2010年02月

2010年02月26日

廃墟・廃屋趣味礼賛

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新しいものには「新しい」という力があり、
古きものには「古い」という力があります。

廃墟、廃屋に佇めば、マニアを惹きつける理由がなんとなく分かる気がします。

廃屋の歴史の中に繁栄があり、衰退があり、
日常があり、非日常があった。
かつて住人であった人々はその中で喜び、また涙した。
廃屋の中に、笑い声や悲しみの残像が見え、聴こえる。

問題は「新しい」「古い」という価値観の二元的解釈ではなく、
「経過する時間」の観念。


花 万両
器 立杭焼花瓶





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myokasyo at 23:47|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 妙花 

2010年02月22日

「帰虚来の辞」

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こちら、
先日、公共のホール玄関前に、
初日生けられたものの、
二日目にぐったりしたので、自宅に持ち帰り
養生してみたグロリオサ、薔薇・白波、薔薇・SPウィット。

山の水で息吹き返したかも?
よほど役所勤めが嫌とみえる。

白楽天のような生き方はできなくて、
どちらかといえば、帰虚来...

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myokasyo at 19:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 妙花 

2010年02月20日

ミモザとコデマリの春

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昨日、花の入れ替えをやってきました。

遠景からの写真...ということなんで、
とにかく「全体像を..」と思って、花の前でカメラを構えてたら、
一人の少女が走ってきてピースサインのポーズをとる。
あれあれあれ...と言ってる間に、いつのまにか小さなモデルさんがいっぱい(笑

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夜は、「夜回り先生」で有名な水谷修さんの著作のサイン会が花の傍で行われたり、
ほかにも、会場の中でシンボリックなミニュメントとして使われているようなので、まあ、よかったですねヽ(´ー`)ノ

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今回の、着せ替え竹の花...は、いよいよ最終章で花はミモザとコデマリ。
この一週間、自分とは離れた場所にも、気にかける花の存在があって、気分的には楽しかったかな。
寒い一週間でしたが、来週には少し暖かくなるという情報。

寒い季節も寒いなりに名残り惜しいですが、早く暖かい春になればいいね...


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myokasyo at 14:31|PermalinkComments(6)TrackBack(0) 妙花 

2010年02月19日

悲しきヒアシンス

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ヒアシンスの名は、ギリシャ神話の美青年ヒュアキントスに由来する。同性愛者であった彼は、愛する医学の神アポロン(彼は両性愛者であった)と一緒に円盤投げに興じていた(古代ギリシャでは同性愛は普通に行われ、むしろ美徳とされていた)。

しかしその楽しそうな様子を見ていた西風の神ゼピュロス(彼もヒュアキントスを愛していた)は、やきもちを焼いて、意地悪な風を起こした。その風によってアポロンが投げた円盤の軌道が変わり、ヒュアキントスの額を直撃してしまった。アポロンは医学の神の力をもって懸命に治療するが、その甲斐なくヒュアキントスは大量の血を流して死んでしまった。

ヒアシンスはこの時に流れた大量の血から生まれたとされる。このエピソードから花言葉は「悲しみを超えた愛」となっている。

『ウィキペディア(Wikipedia)』



春を告げるヒアシンスの花って...
そんな悲しい花だったのですね...




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myokasyo at 01:38|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 妙花 

2010年02月17日

藪椿(やぶつばき)

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さて、先日の某「大ホール」の竹生け花ですが、
今日、コデマリも瀕死の状態なので藪椿に生け替えてきました。
明日、コデマリが届く予定なので、それまでのピンチヒッターですね。

しかし...
竹に藪椿...ハマリ過ぎ。
じっさいに野の竹薮でも見かける情景で...
制作の花材選びの段階で「あれだけはやめとこうな〜」って申し合わせていたのですが、やってしまいました...(><)

でも、どうあがいてみたって、日本人の色彩感覚って、身近な野山で見かけるような情景から育まれているんだな〜って思います。


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myokasyo at 20:34|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 椿百話 

2010年02月15日

隣家の白玉

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この時期、隣家の庭先に白玉が咲くのですが、
隣家の住人は、家の東向きの斜面に植わっているこの白玉椿の木が、よほど家の採光の気に障ると見え、、
何年かに一度、わざわざ白玉が大きな蕾を付け出すこの時期に、ばっさり枝を伐り落してしまいます。
伐られた枝の白玉は所在なげ... 
咲くことも叶わず、かろうじて氷雨の雫で命脈を保つ。
雨があがれば命の終わり。
そんな白玉を拾ってきて、先日の竹の残材に入れてみました。

軸は、私の好きな村上白山の書。

歌は...

しみじみと 今日降る雨は如月の 春のはじめの 雨にあらずや
                                  若山牧水






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myokasyo at 21:01|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 椿百話 

2010年02月14日

ペルソナが眠ればアニマが目覚める

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どうも、
昨日、一昨日と、暖かいホールのロビーで一日居たせいか、
風邪気味ですね...
今日は水注しだけに行き、
知り合いのセンセイ方とお話したり、
昼食にオムライスを奢っていただいたり(笑

高さ2mの場所に生けられた花はコンディショナーの熱気や温風をもろに受けるとみえ、
一日でぐったりしてしまいますね。
展示が、イベントの会期後も一週間くらいそのまま設置と決まったので、
これから花の具合を、毎日覗きに行かなければならなくなりました..
これは、うれしいことか、はたまた面倒なことか?

