2009年06月

2009年06月30日

花は...

suguri



花は...
花だけで、本来美しいものなので、
できるだけ、余計なことをしないほうがいい...
切ったりとか、曲げたりとか、貼ったりとか...

あ、ほらまた、そんな余計なことをする...







suguri_chigaya


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myokasyo at 22:20|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 妙花 

2009年06月29日

【浜木綿 (ハマユウ)】

hamayu



子どもの頃...
父に..
父が生まれて育った海に、連れて行ってもらったことがありますね..

私は、生まれも育ちも鄙びた山里で育ちましたが、
父親は、南国の賑やかな海の有名観光地に生まれ育った...

父に連れられて、故郷である観光地の名所や景勝を巡るとき、
街のあちこちにハマユウが咲いていたことを覚えています..

ちなみに、地に植わっているハマユウは、けっして楚々たる花ではないですね...
ある場所では、宿根は巨大化し、花は、次から次へと乱雑に咲き、
かと思うと、花が終ったあとは、夥しいほどのしぼんだ花が、うなだれて枯れてゆく...
その姿は、夕暮れ時にでも見ようものなら、何やら無残で、傷ましいほどにわびしい...

私が子どもごころに抱いた、父親の生まれ故郷の印象というのは、ハマユウと、その観光地を示すゲートの看板の色褪せたペンキの文字.. 
それはそれで私は好きな街だったのですが、いまやその街も、あの頃の面影はなくなってしまいましたね..

...と、書いていたら、
今月の父親の命日忘れてた... をっと、もう過ぎた..


ところで、

井上陽水の「ジェラシー」という曲に、
はまゆりが咲いているところをみると...という歌詞が出てくるんですが、
あれは科目でいうところのハマユリ..では、完全に「ない」ですね...
おそらくハマユウを指してハマユリと謡っている..と、私は勝手に思っています..






hamayu_


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myokasyo at 01:11|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 妙花 

2009年06月27日

時計草(とけいそう)の夏...

tokeiso__



今年も同じように、
近くの川に、蛙の啼く声がするが、
とうぜん、私が去年に聴いた同じ蛙たちの声ではない..

通いなれた歩道には、いつも同じように落ち葉の吹き溜まりがあるが、
それらはけっして、昨日見た同じ落ち葉たちではない...

電子レンジの調理時間を1分間、窓の外を眺めて待つ間、
私がこの世にいる時間は確実に1分間消耗する..

たとえば、運転中にふと見上げた月があまりに美しいと思ったとして、
そんなことを誰に話して、誰に分かってもらえるわけでもないので、黙っているとする..
つまり誰と共有することもなく、自分(私)ひとりだけが見て、美しいと感じた記憶..
自分(私)が消滅すれば、この記憶も共に消滅する...

この世にいるあいだ、
みんなこの世にいるあいだ...





tokeiso_


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myokasyo at 21:58|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 妙花 

2009年06月26日

【山吹升麻(やまぶきしょうま)・雁皮(がんぴ)】

syoma_ganpi


今日、入った行きつけのG・Sのロビーに、
画質の頗るキレイな大画面のTVが据えてあったので、
洗車の順番を待つ間、見るともなく見入ってしまいました..

うちのTVはいまだにアナログマなんで...
てか、最近、TVはニュース番組以外は、気を入れてめったに見たことがなく、
午後三時過ぎの番組となると、さらに見たことがない...

で、どんなことやってるかというと、
まずはM・ジャクソンの死...
そのあと、最近結婚した女優の豪華な結婚披露宴を延々やってるわけです。
「訃報」のあとに「結婚」のニュースもいかがなものか、とは思うが...
一時間番組のうち、大半が、その披露宴のことで、
どんな食事が出たか、和洋中の有名シェフが五〜六人いたとか、
経費総額は推定で、いくらぐらいかかったか、とか、
御祝いは一人当たりいくら包んで行ったとか...
新婦が付けていた宝石類の値踏みとか...です..

世の中は、いまだにそういった、ただひたすらベタな「ゴージャス」という価値観が流通しているのだろうか?

人はその価値観に「夢」を感じ、「私もああいうふうでありたい」と願うのだろうか?

それって番組として、おもしろいんだろうか?

私自身は、いつの間にか世間とは離れた価値観を自分自身で醸成してしまっていて、もう世間にはついていけないんではないか?とか...

