしは相当疲れていた様だ
仮眠のつもりで地階のベッドに潜り込んで、目覚めたら翌日の朝だった
今日から本格的な対人戦の訓練が始まる
あたしはティルマさんの用意してくれた朝食を食べてホワイトランの平原に出た
同胞団のメンバーとの訓練は午後からなので、午前中は以前同様準備運動の時間となる
でも今日は試したいことがあるのだ


アリス「さ~て、どこに居るのかな?」(´ω`=´ω`)キョロキョロ


あ、居た居た
探す対象が大きいからすぐに見つけられる


アリス「おはよー!ジョーンズさーん!!」


そう、あたしが探していたのは巨人のジョーンズさんよ^^
今日も平原をポチ(マンモス)と一緒にノッシノッシ歩いている
あたしはジョーンズさんに駆け寄った


アリス「ねぇねぇ、ジョーンズさんジョーンズさん
実はジョーンズさんに協力して欲しいことがあるの!」


別にジョーンズさんと、会話ができる訳じゃないからあたしの一方的な発言なんだケド、巨人のジョーンズさんはあたしが何か頼みたいことが有るというくらいは分かったみたい
大きな顎にこれまた大きな手を添えて思案のポーズをしている


アリス「あたしね、ドラゴンボーンとして大きな力を手に入れたの!
それを試したくて・・・、ジョーンズさんちょっと的になってもらいたいの!」


そう、あたしはフスロダを実際に対象にぶつけてみたかったのだ
でも、人が吹っ飛ぶ程の威力って言うでしょ?
だから、同胞団のメンバーや衛兵さんに頼む訳にはいかなくて、ジョーンズさんを探したのよ


ジョーンズ「フガァ?」

アリス「あ、いいのいいの、ジョーンズさんはそこに立っているだけで・・・
あたしが叫ぶと突風みたいなもんが起こるケド、巨人なら大丈夫だと思うから、ちょっと耐えてね^^」


そう言うと、あたしはジョーンズさんと適度な距離を取り構えた


アリス「じゃぁ行くよー!・・・フゥス・ロ・ダァー!!!」(ノ`Д´)ノFus・Ro・Dah


あたしの声が圧力に変化する
大気の密度が凝集されて景色の一部が歪んで見える
その歪みがジョーンズさんにぶつかる・・・


ブワァァァーッ
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えっ・・・?!

えっ・・・?!

えええーーーーっっっ!!!


アリス「きゃーーーっ!ジョーンズさーーーんっ!!!!」
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(彼は今、紛れもなく美しかった・・・)


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(重力という鎖から解き放たれ・・・)


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(自由な存在へと昇華された・・・)


2013-06-29_00015
(ジョーンズ「ウガガ・・・ウゴォ」 訳:『宇宙(そら)が・・・蒼い』)


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(べちゃ)


きゃー、ごめんね、ごめんね、ジョーンズさーーーーん!
うわわわ、何て威力なの!?
巨人が吹っ飛ぶなんて!!
いやそれどころじゃない!ジョーンズさーんジョーンズさーーーん!







次回へつづく







おまけのフスロダ

フスロダ・・・ふつくしい・・・。

実はフスロダを巨人に試してみたのはこのプレイが初めてです。
いやー、まさか巨人がアイキャンフライするとは思わなんだ・・・。
まさにシャウトはフスロダに始まりフスロダに終わるですね^^

でわ、また会いましょう。ノシ