2010年04月

2010年04月28日

シャガロールのための習作

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シャガロール...といったって、
ひと頃流行のご当地ロールケーキのことではありません。

シャガ(射干、著莪、学名:Iris japonica)は、アヤメ科アヤメ属の多年草...

さすがカキツバタなどと同じ。アヤメ属だけに葉組み、葉の矯めが効きます。
そこで...複雑に絡み合うようなロール、ローリングする葉組みを脳内イメージするのですが、
いかんせん、実際生け始めると、すぐに手元にアドリブが入ってしまい、脳内イメージ通りにはなりません。
なので、まずは習作として...

シャガの花期のうちにはイメージ通り生けてみたいな...とは思いますが、
あれこれするうちに花期を逃してしまいますと、また来年までサヨウナラ...ということになります。

イメージは湧いては消えるので、来年同じ季節に同じイメージを覚えているかどうか。
また来年のシャガの季節には、自分の花の生け方の志向が変わっている...なんてこともあって、
「今、そのまま」思う、花の生け様を、
「今、そのまま」生けてとどめる...というのは、
けっこうタイミングと努力が必要なのだ...と、最近はよく感じます。



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myokasyo at 02:00|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 妙花 

2010年04月26日

生けたら売れルンです♪

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今秋、北海道の陶芸家さんと「陶芸と野草花の生け花でコラボをしよう」という話です。
陶芸+季節の野草花展...

ここだけの話ですが...
「私、生けたら売れルンです」... 器が... 

...ホント?

「いえいえ... たくさん売れればイイですね」(笑)

ところで、
器は売れるけど、野草と華道家は売れんもんね...
いつも待ち出しは華道家...という因果な法則です(笑)
でも、まあ楽しいので...

花は野イバラ、器はその陶芸家さんの作品。






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myokasyo at 18:51|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 妙花 

2010年04月23日

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ハイウェイを車で走っていると、高層ビル群が見えた...
近づくにつれてビルの中ほどから虹のように拡がる不思議なアーチ型の空気の振動が見える...
(クラフトワークの「アウトバーン』のジャケットを思い出す...)
あのアーチはいったい何か?

いつの間にかビルの真下に来ていて、そのアーチを見上げている...
しかし正面から見ても分からなかったものが、子供の頃、お菓子のおまけについていた3Dカードのように、少し側面から角度をずらせて注意深く見上げると、なんとそれは粉砕され、吹き飛ばされた無数のコンクリートの破片だと分かる...
(ルネ・マグリットの空飛ぶ無数のパンを思い出す...)

土星の輪を遠くから見ると線状に見えるが、近づいてみると細かな衛星の回転であることが分かるように..
つまり何らかの爆発で生じた放射状のコンクリートの粉砕片が、爆発したその瞬間に空気の振動とともに静止している...

時間が静止している...
(でもこの瞬時の静止がいつまで続くかはわからない...)
私は誰もいない高層ビル街で、中空に静止してアーチ型を為す無数の粉砕片を眺めている...

場面は変わり、
広大な岩場を、ヘリコプターかロープウェイに乗って真下を俯瞰で眺めている..
下に広がる光景は産業廃棄物の捨て場にも見えるし、所々炎や煙が上がっている状況から大地震の直後の光景にも見える...
私は、誰か同乗している隣の人に「ここはアメリカですか?」と問う...


夢は無意識の引出し...




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myokasyo at 20:07|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 夢々うらないごと 

2010年04月20日

アドニス

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ギリシャ神話の中のアドニスは他国の王子...
そしてたいへん美しい少年..
愛と美の女神アフロディーテは、この美しい少年をすっかり気に入ってしまい、
他国からこっそりとその王子をぬすみ、地下の国の王ハーデスの妻ペルセフォネにあずけた...
アドニスは地下の宮殿でいよいよ美しい若者に育つ...

そのうちに養育を任されたペルセフォネもまたアドニスに恋してしまう...
やがてアフロディーテが迎えに来ても、アドニスに恋してしまったペルセフォネは、アドニスをアフロディーテに返そうとしない...
二人の女神の間で争いになり、二人はたがいにはげしく相手を憎むようになった...
とうとうゼウスが仲裁に入り、その結果...

アドニスは― 
秋と冬を地下の死の国でペルセフォネと過ごし...
春と夏を地上に出て愛と美の女神アフロディーテと過ごすことに...