少なくとも、この番組を見た人と、何か共有できるような言葉を訊ねられて、
つい喋った言葉が、ぜんぜん人とは違った価値観の言葉を吐き出すのではないか?...とか、

もしその言葉を聞いた相手の顔色は変わり、私を、異質なものを見るような目で睨み返すのではないか?...とか、
ものすごく不安になり、この心の動揺を誰か他の人に見られていないか、悟られていないか、つい辺りを見回したわけです..

そんな思いが胸によぎる、夏日気温の午後、クーラーのよく効いたG・Sでのひとときでした..



山で出会う升麻はいかにも涼しげに見え、群生するところは、よい香りがします...

雁皮は頂き物...、
さっそく花の終わった数本は挿し芽のため、鹿沼土に挿し、明日から毎日水遣りをします...





syoma_ganpi__


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myokasyo at 23:32|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 妙花 

2009年06月25日

【枇杷(びわ)・ヒペリカム】

biwa_hypericum


一年間日本に留学していた、
スウェーデン少女はもうすぐ帰国...
その彼女が、昨日一泊、うちに挨拶に来たので、
二日間、私用も公用もオールキャンセルして、いっぱい話しました..

地球の西の果てから、地球の東の果て日本へ..
そして帰ってゆく..

ここで、こうやってお話したこと、
もしたとえひとつでも、あなたの記憶に残っていて、
もしあなたが、歳をとっておばあちゃんになったとき、
お孫さんに、私は昔、日本に行った事があるのよ..と、話するとするでしょ..
そのとき、もし日本人である私の言葉、ひとことでも覚えていてくれていたとしたら、それは言霊(ことだま)..
あなたがおばあちゃんになれば、当然、ichiはいない..でも言霊は残る..

ここでお話する時間は大切な時間...
あなたが一生のうちにもう一度日本に来る...来ない...それはわからない...
だから、今ここであなたと過ごすのは、大切な時間"a once in a lifetime chance”...
これを日本では「一期一会(いちごいちえ)」というよ..

彼女がそんな理屈を理解できたかどうか、そんなことは問題じゃなく、
最後にお別れするときの涙、涙...が、すべてを物語ってるね...

でも寂しさは、若い人よりオヤジの年代のほうが、
じつはことさらにコタエています..



biwa_hypericum_


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myokasyo at 19:41|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 妙花 

2009年06月24日

【墨西哥万年草(メキシコマンネングサ)】

mexico_mannenso


この花もいわば雑草なんで...
ひと夏じゅう咲いているのかと思いきや、どうやら花期があるようで、
油断していると、そろそろ終わりそうで、昨日あわてて生けてみました...
勝手に花壇やプランターに生えてきて困りますが、
今流行りの多肉植物らしく、身近に使えるのがいいですね。

弁慶草(ベンケイソウ)...ともいうらしいですが、
タイトルにした<墨西哥万年草(メキシコマンネングサ)>のほうが、なんとなく愛嬌があって覚えやすい。

昔なら「鶴は千年、亀は万年」といえば、縁起のよい言葉だったのでしょうが、
今「万年」といえば、どうしても想像してしまうのは「万年床(まんねんどこ)」とか、「万年平社員」とか、ネガティブではあるけれども、どこか可笑しさの籠もったエネルギーがこみあげてきます。

メキシコって聞くと、私が知っている範囲のメキシコの友人は、かなりいい加減なヤツなのですが、
毎年メキシコマンネングサが咲く頃になると、つい彼のことを思い出して一人で笑ってしまいます。








mexico_mannenso__


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myokasyo at 08:37|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 妙花 

2009年06月22日

【縞葦・歌仙草(しまあし・かせんそう)】

shimaashi_kasenso


たしか去年にも書いたと思うのですが、
私的には、縞葦は「六月の花」という思い入れが強いんですね..
..というのも、
七、八月の盛夏の頃ともなれば、
今より外の木々や、草花の緑がもっと深く、濃くなってしまうので、
縞葦が線がどうも頼りなげに思えてしまう.. 負けてしまうんですね..
第一、穂が立ってしまうと、葉と葉の間が妙に間延びしてしまいます..
とても根拠の浅い主観なんですが、
夏が本格的になるころには、やはり矢筈ススキや、
縞ススキのほうがよく似合ってくるように思うのです..

だから、私の中で縞葦が使えるのは六月...
夏が来る前の... 夏を迎えるまでの...ほんの短い、今、このとき...だけ..