まあ、反省点もしきりです。
壁面ではなく、ホールの中央に独立してぶっ立てるもの...と考えていたので、
壁際なら奥行きではなく、面で見せてもよかったナ...とか、
いかんせん、ホールの大きさに高さが足りないとか...
足元に間隔をあけると、上にゆくほど竹は細くなるので、
足元を詰めて頭でっかちにしたほうがよかったナ...とか、

十月、十一月と、花展のお誘いも受けたので、いろいろ今後の課題として...

ん...? 何やら誰か男性が、作品の前でしばらく眺めているるる...


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myokasyo at 21:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 妙花 

2010年02月13日

意識と無意識... ペルソナとアニマ...

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無意識がイメージとして図像化され、
その図像を意識でもって具体化しようとすると、
その時点で「意識的...」となりますね...
むしろ去年のように、手にする竹を一本一本即興で切って組み立ててゆく作業...
のほうが、無意識に近い状態なのかもしれません。

さて、昨日、会場で生けて来ましたが、現場でいろいろ変わりますね。
まず高さの問題、スペースの制約...

親しいK先生とは、いつもけっこういい加減な打ち合わせしかしないので、
現場で会場担当者が来て、「そこまで出張ってもらっちゃ困ります〜」とか、
「ここからここまでは高さ...これくらいに...」とか、
あって、当初の計画から長さ高さともかなり縮小しました。
ま、今回、公的機関の会場の玄関口なんで仕方ないですね〜...
制約、規制とは、すなわち意識。
人間が作り出す意識の産物にほかなりません。
K先生も私も、花を作り出す時点で、意識的なことなどほとんど考えていない。


午後から「花の会」のゆい子さんが手伝いに来てくれて助かりました。
彼女みたいな人が、「花」で、どんどん活躍してゆける世の中であってほしいですね〜...


ところで、私がかつて習っていた華道の家元も昨日来られていて、
ホールのメイン会場に花を生けられていたのですが、顔ぶれがものすごい高齢化。
取り巻きも含めて、これは見ていてなかなか痛々しい...

若い人たちって、どうしてんだろう?
花やお茶なんて、やんないのかな?

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今年も去年と同じく、竹を立てるのを手伝ってくれたフリーターのヤスオ君とランチしながら話してたのですが
今のご時勢、大人も若い人たちも、何かといえば、「意味のあること」...と、「金になること」しか、しない。
これじゃ古田織部みたいな独創性なんて生まれてきやしませんでしょうなぁ〜...

「意味のあること」っていうのは、過去、誰かによって導かれた成功体験や価値観の踏襲であって、同じ価値観が未来永劫、「意味がある」とはいえない。
「金になること」って、どこまでいっても損得勘定のフレームから脱しない、誰もが考える単一的な思考方法。

とすれば、「意味がなく」同時に「金にならない」ことに、何か独創の光明が見出せるのではないか...
な〜んて、いろいろ思った一日でした...



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myokasyo at 08:15|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 妙花 

2010年02月11日

竹林精舎の竹切り翁

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頭の中で出来ていても、
実際やってみるとは大ちがい...なんてこと、
...往々にしてあります。

やっぱ実験してみてよかった。

なるほどね〜...

こりゃイメージを形にするというのは難しい...


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今年も竹は、大阪南部、金剛山のふもと。
齢七十八歳という竹切りの翁とツーショットで竹切りして参りました。

ここまで来ると竹もさすがに排気ガスに汚されていない。
今年は去年とは一転。吹きすさぶ寒風もなく
逆に異常に暖かい日で、ものの二時間程度の竹切りでしたが、汗びっしょり..

しかし... 

山で鍛えた男の足腰はやっぱちがうわ...
ご高齢でありながら、3.5〜4mの竹一本を切り出すのにも、
ぜんぜん無駄のない動き。
私はこの風光明媚な竹薮を、仏教の聖地になぞらえて「竹林精舎」と勝手に名づけています。
いつもお世話になる竹林精舎の竹切り翁に感謝...


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myokasyo at 06:54|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 妙花 

2010年02月06日

夢二の夢

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昨日は仕事で岡山県とんぼ帰りです..

先の「廃屋」で紹介した建物も、大正時代の創建、昭和初期の移築で、仕事の一環ですが、
昨日、岡山に行った仕事も大正・昭和と関連する仕事で、
ここのところ、なんとなく「大正〜昭和初期」をキーワードにシンクロニシティというか..

訪れたのは大正・昭和のはじめを代表する挿絵画家・竹久夢二の作品を収蔵する「夢二郷土美術館」。
学芸員の方に解説していただき、詳しく拝見させていただきました。
夢二のオリジナル作品を見るのは今回はじめて。
関連しているようで、まったく別々の仕事ですが、当時の風潮や空気をつかむのには互いに参考になる要素はあります。

ところで、大正〜昭和初期って、私の中で、歴史の中でもあんまりよく知らない部分なんですよね...
夢二の作品は好きなのでよく見ますが、その時代の空気となると、どうもよく分からない。
世は平穏だったのか、キナ臭かったのか?

大正浪漫、レトロ、懐古趣味...
丸髷の着物姿にアンブレラ...
日本と西洋文化が出会い、最初は明治の官主導で推進された擬洋風が、
大正時代になってようやく、庶民の間に浸透し、混在し始めた時代... そんな感じかなぁ...

せっかく岡山まで来たので美術館の隣にある後楽園や岡山城見学でも...と思ったのですが、
まあ...仕事で、相手もいることなんで、どっちも余裕なかったですね...


資料...たくさん仕込んできたので、 空気... 吸い込まねば...





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myokasyo at 05:28|PermalinkComments(4)TrackBack(0) よもやまばなし