アフロディーテは喜び、いつもアドニスを傍から離さない...
ところが青年となったアドニスはアフロディーテの愛もどこ吹く風のお構いなし... 毎日狩りに夢中...
そんなある日アフロディーテが少し目を放した隙に、狩りの最中、手負いの猪の牙にかけられ、アドニスは永久に地下の国へ...

猛獣の牙にかけられこの世を去った不幸なアドニス...
アドニスから流れた血が地面にこぼれ落ち、やがて春になるとそこから血のような真っ赤な花が咲いた... 
それがアネモネ...

ギリシャ語でいうアドニス...


花を生けるもの...花に携わるものは、常に死と再生の物語の中に生きている...




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myokasyo at 14:04|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 妙花 

2010年04月15日

蒲公英...

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窓の外の桜の木にイカルがとまっているのを見つけたので、
すぐにデジカメを用意し、望遠に差し替える...
とってかえして再び窓の外を見ると、イカルはすでに飛び立ったあと...

以前のPhotoデータを見ると2005年にイカルの姿を撮っている...
5年ぶりのチャンスだったのに惜しかったな...

それでも、まだ、家の周辺にいるかも知れない...と、
カメラを持って外に出る...

イカルの姿を追う散歩がてらに「イカル」について考えてみる...
奈良県斑鳩は、「鵤(イカル)という名の斑の鳩が、多く生息していたからではないか...」と伝えられている...
「イカルガ」の「ガ」とは、関ヶ原や大台ヶ原のようにその地の特徴を示す固有名詞とその地自体の地形を示す名称を接続する意味の「ガ」であろうと想像する...とすれば、
元は「鵤(イカル)ヶ原」や「鵤(イカル)ヶ丘」と呼ばれ、後に地形を示す名称だけが欠落して「イカルガ」に約まったのではないか。

栗本慎一郎氏は「シリウスの都・飛鳥」の中で、
「蘇我氏がたとえばバイカル湖地方からやってきたとしても、あるいはもっと西からやってきたとしても少しもおかしくはない」という。
バイカル...イカル...イカルガ...
バイカル湖周辺から草原の道を駆け抜けウスリー川を南下してやってきた...
鵤(イカル)の分布もまた中国北部ウスリー地方および日本...
斑鳩の里、夢殿にある生前の太子を模したといわれる救世観音は北魏風の衣装を身に纏い北方民族特有の長身...
しかし太子の嫡子山背大兄は、同族蘇我入鹿(イルカ)の差し向けた巨勢徳陀古、土師娑婆らによって滅亡させられる...
蘇我氏の出は北陸、能登...敦賀...
石川...東北...尾張...
能登半島真脇遺跡には縄文時代の大量のイルカの骨...
イルカ... イカル... 入鹿... イカルガ...
太子ほか蘇我系の王は、いまは河内石川を見渡す科長谷(しながだに)に眠る...
...

このへんまで考えて、思考停止した... 
場当たりな連想ゲームのようにとりとめない...

思考停止させた直後に目に飛び込んできたのは野辺に咲く黄色い蒲公英...
若草の草原のような織部の緑と空飛ぶ千鳥の文様に黄色い蒲公英を合わせれば、さぞ小気味よいか...と



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myokasyo at 06:31|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 妙花 

2010年04月08日

サラサーテの盤



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何かの前ぶれ?
でも、悲観的思考に陥らないのは、良い兆候?
それとも生来の楽天的無警戒さ?

今年は、何か変調してるんじゃないか?
というか...、思いはじめました。
猫の目のように変わる天候の不順、変調もさることながら、
自分自身も...

というのも...
何かばたばたとして混乱します。
こんなときに、内田百けんの小説などを読んでしまうと、
さらに、考えにまとまりはつかず。混乱は増すばかり..


...その学生は帽子をかぶった儘、丁寧にお辞儀をしてそれから私の真向こうに席を取った。
絣のある襟巻をして、外套の胸のかくしから藍色のハンケチを覗かせたりしているが、顔も様子も無骨で、
柔道部か拳闘部かの学生の様な気がしたのは、昔私が私立大学の教師をしていた時、そんな顔を見た様な気がしたのだけれど、
その頃からもう二十年近くも過ぎているので、当時の学生が今でも学生でいる筈がない。
何を勘違いしているのだろうと考えかけると、今向こうに座った学生が急に卓上の花の陰から、麦酒壜を差し出して、私のコップに注ごうとした。(東京日記)