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myokasyo at 20:14|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 妙花 

2009年06月21日

栗の花が咲きました...

kuri_no_hana



縄文人がどんな食生活をしていたか?
縄文人の人骨を調べれば、だいたい分かるそうですが、
たとえば、虫歯の発生率も、その指標となるそうで、
その点で言えば、本州の縄文人は虫歯が多く、これは豊富な植物食のせいだろうと考えられ、農耕人に近い状態であったといいます...

さらに生存時になんらかのストレスを受けていると遺骨にはその痕跡が見られ、
そこから推し量れば、縄文人の社会生活は、比較的ストレスも少なく、栄養状態も健康的な生活であった...と、考えられている...らしいです..

これは、稲作や農耕が伝わるまで「食うや食わずの『狩猟採集生活』...」とは、ややイメージが異なりますね..

氷河期が終わり、森林で覆われるようになった太古の日本列島..
クリ、ドングリにシイの実、山に向かえばイノシシ、シカ...、
海に向かえばタイ、クジラ、カキ、シジミ、アサリ..

青森県三内丸山遺跡から見つかった背骨の繋がったマダイや平目の骨。マダイは全長1mに達し、骨が繋がったまま発見された理由は、三枚におろして食べていたのではないかと想像される...

また、関東以北に縄文遺跡が多いのは、冬場の食糧確保にサケの河川遡上がある..と、どこかで読みました。

けっこう旨いもの食ってたわけです..
この頃なら、水質汚染もなければ、土壌汚染もないしね..
さぞ旨かったでしょう。

一説に、縄文時代には400種の山菜やキノコ、70種の魚や動物、35種の鳥、そして350種の貝を食料にしていたといわれる...

木の実を本格的に食すようになったのは最終氷河期が終わり、日本最古の土器が作られたと思われる1万2千年前のことだ...

この日本最古の土器は、円形丸底の鉢と方形平底の鉢の二つの種類があり、このうち円形丸底の鉢は煮炊きに使用されていたと考えられる...

つまり人々は、木の実を水で煮ることで柔らかく、また同時にアクを取ることを覚え、知らず知らずのうちに食べやすいものに調理していたのである...

この頃、主に食べられていた木の実はクリをはじめ、クルミやドングリ、シイの実、トチの実..

また、青森市の5500年前から1500年間も続いた大集落の跡である三内丸山遺跡からは、クリの木が栽培されていたことが判明した...

                        [日本人は何を食べてきたのか]


まあ、日本で水田耕作がはじまったのが、佐賀県唐津市の菜畑遺跡2500年前...それ以前にも一部で湿地や焼畑での稲作があったといいますが、それほど全国版にはなっていないところを見ると、約1万年くらいの間、日本列島に住む古代人は、主食にクリやドングリなどの木の実のお世話になっていたわけですね。



前々から、クリの花の咲いた頃に、クリを生けてみたかったのですが、毎年何かとこの時期忙しく、大げさな話ですが、このたび初めて念願叶いました。
花材というのは、生けることによって、その木や花の持つ質感や、性質というものを掴めるしね...


生けながら考えたことですが、
縄文時代の代表的な「火焔土器」といわれる土器や、土偶の文様.. 
後に稲作が主流と変わる頃の弥生土器の刷毛目の文様や線刻の比較的直線的な文様とは違って、
「火焔」と呼称されるように、うねるような曲線、螺旋のようなイメージが強いのですが、
稲が伝わる前の縄文人の身の周りって、比較的直線的な構造や風景というのは少なくて、
視覚できる視野の中には、木々や森の中に、曲線や螺旋を描くようなイメージのものが多かったのではないか、と考えたりしましたね...
たとえば、こういうクリの花のような..







kuri_no_hana_


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2009年06月20日

夏草へのオマージュ

chigaya_nezumimugi


十年ひと昔..

...というので、

五、六年前といえば、
時間的にいえば、一番中途半端な記憶..ということになりますね、

車を走らせていて、家まであともう少しという、ほどほどの帰路に、
必ずひっかかるT字路の交差点があるんですが..

その頃、よく帰りが深夜に及ぶことがあって、
左折すれば、あとは一直線、十分ほど車を走らせれば家にたどり着く...
ところが、いつもその信号でひっかかるわけです。
そんな時間に、信号待ちをしている車は、後にも左右にもなく、
信号が変わるのを待っているのは、いつも私の乗る車一台だけ..