...また子供を外に立たしているのではないか思って聞くと、「いいえ」と答えたきりで取り合わない様な風である。

「どこかに置いて来たのですか。あれからまだ家まで帰る時間はなかったでしょう」

「よろしいんでございますよ」

そう云えばさっきのレコードをくるんで行った包みも持っていない。

「さっきのお客様はもうお帰りになったので御座いますか」

「ええ帰りましたよ」

なんだかこちらを見返している。

「レコードはその内また気をかえて探してみましょう。今の咄嗟には僕も見当がつかないから」

「左様で御座いますか」

少しもじもじして、何か云いたげな様子でその儘帰っていった。
春先の時候の変わる時分で玄関の硝子戸の開けたてに吹き込む風が、さっきよりは温かくなっているのが、はっきり分かった。
襖の陰から顔を出さなかった家内が襟を掻き合わせる様な格好をしている。
「外は暖かくなったらしいよ」と云っても「そうか知ら」と云って頸を縮めた。(サラサーテの盤)


...行列は向こうを向いている。
みんな押し黙って何かを考えているのだろう。
壁際の行列が一番長い、尻尾の端が私の起っている案内所の前の通路まで伸びて来ている。
その列の真中辺りの顔が一つ、こっちを向いた。
辺りのもやもやした中に、こっちへ向いた顔のまわりだけ白けている。
何だか気になるので、そっちを見ていたら、その顔が列を離れた。
和服の着流しの男が、すたすた歩いて、私のほうへ近づいてくる。
こうしていては、いけないと云う気がし出した。

私の前に立ちはだかって、いきなり云った。
「栄さん、大きくなられましたな」
私の名前を云ったが、この品の悪い、中年の男に見覚えはない。
「どなたでしたか」
「いちですよ」
「いちさんと云うのは、思い出せないが」
「いちという名の犬がおったでしようが」

何を云ってると思う。しかしいやな気がしてきた。(由比駅)


...いつの間にか腰を掛けていた。
椅子の具合が大変いい。
女が円い卓子の向こうから、向き合っている。

「ほんとに暫くで御座いました」
「僕は思い出せないのだが」
「でもあまり古い事が、中途までそう思った儘で、その儘になっていると、いろいろいけませんですわねえ」
「それはどう云う事です」
「この窓の外の、あの松の木が重なり合ったうしろは崖が御座いますのよ。もう一つ山になって、その上に榛の木が繁って、木のまわりを白い蝶蝶が」
「白い蝶蝶じゃない、黒いのだ。真っ黒な」
「まあ」と云って人の顔を見据えた。「そんな気がすると仰るのでしょう」

そうかもしれない。自分で見たわけではない。見える筈がない。そう云われてそっちを見たけれど、蝶蝶なぞ飛んではいなかった。
父がそう思って、そう云っただけだ。(由比駅)



サラサーテの盤―内田百けん集成〈4〉 (ちくま文庫)サラサーテの盤―内田百けん集成〈4〉 (ちくま文庫)
著者:内田 百けん
販売元:筑摩書房
発売日:2003-01
おすすめ度:5.0



myokasyo at 20:37|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 読みかきのこと 

2010年04月07日

春の休日、京都遊山

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一年を日本で過ごし、昨年帰国したスウェーデン女学生が、
無事、本国での進学が決まったらしく、今度はお遊びで再び来日。
本人たちの希望もあって、春の京都を散策してきました。

訪れた金閣寺も清水寺も桜は満開。
天候もよく、平日にも関わらず、すごい人出。
彼女たち、教えた通りちゃんと蹲と柄杓、使ってます。

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いままでも何度か春の京都を訪れていますが、
昨今、日本国が主張する「観光立国」構想が功を奏しているのか、
はたまた、欧米圏のイースターの休日と重なって旅行者が多いのか。
世界中からこれだけ旅行者が来るんなら、こりゃ日本もまだまだ捨てたもんじゃない...と思いました。
欧米、東南アジア、中国、韓国、台湾...あらゆる国と人種の観光者が集まっていて、
清水寺参堂の茶碗坂や五条坂も、車と人、人、人...さながら人種の坩堝。昔行ったモンマルトルみたい。
もしくは『ブレードランナー』みたい。ややカルチャーショック!


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京都でのしめくくりは前回と同じ...
「かねよ」ですね。

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myokasyo at 00:00|PermalinkComments(4)TrackBack(0) よもやまばなし