眠いし、疲れているし、
いつも、「さっさと信号変われよ..」と思うのですが、一人で待つ信号ってなかなか変わらない..

信号待ちの間、T字路の前方には、横一直線にフェンスで囲まれた広い空き地があったのですが、
その空き地を、車のヘッドライトがフェンス越しに照らすことになる。
その頃、フェンスの向こう側には、人の背丈ほどもある、夥しいほどのカゼクサが生い茂ってたんですよね..

最初は気づかなかったのですが、
週のうち何度も真夜中、そこで停車して信号が変わるのを待っているうちに、
なんだか、カゼクサが、私の帰りをお迎えしてくれているような気になってくるので不思議なものです。

「お帰り...今日も遅いね...」って、

埃と排気ガスの混じった空気に晒されて、汚れきっているはずなのに、
なぜか、いきいきとした透明感のある黄緑色の長い葉が、ヘッドライトの光に映え、
ときどき、むし暑い夏の夜風で一斉に揺れる..その姿が妙に艶かしい..

そんな夏草の記憶です..

写真の草は、茅(ちがや)鼠麦(ねずみむぎ)ほか..



今は...

何年か前に、そのフェンスの向こう側に、
24時間やってる、ぴかぴかのデカいラーメン屋のチェーン店ができてしまったので、
深夜に通っても、カゼクサの出迎えはナシです...








chigaya_nezumimugi_etc


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2009年06月19日

六月の「花の会」

yuikosan_no_hana

昨日は第三週(木曜日)の「花の会」でした。
そこで、ま、たまには生徒さんの作品紹介です。
月二回やってますが、第三週は、第一週と生徒さんの顔ぶれは変わります。
第一週には、ここでもよく登場する、やっくん、ナルミちゃんがいます
第三週を紹介するのは、このブログでははじめてかも?
まずは上の写真から..
・ユイコさんの花...
手直しでは花留めをしっかりさせましたが、花材、雰囲気は原作のままです。
季節柄、ガラスの花器の場合、水の面積を多く見せるのが涼しげですね。
花器は金魚鉢、花はキキョウ、サラサドウダンツツジ..




tawasan_no_hana

・タワさんの花..
ブルーベリーの枝をぐぐっ..と手前に「投げ」ているわけですが、
なんとなく、山.. 御流を思い出させます...
花器は、宗全籠、花はブルーベリー、白河原ナデシコ、アザミです。




unosan_no_hana

・ウノさんの花..
これは、手直しでは抜本的に組みなおしました..
前にもここで紹介しましたが、組んだ貝だけで花を留めるので、難しいんですよね..
金糸梅は稽古花材には入ってなかったんですが、隣の家から勝手に拝借して追加..
花器はディッシュプレート&貝殻、花はキキョウ、赤花ホタルブクロ、金糸梅、ヌマトラノオ、河原ナデシコ..




tamaokisan_no_hana

・タマオキさんの花...
初夏に、籠に入れるにしては、やや花数が多かったですね。
手直しでは、葉を落としたり、花を引き算したりしたのですが、写真に撮るとまだ多い感じがします。
でもまあ、茶室に飾るわけではないので、ご自宅で飾る分には、これぐらいあったほうがお友達と花の話題にはなるかも。
花器は鶏籠花入れ、
花はヒメガマ、キキョウ、ヌマトラノオ、金糸梅、河原ナデシコ、ブルーベリー..



uedasan_no_hana

ウエダさんの花...
左隅に、「芯」を立ててらっしゃったので、手直しでは、ばっさり切ってしまいました。
あとは重なるブルーベリーの葉を少し落としただけで、ほとんど原作のままです。
ガラス花器、花はブルーベリー、ヌマトラノオ、河原ナデシコ、キキョウ...




これも、稽古中に少し生徒さんと話題になったのですが、
やはり日本の年配の方々は、「花を生ける...」といえば、十中八九の方が、ひときわ高い芯の花を立てます。
若い頃修行した「生け花」のマインドコントロールが続いているのか、仏前に供える花を生けることの行動の習慣性か、
どちらか分かりませんが、必ず芯を立てますね。
それだけ立花〜生け花への歴史というか、日本人の遺伝子の中に「芯」のDNAって組み込まれているってことでしょうね。
「なげいれ」の花って、その頭の中にできてしまっている枠組みを、ひとつひとつ、自分で取り去ってゆく「自由」にあると思いますね...


6gatu_hananokai





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myokasyo at 05:40|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 生け人しらず